フリー台本と短編小説置き場

短編小説

桜木の思い出

とある桜木の下で、男女が出会った。

彼女は桜色の着物を身にまとい、憂いを帯びた優雅な佇まいでそこに居た。彼はその美しさに目を奪われ、思わず声を掛けいた

「こんにちは、美しい方。お一人ですか？」彼は優しい声で尋ねた。

彼女は微笑み返し、優雅な手つきで髪をかきあげる。

「はい、桜を愛でておりました。」

彼は彼女の近くに腰をかけ、彼女に話しかけ続けた。
彼女の優雅な言動に彼はますます心を奪われ、彼女も彼に興味を持ち始めた。

夕日が降り注ぐ中、二人は桜木の下で約束を交わす。
次の日、彼は彼女と再び会うため桜木を訪れた。

二人は時間を忘れ、つかの間の時を過ごした。
愛が芽生え始めた春の終わりに、彼は彼女に想いを告げ、彼女もそれに答え二人は口付けを交わす。

彼らの恋は、その日を境に終わってしまったが、二人の中では永遠の思い出となった。

そんな、秘密の恋のお話。