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みた事ないよ
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─とむ!パーティーに行くよ!
そうご主人様に言われた時は、また大金の奥さんに何か誘われたのかと思ってたけど…
「来たか」
「お疲れ様です、課長!」
何でこの人がいるの。ご主人様が敬礼をした相手、和生課長はじゃあ行くぞともたれかかっていた車のドアを開けた。
「───悪いな、休日にこんな事に付き合わせて」
「とんでもないです!むしろご褒美…あ、いや、私なんかでお役に立てるなら!」
本音ダダ漏れだよ、ご主人様。助手席に座りながらちっちゃい声で「私服姿の課長やばい!」とか、「課長の運転で出かけられるなんて一生分の運使い果たした!」って言ってるけど、多分課長に聞こえてるよ。
おいら達が向かっているのは、今課長が担当している取引相手の家だ。犬好きで有名なその人が開くホームパーティーに課長がお呼ばれして、たまたまご主人様がおいらを飼っているって話が出た事でぜひ会ってみたいから誘ってくれないかって言われたそうだ。
いつもなら、せっかくのお休みを寝て過ごしたいご主人様にとってこんなお仕事の延長みたいな事はまっぴらごめんだろうけど、課長が一緒となれば話は別だ。ご主人様は二つ返事で了承した。今日のご主人様の戦闘服は、スーツじゃなくオシャレなワンピース。春っぽい淡い水色のそれは、課長からパーティーの話を聞いたその日に閉店ギリギリのデパートへ駆け込んで悩みに悩んで買ったやつだ。店員さん、迷惑だっただろうな。
「取引先とは言っても、それなりに関係性を築いている仲だ。あまり気負わず、適度に奥さんを手伝いながら楽しんでくれればいいから」
「わ、わかりました」
「…顔、固まってるぞ」
うわぁ、これダメなやつだ。緊張し始めたご主人様を見たおいらと課長は、全く同じ不安を抱えたままパーティー会場に到着した。
*
「和生君!よく来てくれたね!」
「お招き頂きありがとうございます、高橋社長。こちら、部下の矢尾です。お話しさせて頂いたトイプードルの飼い主です」
「は、初めまして、矢尾美奈海と申します。この度はお招きありがとうございます」
ぎこちない笑顔で自己紹介をしながら名刺を渡すご主人様に、社長がニコニコ笑って言った。
「ハハハ、そう固くならないで。無理を言ってお誘いしたのはこっちだ。そのキャリーの中にいるのが噂のとむ君かな?」
「あ、はい!マナーおむつもしておりますし、先程足もきれいに拭いているのですが、お邪魔してもよろしいでしょうか?」
「もちろん。挨拶をさせてくれるかな」
「ありがとうございます。とむ、開けるよ」
外に出してもらったおいらは、社長に笑顔で挨拶した。
「キャン!」
「ハハハ、話に聞いていた通り可愛いね。それに元気がいい」
当然だよ。課長のため、ひいてはご主人様のために営業スマイル全開だからね。おいらだって処世術は弁えてる。尻尾だって振っちゃうよ。
「まあ、いつまでもこんな所じゃ何だから上がってくれ。妻が腕によりをかけて料理を作っているから、ぜひ楽しんでほしい」
「ありがとうございます。上がらせて頂きます」
「し、失礼します」
課長とご主人様と一緒に社長についていくと、リビングに通された。広い部屋には、もう何人かお客さんが来ていた。美味しそうな匂いがする。さっき言ってた奥さんの手料理かな。
「まだあと一人来る予定なんだが、道が混んでしまっているそうでね。先に始めるとしよう」
「わかりました。こちら、お口に合うといいのですが…」
課長が持っていた紙袋から手土産を取り出す。それを受け取った社長は、嬉しそうに眼を見開いた。
「ほう、僕の好きな銘柄のワインだね。ありがたく頂くよ」
その後、社長はご主人様達に他のお客さんを紹介した。ご主人様はしどろもどろになりながらも、一人一人と丁寧に挨拶をしていった。
当たり前だけど、おいらはご主人様がお仕事をしている姿を見た事がない。だから、この光景を見られてちょっと嬉しい。社長、呼んでくれてありがとう。
そしておいらはおいらで、挨拶する相手がいた。社長が飼っているシベリアンハスキー、ルークだ。
「《初めまして。おいらとむっていうんだ》」
「《おう、よく来たな。このパーティー、犬は俺達だけだ。よろしくな》」
ルークは兄貴分みたいな性格だ。サバサバしててカッコいい。本音を言えばメスがいたら嬉しかったけど、今日はお仕事だもんね。
「では乾杯しようか」
社長の音頭で、パーティーは始まった。奥さんの作った料理が端に寄せたテーブルに並べられる。立食形式ってやつだ。
「すごーい。これ全部奥様が作られたんですか?」
「私は料理が趣味みたいなものだから。遠慮せずたくさん食べてくださいね」
ご主人様と奥さん、結構いい感じだ。奥さんの優しい雰囲気で、ご主人様の緊張もほぐれたらしい。このまま何もやらかさず終わってくれたらいいけど。
おいら達のご飯も奥さんの手作りらしいけど、みっちゃんさんのご飯と同じくらいオシャレで美味しい。ルークはこれを毎日食べてるんだって。いいなー、おいらも食べたい。ご主人様、作ってくれないかな。
「この間の契約、無理を聞いてもらってすまなかったね。急いでいたものだから」
「いえ、いつも社長にはお世話になっていますから」
課長は社長とお仕事の話をしている。課長は車で来てるからノンアルコールのワインを飲んでいるみたいだ。他のお客さんも社長の取引先の人だったり会社の部下だったり、色んな人がいるみたいだ。
何か、いいなこういうの。みんなお仕事の延長線上で仲良くなってこんな風にパーティーをするのって、楽しい。ご主人様も奥さんや他のお客さんと話しながら、料理を食べたりお酒を飲んだり楽しそうだ。
でも、意外だった事がある。ご主人様はお話をしながら、さりげなく使い終わったお皿を重ねて端によけたり、相手のグラスが空いてたらスッとお代わりを入れたりしている。あのご主人様がだよ?お仕事モードに入ると、こんなに気遣いができるんだな。新しい発見だった。
「《おたくの飼い主、なかなかやるじゃねぇか》」
「《ま、まあね。あれくらい、社会人じゃ普通だよ》」
ルークには強がってみたけど、おいらもビックリだ。やればできる子、それがご主人様なんだな。
「そういえば、遅れてこられるという方。まだお見えになりませんね」
「ああ、本当だね。連絡を貰った時は、すぐ近くまでは来ていると言っていたんだが…」
噂をすれば影、インターホンが鳴って奥さんが出迎えに部屋を出ていく。
「おお、来たようだ。彼とは最近知り合ったんだが、近々大きな投資を考えていてね。彼が提案してくれたプランで契約しようと思っているんだ」
「投資…証券会社の方ですか?」
「ああ。プラチナ証券で営業部長をしているよ」
「え?」
社長の言葉を聞いて、側にいたご主人様が反応する。
「プラチナ証券、ですか?」
「ああ、そういえば矢尾は前職はプラチナ証券だったな」
「そうなのかい?」
「あ、はい、その…営業事務をしていました」
「そうだったのか。なら、ひょっとして知っているかもしれないな」
どうしたんだろう。ご主人様の様子が変だ。
おいらが不思議に思っていると、噂のお客さんが部屋に入ってきた。
「やあやあ、高橋社長。遅れてしまい申し訳ありません」
小太りの男が、汗を拭きながら社長に挨拶する。年は五十代くらいかな?しきりに社長にペコペコ頭を下げている。
だけど、頭を上げた瞬間ご主人様を見て驚いたような声を上げた。
「矢尾?矢尾なのか?」
「お、お久しぶりです…依田部長」
