123 / 364
第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
ヤキモチ妬かれたのが嬉しいのは好きだから
しおりを挟む
汚れをザッと洗い流して、身体を拭くのもそこそこに。
抱き上げたルサーをオレの部屋に連れ込んだ。
オレの為に用意してくれてた部屋は、風呂と同じ一階にあって、ルサーの部屋は二階にあるから。
気付いたら時間は夕方近い。
差し込む陽射しが弱く乏しくなってるし、カーテンが中途半端に閉じられてる所為で室内はかなり薄暗かった。
ルサーをベッドに横たわらせて、オレはベッドサイドのテーブルに置かれたランプだけを灯した。
今からはルサーさえ見えればいいんだから、部屋全体を明るくする必要は無い。
「ぁ、灯り、点けるな……っ。」
恥ずかしいんだろう、ルサーが文句を言いながらオレの脇腹を手でペシペシする。
頬を赤く染めたルサーが可愛くて、さっそく身体の上に圧し掛かった。
両足を開かせて、その間に入り込む。ルサーの腕がオレの肩に伸びて来た。
オレを見上げたルサーの唇が薄く開いてて、引き寄せられるようにそこに吸い付いた。
「んー……。」
「ッむ、ん……っ、んぅ…」
唇を柔らかく噛んだら、すぐにルサーが舌を絡めて来た。
貪りながら甘い息を洩らすルサーが、足でオレの身体をギュッて挟み付ける。
ヤバい。珍しく最初から積極的なルサーって、凄くヤバいっ。
オレの肩に縋り付く両腕、オレの身体を挟んでる両足、オレの口に重ねる唇、舌、速い鼓動。
身体の全部をオレに曝け出して、委ねてくれるのが、滅茶苦茶に嬉しい。
ルサーの全部が、可愛くて……愛しい。
そっか、オレ……。やっぱり……。
……オレ、ルサーが……。
ルサーが……好き、だ。
好き。って言葉が胸の中に、ストンって。
シックリ来た。
成程、これが……そう、なんだな。
好きって良く分かんないって思ってた。今も実はあんまり分かってないかも。
だけどこんな風に、愛しくて、ちょっとだけ苦しい感じで……これはもう、好き、でいいじゃんか。
オレはルサーが好きだ。
「……ルサー。」
「ん…っ、はぅ……、……早く、っ。」
気持ちを自覚したら、次はこれを、伝えたい・知って欲しいって欲望が生まれる。
でもオレは狡い手段に出た。
ルサーが気持ち良くて仕方ないって状態にして、オレの言葉が身体中に染み渡るようにって。
片足を持ち上げて、晒したルサーの孔にオレの先端を押し当てた。
息を呑んだルサーの入り口が、早くしろって急かすみたいにパクパクしてる。
ルサーが欲情で潤んだ瞳で、期待するようにオレをジッと見上げた。
揺らした腰をちょっとずつ埋めて、オレがルサーの中に入ってく。
半分くらい沈めたとこで、我慢出来なくて残りは一気に、ルサーを貫いた。
「う゛ぁ、……あっ、く……あ゛あぁっ!」
「っく……。る、さぁ……っ。」
奥を抉られる快感に逆らえず、ルサーは身体を痙攣させて達した。
当然ルサーの内側も凄いことになって、オレもそこで白濁をぶち撒ける。
「あぁっ、あ…っ、ん……んふ…っ、んっ。」
中で出されるのもルサーは気持ちいいみたいだ。
オレが注いだ後も、身体の内側も外側ビクビクさせて、ルサーは喘ぎ声を洩らす。
そんなルサーの反応が気持ちいいから、オレのはすぐに復活するんだけど。
オレはそのまま続けざまにスルのを、グッと我慢した。
我慢出来たんだ。……珍しいだろ?
