上 下
29 / 89
第二章 天国の丘

第12話 森の戦い

しおりを挟む
 午前11時55分。
 ミランダ、ジェネット、アリアナ、そして僕の4人と大勢の天使たちは、物資到着予定の場所に集合していた。
 そこは天樹の塔から天馬の馬車で十数分ほど行った森林地帯だった。
 物資を天樹の塔に直接輸送せずわざわざこうした森林地帯に荷車を下ろすのは、空輸だと悪魔たちの格好の的になってしまい、集中砲火を浴びるからだという。
 物資を守るために、森の中を隠れるように運ぶという方法を取っているんだって。

 背の高い針葉樹の枝葉を上に見上げると、木漏れ日がまぶしくて僕は目を細める。
 あと数分で予定時刻となり、天使たちの間に緊張がにじんでいるのがよく分かる。
 そんな中でもミランダは平然と木の幹に背中を預けて座っていた。

「アル。それ本当に使いこなせるわけ?」

 ミランダが疑わしげな視線を僕に送りながら言う。
 そんな僕の手にはキャメロン少年から貸与された銃、『Eライフル』が握られていた。
 キャメロン少年からこれを手渡された後、部屋に戻った僕らは各々の準備を済ませると4人全員で僕の部屋に集まって作戦を練ったんだ。

 その際にこのEライフルのマニュアルを確認しながら性能と使い方を全員で検証してみた。
 特にジェネットが熱心にマニュアルを何度も読み込み、その安全性を入念に確認してくれた。
 その後、ミシェルさん経由でライアン主任にお願いして闘技場を借り、短時間だけど射撃訓練を行った。
 その結果、使っても問題はなさそうだとの結論に至ったんだ。
 僕自身も思ったより使いやすそうだと感じている。

「やってみないと分からないけれど、槍一本で戦うよりはだいぶマシだと思う。皆の足手まといにならないようがんばるよ」
「ふーん。ま、誤射はないから気楽にやんなさい」

 ミランダは意地の悪い笑みを浮かべなからも、何だか楽しそうだった。
 彼女の言う通り、このEライフルで味方を誤って撃ってしまうことはない。
 事前に味方の情報をEライフルの回避リストに登録することで、登録された人物には絶対に射撃が当たらないように設計されているからだ。
 すごいよね。

 そしてキャメロン少年のいきな計らいによって、あらかじめ全ての天使の情報が登録されていて、後は僕ら4人の情報を登録するだけで済んだ。
 これでこの銃から放たれる弾丸はこの世界において悪魔にしか当たらなくなったんだ。
 本当に至れり尽くせりで、僕はキャメロン少年の根回しの良さに舌を巻いた。

「それにしても天使さん達の数が多いね、やっぱり昨日よりも悪魔たちの数も多いってことなのかな」

 近くで緊張をほぐす様にシャドウ・ボクシングをしていたアリアナが、ふと動きを止めてそう言った。
 確かにこの作戦に参加する天使たちは全部で数百人以上はいるように思える。
 これほどの人数で迎え撃つってことは相手も相応の数をそろえてくるはずだ。

「時間ですよ」

 僕のすぐ隣で目を閉じてひざまずきながら神への祈りを捧げていたジェネットがそう言って立ち上がった。
 するとどこからか鳴り響く鐘の音と共に、上空の雲間から光が差す。
 その光の中に天馬ペガサスが舞い降りてきた。
 それも一頭ではなく数頭……いや、十数頭の群れで。
 その天馬ペガサスの群れはそれぞれ、物資を乗せた荷車を引いている
 あれが天界からの物資か。

「あの天馬ペガサスの群れが天樹の塔に到着するまで、悪魔たちの手から死守しなければなりません」

 僕らの案内役として同行してくれたミシェルさんがまぶしそうに上を見上げながらそう言う。
 彼女自身も最初に会った時と同様に武装していて、悪魔たちを迎え撃つ準備は整っているみたいだ。
 その時だった。
 遠くの森の中からけたたましい叫び声が上がり、無数の黒い影が上空に向かって一斉に飛び上がり始めた。
 それはおびただしい数の悪魔たちであり、彼らは天馬ペガサスたちの群れに向かって猛然と飛翔していく。