消え入りそうな声で挨拶をしたご主人様の顔色は、さっきまでとは打って変わって青ざめていた。
みた事ないよ、君のそんな顔。
そうご主人様に言われた時は、また大金の奥さんに何か誘われたのかと思ってたけど…
「来たか」
「お疲れ様です、課長!」
何でこの人がいるの。ご主人様が敬礼をした相手、和生課長はじゃあ行くぞともたれかかっていた車のドアを開けた。
「───悪いな、休日にこんな事に付き合わせて」
「とんでもないです!むしろご褒美…あ、いや、私なんかでお役に立てるなら!」
本音ダダ漏れだよ、ご主人様。助手席に座りながらちっちゃい声で「私服姿の課長やばい!」とか、「課長の運転で出かけられるなんて一生分の運使い果たした!」って言ってるけど、多分課長に聞こえてるよ。
おいら達が向かっているのは、今課長が担当している取引相手の家だ。犬好きで有名なその人が開くホームパーティーに課長がお呼ばれして、たまたまご主人様がおいらを飼っているって話が出た事でぜひ会ってみたいから誘ってくれないかって言われたそうだ。
いつもなら、せっかくのお休みを寝て過ごしたいご主人様にとってこんなお仕事の延長みたいな事はまっぴらごめんだろうけど、課長が一緒となれば話は別だ。ご主人様は二つ返事で了承した。今日のご主人様の戦闘服は、スーツじゃなくオシャレなワンピース。春っぽい淡い水色のそれは、課長からパーティーの話を聞いたその日に閉店ギリギリのデパートへ駆け込んで悩みに悩んで買ったやつだ。店員さん、迷惑だっただろうな。
「取引先とは言っても、それなりに関係性を築いている仲だ。あまり気負わず、適度に奥さんを手伝いながら楽しんでくれればいいから」
「わ、わかりました」
「…顔、固まってるぞ」
うわぁ、これダメなやつだ。緊張し始めたご主人様を見たおいらと課長は、全く同じ不安を抱えたままパーティー会場に到着した。
*
「和生君!よく来てくれたね!」
「お招き頂きありがとうございます、高橋社長。こちら、部下の矢尾です。お話しさせて頂いたトイプードルの飼い主です」
「は、初めまして、矢尾美奈海と申します。この度はお招きありがとうございます」
ぎこちない笑顔で自己紹介をしながら名刺を渡すご主人様に、社長がニコニコ笑って言った。
「ハハハ、そう固くならないで。無理を言ってお誘いしたのはこっちだ。そのキャリーの中にいるのが噂のとむ君かな?」
「あ、はい!マナーおむつもしておりますし、先程足もきれいに拭いているのですが、お邪魔してもよろしいでしょうか?」
「もちろん。挨拶をさせてくれるかな」
「ありがとうございます。とむ、開けるよ」
外に出してもらったおいらは、社長に笑顔で挨拶した。
「キャン!」
「ハハハ、話に聞いていた通り可愛いね。それに元気がいい」
当然だよ。課長のため、ひいてはご主人様のために営業スマイル全開だからね。おいらだって処世術は弁えてる。尻尾だって振っちゃうよ。
「まあ、いつまでもこんな所じゃ何だから上がってくれ。妻が腕によりをかけて料理を作っているから、ぜひ楽しんでほしい」
「ありがとうございます。上がらせて頂きます」
「し、失礼します」
課長とご主人様と一緒に社長についていくと、リビングに通された。広い部屋には、もう何人かお客さんが来ていた。美味しそうな匂いがする。さっき言ってた奥さんの手料理かな。
「まだあと一人来る予定なんだが、道が混んでしまっているそうでね。先に始めるとしよう」
「わかりました。こちら、お口に合うといいのですが…」
課長が持っていた紙袋から手土産を取り出す。それを受け取った社長は、嬉しそうに眼を見開いた。
「ほう、僕の好きな銘柄のワインだね。ありがたく頂くよ」
その後、社長はご主人様達に他のお客さんを紹介した。ご主人様はしどろもどろになりながらも、一人一人と丁寧に挨拶をしていった。
