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1.幼少期!
21.ストーリー補正がやってきた!
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国王陛下に一矢報いてから、二年が過ぎた。ゆるゆるとした日々を過ごしていた。それなのに、ぶち壊す人物がやってきた。
「グレイシア!母上がっ!母上がっ!」
ルシアン王子が慌ててやってきた。その様子は非常事態が生じたようであった。隣にはヴァリーがいる。
グレイが淡々とした態度をとる。
「ルシアン王子、何の用ですか。」
「母上がっ!母上がっ!」
「いや、それじゃ、わかんねえよ。王妃様が体調を崩して、でも、王城に勤めている薬師が出張で辺境地帯に、国王陛下も隣国に赴いていて、王妃様の病状を診てくれる人物がいないから、ここに立ち寄ったんだ。」
俺達は医者か。そんな事、言われても俺達は知らん!
「僕は医者じゃないよっ?」
「でも、第六王子、第七王子、第一王女、第二王女の誕生の際にその知識を発揮した。力を貸してほしい。」
何故か、俺達は第五王子となっており、姿を見せない王子として、王国の国民には伝えられた。俺は、やっぱりストーリー補正には適わないと思ってしまった。
『えー?面倒だなぁ。なんか、いい方法ないかなっ?』
もう、オンライン診療でもすればよくね?わざわざ、足を運ぶ必要性ないでしょ。
『シアは頭いいねっ!それで事済まそうか?』
グレイはスマートフォンを取り出すと、オンライン診療開始!しかも、ただのスマートフォンじゃないからなぁ。王妃様の姿を映すと、王妃様に起きている症状が事細かく記載されている。
・
・
・
『シアは王妃様に起きている事、分かる?』
・・・そんなバカな・・・!俺達は、何もしていないのに!?何故、こんな事が起きている?ストーリー補正には敵わないのか!?
王妃様はまたしても、お腹に新たな生命を宿している。初期段階です。まだ、誰も気付いていない様子。でも、それは・・・ゲームの中ではグレイシアが望んだ事で。しかし、俺達は、そんな事をしていない。何もしていないのに、何故?
『それ、どういう事ー?』
あっ。説明していなかったね。ゲームの中では、グレイシアは亡くなった王妃様を基に新たな生命を創った。所謂、王妃様のクローンを生成した。王妃様の細胞を基にして。神に愛されなかった子供を創造した。『救世の力』は死者を蘇らせる事は出来なくても、新たな生命を創る事は可能なのだ。故に、その子供を利用して、ルシアン王子達を翻弄するんだけど。
だけど。今、王妃様が宿している子供はまさしくそれなのだ。くそっ!ストーリー補正かよっ!!神の加護を得られなかった子供が、王妃様のお腹にいるせいで、王妃様の体調を崩している。このままだと、死ぬぞ!?
「うわぁ。メンドクサイ☆ちょーっと、ルシアン王子、今、選択して。」
「お、おう・・・?」
グレイは神妙な顔をする。ルシアン王子はのまれる。
「王妃様はまたしても、お腹に新たな生命を宿しているよっ?でも、神に加護を得られなかった子供。そのせいで、王妃様はその子供が成長する度に、王妃様の生命力がやられている。きっと、この子供が産まれる時、王妃様は死ぬ。・・・王妃様を助けるか、王妃様が宿している子供を殺すか。選べ。今なら、初期段階だから、どうにかなるよ☆」
「はぁ!?俺に妹か弟が出来るのか!?でも、母上を助けるか、子供を殺せってそんな事・・・!」
「でも、選ばなければ、両方とも不幸になるだけ。答えて。」
ここで、ヴァリーが話に参戦してくる。
「何で、そんな事が分かるんだ?誰も認知していないぞ?」
「ふふふっ。僕ねー☆女神様の加護を受けていて、これも女神様からの贈り物なんだっ☆これは・・・人智を超えた代物だから☆誰も分からなかった事が分かっちゃうんだなっ♪」
グレイはスマートフォンを見せる。その画面には、王妃様が映っており、病状が事細かに記載されていて、王妃様のステータスは勿論、王妃様が宿している子供のステータスまでバッチリ載っている。
それを見たルシアン王子は頭を抱えてしまった。
「グレイシア!母上がっ!母上がっ!」
ルシアン王子が慌ててやってきた。その様子は非常事態が生じたようであった。隣にはヴァリーがいる。
グレイが淡々とした態度をとる。
「ルシアン王子、何の用ですか。」
「母上がっ!母上がっ!」
「いや、それじゃ、わかんねえよ。王妃様が体調を崩して、でも、王城に勤めている薬師が出張で辺境地帯に、国王陛下も隣国に赴いていて、王妃様の病状を診てくれる人物がいないから、ここに立ち寄ったんだ。」
俺達は医者か。そんな事、言われても俺達は知らん!
