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1.幼少期。
24.パシリ一号の事情。
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俺は、久々に森を出る事にした。少しは喜んでくれるものをと、考えた結果だ。ちょっと、王都まで、テレポートしてみよう。王都だったら、少しは良いものがあるでしょ。
よし。善は急げ。行くとしよう。そう思っていたのだが、セリカさんがついてきた。それは良い。多分、婚礼衣装の生地を探そうとしているのだろう。寧ろ、それは願ったり叶ったり。でも、パシリ一号がついてくるのは何故だ!?お前が来ると厄介な事にしかならない気がする。
『陽翔様、いるところ俺ありっす!』
いや、知らんて。まぁ、メイディスに会いさえしなければいい。それだけは避けなければ。あと、パシリ一号の家族に会わなければいい。
あと、ガードとシフォンは言わずもがな、います。荷物持ち要因です☆ごめんね☆
しかし、来ちまったもんは仕方ねーな。厄介事が起こらないように、気を付けていれば、良いだけの事!
・
・
・
婚礼衣装の生地を、色んな生地店を巡って、入手した。セリカさんは満足そうな笑み。
「ふふーん♪流石、王都。上質なもの売っていますねー♪」
「それは、良かった。」
ビクーン♪
正直、嫌な予感がした。俺は、咄嗟にガードの背中に隠れる。ガードはびっくりして、動けない。ガードは高身長である。
「ど、どうしたっすか?」
パシリ一号の言葉に、反応できない程、俺は、ガードの背中に隠れて嫌な予感の気配を察知する。そして、俺は見つけた。
青い髪の後ろ髪を結っている少年がいた。同じ年くらいの年頃。何だ?どっかで、見た事がある?どこで・・・そんなの、乙女ゲームしかねーだろ!!
あ、あいつ。ヒロインの攻略対象だ・・・。確か、名前は。
俺は、一瞬。パシリ一号の顔を見る。そして、ガードの背中に隠れさせる。ダメだ。こいつに会わせてはいけないのに!!なのに、やってしまった!!
『な、何っすか!?俺、陽翔様から触れられる機会ってないっすよ!!少し、嬉しいっすねー?』
そんな場合か!?何で、こいつの顔を見て気付かなかったんだ。こいつは、中々の顔面偏差値の持ち主。それは何故か?パシリ一号は実は、悪役令息だからだ!とある攻略対象に出てくるサブキャラクターである。イケメンにもなるはずだ。
俺は、身体の震えが止まらなかった。パシリ一号は真っ先に気付く。
「本当に、どうしたっすか?陽翔様、様子おかしいっすよ?」
「あれ・・・!」
俺は、震えながらも先程見た少年を指さした。パシリ一号はガードの背中からちょっとだけ顔を出して、様子を見る。
「えっと、あの後ろ髪を結っている青い髪の少年っすか?彼が一体・・・?」
「ガイダス・アクチェル。」
パシリ一号の表情は一気に曇る。記憶を辿ってみている様子。
「ガイダス・アクチェル?そんな奴、アクチェル家にいたっすか?いたら、俺が覚えているのに・・・!」
「確か、お前が、能無しで家から追い出された後、親戚筋から当たって、魔法が使える奴をアクチェル家に養子として引き入れたんだ・・・。だから。」
「要するに、俺が本来いた場所に居座ったって訳っすか?・・・正直、アクチェル家が力を強めた理由が分かった気がするっすよ。」
そう言うパシリ一号の表情は憎悪で満ちていた。
よし。善は急げ。行くとしよう。そう思っていたのだが、セリカさんがついてきた。それは良い。多分、婚礼衣装の生地を探そうとしているのだろう。寧ろ、それは願ったり叶ったり。でも、パシリ一号がついてくるのは何故だ!?お前が来ると厄介な事にしかならない気がする。
『陽翔様、いるところ俺ありっす!』
いや、知らんて。まぁ、メイディスに会いさえしなければいい。それだけは避けなければ。あと、パシリ一号の家族に会わなければいい。
あと、ガードとシフォンは言わずもがな、います。荷物持ち要因です☆ごめんね☆
しかし、来ちまったもんは仕方ねーな。厄介事が起こらないように、気を付けていれば、良いだけの事!
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婚礼衣装の生地を、色んな生地店を巡って、入手した。セリカさんは満足そうな笑み。
「ふふーん♪流石、王都。上質なもの売っていますねー♪」
「それは、良かった。」
ビクーン♪
正直、嫌な予感がした。俺は、咄嗟にガードの背中に隠れる。ガードはびっくりして、動けない。ガードは高身長である。
「ど、どうしたっすか?」
パシリ一号の言葉に、反応できない程、俺は、ガードの背中に隠れて嫌な予感の気配を察知する。そして、俺は見つけた。
青い髪の後ろ髪を結っている少年がいた。同じ年くらいの年頃。何だ?どっかで、見た事がある?どこで・・・そんなの、乙女ゲームしかねーだろ!!
あ、あいつ。ヒロインの攻略対象だ・・・。確か、名前は。
俺は、一瞬。パシリ一号の顔を見る。そして、ガードの背中に隠れさせる。ダメだ。こいつに会わせてはいけないのに!!なのに、やってしまった!!
『な、何っすか!?俺、陽翔様から触れられる機会ってないっすよ!!少し、嬉しいっすねー?』
そんな場合か!?何で、こいつの顔を見て気付かなかったんだ。こいつは、中々の顔面偏差値の持ち主。それは何故か?パシリ一号は実は、悪役令息だからだ!とある攻略対象に出てくるサブキャラクターである。イケメンにもなるはずだ。
俺は、身体の震えが止まらなかった。パシリ一号は真っ先に気付く。
「本当に、どうしたっすか?陽翔様、様子おかしいっすよ?」
「あれ・・・!」
俺は、震えながらも先程見た少年を指さした。パシリ一号はガードの背中からちょっとだけ顔を出して、様子を見る。
「えっと、あの後ろ髪を結っている青い髪の少年っすか?彼が一体・・・?」
「ガイダス・アクチェル。」
パシリ一号の表情は一気に曇る。記憶を辿ってみている様子。
「ガイダス・アクチェル?そんな奴、アクチェル家にいたっすか?いたら、俺が覚えているのに・・・!」
「確か、お前が、能無しで家から追い出された後、親戚筋から当たって、魔法が使える奴をアクチェル家に養子として引き入れたんだ・・・。だから。」
「要するに、俺が本来いた場所に居座ったって訳っすか?・・・正直、アクチェル家が力を強めた理由が分かった気がするっすよ。」
そう言うパシリ一号の表情は憎悪で満ちていた。
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