当たり前だけど、おいらはご主人様がお仕事をしている姿を見た事がない。だから、この光景を見られてちょっと嬉しい。社長、呼んでくれてありがとう。
そしておいらはおいらで、挨拶する相手がいた。社長が飼っているシベリアンハスキー、ルークだ。
「《初めまして。おいらとむっていうんだ》」
「《おう、よく来たな。このパーティー、犬は俺達だけだ。よろしくな》」
ルークは兄貴分みたいな性格だ。サバサバしててカッコいい。本音を言えばメスがいたら嬉しかったけど、今日はお仕事だもんね。
「では乾杯しようか」
社長の音頭で、パーティーは始まった。奥さんの作った料理が端に寄せたテーブルに並べられる。立食形式ってやつだ。
「すごーい。これ全部奥様が作られたんですか?」
「私は料理が趣味みたいなものだから。遠慮せずたくさん食べてくださいね」
ご主人様と奥さん、結構いい感じだ。奥さんの優しい雰囲気で、ご主人様の緊張もほぐれたらしい。このまま何もやらかさず終わってくれたらいいけど。
おいら達のご飯も奥さんの手作りらしいけど、みっちゃんさんのご飯と同じくらいオシャレで美味しい。ルークはこれを毎日食べてるんだって。いいなー、おいらも食べたい。ご主人様、作ってくれないかな。
「この間の契約、無理を聞いてもらってすまなかったね。急いでいたものだから」
「いえ、いつも社長にはお世話になっていますから」
課長は社長とお仕事の話をしている。課長は車で来てるからノンアルコールのワインを飲んでいるみたいだ。他のお客さんも社長の取引先の人だったり会社の部下だったり、色んな人がいるみたいだ。
何か、いいなこういうの。みんなお仕事の延長線上で仲良くなってこんな風にパーティーをするのって、楽しい。ご主人様も奥さんや他のお客さんと話しながら、料理を食べたりお酒を飲んだり楽しそうだ。
でも、意外だった事がある。ご主人様はお話をしながら、さりげなく使い終わったお皿を重ねて端によけたり、相手のグラスが空いてたらスッとお代わりを入れたりしている。あのご主人様がだよ?お仕事モードに入ると、こんなに気遣いができるんだな。新しい発見だった。
「《おたくの飼い主、なかなかやるじゃねぇか》」
「《ま、まあね。あれくらい、社会人じゃ普通だよ》」
ルークには強がってみたけど、おいらもビックリだ。やればできる子、それがご主人様なんだな。
「そういえば、遅れてこられるという方。まだお見えになりませんね」
「ああ、本当だね。連絡を貰った時は、すぐ近くまでは来ていると言っていたんだが…」
噂をすれば影、インターホンが鳴って奥さんが出迎えに部屋を出ていく。
「おお、来たようだ。彼とは最近知り合ったんだが、近々大きな投資を考えていてね。彼が提案してくれたプランで契約しようと思っているんだ」
「投資…証券会社の方ですか?」
「ああ。プラチナ証券で営業部長をしているよ」
「え?」
社長の言葉を聞いて、側にいたご主人様が反応する。
「プラチナ証券、ですか?」
「ああ、そういえば矢尾は前職はプラチナ証券だったな」
「そうなのかい?」
「あ、はい、その…営業事務をしていました」
「そうだったのか。なら、ひょっとして知っているかもしれないな」
どうしたんだろう。ご主人様の様子が変だ。
おいらが不思議に思っていると、噂のお客さんが部屋に入ってきた。
「やあやあ、高橋社長。遅れてしまい申し訳ありません」
小太りの男が、汗を拭きながら社長に挨拶する。年は五十代くらいかな?しきりに社長にペコペコ頭を下げている。
だけど、頭を上げた瞬間ご主人様を見て驚いたような声を上げた。
「矢尾?矢尾なのか?」
「お、お久しぶりです…依田部長」
消え入りそうな声で挨拶をしたご主人様の顔色は、さっきまでとは打って変わって青ざめていた。
みた事ないよ、君のそんな顔。
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