「出たぞ! 悪魔の奴らだ!」
「天からの贈り物を守れ!」

 天使たちが武器を手に次々と飛び上がり応戦する。
 すぐに上空は白い翼の天使たちと黒い翼の悪魔たちで入り乱れる乱戦となった。

「さぁ~て。いよいよね。暴れ甲斐がいがありそうな数じゃない」

 好戦的な表情で黒鎖杖バーゲストを握りしめるミランダは上空を見上げた。
 その口角がニッと吊り上がる。

「もう何だか悪魔も天使も関係なく全員ぶっ飛ばしたい気分だわ」

 コラコラ。
 物騒な発言はやめなさい。

「あなたが血迷って天使の皆様にご迷惑をかけるようなら、私が悪魔ともども成敗して差し上げますよ」

 いさめるようにそう言うジェネットは、ムッとするミランダを尻目に僕に声をかけてくれる。

「森の奥からも地上部隊がこちらに向かってくるようです。無数の足音が聞こえてきますから。アル様とアリアナはそちらをお願いしますね。くれぐれも無理をなさらないよう」

 ジェネットはそう言うとミランダと競うようにして枝の間を抜けて上空へと飛び立っていく。
 飛べない僕とアリアナは地上担当だ。
 
 そちらをお願いしますね。
 そう言ってくれたジェネットの言葉が僕はちょっと嬉しかった。
 僕のことを戦力として見てくれているんだ。
 そのことが僕を勇気づけてくれる。

 上を見上げると木々の枝葉の間から悪魔たちと交戦するミランダやジェネットの姿が見える。
 空を舞う悪魔の数は多かったけれど、昨日の戦いで体がほぐれたのか2人とも縦横無尽に飛び回り、快調に悪魔たちを撃ち落としていた。
 そうだ。
 あの2人の強さなら一度目より二度目の対戦は慣れてさらに悪魔たちを圧倒できるだろう。
 僕なんかが心配する必要はこれっぽっちもない。

「アル君! 前から来たよ!」

 アリアナの声に僕はハッとして前方に目を向けた。
 枝が折れ、葉が舞い散り、木々がなぎ倒される。
 その先から巨体を誇る屈強な悪魔たちが姿を現した。
 その姿に僕は息を飲む。

 太い腕に丸太のような脚。
 顔は馬だったり牛だったり鹿だったりと様々だ。
 空を飛ぶ連中と違って翼はないけれど、その筋骨隆々きんこつりゅうりゅうとした体は威圧感たっぷりだった。
 悪魔たちは威嚇いかくの声を上げながら必要以上に木々をへし折ってこちらに突き進んでくる。

 こ、怖い。
 それにマッチョばかりで暑苦しい。

「いくよ! アル君!」

 生来気弱なアリアナも心なしか引きつった顔をしていたけれど、それでも決然と悪魔たちに立ち向かっていく。
 僕はうなづいてEライフルを握りしめた。
 それは特殊な銃で、弾丸を込めるための弾倉がない。
 なぜならこのライフルは弾丸を使用しないからだ。

 弾の代わりに込められるのは別のものだった。
 マニュアルを見て練習した通り、左手で銃身を支えながら右手の人差し指を引き金にかけ、銃身に設置された『Eチャージボタン』に親指かける。
 するとEチャージボタンの上に設置された『Eゲージ』に淡い光がともった。

「Eライフル起動」

 そう言うと僕は前方で果敢に悪魔たちと戦い始めたアリアナや他の天使たちの後ろ姿をじっと見つめた。
 彼女は屈強な悪魔たちにも負けじと拳を繰り出して敵を圧倒していく。
 そんな彼女の姿を見つめながら僕は頭の中で念じ続けた。

