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第2章
第6話 炎と水のイリュージョン!
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1
バーーーン!!
ちょっ…… 敵スキルの攻撃は止まらない……。
『炎熱or水流 ファーストブレイク!』
……人は見かけによらない。こんなことを、よく聞いた。まぁ、本当にそうなんだけれど。
こんな強い敵初めてだ。もしかしてこいつ『ストロンゲスト』か……?考えろ考えろ。今までならどうした、話し合う?話し合えるような人なのか?しかも、自分からドヤ顔しといて……まず、恥ずかしすぎる!辺りを見渡せ、でもここに何がある……ゴーカートしかない。いや、ゴーカートだ!このゴーカートは肉の形……。敵がトラウマを思い出し話してくれた心の隙間に心理勝負で仕留める!ちなみに今は『出前の極意』で逃げ回っている。
くそ!詠唱が早い……『出前の極意』これを利用して……火元にバイクを投げつければ爆発が起こる!
そして、爆発で視界が眩んでいる間にゴーカートに乗り、ゴーカートで接近する。音でバレないかなーとも思ったが案外爆発のおかげで聞こえなかったらしい。
キッキーバン!!
案外普通に引けたよ。ていうか、あんな痩せてる人を引くとか罪悪感以外の何物でもないんだけれど……
「あのすいません。もし良かったら何故あなたがここまでに焼肉を恨んでるのか教えてもらえませんか……?」
「……っ」
何かを思い出したかのように意思を取り戻していた。
「話すと長くなるんだけどそれでもいいの……?」
何なんだよこいつ、喋り方も普通だし。優しそうだし、それなのに強いから倒すしかないしなんなんだよ。なんか辛すぎるだろ……。
「僕は中学時代の時に苛められていました……」
ガチで可哀想な話なんじゃないかこれ……
2
「中学3年生の頃の話です」
〇(回想) ブラックペッパー中学校 放課後の路地裏
バン!!
僕は苛められていた。痩せた体型大人しそうな顔。それのせいで、この人達に目をつけられてしまった。本当に力も弱かったから……
「ほらよ、殴られてぇのか?ぶん殴られる前に金払えよ」
お金お金と寄ってたかってくる。本当は嫌だけど痛い目には合いたくないから……僕はATMじゃないのに……。
もはや、これはいつもの日課のようになっていたから。払うしかなかった。
「今日はこれしか……」
と言い、僕は30000円を取り出す。
「ちっ。まぁいい。おいお前ら焼肉行くぞ」
((行きましょう!))
「ふぅ」
なんで、僕ばっかりこんな目に遭わなきゃ行けないんだ……と、俯いて歩道を歩く。
昔はいた、僕が目をつけられる前の友達に言われたこともありました。
『親とかに言えばいいんじゃない?』
と、言われたこともあったのですが、それは無理でした。僕は名医の息子の落ちこぼれ。弟は優遇されて、僕は目も当てられない。そんな子が虐めということで、両親に迷惑をかけるわけにもいかない。という事で、僕は両親にも言えず1人で溜め込んでいました。
そんな時に……
プップー!!キキーッ!!バン!!
気づくと僕は謎の空間にいました。
(あなたは亡くなってしまいました……)
……え?死んだ?僕が?
(あなたはこれから赤い猫の地縛霊になる運命かあなたを虐めていたあの者達に罰を与える役割のどちらかを選ぶ権利があります。)
「あの、ちょっと待って下さい!死んだっていきなり、いわれても……感覚はあるし絶対にただの誘拐ですよね?あの、離してください!」
(説明する必要はあるんですかね……あなたはあまりにも可哀想な死に方をしました。その為、あなたにはその体のまま別の世界に『転移』といった形で活躍してもらうか、それとも赤い地縛霊の猫になるか。あなたには選択肢があります。)
「じゃあ、証拠はあるんてすか!僕が死んだことにはならないのでは?」
(しょうがないですね。)
パチッ
と、いった指パッチンと共に俺の周りが炎に囲まれる。瞬く間に俺の衣類は焼け焦げてしまう。
「おい!何するんですか!やめてください!」
(でも、あなた今、痛くないですよね?)
確かに痛くはない……だからといって信じていいのだろうか……
(ちなみに、あなたが考えている事は私達に伝わっていますよ?)
