23 / 57
1.幼少期。
23.インスピレーションが輝く。 Side セリカ
しおりを挟む
ハルナとディーノさんが結婚する。そう、聞いてから私のインスピレーションは瞬く間に湧いてくる。
あ!すみません。自己紹介していませんでしたね!私は、デザイナー志望のセリカ・ジェイダス。22歳。二人の婚礼衣装を担当させていただく事になったのです。今までの人達も、私がデザインを担当して、盛大に祝わせてもらいました!陽翔様からも、『盛大な衣装にしてやれ』との事で、私はとても張り切っておりますよー♪
婚礼衣装の資料は何故か、陽翔様が用意してくれるのです。とても助かっておりますし、自分にはなかった発想がそこには載っているのです。民族衣装風しか、出来なかった私が、綺麗な衣装の資料を見て、感銘を受けたのは、言うまでもない。
陽翔様は、どこで手に入れていらっしゃるのでしょうねー?本人曰く、『俺には縁はないけど、それでも、笑顔が見たいから。』だそうですよ。お優しい。私は、この街が出来てから、当初からおりました元奴隷です。親の借金で勝手に身売りされていたんですよ。でも、隙を見ては服装に関する事を見て回った。そうすると、数々の奴隷販売店に転々と移らされていた。要するに、役立たずって事ですよ。
おっと、祝う場所で、暗い話をしてしまいましたね。
私の話は、どうでもいいんですよ!!今は夢だった、デザイナーの職に就けているのですから!見習いでも、この場を任されたのはこの私!陽翔様が用意された婚礼衣装の資料の資料を見つつ、オリジナリティー溢れる服を考えなくては!!
・
・
・
そして、また陽翔様に作って頂いた仕事場で服のデザインを書き上げていく。うーん?いくつかの候補は書き上げた。でも、どの服が良いのでしょう?
そう思っていた瞬間、仕事場の玄関が開いた音がした。そこにいたのは、ハルナだった。ハルナ達姉妹も当初からいた元奴隷である。だから、ともに苦楽を共にしていた・・・というと大袈裟かもしれませんが。そんな関係です!ハルナは17歳で年下なんですけどねー。
「ハルナ!?どうしたんですか?貴方、妊娠しているんでしょ。こんなところで、うろちょろしていたら、赤ちゃんに影響が出てしまいますよ!!」
「それは、大丈夫。気持ち悪くなったけれど、陽翔様に診てもらったの。そしたら、気分が良くなったから、来ちゃった☆」
「陽翔様ー!?」
「で、今、どんな調子よ?」
「これ!というものが多くて困っているんですよ!!」
「ふーん?じゃあさ、私にも見せてよ!!」
私は、イメージを描いた服装のデザイン画を見せていく。ハルナはそれを見て、目を輝かせていく。なんか、気になるものでもあったかな?
ハルナは一枚のデザイン画を手に取り、私に見せていく。それは、華々しい煌びやかな、豪華な衣装であった。これ、描いた時、これは、ないなー。と思っていた奴だ。思いっきり、陽翔様が用意された資料の衣装を私なりにアレンジしたもので、良く言えばリメイク、悪く言えばコピペである。
でも、ハルナはキラキラした笑顔で答える。
「これ、これが良いな!!」
「うーん?私としては、もっと別なものを選ぶと思っていましたがー?」
「絶対、これが良いの!!」
うーん?ここは、新婦の意見を聞くべきかな。
「分かったよ。それね。作ってみる。あと、ディーノさんの衣装について希望とかある?何なら、そっちもいくつかデザイン画を描いているから、見てみる?」
「うん!ディーノ、自分の着る服には疎いんだからー♪私が、見繕ってあげないとねー♪」
ハルナは紳士服のデザイン画を見ていく。嬉しそうだなぁ。こっちまで、にやけちゃいそう。
・・・でも、今は自分の力が認められなくても、いつかは自分流の衣装を作っていきたいと思っている所存です!今は、ハルナの婚礼衣装を創り上げていくから、結婚式では待っててね!
