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第四章 竜神ノア
第6話 魔女の拷問
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僕とミランダはゾーランに連れられて地下坑道の中の牢獄へと足を運んだ。
鈍色の鉄格子がはめこまれた寒々しい岩牢がいくつも立ち並び、その中に何人もの囚人が収監されていた。
僕はその囚人たちを見て息を飲む。
その中の数人が堕天使だったからだ。
彼らは鉄格子の奥で鎖に繋がれながら意味の分からない喚き声を上げている。
「ウウウゴガアッ!」
思わず足を止めた僕は前を行くゾーランに問いかけた。
「か、彼らは?」
「さっきの裏天界での戦いで何人か捕虜としてとっ捕まえてきた奴らです。知ってることを吐かせようとしたんですが、どうにも話が通じねえ奴ばかりで」
彼の言う通り、堕天使たちは理性を失っているような振る舞いを見せている。
確かに裏天界の教会で僕らを襲った堕天使たちも似たような感じだった。
ブレイディが見つけたあの装置で堕天使になると、理性が奪われてしまうんだろうか……。
「城が壊れる前は統制の取れた動きをしていたんだから、こいつらを操る方法があるんでしょ」
ミランダは鉄格子の向こう側に佇む堕天使らを冷然と見つめてそう言いながら、歩みを進めていく。
そのうちに牢獄の一番奥の突き当たりに設けられている牢屋の中に、女悪魔の姿が見えてきた。
「いたいた。なかなかいい格好ね」
そう言いながらミランダは鉄格子に近づく。
女悪魔は他の堕天使以上に厳重に、牢屋の奥の壁に鎖で縛りつけてある。
「油断のならねえ女だと思いやしたんで、ちいとばかしキツめに拘束しやした」
ゾーランの話によればこの岩牢の中は特殊な結界になっていて、魔法も物理攻撃も無効化されてしまう。
相手に危害を加えてライフを減らすという行為は一切禁じられる。
囚人の自殺や脱獄を防ぐための措置らしい。
僕が天樹の塔で収監されていた牢屋と似ているな。
さらに女悪魔を拘束している鈍色の鎖は特殊な呪法を用いて鋳造された金属を使っていて、会話やまばたきなどの生体反応以外の全プログラムを停止する力があるらしい。
つまり今の女悪魔は喋ったり睨んだりする以外は何も出来ないってことだ。
痩せ悪魔のように自爆プログラムを発動させることも不可能なんだ。
「暴れるあの女をここに入れるのに苦労しやしたぜ」
ゾーランはそう言って肩をすくめた。
女悪魔は意識を取り戻していて、現れた僕らに対して敵意をむき出しにしている。
ミランダは鉄格子越しに彼女に声をかけた。
「あんた。その姿はニセモノで、本来は堕天使なんでしょ?」
それを聞いても女悪魔は何も答えない。
表情を変えずにこちらに憎悪の視線を向けてくるだけだ。
それでも構わずにミランダは女悪魔に問いを続ける。
「で、あんたがこんなことをやってるのは自分の判断? それとも誰かの命令?」
そう言いながらミランダは気楽な調子で鉄格子の入口を開けて中に入っていく。
お、おいおい。
「だ、大丈夫? その中だと魔法も使えないんでしょ?」
「魔法なんか使わないわよ。ビビってないでアルも入ってきなさい」
ミランダは平然とそう言い、無遠慮に足を踏み入れると、まったく臆することなく女悪魔の目の前にズカズカと歩み寄った。
そ、そんなに近付いて大丈夫なのか?
僕がそんな心配をしていたら案の定、女悪魔は手を伸ばしてミランダに掴みかかる。
「ああっ!」
僕は慌てて牢の中に入り、女悪魔をミランダから引き離そうと駆け寄ったけれど、そんな僕を手で制してミランダは呆れ顔で言う。
「落ち着きなさい。アル。馬鹿ね。この中じゃ相手にダメージを与えられないのよ」
ミランダの言葉通り、女悪魔はミランダの黒衣に掴みかかったまま、それ以上動けずにいる。
そして悔しげに牙をむき出しにしながら、ミランダの服を放した。
その様子に僕は結界の効果を実感して安堵する。
これなら暴力沙汰にはならないぞ。
でもミランダ、女悪魔を拷問するって言ってたけれど、この状態でどうやって拷問するんだろう。
魔法を使ったりすることも出来ないだろうし。
そんな女悪魔を冷然と見つめてミランダは言う。
「もう一度聞くけど、知っていることを喋る気はないわけ? なら今からここにいる変態兵士アルフレッドがあんたにとんでもなくエロいことをするわよ」
……ファッ?
「は、はぁ? ミランダ何言って……モガガ」
ミランダは僕の口を手で押さえると話を続ける。
な、何言ってんの?
困惑する僕に構わずにミランダは荒唐無稽な話を始めた。
「このアルフレッドは裏社会で淫魔と呼ばれるほどのエロ野郎で、ありとあらゆる変態行為を極めたエロスのスペシャリストよ。数多の女たちがこの男の魔手によって泣かされてきたわ。あんたも味わってみる?」
そう言うとミランダは僕をチラ見する。
は、話を合わせろってこと?
そんなムチャな!
いきなりそんなこと言われても無理!
というか魔女の拷問ってそれか!
僕を使って破廉恥なことをするってことか!
「女の尊厳がこの変態ドエロ兵士アルフレッドにメチャクチャにされるのに、果たしてあんたは耐えられるかしらね?」
僕の尊厳も大事にして!
僕が固まっているとミランダは殺意を込めた目でもう一度僕をチラ見した。
早くやれということか。
や、やらないと殺される流れだ。
僕は咄嗟に女悪魔に手のひらを向けて、いやらしい感じに指をワナワナと動かす。
「ふ、ふふふ。エロス地獄に突き落としてやるぜ」
馬鹿か僕は。
何がエロス地獄だ。
自分でも正気の沙汰とは思えないほどのアホな僕のセリフに、ミランダが一瞬、心底蔑むような目を向けてきた。
いや、あんたがやれって言ったんですからね!
僕は心の底で自尊心を殺しながら女悪魔に手を伸ばす。
うぅ。
泣けてくる。
これじゃあ完全に卑劣な悪者だ。
「くっ! 薄汚い手で私に触れるな!」
そう言って僕に嫌悪感たっぷりの視線を向けてくる女悪魔だけど、そんな彼女にミランダは冷笑を浮かべて言う。
「この牢じゃ相手に危害は加えられないけと、セクハラ行為まで禁じられているわけじゃない。早く知っていることを全て吐き出しなさい。でないと、死ぬほどの屈辱を味わうことになるわよ」
女悪魔は憎悪のこもった目でミランダを睨みつけるけれど、ミランダは冷たい笑みを浮かべたまま余裕の表情で女悪魔の視線を受け止めている。
そしていよいよ僕の手が女悪魔の腰に触れようとしたその時、女悪魔が大声を上げて僕に噛みつかんばかりに身を乗り出してきた。
「近寄るなっ!」
「ひえっ!」
女悪魔の剣幕に思わず僕が悲鳴を上げて身をすくめたその時、ミランダがサッと女悪魔の頭の上に浮かぶ赤い逆三角形のNPCマークに右手で触れた。
そして続けざま彼女は左手で僕の手をピシャリと払った。
「アイタッ!」
もう少しで女悪魔の腰回りに触れそうだった手をミランダにはたかれて、僕はビクッと引っ込めた。
イテテテ。
この中でもダメージにならない程度の痛みを与えることは出来るのか。
ヒリヒリと痛む手をさすりながら僕はミランダが女悪魔のNPCマークに手を触れてじっと動かずにいるのを不思議に思いながら見た。
彼女は一体何をやってるんだ?
「や、やめろ!」
女悪魔はミランダの手を振り払おうとしたけれど、その前にミランダはサッと手を引いた。
「言われなくてもやめるわよ。もう終わったから」
そう言うとミランダは女悪魔から離れて鉄格子に寄りかかる。
「アル。あんた、この女をどこかで見たことあるでしょ?」
「えっ? う、うん。そうなんだ。君もそう思うの?」
僕の問いにミランダは静かに頷いた。
「こいつ、私の洞窟に来たことがあるのよ。あんたには言ったことなかったっけ。闇の洞窟への訪問者はログに残されるんだけど、ボス権限で私はさっきみたいに頭上のキャラクター識別マークに触れることで、そのログと照合することが出来るのよ」
「え? つまり一度あの洞窟に入ってきた人のことは、さっきみたいにすれば本人かどうか君には分かるってこと?」
「ええ。どんなに見てくれを変えていたとしてもね」
そうだったのか。
全然知らなかった。
ミランダはボスキャラだから、僕の知らない権限が与えられているんだね。
ミランダは女悪魔に指を突きつけると言う。
「アル。あんただって前にこいつに会ってるわ。確かこいつの名前は……」
ミランダがそこまで言った時、ふいに彼女の動きが止まったように見えた。
い、いや……実際にミランダは女悪魔に指を突きつけた状態で、まるでパソコンの画面がフリーズしてしまったかのように静止している。
な、何だ?
一体どうなってるんだ?
「ミ、ミラン……」
僕が彼女に声をかけようとすると、ふいに目の前の光景が大きく歪《ゆが》んだ。
そして今日三度目にして最大級の衝撃が僕の全身を襲ったんだ。
「うわっ!」
一度目と二度目は背骨が少し痺れるような程度の感覚だったけれど、今回のはケタ違いだった。
まるで雷に打たれたように全身の痺れを感じ、僕は遠のいていく意識の中でそれが三度目のサーバーダウンだと悟った。
鈍色の鉄格子がはめこまれた寒々しい岩牢がいくつも立ち並び、その中に何人もの囚人が収監されていた。
僕はその囚人たちを見て息を飲む。
その中の数人が堕天使だったからだ。
彼らは鉄格子の奥で鎖に繋がれながら意味の分からない喚き声を上げている。
「ウウウゴガアッ!」
思わず足を止めた僕は前を行くゾーランに問いかけた。
「か、彼らは?」
「さっきの裏天界での戦いで何人か捕虜としてとっ捕まえてきた奴らです。知ってることを吐かせようとしたんですが、どうにも話が通じねえ奴ばかりで」
彼の言う通り、堕天使たちは理性を失っているような振る舞いを見せている。
確かに裏天界の教会で僕らを襲った堕天使たちも似たような感じだった。
ブレイディが見つけたあの装置で堕天使になると、理性が奪われてしまうんだろうか……。
「城が壊れる前は統制の取れた動きをしていたんだから、こいつらを操る方法があるんでしょ」
ミランダは鉄格子の向こう側に佇む堕天使らを冷然と見つめてそう言いながら、歩みを進めていく。
そのうちに牢獄の一番奥の突き当たりに設けられている牢屋の中に、女悪魔の姿が見えてきた。
「いたいた。なかなかいい格好ね」
そう言いながらミランダは鉄格子に近づく。
女悪魔は他の堕天使以上に厳重に、牢屋の奥の壁に鎖で縛りつけてある。
「油断のならねえ女だと思いやしたんで、ちいとばかしキツめに拘束しやした」
ゾーランの話によればこの岩牢の中は特殊な結界になっていて、魔法も物理攻撃も無効化されてしまう。
相手に危害を加えてライフを減らすという行為は一切禁じられる。
囚人の自殺や脱獄を防ぐための措置らしい。
僕が天樹の塔で収監されていた牢屋と似ているな。
さらに女悪魔を拘束している鈍色の鎖は特殊な呪法を用いて鋳造された金属を使っていて、会話やまばたきなどの生体反応以外の全プログラムを停止する力があるらしい。
つまり今の女悪魔は喋ったり睨んだりする以外は何も出来ないってことだ。
痩せ悪魔のように自爆プログラムを発動させることも不可能なんだ。
「暴れるあの女をここに入れるのに苦労しやしたぜ」
ゾーランはそう言って肩をすくめた。
女悪魔は意識を取り戻していて、現れた僕らに対して敵意をむき出しにしている。
ミランダは鉄格子越しに彼女に声をかけた。
「あんた。その姿はニセモノで、本来は堕天使なんでしょ?」
それを聞いても女悪魔は何も答えない。
表情を変えずにこちらに憎悪の視線を向けてくるだけだ。
それでも構わずにミランダは女悪魔に問いを続ける。
「で、あんたがこんなことをやってるのは自分の判断? それとも誰かの命令?」
そう言いながらミランダは気楽な調子で鉄格子の入口を開けて中に入っていく。
お、おいおい。
「だ、大丈夫? その中だと魔法も使えないんでしょ?」
「魔法なんか使わないわよ。ビビってないでアルも入ってきなさい」
ミランダは平然とそう言い、無遠慮に足を踏み入れると、まったく臆することなく女悪魔の目の前にズカズカと歩み寄った。
そ、そんなに近付いて大丈夫なのか?
僕がそんな心配をしていたら案の定、女悪魔は手を伸ばしてミランダに掴みかかる。
「ああっ!」
僕は慌てて牢の中に入り、女悪魔をミランダから引き離そうと駆け寄ったけれど、そんな僕を手で制してミランダは呆れ顔で言う。
「落ち着きなさい。アル。馬鹿ね。この中じゃ相手にダメージを与えられないのよ」
ミランダの言葉通り、女悪魔はミランダの黒衣に掴みかかったまま、それ以上動けずにいる。
そして悔しげに牙をむき出しにしながら、ミランダの服を放した。
その様子に僕は結界の効果を実感して安堵する。
これなら暴力沙汰にはならないぞ。
でもミランダ、女悪魔を拷問するって言ってたけれど、この状態でどうやって拷問するんだろう。
魔法を使ったりすることも出来ないだろうし。
そんな女悪魔を冷然と見つめてミランダは言う。
「もう一度聞くけど、知っていることを喋る気はないわけ? なら今からここにいる変態兵士アルフレッドがあんたにとんでもなくエロいことをするわよ」
……ファッ?
「は、はぁ? ミランダ何言って……モガガ」
ミランダは僕の口を手で押さえると話を続ける。
な、何言ってんの?
困惑する僕に構わずにミランダは荒唐無稽な話を始めた。
「このアルフレッドは裏社会で淫魔と呼ばれるほどのエロ野郎で、ありとあらゆる変態行為を極めたエロスのスペシャリストよ。数多の女たちがこの男の魔手によって泣かされてきたわ。あんたも味わってみる?」
そう言うとミランダは僕をチラ見する。
は、話を合わせろってこと?
そんなムチャな!
いきなりそんなこと言われても無理!
というか魔女の拷問ってそれか!
僕を使って破廉恥なことをするってことか!
「女の尊厳がこの変態ドエロ兵士アルフレッドにメチャクチャにされるのに、果たしてあんたは耐えられるかしらね?」
僕の尊厳も大事にして!
僕が固まっているとミランダは殺意を込めた目でもう一度僕をチラ見した。
早くやれということか。
や、やらないと殺される流れだ。
僕は咄嗟に女悪魔に手のひらを向けて、いやらしい感じに指をワナワナと動かす。
「ふ、ふふふ。エロス地獄に突き落としてやるぜ」
馬鹿か僕は。
何がエロス地獄だ。
自分でも正気の沙汰とは思えないほどのアホな僕のセリフに、ミランダが一瞬、心底蔑むような目を向けてきた。
いや、あんたがやれって言ったんですからね!
僕は心の底で自尊心を殺しながら女悪魔に手を伸ばす。
うぅ。
泣けてくる。
これじゃあ完全に卑劣な悪者だ。
「くっ! 薄汚い手で私に触れるな!」
そう言って僕に嫌悪感たっぷりの視線を向けてくる女悪魔だけど、そんな彼女にミランダは冷笑を浮かべて言う。
「この牢じゃ相手に危害は加えられないけと、セクハラ行為まで禁じられているわけじゃない。早く知っていることを全て吐き出しなさい。でないと、死ぬほどの屈辱を味わうことになるわよ」
女悪魔は憎悪のこもった目でミランダを睨みつけるけれど、ミランダは冷たい笑みを浮かべたまま余裕の表情で女悪魔の視線を受け止めている。
そしていよいよ僕の手が女悪魔の腰に触れようとしたその時、女悪魔が大声を上げて僕に噛みつかんばかりに身を乗り出してきた。
「近寄るなっ!」
「ひえっ!」
女悪魔の剣幕に思わず僕が悲鳴を上げて身をすくめたその時、ミランダがサッと女悪魔の頭の上に浮かぶ赤い逆三角形のNPCマークに右手で触れた。
そして続けざま彼女は左手で僕の手をピシャリと払った。
「アイタッ!」
もう少しで女悪魔の腰回りに触れそうだった手をミランダにはたかれて、僕はビクッと引っ込めた。
イテテテ。
この中でもダメージにならない程度の痛みを与えることは出来るのか。
ヒリヒリと痛む手をさすりながら僕はミランダが女悪魔のNPCマークに手を触れてじっと動かずにいるのを不思議に思いながら見た。
彼女は一体何をやってるんだ?
「や、やめろ!」
女悪魔はミランダの手を振り払おうとしたけれど、その前にミランダはサッと手を引いた。
「言われなくてもやめるわよ。もう終わったから」
そう言うとミランダは女悪魔から離れて鉄格子に寄りかかる。
「アル。あんた、この女をどこかで見たことあるでしょ?」
「えっ? う、うん。そうなんだ。君もそう思うの?」
僕の問いにミランダは静かに頷いた。
「こいつ、私の洞窟に来たことがあるのよ。あんたには言ったことなかったっけ。闇の洞窟への訪問者はログに残されるんだけど、ボス権限で私はさっきみたいに頭上のキャラクター識別マークに触れることで、そのログと照合することが出来るのよ」
「え? つまり一度あの洞窟に入ってきた人のことは、さっきみたいにすれば本人かどうか君には分かるってこと?」
「ええ。どんなに見てくれを変えていたとしてもね」
そうだったのか。
全然知らなかった。
ミランダはボスキャラだから、僕の知らない権限が与えられているんだね。
ミランダは女悪魔に指を突きつけると言う。
「アル。あんただって前にこいつに会ってるわ。確かこいつの名前は……」
ミランダがそこまで言った時、ふいに彼女の動きが止まったように見えた。
い、いや……実際にミランダは女悪魔に指を突きつけた状態で、まるでパソコンの画面がフリーズしてしまったかのように静止している。
な、何だ?
一体どうなってるんだ?
「ミ、ミラン……」
僕が彼女に声をかけようとすると、ふいに目の前の光景が大きく歪《ゆが》んだ。
そして今日三度目にして最大級の衝撃が僕の全身を襲ったんだ。
「うわっ!」
一度目と二度目は背骨が少し痺れるような程度の感覚だったけれど、今回のはケタ違いだった。
まるで雷に打たれたように全身の痺れを感じ、僕は遠のいていく意識の中でそれが三度目のサーバーダウンだと悟った。
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