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1.幼少期。

20.感動なんてものはありません。

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「本当に、アレで良かったっすか?」
「声色まで、使ってまで、メイディス王子に会いたくなかったってか?」


それには、ガードとシフォンも心配そうな目で見てくる。だって、それはアカネ曰く、メイディスはハルディーンが生きている事に気が付いているとの事。独自に俺を探していると情報を得た為だ。そんな簡単にバレてたまるか。

「アレで良かったから、『ルディーン』の街に戻ってきたんだろ。」
「感動の兄弟再会っすよ?もっと、ぐわっと来ないものっすか?」

パシリ一号がうるさい。でも、お前にだって、兄弟いる癖に。

「じゃあ、パシリ一号。お前は実の兄弟に再会したら、どうしていたんだ?」
「勿論、半殺しにするっすよ?」


笑顔で答えるので、こいつ怖いなと思った。お前程、今世の家族に興味ないんだ。寧ろ、無関心。でも、関わりたくない。最低限の情報は掴んでおかなくては。


「おめぇはこえぇわ。この差は何だ?」
「恨みがあるかないかの差だろ。俺は、恨みなんて持ってねーよ!!そんなの持つだけ面倒だろ。」
「陽翔様、達観してるなー。」


達観している?そうなのか?基本的に、引きニートだから。俺は人から好かれる人間じゃない。でも、『ルディーン』の住民は違う。皆、俺を慕ってくれる。それが、ちょっとくすぐったい。


「感動の再会なんて、そうあったもんじゃねーよ。」
「確かに、そうかもしれないっすね。」


パシリ一号、特にお前の場合はな。憎悪満ちた再会になるだろうよ。ダンさんは興味を失ったみたいで、俺にせがんでくる。


「お前さんの家の武器庫のもの、ちょっと見せてはくれねーか?」
「ダンさんのその言葉は、絶対に見せるだけじゃ、終わらないでしょうが!」
「まぁな!!お前さんの調達する武器はすぐに売り切れるんでぇ。前に、MP5だったか?新たな武器なのにも関わらず、すぐに売り切れたんでぇ。しかも、魔力を込めるだけで、遠くの敵を撃てる優れもんじゃねーか。」
「まさか、すぐに使いこなせるとは思わなかったんだ!?それに、俺の仕入れた武器は中々の高値じゃねーか!!それなのに、売れると思わなかったんだ!?しかも、その後、かなりのMP5の量産、他の拳銃も量産して、パシリ一号に使い走りさせたが。」
「この街の住民を舐めたらいけやせんぜ。柔軟性と臨機応変に対応する事には高いんでぇ。」


本当に誰に似たんだか。ため息をもらす。ちなみに、一円=一Gである。魔物達が落としていくよ!


『『『『多分、陽翔様ですね。』』』』


おい。俺なのかよ。確かに、前世ではよくネットサーフィンして、ガンマニアになったわー。でもって、よくサバゲーしてたな。だからといって、アウトドア派になったとかじゃないからな!


ても、久しぶりに武器を大量に量産しようかな?決して、住民の為じゃないからな!前世の記憶が蘇っただけだかんな!!


久しぶりに、娯楽施設として、作ったサバゲーフィールドで汗水流そうかな☆
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