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第一章・幼少期

6.グレイシアたんの初めてのおつかい

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この世界とまた、別の場所に、魔界があり、魔族なるものがいる。少数民族で、魔界は不毛地帯。だから、コッソリ人間界に混じって、生きている魔族もいる。だって、人間界は、色々豊かで、魔界と比較して、利便性が一段と、格上!だけどね!そんな魔族は、魔族というくらいだから、魔力は当然持っているし、一番は、寿命が長いのが、大きく違うかな。力も断然強いし、うーん。流石に、公式チートって言われるグレイシアたんには敵わないけど。だって、救世の証って、不老と言われるくらい、強い特性があるから、病気さえしなければ千年は生きると、言われているし!


グレイシア『いや、光魔法持っている時点で、その病気すら、治せると思うよっ??ていうか、さっきから、グレイシアたん・・って、何??君も、僕の一部、自分のことを、愛称で呼んでいるみたいで、キモいでぇええす』


あっ、ごめん。推しには、素直な自分で、生きていきたいんだし!その、魔族は、数百年前から悩んでいる、『狂化』を解決する手段をずっと探している。


グレイシア『狂化ねぇ……』


狂化、とは魔族に現れる滅びの時だ。元々魔族に寿命らしい寿命はなかったのだが、ある時から理性を失い同族を食らう発作のような症状が観測される。狂化を起こすと理性を失うがすべての身体能力が上がり、今まで使えなかった強力な魔法を操り、時にはそれでめちゃくちゃに転移を使って人の住む領域に飛んでしまう個体もいる。そのような存在が恐ろしい「悪魔」として人の世界に伝わっている。


同族の命を奪うほどの体積を食べると理性が戻るが解消手段は他にはない。魔族の中では「死に至る病」とも呼ばれていた。


狂化に至った魔族は誰かを食べる前に殺してやるのが慣習らしいが、まれに自分を差し出してしまう家族や友人や恋人がいる。それで理性を取り戻した魔族は、再度の狂化を防ぐ為に自ら死を選ぶことが多いが、人の世界に混じって生きていく事を選ぶ者もいるの。


狂化とは、この地に発生する瘴気、これを取り込み続ける事でいつか必ず理性を失い発症してしまうもので、魔王は、苦肉の策で、魔界を捨てる覚悟をする。その為、狙われたのが、人間界。所謂、魔族の王は表ボスで、裏ボスがグレイシアたん。


この瘴気は魔界の中心に眠る創世神から湧いて出ているものです。放っておけばこの世界全てを覆い、魔族の安寧の地どころか人や他の生き物も住めない世界へとなってしまう。



これが、国を巻き込むほど、厄介な事件なの。とはいえ、人間も瘴気の強い場所に長くいると狂化を起こすのです。多くはその変化に人間の体は耐えきれず、その過程で命を落とします。



グレイシア『じゃあ、これから、僕が行うべき行動は、魔界の中心に眠る創世神から湧いて出ているものなら、是非とも魔族と信頼を築かなくてはねっ!僕、個人で、魔王様にお会い出来るように、ねっ!』



えっ、自ら、魔王に加担するのおおおおおおおお!?裏で操ってるのが、グレイシアたんなんだけどおおおおおおおお!?すごい!自分から、悪役街道を歩くなんて、流石、グレイシアたぁああああん。



グレイシア『そんな訳、ないもん!なんで、自分から悪役に堕ちなくては、ならないの??』
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