胸を上下させて荒い呼吸のルサーに、唇が僅かに触れるだけのキスをした。
ちょっと意外そうに目を見開くルサー。
「ルサー。あ……。……好き、だ。」
愛してる。って言い掛けたけど、考え直した。そんなガラじゃない。
オレ、子供だから。
一応は成人したけど中身はまだ子供で、そんなオレだから。
余計な背伸びしない正直な気持ちが……好き。だったんだ。
「………?」
言われた内容を、理解出来ないようにルサーは小首を傾げた。
ルサーの頬を指の背で撫でて、オレはもう一回、伝える。
「好きだ、ルサー。大好き。」
信じられないって言いたげに、見開いたルサーの瞳が揺れる。
これまでオレがそんな素振り見せなかったから、当たり前だけど。
「言っとくけど……。オレの好きって……こういう意味、だぞ?」
「ぁ、んんっ!」
まだ繋がったままのルサーの奥を掘るように、腰をグイッてする。
ルサーの片脚をオレの肩に引っ掛けて、顔を優しく捕まえた。
何か言おうとしては閉ざす、を繰り返すルサーの口を、軽く啄んで。
「ルサーも。……ヤキモチ妬く程度には、オレが好きだろ?」
今、思い返したら分かる。
他の男と一晩過ごしたオレを真っ直ぐ風呂に連行したのも。ルサーが手ずからオレの身体を洗ったのも。
そのままでオレに触られるのが嫌だったから、だろ。
「風呂でのアレ……ヤキモチだろ?」
完全にオレの決め付けだけど。ルサーは頷いた。
震える手をオレの顔に伸ばして、頬をそっと包んで来る。
「あぁ…、そうだ。俺は……お前に、惚れてる。」
「っ、ルサー…」
「……ったく、自分でも情けねぇ。こんな、盛りの付いた……。名前も分からねぇ男に惚れちまってンだよ。」
悪態を吐くように言いながら。だけどルサーの眼差しは優しい。
ルサーの言葉にオレは、大事なことを思い出した。
オレっ。ルサーにっ。自分の名前、まだ伝えてないっ。
「ルサーっ、オレっ、あの……!」
「ど、どうした?」
「ぁのさ、ルサー、オレ…」
「なっ、なんだ、落ち着け。どうした?」
俄かに慌て出したオレに釣られて、ルサーもちょっと慌て出す。
オレは動揺し過ぎて。ムードもクソも無い状態で。とにかく伝えなきゃいけないって、必死だったから。
「オレのっ、……オレの、名前っ。」
「……はあぁぁっ?」
「名前はイグザ、だから。思い出して、知らせたくて、急いで帰っ…」
「そういう事は最初に言えええぇぇっっっ!」
たった今までの甘い空気を、ルサーの怒声がつんざいた。
抱き上げたルサーをオレの部屋に連れ込んだ。
オレの為に用意してくれてた部屋は、風呂と同じ一階にあって、ルサーの部屋は二階にあるから。
気付いたら時間は夕方近い。
差し込む陽射しが弱く乏しくなってるし、カーテンが中途半端に閉じられてる所為で室内はかなり薄暗かった。
ルサーをベッドに横たわらせて、オレはベッドサイドのテーブルに置かれたランプだけを灯した。
今からはルサーさえ見えればいいんだから、部屋全体を明るくする必要は無い。
「ぁ、灯り、点けるな……っ。」
恥ずかしいんだろう、ルサーが文句を言いながらオレの脇腹を手でペシペシする。
頬を赤く染めたルサーが可愛くて、さっそく身体の上に圧し掛かった。
両足を開かせて、その間に入り込む。ルサーの腕がオレの肩に伸びて来た。
オレを見上げたルサーの唇が薄く開いてて、引き寄せられるようにそこに吸い付いた。
「んー……。」
「ッむ、ん……っ、んぅ…」
唇を柔らかく噛んだら、すぐにルサーが舌を絡めて来た。
貪りながら甘い息を洩らすルサーが、足でオレの身体をギュッて挟み付ける。
ヤバい。珍しく最初から積極的なルサーって、凄くヤバいっ。
オレの肩に縋り付く両腕、オレの身体を挟んでる両足、オレの口に重ねる唇、舌、速い鼓動。
身体の全部をオレに曝け出して、委ねてくれるのが、滅茶苦茶に嬉しい。
ルサーの全部が、可愛くて……愛しい。
そっか、オレ……。やっぱり……。
……オレ、ルサーが……。
ルサーが……好き、だ。
好き。って言葉が胸の中に、ストンって。
シックリ来た。
成程、これが……そう、なんだな。
好きって良く分かんないって思ってた。今も実はあんまり分かってないかも。
だけどこんな風に、愛しくて、ちょっとだけ苦しい感じで……これはもう、好き、でいいじゃんか。
オレはルサーが好きだ。
「……ルサー。」
「ん…っ、はぅ……、……早く、っ。」
気持ちを自覚したら、次はこれを、伝えたい・知って欲しいって欲望が生まれる。
でもオレは狡い手段に出た。
ルサーが気持ち良くて仕方ないって状態にして、オレの言葉が身体中に染み渡るようにって。
片足を持ち上げて、晒したルサーの孔にオレの先端を押し当てた。
息を呑んだルサーの入り口が、早くしろって急かすみたいにパクパクしてる。
ルサーが欲情で潤んだ瞳で、期待するようにオレをジッと見上げた。
揺らした腰をちょっとずつ埋めて、オレがルサーの中に入ってく。
半分くらい沈めたとこで、我慢出来なくて残りは一気に、ルサーを貫いた。
「う゛ぁ、……あっ、く……あ゛あぁっ!」
「っく……。る、さぁ……っ。」
奥を抉られる快感に逆らえず、ルサーは身体を痙攣させて達した。
当然ルサーの内側も凄いことになって、オレもそこで白濁をぶち撒ける。
「あぁっ、あ…っ、ん……んふ…っ、んっ。」
中で出されるのもルサーは気持ちいいみたいだ。
オレが注いだ後も、身体の内側も外側ビクビクさせて、ルサーは喘ぎ声を洩らす。
そんなルサーの反応が気持ちいいから、オレのはすぐに復活するんだけど。
オレはそのまま続けざまにスルのを、グッと我慢した。
我慢出来たんだ。……珍しいだろ?