「僕は医者じゃないよっ?」
「でも、第六王子、第七王子、第一王女、第二王女の誕生の際にその知識を発揮した。力を貸してほしい。」
何故か、俺達は第五王子となっており、姿を見せない王子として、王国の国民には伝えられた。俺は、やっぱりストーリー補正には適わないと思ってしまった。
『えー?面倒だなぁ。なんか、いい方法ないかなっ?』
もう、オンライン診療でもすればよくね?わざわざ、足を運ぶ必要性ないでしょ。
『シアは頭いいねっ!それで事済まそうか?』
グレイはスマートフォンを取り出すと、オンライン診療開始!しかも、ただのスマートフォンじゃないからなぁ。王妃様の姿を映すと、王妃様に起きている症状が事細かく記載されている。
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『シアは王妃様に起きている事、分かる?』
・・・そんなバカな・・・!俺達は、何もしていないのに!?何故、こんな事が起きている?ストーリー補正には敵わないのか!?
王妃様はまたしても、お腹に新たな生命を宿している。初期段階です。まだ、誰も気付いていない様子。でも、それは・・・ゲームの中ではグレイシアが望んだ事で。しかし、俺達は、そんな事をしていない。何もしていないのに、何故?
『それ、どういう事ー?』
あっ。説明していなかったね。ゲームの中では、グレイシアは亡くなった王妃様を基に新たな生命を創った。所謂、王妃様のクローンを生成した。王妃様の細胞を基にして。神に愛されなかった子供を創造した。『救世の力』は死者を蘇らせる事は出来なくても、新たな生命を創る事は可能なのだ。故に、その子供を利用して、ルシアン王子達を翻弄するんだけど。
だけど。今、王妃様が宿している子供はまさしくそれなのだ。くそっ!ストーリー補正かよっ!!神の加護を得られなかった子供が、王妃様のお腹にいるせいで、王妃様の体調を崩している。このままだと、死ぬぞ!?
「うわぁ。メンドクサイ☆ちょーっと、ルシアン王子、今、選択して。」
「お、おう・・・?」
グレイは神妙な顔をする。ルシアン王子はのまれる。
「王妃様はまたしても、お腹に新たな生命を宿しているよっ?でも、神に加護を得られなかった子供。そのせいで、王妃様はその子供が成長する度に、王妃様の生命力がやられている。きっと、この子供が産まれる時、王妃様は死ぬ。・・・王妃様を助けるか、王妃様が宿している子供を殺すか。選べ。今なら、初期段階だから、どうにかなるよ☆」
「はぁ!?俺に妹か弟が出来るのか!?でも、母上を助けるか、子供を殺せってそんな事・・・!」
「でも、選ばなければ、両方とも不幸になるだけ。答えて。」
ここで、ヴァリーが話に参戦してくる。
「何で、そんな事が分かるんだ?誰も認知していないぞ?」
「ふふふっ。僕ねー☆女神様の加護を受けていて、これも女神様からの贈り物なんだっ☆これは・・・人智を超えた代物だから☆誰も分からなかった事が分かっちゃうんだなっ♪」
グレイはスマートフォンを見せる。その画面には、王妃様が映っており、病状が事細かに記載されていて、王妃様のステータスは勿論、王妃様が宿している子供のステータスまでバッチリ載っている。
それを見たルシアン王子は頭を抱えてしまった。
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