これは、極めつけだったんでしょう。僕は女神の話を大人しく聞くことにしました。
(転移してからはあなたの自由。あなたの自由。あなたの得られる恨みのある食べ物、更にあなたの思い・辛さがかなり多いので、あなたは相当高い能力を得ることが出来るでしょう。)
それでも、僕は嫌でした。もう自分が嫌だった。赤い地縛霊の猫の方が良かったのです。
『赤い地縛霊の猫でお願いします』
僕はそう言っていた。
(え……そんな事をいう人は初めてです。……これじゃあ計画が。)
今、後半の方よく聞こえなかったんですけど……。
(い、いえなんでもありません。でも、赤い地縛霊の猫よりも、あなたの能力値なら相当強いですよ?私が先程使用した、『炎』までとは言いませんがかなりの火力なら出せるかと……)
「……ちなみに、そっちを選んだとして復讐のやり方ってどうなるんですかね」
(それはですね、別にあなたが直接する訳では無いんです。あなたが食べ物を潰してくれるだけ(以下略))
つまり、僕が食べ物を支配すると……??そんな事出来ません!僕はあいつらいえ、両親、周りの人間に恨みがあるだけで、食べ物に罪はないじゃないですか!
『ブレインウォンシング』
「っ……!」
(あなたには食べ物を支配する役割を渡しました。あなたの能力は炎操る能力『炎熱』水を操る能力『水流』更に全身を鋼鉄のように固く出来る能力『部屋の角』を与えます。さぁ、世界を征服しなさい!)
「了解……した」
3
〇ミートパークゴーカート場・対戦後
「つまり、洗脳されてたってことか……?」
これは酷い。『食べ物に罪はない』とか、今までの敵キャラで一番まともっていうか正論の事を言ってるし。
「多分そうです。今、色々と思い出しました」
そして、彼は今まで辛かったことの多くを話してくれた。
「じゃあ、もう悪いことは絶対にしないってことでいいのか?」
俺は少し厳しめに聞いた。いくら、洗脳されていたとしても、自分の強さを知ってしまったら、暴走しかねない。とも思ったからだ。
「もちろんですよ!でも、あの……」
どうしたのだろう。
「ん?」
「あの……僕を仲間に入れてください!」
思いがけてもいない言葉だった。
「僕は苛められていたので、悪い人は嫌いです。しかも、あっちの支配軍のやり方も知っています……。なので、仲間に入れてもらえませんか?悪い人達は嫌いなんです……」
俺は笑顔で
「もちろん!よろしくな!俺は一 一だ!」
彼は涙ながらに
「宜しくお願いします!僕は松岡 紫樹(まつおか しき)です」
と言った。
彼をバイクの後ろに乗せ、例のギルドに向かった。
「マスター奥いいですか?」
「ああ。もちろんだぜ、それより後ろのは見ない顔だな」
「まぁ、新入りってところですかね。俺も人のことは全然言えないんですけどね」
と、頭を下げる。
俺達は本棚の後ろの部屋から下に降りるようにギルドに入っていく。
「わぁ!凄い!こんな部屋があるんですね」
そこで、ギルドの本部に入っていった。すると、光彦さんが、
「おかえり!一!って、今日は仕事休むんじゃなかったのか!?それに後ろの子は……ストロンゲストのギルド内ではかなり有名の奴じゃないか!まさか、そいつをお前1人で捕まえたのか!?」
「捕まえた……というよりは、仲間に入りたいとの事ですね」
……信じてくれるのだろうか。
「そんな事をいってギルドに易々といれて本当に大丈夫なのか?」
と、言われ俺はきっぱりと答えた。
「……大丈夫です!俺が保証します」
ほら、紫樹お前からも……
「あの、僕は松岡 紫樹です!今まで色々な食べ物を壊してしまい本当にごめんなさい!」
それから、詳しく話し、正式に俺らの仲間となった。
「とりあえずはそいつと陽葵って奴がいるからそいつと組んでくれ」
「はい、分かりました!」
こうして、俺達の仲間に新しく紫樹が加わった。
俺はテンションをかなり上げながら家に帰った。
獲得スキル
遊園地の支配
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル
おトイレの付き添い
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り
演技『狂人』 主人公補正
バーーーン!!