胸を上下させて荒い呼吸のルサーに、唇が僅かに触れるだけのキスをした。
ちょっと意外そうに目を見開くルサー。
「ルサー。あ……。……好き、だ。」
愛してる。って言い掛けたけど、考え直した。そんなガラじゃない。
オレ、子供だから。
一応は成人したけど中身はまだ子供で、そんなオレだから。
余計な背伸びしない正直な気持ちが……好き。だったんだ。
「………?」
言われた内容を、理解出来ないようにルサーは小首を傾げた。
ルサーの頬を指の背で撫でて、オレはもう一回、伝える。
「好きだ、ルサー。大好き。」
信じられないって言いたげに、見開いたルサーの瞳が揺れる。
これまでオレがそんな素振り見せなかったから、当たり前だけど。
「言っとくけど……。オレの好きって……こういう意味、だぞ?」
「ぁ、んんっ!」
まだ繋がったままのルサーの奥を掘るように、腰をグイッてする。
ルサーの片脚をオレの肩に引っ掛けて、顔を優しく捕まえた。
何か言おうとしては閉ざす、を繰り返すルサーの口を、軽く啄んで。
「ルサーも。……ヤキモチ妬く程度には、オレが好きだろ?」
今、思い返したら分かる。
他の男と一晩過ごしたオレを真っ直ぐ風呂に連行したのも。ルサーが手ずからオレの身体を洗ったのも。
そのままでオレに触られるのが嫌だったから、だろ。
「風呂でのアレ……ヤキモチだろ?」
完全にオレの決め付けだけど。ルサーは頷いた。
震える手をオレの顔に伸ばして、頬をそっと包んで来る。
「あぁ…、そうだ。俺は……お前に、惚れてる。」
「っ、ルサー…」
「……ったく、自分でも情けねぇ。こんな、盛りの付いた……。名前も分からねぇ男に惚れちまってンだよ。」
悪態を吐くように言いながら。だけどルサーの眼差しは優しい。
ルサーの言葉にオレは、大事なことを思い出した。
オレっ。ルサーにっ。自分の名前、まだ伝えてないっ。
「ルサーっ、オレっ、あの……!」
「ど、どうした?」
「ぁのさ、ルサー、オレ…」
「なっ、なんだ、落ち着け。どうした?」
俄かに慌て出したオレに釣られて、ルサーもちょっと慌て出す。
オレは動揺し過ぎて。ムードもクソも無い状態で。とにかく伝えなきゃいけないって、必死だったから。
「オレのっ、……オレの、名前っ。」
「……はあぁぁっ?」
「名前はイグザ、だから。思い出して、知らせたくて、急いで帰っ…」
「そういう事は最初に言えええぇぇっっっ!」
たった今までの甘い空気を、ルサーの怒声がつんざいた。
0
お気に入りに追加
662
あなたにおすすめの小説
大好きな乙女ゲームの世界に転生したぞ!……ってあれ?俺、モブキャラなのに随分シナリオに絡んでませんか!?
