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第三章 ~改めてゲームを見守ろうとしてから自分の名前を思い出すまで~

目覚めると真っ最中

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目を瞑った真っ暗な世界で、段々と意識が浮上して来た。
でもそれと同時に、ゾクゾクして気持ち良くなって。


「ふっ……、…う。」

チュパっ。チュパっ。


まだちょっとフワフワしてる。瞼を開けるのも億劫だ。

どっかからエッチな感じの音がしてて。
なんか、気持ちいい……。


チュパチュパ、チュっ。じゅる、じゅるる。

「っハ……。ぁ、くっ……。」

……あれ? これ、オレの……声、か?


吸われてるのか舐められてるのか、それとも全部なのか。
とにかくオレの中心が暖かいものに包まれてて、湿った何かが絡み付いて来る。
目が覚めてくハズなのに、半分以上が朦朧としたような、変な状態。

このまま出しちゃってもいいかな、って。
流されるツモリになった途端、オレの根元をギュウッて強く握られた。



「ぅあッ!」
「危うく加減を間違える所だった。」

快感の方が勝ってて痛みはあんまり無かったけど、驚きともどかしさで、声を上げて目を開いた。
根元をせき止められながら、凄くソフトタッチで撫でられてて、わけが分かんない。
もうちょっとで出すって段階で止められて、それが切なくて苦しい。
対照的に冷静な呟きを洩らすユーグの声は聞こえてても、それが脳内で意味のある言葉に変換されてくれない。

自分がベッドで仰向けに寝そべってるのも、全裸になってるのも、脚の間にユーグが蹲ってるのも、股間に裸のユーグが顔を寄せてたのも。
そしてココがどこなのかも。
分かんないことだらけなのに、疑問を感じるよりも出したくて仕方ない。


オレのを握り締めたユーグが顔を上げる。
声の冷静さが嘘だって思うくらい、頬は上気して瞳も潤んでた。
その表情が可愛らしくて、目の前にいるユーグの大人の顔立ちに、ゲーム内の『何も知らないお坊ちゃま』なユーグの赤面した顔が重なって見える。


「ゆ…ぅ、……ユーグっ、……出し、た…いっ。」
「いいとも。もちろん、私の中であれば……の、話だぞ。」

辛くなって、情けない声で強請った。

目が合ったユーグは淫靡に唇を吊り上げて、ジリジリ上に上がって来る。
何も身に着けてない剥き出しの太腿で、オレの腰の両側を挟んだ。

ユーグのソレも反応してる。


「ユぅ、グ……、入れ…っ、入れたい……。ユーグ……っ。」
「んんっ……。そ、そんなに…呼ぶな……。」

顔を逸らすユーグは自分の孔に、狙いを付けてオレのを押し当てた。
先端をエッチなもので撫でられる感覚とか、脚を広げてオレの上に跨るユーグの痴態とか、ユーグから立ち昇る甘いような不思議な匂いとか。
色々煽られてるのに、腰を突き出したいのを必死に我慢して。ユーグが身体を下ろして来るのを見守るオレ。



ちゅっぷり。

用意してたのか、ネコだからか。
ユーグの後ろは嫌がらずにオレのを、クビレまで飲み込んだ。


「っあ、ん……。……はぁ。」

前傾姿勢になったユーグが腰をゆるゆる揺らして、ちょっとずつ、残り部分を体内へ招き入れようとしてる。
ときどき、ウットリした息を吐きながら。

開いた口から赤い舌がチラって見えるのに興奮して。
誘われたわけでもないのに、ユーグの顔へと手を伸ばした。唇を人差し指で突っつく。


「…ユーグ……。」
「ん……っ、……ぁ、む…」

すぐに気付いたユーグが唇を開いて、オレの指先に舌を絡める。
人差し指の腹を擽り、指の股に舌を這わせてから……ユーグはおもむろに指全体を根元まで口の中に含んだ。

「ん、んん……っふ、」

鼻に掛かったユーグの声がイイ。
上の口が音を立てて指に吸い付きながら、下の口もオレのにしゃぶり付いてる。


まだ全部は入ってない。けど、跨ってるユーグは腰をグラインドさせ始めた。
ユーグのイイトコを掠めるたびに。

きゅきゅぅ。

締め付けられて。
オレのが、ユーグの中でビクビク震える。


これ以上はもう、もたない……っ。


「んっ、うふ……っんん…」

甘ったるく洩れるユーグの声、強請るように見下ろす視線。
我慢出来なくて腰を突き上げる。


「ん、んっ……、んぁ…ああぁ~~~っ!」

オレが中で果てるのと同時に、ユーグも白濁を飛び散らせた。
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