(アリアナを助けるんだ。天使たちに加勢するんだ)

 するとEゲージのメモリがゼロから徐々に増えていく。
 そしてそれは十秒ほどでフルチャージされた。
 同時にEゲージの中に『感情濃度70%』という文字が浮かび上がった。

「よし! いけっ!」

 僕は掛け声とともに引き金を引く。
 すると銃口から七色に輝く虹のような光が放出された。
 高速で射出されたそれは一瞬で前方数十メートルのところにいる悪魔の胸を貫く。
 途端に屈強な悪魔がガックリとヒザをつき、その場に前のめりに倒れた。
 そのまま悪魔は黒い粒子となって消えていく。
 
「や、やった!」

 僕は思わず声を上げる。
 一撃で相手を倒したぞ!
 このくらいの距離でも練習通りに的中させることが出来た。
 僕はここに来る前に行った射撃訓練のことを思い返す。
 
 このEライフルで射出するのは弾丸ではなく、僕自身のシステムにプログラムされた『感情の波』だった。
 Eチャージボタンに親指をかけると、このライフルに搭載されたコンピューターが僕の感情の波を感じ取って、それを数値化して光エネルギーに変換する。
 そうして蓄積されたエネルギーを射出して敵を撃つんだ。

 EライフルのEは『Emotion』の頭文字だった。
 エネルギーチャージに必要とされるのは強い感情の波で、そしてそれは複雑であるがゆえに七色の光に変わる。
 だけどこんなに威力があるなんて驚きだ。
 マニュアルによればチャージ時の感情の波の強さによって光エネルギーの濃度が変わり、感情が強いほど威力のある射撃が行えるらしい。
 敵を倒そうと僕が興奮しているほど、相手に与えるダメージも大きいってことだ。

 僕が使ってこそ、この銃はその真価を発揮できるとキャメロン少年が言っていたのは、僕が妙に感情の起伏が旺盛なNPCだからかもしれない。
 だけど悪魔を一発で葬ったその威力の強さと引き換えに、チャージしたエネルギーは空っぽになってしまった。
 ま、また十秒間のチャージが必要なのか。

 マニュアルを読んだ時には一回のチャージで最大6発まで射出可能って書かれていたけど……。
 とにかく僕はすぐ次のチャージに入る。

 その時……僕の耳に奇妙な音色の口笛が聞こえてきた。
 悲鳴と怒号と喧騒けんそう渦巻うずまく戦場で、その口笛は不自然なほどはっきりと聞こえたんだ。
 聞いたことのないような不思議なメロディーだけど、不思議と僕の耳に残ったんだ。
 そしてその途端に、騒々しかった上空がほんの束の間、静寂に包まれた。
 
「……何だ? 上で何があったんだろう」

 鬱蒼うっそうとした枝葉に阻まれて上空の様子を窺うことは出来ない。
 だけど静寂はほんの束の間のことで、すぐに先ほどよりも一層の大音響を伴って上空がとても騒がしくなった。
 一体何が起きているんだ?
 ミランダとジェネットの状況が気になったけれど、僕の前方からは悪魔たちが押し寄せてくる。

 悪魔たちはどんどん迫ってきて、アリアナは常に複数の悪魔に囲まれる状態で戦い続けていた。
 そうだ。
 今は彼女のアシストをしなきゃ。
 僕は感情を込めてEライフルにエネルギーをチャージする。
 そして悪魔たちに狙いをつけた。
 戦場の真っただ中にいるという緊張と興奮が僕の全身を包み込んでいた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

だって僕はNPCだから+プラス 4th 『お引っ越しプレゼンテーション』

枕崎 純之助
ファンタジー
バルバーラ大陸全土を巻き込む大騒動となったイベント【襲来! 破壊獣アニヒレート】が終わってから3日。 闇の魔女ミランダと下級兵士アルフレッドは新居であるミランダ城への引っ越しを終えた。 そんなミランダ城に彼女たちが引っ越してくる。 そしてアルフレッドの隣室を巡る彼女たちは、前代未聞のプレゼンバトルを繰り広げる! 誰がアルフレッドの隣の部屋をゲットするのか? 乞うご期待! *イラストACより作者「歩夢」様のイラストを使用させていただいております。

だって僕はNPCだから

枕崎 純之助
ファンタジー
『嫌われ者の彼女を分かってあげられるのは僕だけ!?』  美人だけど乱暴で勝ち気な闇の魔女ミランダは誰からも嫌われる恐ろしい女の子。僕だって彼女のことは怖くてたまらないんだ。でも彼女は本当は・・・・・・。    あるゲーム内のNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)である僕は国王様に仕える下級兵士。  そんな僕が任されている仕事は、闇の洞窟の恐ろしいボスにして国民の敵である魔女ミランダを見張る役目だった。  ミランダを退治せんと数々のプレイヤーたちが闇の洞窟に足を踏み入れるけど、魔女の奏でる死を呼ぶ魔法の前にことごとく敗れ去っていく。  ミランダの華麗にして極悪な振る舞いを毎日見せつけられる僕と、ことあるごとに僕を悪の道に引きずり込もうとするミランダ。  僕らは不本意ながら少しずつ仲良くなっていった。  だけどそんなある日……。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!魔石を使っての魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜

KeyBow
ファンタジー
 世界初のフルダイブ型のVRMMOゲームにダイブしたはずが、リアルの異世界に飛ばされた。  いきなり戦闘になるハードモードを選んでおり、襲われている商隊を助ける事に。  その世界はタワーがあり、そこは迷宮となっている。  富や名誉等を得る為に多くの冒険者がタワーに挑み散っていく。  そんなタワーに挑む主人公は、記憶を対価にチート能力をチョイスしていた。  その中の強化と鑑定がヤバかった。  鑑定で一部の魔石にはスキルや魔法を付与出来ると気が付くも、この世界の人は誰も知らないし、出来る者がいないが、俺にはそれが出来る!  強化でパラメータを上げ、多くのスキルを得る事によりこの世界での生きる道筋と、俺TUEEEを目指す。  タワーで裏切りに遭い、奴隷しか信じられなくなるのだが・・・

異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜

KeyBow
ファンタジー
 主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。  そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。  転生した先は侯爵家の子息。  妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。  女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。  ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。  理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。  メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。  しかしそう簡単な話ではない。  女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。  2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・  多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。  しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。  信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。  いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。  孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。  また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。  果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・

だって僕はNPCだから 2nd GAME

枕崎 純之助
ファンタジー
*前作「だって僕はNPCだから」の続編になります。 NPCが自我を持つという特徴のあるゲーム内で、僕は恐ろしい魔女ミランダを見張る下級兵士として日々を過ごしていた。 魔女ミランダが巻き起こした前回の大騒動から一ヶ月ほどが経過したある日。 魔女ミランダと聖女ジェネットが諸事情によって不在となった洞窟に、一人の少女が訪れた。 僕とその少女の出会い。 それが僕だけじゃなくミランダやジェネットまで巻き込む新たな騒動の幕開けだった。

異世界でいきなり経験値2億ポイント手に入れました

雪華慧太
ファンタジー
会社が倒産し無職になった俺は再就職が決まりかけたその日、あっけなく昇天した。 女神の手違いで死亡した俺は、無理やり異世界に飛ばされる。 強引な女神の加護に包まれて凄まじい勢いで異世界に飛ばされた結果、俺はとある王国を滅ぼしかけていた凶悪な邪竜に激突しそれを倒した。 くっころ系姫騎士、少し天然な聖女、ツンデレ魔法使い! アニメ顔負けの世界の中で、無職のままカンストした俺は思わぬ最強スキルを手にすることになったのだが……。

処理中です...