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困惑と決意
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しおりを挟む「おとっつぁん…」
「お華は黙っていなさい。」
黙り込む楓を心配そうに見つめるお華
彼女の気持ちも分かる…だが、私の気持ちは?
そう、自分に問いかける
"私は人を殺せる?"
一つ、深い深い息をつくと
真っ直ぐ凛とした瞳をして顔を上げた。
「私は、人を殺めたことがないので分かりません。
どのような覚悟で、心持ちで人を切り
命を奪うのか…
でも、きっと
その時になれば覚悟も出来るでしょう
殺らなけれ殺られる、ならば殺るしかない…」
その言葉を聞き、父上は口元を緩めた。
「正直な言葉が聞けて良かった。」
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