ちょっ…… 敵スキルの攻撃は止まらない……。
『炎熱or水流 ファーストブレイク!』
……人は見かけによらない。こんなことを、よく聞いた。まぁ、本当にそうなんだけれど。
こんな強い敵初めてだ。もしかしてこいつ『ストロンゲスト』か……?考えろ考えろ。今までならどうした、話し合う?話し合えるような人なのか?しかも、自分からドヤ顔しといて……まず、恥ずかしすぎる!辺りを見渡せ、でもここに何がある……ゴーカートしかない。いや、ゴーカートだ!このゴーカートは肉の形……。敵がトラウマを思い出し話してくれた心の隙間に心理勝負で仕留める!ちなみに今は『出前の極意』で逃げ回っている。
くそ!詠唱が早い……『出前の極意』これを利用して……火元にバイクを投げつければ爆発が起こる!
そして、爆発で視界が眩んでいる間にゴーカートに乗り、ゴーカートで接近する。音でバレないかなーとも思ったが案外爆発のおかげで聞こえなかったらしい。
キッキーバン!!
案外普通に引けたよ。ていうか、あんな痩せてる人を引くとか罪悪感以外の何物でもないんだけれど……
「あのすいません。もし良かったら何故あなたがここまでに焼肉を恨んでるのか教えてもらえませんか……?」
「……っ」
何かを思い出したかのように意思を取り戻していた。
「話すと長くなるんだけどそれでもいいの……?」
何なんだよこいつ、喋り方も普通だし。優しそうだし、それなのに強いから倒すしかないしなんなんだよ。なんか辛すぎるだろ……。
「僕は中学時代の時に苛められていました……」
ガチで可哀想な話なんじゃないかこれ……
2
「中学3年生の頃の話です」
〇(回想) ブラックペッパー中学校 放課後の路地裏
バン!!
僕は苛められていた。痩せた体型大人しそうな顔。それのせいで、この人達に目をつけられてしまった。本当に力も弱かったから……
「ほらよ、殴られてぇのか?ぶん殴られる前に金払えよ」
お金お金と寄ってたかってくる。本当は嫌だけど痛い目には合いたくないから……僕はATMじゃないのに……。
もはや、これはいつもの日課のようになっていたから。払うしかなかった。
「今日はこれしか……」
と言い、僕は30000円を取り出す。
「ちっ。まぁいい。おいお前ら焼肉行くぞ」
((行きましょう!))
「ふぅ」
なんで、僕ばっかりこんな目に遭わなきゃ行けないんだ……と、俯いて歩道を歩く。
昔はいた、僕が目をつけられる前の友達に言われたこともありました。
『親とかに言えばいいんじゃない?』
と、言われたこともあったのですが、それは無理でした。僕は名医の息子の落ちこぼれ。弟は優遇されて、僕は目も当てられない。そんな子が虐めということで、両親に迷惑をかけるわけにもいかない。という事で、僕は両親にも言えず1人で溜め込んでいました。
そんな時に……
プップー!!キキーッ!!バン!!
気づくと僕は謎の空間にいました。
(あなたは亡くなってしまいました……)
……え?死んだ?僕が?
(あなたはこれから赤い猫の地縛霊になる運命かあなたを虐めていたあの者達に罰を与える役割のどちらかを選ぶ権利があります。)
「あの、ちょっと待って下さい!死んだっていきなり、いわれても……感覚はあるし絶対にただの誘拐ですよね?あの、離してください!」
(説明する必要はあるんですかね……あなたはあまりにも可哀想な死に方をしました。その為、あなたにはその体のまま別の世界に『転移』といった形で活躍してもらうか、それとも赤い地縛霊の猫になるか。あなたには選択肢があります。)
「じゃあ、証拠はあるんてすか!僕が死んだことにはならないのでは?」
(しょうがないですね。)
パチッ
と、いった指パッチンと共に俺の周りが炎に囲まれる。瞬く間に俺の衣類は焼け焦げてしまう。
「おい!何するんですか!やめてください!」
(でも、あなた今、痛くないですよね?)
確かに痛くはない……だからといって信じていいのだろうか……
(ちなみに、あなたが考えている事は私達に伝わっていますよ?)
これは、極めつけだったんでしょう。僕は女神の話を大人しく聞くことにしました。
(転移してからはあなたの自由。あなたの自由。あなたの得られる恨みのある食べ物、更にあなたの思い・辛さがかなり多いので、あなたは相当高い能力を得ることが出来るでしょう。)
それでも、僕は嫌でした。もう自分が嫌だった。赤い地縛霊の猫の方が良かったのです。
『赤い地縛霊の猫でお願いします』
僕はそう言っていた。
(え……そんな事をいう人は初めてです。……これじゃあ計画が。)
今、後半の方よく聞こえなかったんですけど……。
(い、いえなんでもありません。でも、赤い地縛霊の猫よりも、あなたの能力値なら相当強いですよ?私が先程使用した、『炎』までとは言いませんがかなりの火力なら出せるかと……)
「……ちなみに、そっちを選んだとして復讐のやり方ってどうなるんですかね」
(それはですね、別にあなたが直接する訳では無いんです。あなたが食べ物を潰してくれるだけ(以下略))
つまり、僕が食べ物を支配すると……??そんな事出来ません!僕はあいつらいえ、両親、周りの人間に恨みがあるだけで、食べ物に罪はないじゃないですか!
『ブレインウォンシング』
「っ……!」
(あなたには食べ物を支配する役割を渡しました。あなたの能力は炎操る能力『炎熱』水を操る能力『水流』更に全身を鋼鉄のように固く出来る能力『部屋の角』を与えます。さぁ、世界を征服しなさい!)
「了解……した」
3
〇ミートパークゴーカート場・対戦後
「つまり、洗脳されてたってことか……?」
これは酷い。『食べ物に罪はない』とか、今までの敵キャラで一番まともっていうか正論の事を言ってるし。
「多分そうです。今、色々と思い出しました」
そして、彼は今まで辛かったことの多くを話してくれた。
「じゃあ、もう悪いことは絶対にしないってことでいいのか?」
俺は少し厳しめに聞いた。いくら、洗脳されていたとしても、自分の強さを知ってしまったら、暴走しかねない。とも思ったからだ。
「もちろんですよ!でも、あの……」
どうしたのだろう。
「ん?」
「あの……僕を仲間に入れてください!」
思いがけてもいない言葉だった。
「僕は苛められていたので、悪い人は嫌いです。しかも、あっちの支配軍のやり方も知っています……。なので、仲間に入れてもらえませんか?悪い人達は嫌いなんです……」
俺は笑顔で
「もちろん!よろしくな!俺は一 一だ!」
彼は涙ながらに
「宜しくお願いします!僕は松岡 紫樹(まつおか しき)です」
と言った。
彼をバイクの後ろに乗せ、例のギルドに向かった。
「マスター奥いいですか?」
「ああ。もちろんだぜ、それより後ろのは見ない顔だな」
「まぁ、新入りってところですかね。俺も人のことは全然言えないんですけどね」
と、頭を下げる。
俺達は本棚の後ろの部屋から下に降りるようにギルドに入っていく。
「わぁ!凄い!こんな部屋があるんですね」
そこで、ギルドの本部に入っていった。すると、光彦さんが、
「おかえり!一!って、今日は仕事休むんじゃなかったのか!?それに後ろの子は……ストロンゲストのギルド内ではかなり有名の奴じゃないか!まさか、そいつをお前1人で捕まえたのか!?」
「捕まえた……というよりは、仲間に入りたいとの事ですね」
……信じてくれるのだろうか。
「そんな事をいってギルドに易々といれて本当に大丈夫なのか?」
と、言われ俺はきっぱりと答えた。
「……大丈夫です!俺が保証します」
ほら、紫樹お前からも……
「あの、僕は松岡 紫樹です!今まで色々な食べ物を壊してしまい本当にごめんなさい!」
それから、詳しく話し、正式に俺らの仲間となった。
「とりあえずはそいつと陽葵って奴がいるからそいつと組んでくれ」
「はい、分かりました!」
こうして、俺達の仲間に新しく紫樹が加わった。
俺はテンションをかなり上げながら家に帰った。
獲得スキル
遊園地の支配
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル
おトイレの付き添い
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り
演技『狂人』 主人公補正
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