あ!すみません。自己紹介していませんでしたね!私は、デザイナー志望のセリカ・ジェイダス。22歳。二人の婚礼衣装を担当させていただく事になったのです。今までの人達も、私がデザインを担当して、盛大に祝わせてもらいました!陽翔様からも、『盛大な衣装にしてやれ』との事で、私はとても張り切っておりますよー♪
婚礼衣装の資料は何故か、陽翔様が用意してくれるのです。とても助かっておりますし、自分にはなかった発想がそこには載っているのです。民族衣装風しか、出来なかった私が、綺麗な衣装の資料を見て、感銘を受けたのは、言うまでもない。
陽翔様は、どこで手に入れていらっしゃるのでしょうねー?本人曰く、『俺には縁はないけど、それでも、笑顔が見たいから。』だそうですよ。お優しい。私は、この街が出来てから、当初からおりました元奴隷です。親の借金で勝手に身売りされていたんですよ。でも、隙を見ては服装に関する事を見て回った。そうすると、数々の奴隷販売店に転々と移らされていた。要するに、役立たずって事ですよ。
おっと、祝う場所で、暗い話をしてしまいましたね。
私の話は、どうでもいいんですよ!!今は夢だった、デザイナーの職に就けているのですから!見習いでも、この場を任されたのはこの私!陽翔様が用意された婚礼衣装の資料の資料を見つつ、オリジナリティー溢れる服を考えなくては!!
・
・
・
そして、また陽翔様に作って頂いた仕事場で服のデザインを書き上げていく。うーん?いくつかの候補は書き上げた。でも、どの服が良いのでしょう?
そう思っていた瞬間、仕事場の玄関が開いた音がした。そこにいたのは、ハルナだった。ハルナ達姉妹も当初からいた元奴隷である。だから、ともに苦楽を共にしていた・・・というと大袈裟かもしれませんが。そんな関係です!ハルナは17歳で年下なんですけどねー。
「ハルナ!?どうしたんですか?貴方、妊娠しているんでしょ。こんなところで、うろちょろしていたら、赤ちゃんに影響が出てしまいますよ!!」
「それは、大丈夫。気持ち悪くなったけれど、陽翔様に診てもらったの。そしたら、気分が良くなったから、来ちゃった☆」
「陽翔様ー!?」
「で、今、どんな調子よ?」
「これ!というものが多くて困っているんですよ!!」
「ふーん?じゃあさ、私にも見せてよ!!」
私は、イメージを描いた服装のデザイン画を見せていく。ハルナはそれを見て、目を輝かせていく。なんか、気になるものでもあったかな?
ハルナは一枚のデザイン画を手に取り、私に見せていく。それは、華々しい煌びやかな、豪華な衣装であった。これ、描いた時、これは、ないなー。と思っていた奴だ。思いっきり、陽翔様が用意された資料の衣装を私なりにアレンジしたもので、良く言えばリメイク、悪く言えばコピペである。
でも、ハルナはキラキラした笑顔で答える。
「これ、これが良いな!!」
「うーん?私としては、もっと別なものを選ぶと思っていましたがー?」
「絶対、これが良いの!!」
うーん?ここは、新婦の意見を聞くべきかな。
「分かったよ。それね。作ってみる。あと、ディーノさんの衣装について希望とかある?何なら、そっちもいくつかデザイン画を描いているから、見てみる?」
「うん!ディーノ、自分の着る服には疎いんだからー♪私が、見繕ってあげないとねー♪」
ハルナは紳士服のデザイン画を見ていく。嬉しそうだなぁ。こっちまで、にやけちゃいそう。
・・・でも、今は自分の力が認められなくても、いつかは自分流の衣装を作っていきたいと思っている所存です!今は、ハルナの婚礼衣装を創り上げていくから、結婚式では待っててね!
0
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
旅の道連れ、さようなら【短編】
キョウキョウ
ファンタジー
突然、パーティーからの除名処分を言い渡された。しかし俺には、その言葉がよく理解できなかった。
いつの間に、俺はパーティーの一員に加えられていたのか。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる