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第二章 ~ゲームの邪魔はしないから、せめてちょっとだけ~
ルサーに付いてるアザ
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ルサーと一緒に帰宅して、いつも通り、オレは晩御飯を用意する。
鶏肉に下味を付けてから焼いて。
キャベツとキノコをピリカラ味で、スパゲッティと和える。
スープは、マンネリだけど、細かく刻んだ野菜の鶏がらスープでいっか~。
今日はルサーがいつもより早い仕事上がりだから、煮込みハンバーグとかそ~いう、少しは手の込んだ料理を作れたハズなんだけど。
結局、家に着いたのはいつもより遅いくらいの時間になっちゃった。
果物屋でちょっと時間を取ったのと、その後、町で買い物してたから。
しかも買い物って、オレの服。
今までは、元々自分が来てた服と、ルサーの服を借りるので済ませてたオレ。
ルサーはシッカリ筋肉を付けてるから、身体の厚み的には何にも問題無い。
だけどルサーの服は……ちょっとだけ、短いんだよな。
オレ的にはほんのちょっとだから、全然許容範囲って感じなんだけど。
ルサーが、背の高い同僚の兵士から、その人がいつも利用してる服屋を聞いて来てくれて。
そのお店で服を買って貰ったんだ。
……これって。オレ……下世話な噂通りのヒモ、じゃないか? 冗談じゃなくて。
噂の本当の内容って、まだルサーに聞けてないから、それが下世話だっていうのは推測だけどさ。
自分が思ってるより、オレの背は高かったみたいだな。
背が高いだけのモブって、木偶の棒とか、ウドの大木とか、そ~いうコトか?
養育所では、他の子達はオレより年下だったり、可愛いタイプだったりで、みんながオレより背が低いのは当たり前に思ってた。
大人のことも、センセイ達は華奢だったり、筋肉質で逞しかったりで、オレは自分の身長を気にしたことが無かったんだ。
食事の準備が出来たオレは台所を出る。
ルサーの部屋のドアを叩いて。
「ルサー。ご飯出来たぞ~。」
声を掛けてちょっと待ったけど、返事が無い。
「ルサ~?」
まさか寝てたりしないよな。
寝てるルサーを起こすの、結構大変なんだけど。
ご飯も出来てるし、オレはルサーを呼ぼうとしてドアを開けた。
「ルっ、サ……。」
物が散らかってる部屋で、ルサーは何かを探してたみたいだった。
上半身裸で、オレがドアをノックして声を掛けたのにも気付かないで。
ズボンの履き位置がちょっと低くて、ルサーの腰が丸見えになってた。
声を掛けるツモリだったのに、ルサーの腰にあるソレに目を奪われて、ちゃんと名前を呼べない。
ソレ自体には、良いも悪いも無いんだ。
腰の裏側の……尻肉の割れ目よりちょっと上辺りに浮かんで来る、単なる痣だから。
養育所で性教育を受けたとき、ソレと同じ痣を、所長に見せて貰ったことがある。
痣は手触りが普通の肌と違って、目を瞑ったり部屋を暗くしたりして見えないようにしても、触ればすぐに分かるくらいだ。
触らせて貰った所長の痣は、金属の表面みたいに硬くなってた。
色もかなり黒っぽかったように覚えてる。
ルサーの痣は、黒ずんだ紫色、みたいに見えた。
「なっ! ……なんだ、お前か。」
オレに気付いたルサーが振り返る。
人がいる方に身体の正面を向ける動作は別に不自然じゃないのに、慌てた様子はまるで、痣を背後に隠したように思えた。
「ごめん、声掛けたんだけど……。ご飯。」
「分かった、すぐ行く。着替えるから……。」
落ちてるシャツを掴んだルサーは、すぐ着ようとはしない。
いや、着れないのかも。
「……探し物か?」
「お前さんにゃ関係無ェ事だ。」
この態度……。たぶん、そうだ。
「……薬。だろ?」
鶏肉に下味を付けてから焼いて。
キャベツとキノコをピリカラ味で、スパゲッティと和える。
スープは、マンネリだけど、細かく刻んだ野菜の鶏がらスープでいっか~。
今日はルサーがいつもより早い仕事上がりだから、煮込みハンバーグとかそ~いう、少しは手の込んだ料理を作れたハズなんだけど。
結局、家に着いたのはいつもより遅いくらいの時間になっちゃった。
果物屋でちょっと時間を取ったのと、その後、町で買い物してたから。
しかも買い物って、オレの服。
今までは、元々自分が来てた服と、ルサーの服を借りるので済ませてたオレ。
ルサーはシッカリ筋肉を付けてるから、身体の厚み的には何にも問題無い。
だけどルサーの服は……ちょっとだけ、短いんだよな。
オレ的にはほんのちょっとだから、全然許容範囲って感じなんだけど。
ルサーが、背の高い同僚の兵士から、その人がいつも利用してる服屋を聞いて来てくれて。
そのお店で服を買って貰ったんだ。
……これって。オレ……下世話な噂通りのヒモ、じゃないか? 冗談じゃなくて。
噂の本当の内容って、まだルサーに聞けてないから、それが下世話だっていうのは推測だけどさ。
自分が思ってるより、オレの背は高かったみたいだな。
背が高いだけのモブって、木偶の棒とか、ウドの大木とか、そ~いうコトか?
養育所では、他の子達はオレより年下だったり、可愛いタイプだったりで、みんながオレより背が低いのは当たり前に思ってた。
大人のことも、センセイ達は華奢だったり、筋肉質で逞しかったりで、オレは自分の身長を気にしたことが無かったんだ。
食事の準備が出来たオレは台所を出る。
ルサーの部屋のドアを叩いて。
「ルサー。ご飯出来たぞ~。」
声を掛けてちょっと待ったけど、返事が無い。
「ルサ~?」
まさか寝てたりしないよな。
寝てるルサーを起こすの、結構大変なんだけど。
ご飯も出来てるし、オレはルサーを呼ぼうとしてドアを開けた。
「ルっ、サ……。」
物が散らかってる部屋で、ルサーは何かを探してたみたいだった。
上半身裸で、オレがドアをノックして声を掛けたのにも気付かないで。
ズボンの履き位置がちょっと低くて、ルサーの腰が丸見えになってた。
声を掛けるツモリだったのに、ルサーの腰にあるソレに目を奪われて、ちゃんと名前を呼べない。
ソレ自体には、良いも悪いも無いんだ。
腰の裏側の……尻肉の割れ目よりちょっと上辺りに浮かんで来る、単なる痣だから。
養育所で性教育を受けたとき、ソレと同じ痣を、所長に見せて貰ったことがある。
痣は手触りが普通の肌と違って、目を瞑ったり部屋を暗くしたりして見えないようにしても、触ればすぐに分かるくらいだ。
触らせて貰った所長の痣は、金属の表面みたいに硬くなってた。
色もかなり黒っぽかったように覚えてる。
ルサーの痣は、黒ずんだ紫色、みたいに見えた。
「なっ! ……なんだ、お前か。」
オレに気付いたルサーが振り返る。
人がいる方に身体の正面を向ける動作は別に不自然じゃないのに、慌てた様子はまるで、痣を背後に隠したように思えた。
「ごめん、声掛けたんだけど……。ご飯。」
「分かった、すぐ行く。着替えるから……。」
落ちてるシャツを掴んだルサーは、すぐ着ようとはしない。
いや、着れないのかも。
「……探し物か?」
「お前さんにゃ関係無ェ事だ。」
この態度……。たぶん、そうだ。
「……薬。だろ?」
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