あるのーる
BL
普通のサラリーマンである俺、宮内嘉音はある日事件に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
しかし次に目を開けた時、広がっていたのは中世ファンタジー風の風景だった。前世とは似ても似つかない風貌の10歳の侯爵令息、カノン・アルベントとして生活していく中、俺はあることに気が付いてしまう。どうやら俺は「きっと未来は素晴らしく煌めく」、通称「きみすき」という好きだった乙女ゲームの世界に転生しているようだった。
……となれば、俺のやりたいことはただ一つ。シナリオの途中で死んでしまう運命である俺の推しキャラ(モブ)をなんとしてでも生存させたい。
学園に入学するため勉強をしたり、熱心に魔法の訓練をしたり。我が家に降りかかる災いを避けたり辺境伯令息と婚約したり、と慌ただしく日々を過ごした俺は、15になりようやくゲームの舞台である王立学園に入学することができた。
……って、俺の推しモブがいないんだが? それに、なんでか主人公と一緒にイベントに巻き込まれてるんだが!?
由緒正しきモブである俺の運命、どうなっちゃうんだ!?
・・・・・
乙女ゲームに転生した男が攻略対象及びその周辺とわちゃわちゃしながら学園生活を送る話です。主人公が攻めで、学園卒業まではキスまでです。
始めに死ネタ、ちょくちょく虐待などの描写は入るものの相手が出てきた後は基本ゆるい愛され系みたいな感じになるはずです。
真冬の痛悔
白鳩 唯斗
BL
闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。
ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。
主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。
むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。
残業リーマンの異世界休暇
はちのす
BL
【完結】
残業疲れが祟り、不慮の事故(ドジともいう)に遭ってしまった幸薄主人公。
彼の細やかな願いが叶い、15歳まで若返り異世界トリップ?!
そこは誰もが一度は憧れる魔法の世界。
しかし主人公は魔力0、魔法にも掛からない体質だった。
◯普通の人間の主人公(鈍感)が、魔法学校で奇人変人個性強めな登場人物を無自覚にたらしこみます。
【attention】
・Tueee系ではないです
・主人公総攻め(?)
・勘違い要素多分にあり
・R15保険で入れてます。ただ動物をモフッてるだけです。
★初投稿作品
平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
噂の補佐君
さっすん
BL
超王道男子校[私立坂坂学園]に通う「佐野晴」は高校二年生ながらも生徒会の補佐。
[私立坂坂学園]は言わずと知れた同性愛者の溢れる中高一貫校。
個性強過ぎな先輩後輩同級生に囲まれ、なんだかんだ楽しい日々。
そんな折、転校生が来て平和が崩れる___!?
無自覚美少年な補佐が総受け
*
この作品はBのLな作品ですので、閲覧にはご注意ください。
とりあえず、まだそれらしい過激表現はありませんが、もしかしたら今後入るかもしれません。
その場合はもちろん年齢制限をかけますが、もし、これは過激表現では?と思った方はぜひ、教えてください。
王道BL学園~モブに転生したボクは見ていたい!巻き込まれたくないのに!~
星崎 杏
BL
腐女子の私が死んで気がついたら、お気に入りのゲームのモブに転生した!?
ボクは見ていたいだけなのに、巻き込まれるのはノーサンキューです!
念のため、R15にしています。過激なシーンは少なめにしたいです。
父が腐男子で困ってます!
あさみ
BL
父子家庭に育った尾崎リョウは16歳の誕生日に、若くてイケメンの父、宗親(ムネチカ)に腐男子である事をカミングアウトされる。
趣味に文句は言わないと思うリョウだったが、宗親のBL妄想はリョウの友人×リョウだった。
いつでも誰といても、友人×リョウで妄想されては聞かされるリョウは大迷惑。
しかも学校にいる美少年をチェックしては勧めてくる始末。
どう見ても自分と釣り合わない優等生や、芸能人の美少年まで攻キャラとして推してくる。
宗親本人は腐男子であるだけで、恋愛対象は美女だという事で、自分勝手にリョウだけを振り回す毎日。
友人達はみんな心が広く、宗親の趣味を受け入れたり、面白がったりで、今までよりもリョウの家に集まるようになる。
そんな中、宗親に感化されたかのように、自分も腐男子かもしれないと言いだす友人や、リョウの事を好きになったとストレートに伝えてくる友達まで現れてしまう。
宗親の思い通りにはなりたくないと思うリョウだが、友人達の事も気になりだして……。
腐男子の父親に振り回される、突っ込み系主人公総受けBLラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる