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第4章
第4話 不思議な設計
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カァー!
お墓?
お墓の後ろには何かしらの文字が書かれていた。
「ん……?」
『あはは!騙されるなんて馬鹿馬鹿しい。先祖にしっかりお参りしな』
はぁ!?これ、どうしよう俺のせいだ。後ろなんか振り向けないよ。俺がこの墓に入れられる。
「ねぇ、こいつ。どうするぅ?」
「陽葵さん……?」
「下僕達ぃ。何がいいと思う?」
「あそこに墓がありますよ!陽葵様」
やべぇ……ふざけんな翼。お前引っ張られすぎて陽葵さんに絶対服従してんじゃねぇよ!
そして、学さんが、
「陽葵さん。私はそこで、今のうちに墓を掘ってますよ」
「ほら、鈴菜さん。スコップ出してくださいよ」
野菜関連だからか……って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!
「え、あの。一さん1人のせいにするのは良くないと思いますよ?」
と、彼女は小声で囁いた。
俺の味方がいた。いてくれて安心した……。このままだと墓への生き埋めで死ぬ。
「そ、そうですよ。俺をここで殺してもメリットありませんって!」
「別に私は殺すなんて言ってないわよ?半殺しにするだけよ。安心しなさい?」
陽葵さんが本性を表し始めた。正真正銘のSだ。
「そうでしたか!なら、安心して用意できます!」
と、スコップを用意し始めた。
って、ええ!?
いやいやいやどんどんヒロイン候補の方々の頭がおかしくなってるんですが!
ニコッ! じゃないですよ。
「陽葵様! スコップ用意出来ましたよ。それでは……」
カァン!
「陽葵様。ここに何かありますよ?」
「何よ?早くしなさいよ」
「こ、これは……」
そこを見るとなんだかよく分からないハンドルのような物が地面の下に埋まっていた。
「やっぱり僕合ってるんじゃないですか?」
俺はハンドルをひねる。
あれ、固い。
「やっぱり……違うんじゃないの?」
と、陽葵さんが呆れながらハンドルを回す。
キュッキュッキュッ
「普通に開くじゃない。なんか、ダンジョンみたいでワクワクするわ!行きましょう!一応言っておくけど私は一のこと信じてたわよ?」
「今更ですか……」
そして、ハシゴを降りる。ボロボロの2人もここまで来たので歩いていた。
そして、洞窟はすぐに終わり光が見えた。
「わーい!捕まえた!」
小さい男女が鬼ごっこをしていた。
そこには、とても活気溢れた街だった。
「ようこそ!ここはイースタンベジタブルの街です。そんに、ボロボロでどうかしました?」
「あの……この地図に届いたらこれを渡せって書かれていたので」
「おめでとうございます! どうぞこちらへ」
「この人達何でしょう?危ないですよ一さん」
「そうよ! 危ないわよ」
男達のきつい視線の方が怖いから、それを1番辞めてくれ。2人とも顔が近すぎる。
「いや、ここまで来たんなら直接話をしよう」
「俺も金の匂いがするから付いていくぜ」
「それではこちらへ」
俺は乱れていた服装を軽く整え、綺麗な家が多い街並みを抜けて、それに全く見合わないビニールハウスがある。
「面白い街並みだな」
「そうね。あの、肉エリアとは違って本当に『野菜』ジャングルって感じね」
しばらくすると街が1本道になり、RPGにあるようなこの街には見合わない城があった。
「到着です」
わかりやすく例えるなら城下町といった所だ。
城を中心に街ができているという感じだ。
「すごい城だな。金もありそうだ!!」
「どうぞこちらへ」
ガチャ
扉が開かれる。広がっていたのはさっきテレビで見た赤い絨毯が引かれていた。
「ようこそいらっしゃいました」
あの、テレビに写ってた女が直々に来ていた。
「あの、何で俺らにあんな事したんですか?まさかですけど『遊戯』だの『賭け事』なんて言いませんよね?」
「そんなことは言いませんわ。ただ私達はあなた方の力を試していたのです。この城を本当に護衛するに値するかね」
「つまり、俺らは監視されてたってことか?もし、それがダメだったら……?」
「その場合はあの船の中に放り投げておくだけですよ」
やり方はきっと怖いんだろうな。
「まぁ、こちらに付いてきてください」
と、言いエレベーターに案内される。
俺らはここまで来たのだから従うままに乗る。
この城はエレベーターに表示されているのを見ると10回健てのようだ。
何かないといいのだが……。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
お墓?
お墓の後ろには何かしらの文字が書かれていた。
「ん……?」
『あはは!騙されるなんて馬鹿馬鹿しい。先祖にしっかりお参りしな』
はぁ!?これ、どうしよう俺のせいだ。後ろなんか振り向けないよ。俺がこの墓に入れられる。
「ねぇ、こいつ。どうするぅ?」
「陽葵さん……?」
「下僕達ぃ。何がいいと思う?」
「あそこに墓がありますよ!陽葵様」
やべぇ……ふざけんな翼。お前引っ張られすぎて陽葵さんに絶対服従してんじゃねぇよ!
そして、学さんが、
「陽葵さん。私はそこで、今のうちに墓を掘ってますよ」
「ほら、鈴菜さん。スコップ出してくださいよ」
野菜関連だからか……って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!
「え、あの。一さん1人のせいにするのは良くないと思いますよ?」
と、彼女は小声で囁いた。
俺の味方がいた。いてくれて安心した……。このままだと墓への生き埋めで死ぬ。
「そ、そうですよ。俺をここで殺してもメリットありませんって!」
「別に私は殺すなんて言ってないわよ?半殺しにするだけよ。安心しなさい?」
陽葵さんが本性を表し始めた。正真正銘のSだ。
「そうでしたか!なら、安心して用意できます!」
と、スコップを用意し始めた。
って、ええ!?
いやいやいやどんどんヒロイン候補の方々の頭がおかしくなってるんですが!
ニコッ! じゃないですよ。
「陽葵様! スコップ用意出来ましたよ。それでは……」
カァン!
「陽葵様。ここに何かありますよ?」
「何よ?早くしなさいよ」
「こ、これは……」
そこを見るとなんだかよく分からないハンドルのような物が地面の下に埋まっていた。
「やっぱり僕合ってるんじゃないですか?」
俺はハンドルをひねる。
あれ、固い。
「やっぱり……違うんじゃないの?」
と、陽葵さんが呆れながらハンドルを回す。
キュッキュッキュッ
「普通に開くじゃない。なんか、ダンジョンみたいでワクワクするわ!行きましょう!一応言っておくけど私は一のこと信じてたわよ?」
「今更ですか……」
そして、ハシゴを降りる。ボロボロの2人もここまで来たので歩いていた。
そして、洞窟はすぐに終わり光が見えた。
「わーい!捕まえた!」
小さい男女が鬼ごっこをしていた。
そこには、とても活気溢れた街だった。
「ようこそ!ここはイースタンベジタブルの街です。そんに、ボロボロでどうかしました?」
「あの……この地図に届いたらこれを渡せって書かれていたので」
「おめでとうございます! どうぞこちらへ」
「この人達何でしょう?危ないですよ一さん」
「そうよ! 危ないわよ」
男達のきつい視線の方が怖いから、それを1番辞めてくれ。2人とも顔が近すぎる。
「いや、ここまで来たんなら直接話をしよう」
「俺も金の匂いがするから付いていくぜ」
「それではこちらへ」
俺は乱れていた服装を軽く整え、綺麗な家が多い街並みを抜けて、それに全く見合わないビニールハウスがある。
「面白い街並みだな」
「そうね。あの、肉エリアとは違って本当に『野菜』ジャングルって感じね」
しばらくすると街が1本道になり、RPGにあるようなこの街には見合わない城があった。
「到着です」
わかりやすく例えるなら城下町といった所だ。
城を中心に街ができているという感じだ。
「すごい城だな。金もありそうだ!!」
「どうぞこちらへ」
ガチャ
扉が開かれる。広がっていたのはさっきテレビで見た赤い絨毯が引かれていた。
「ようこそいらっしゃいました」
あの、テレビに写ってた女が直々に来ていた。
「あの、何で俺らにあんな事したんですか?まさかですけど『遊戯』だの『賭け事』なんて言いませんよね?」
「そんなことは言いませんわ。ただ私達はあなた方の力を試していたのです。この城を本当に護衛するに値するかね」
「つまり、俺らは監視されてたってことか?もし、それがダメだったら……?」
「その場合はあの船の中に放り投げておくだけですよ」
やり方はきっと怖いんだろうな。
「まぁ、こちらに付いてきてください」
と、言いエレベーターに案内される。
俺らはここまで来たのだから従うままに乗る。
この城はエレベーターに表示されているのを見ると10回健てのようだ。
何かないといいのだが……。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
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