2 / 89
第一章 長身女戦士ヴィクトリア
第1話 アタシの仲間になれ!
しおりを挟む
皆さん。
あらためまして、こんにちは。
僕、アルフレッド・シュヴァルトシュタインです。
今回もいつもみたいにちゃんと自己紹介したいところなんだけど、き、緊急事態のため割愛させてもらいます。
ここは王城からほど近くの街道の脇にある林の中。
いきなりで恐縮なんですが、いま僕はここである人に身柄を拘束されて誘拐されようとしているところなんです。
「おとなしくしろ! 殺すぞ!」
ひぃぃぃぃぃっ!
鋭いナイフの切っ先を鼻先に突き付けられて僕は必死に悲鳴を飲み込む。
そんな僕に刃物を突き付けているのは一人の女の子だった。
僕よりも頭ひとつ分は背の高い長身が特徴的な女戦士。
赤毛にオレンジ色の瞳、そして褐色の肌。
僕の記憶が正しければ、前に何度か僕の住む闇の洞窟を訪れて、ボスのミランダに挑戦したことがあった人だ。
あ、もう説明する必要もないと思うけど、ミランダってのは闇の洞窟を統べる恐ろしい魔女のことね。
僕はその闇の魔女ミランダを見張る役を担う王国の下級兵士なんだ。
ミランダには家来だと思われてるけどね。
そしてつい先ほどミランダはあるプレイヤーに敗北した。
だから僕はそのプレイヤーを王様の元へ連れていくために洞窟から出たんだ。
それも僕の任務のひとつだからね。
で、無事に役目を果たしてプレイヤーを王様の元に送り届け、僕はひとり王城から闇の洞窟に帰るその途中だった。
そこで道行く僕はいきなり草むらから飛び出してきたこの長身の女戦士に捕まって、草むらの中に引っ張り込まれてしまったんだ。
彼女はものすごい力で僕を地面に押さえ付けると、あっという間に僕の体を縄でグルグル巻きに縛り上げた。
僕はまったく抵抗できないまま林の奥まで連れ込まれ、そして今こうしているように刃を突きつけられているってわけ。
「あの……女戦士さん。なぜ僕を誘拐するんですか?」
震えながらそう声を絞り出す僕に、女戦士は苛立って声を荒げる。
「うるせえ! おまえはこのままアタシの仲間になるんだよ! あとアタシの名前はヴィクトリアだ! 覚えておけっ!」
「うひいっ! き、切っ先をこっちに向けないで」
ナイフの鋭い剣先が今にも僕の鼻の穴に突っ込まれそうで怖いから!
仲間になれ、だって?
いやいや、仲間になるイベントってもっとこう和やかな感じなんじゃないの?
「もしや君はロー○シアの王子では? いやー探しましたよ。さあ力を合わせ共に闘いましょう」みたいな。
こんな拉致して脅して「仲間になれ!」ってそんなのアリか!
そんな力技では信頼関係は築けませんよ。
「あ、あの。ヴィクトリアさん? 意気込んでるところ申し訳ないんだけど、僕を仲間にしても何もメリットないですよ。ただの下級兵士ですし」
「ウソこけ! おまえが反則級のチート野郎だってことはお見通しなんだよ!」
ゲッ!
な、なぜそれを……。
確かに僕は前回、砂漠都市を中心に繰り広げられた大騒動の中で、いくつもの偶然が重なった結果、信じられないような急成長を遂げた。
チート野郎とか言われても仕方ない。
そんな僕を睨みつけるヴィクトリアの目は真剣味があり過ぎて、もはや血走っている。
「アタシはこれから絶対に負けられない大事な戦いがあるんだ。おまえにはアタシの仲間としてその戦いに参加してもらう」
「そ、そんな国を代表するみたいな重要な戦いに、僕みたいな素人を連れていかないほうがいいよ」
「てめえ。あくまでもシラを切り通すつもりか。噂通りのタヌキ野郎だな」
そう言うとヴィクトリアは僕の鼻にナイフの刀身をピタリと当てた。
刃の冷たさに僕は心底ビビッて声を失う。
「いいか。一度しか言わねえからよく聞けよ。おまえがどうしても仲間にならねえって言うなら、こいつで生きたまま全身の皮をはいでやる。死んだ方がマシってくらいの激痛地獄を味あわせてやるからな」
いやだぁぁぁぁ!
因幡の白ウサギにはなりたくないっ!
そんな残酷ショーはこのゲームでは見せられません!
「だが、おまえがアタシに協力して仲間になるって言うなら……そ、その時は」
そう言うとヴィクトリアは頬を赤く染め、自分の鎧の胸当てをずらして豊満な胸元を僕に見えるようにした。
ほえっ、な、何を……。
ヴィクトリアの小麦色の健康的な肌を前に僕は思わず息を飲む。
「お、おまえの好きなように触ってもいいぞ。天国みたいな気分にさせてやる」
ブフーッ!
何だその極端な条件は。
「だが仲間にならないなら皮はぎ&撲殺だ!」
天国から地獄の振り幅すごすぎ!
「い、いやちょっと。だいたい何でそうなるの?」
「と、とぼけてんじゃねえ! おまえが相当な女好きのスケコマシ野郎だってことは有名な話だ!」
「そんなの聞いたことないよ!」
嘘でしょ?
そ、そんな不名誉な噂が出回ってるのか。
「どうせ交換条件としてアタシの体を求めるつもりなんだろ?」
「そんなわけないでしょ! そもそも僕、この通り地味ですし、女の子にモテる要素ゼロだよ」
「いいや。アタシはそんな見てくれなんぞに騙されねえぞ。闇の魔女ミランダ、光の聖女ジェネット、氷の魔道拳士アリアナ。いずれも音に聞こえしツワモノぞろいだ。あの女たちが揃いも揃っておまえみたいな地味な兵士に肩入れしてるってのは一体どういうわけだ? ああ?」
た、確かに3人とも何だかんだで僕を助けてくれるけれど、それはモテてるとかいうのとは明らかに違うと思う。
「いや、それは彼女たちの気まぐれというか、優しさというか……」
「うーそーだーねー! あの手この手であいつらを手ごめにしてるんだろ? 愛人にしてるんだろ? そんなナリして、よ、夜とかすごいんじゃないのかおまえ。どうなんだ!」
「よ、夜とかって……何もすごくないよ!」
もう何なのこの人!
自分自身も顔を真っ赤にしてるくせに恥ずかしいワードを連発して。
「あの3人を手なずけてるってことはアルフレッドって奴はボンクラのふりをして相当な手練れなんじゃないかって世間じゃもっぱらの噂だからな」
「て、手なずけてるなんてとんでもない」
むしろ僕のほうが犬扱いされてるんだけど。
「とにかく! おまえが女好きだってことはその顔を見れば分かる!」
「どんな顔だ!」
もういい加減にしてよ。
僕がほとほと困り果てていると、ヴィクトリアは声のトーンを下げて唇を尖らせた。
その目に浮かぶ色がほんのわずかに変化したように僕には見えた。
「だから……もし協力してくれるんなら、アタシもおまえが望むものをくれてやるって言ってんだ」
「ヴィクトリア……」
「ア、アタシは、あいつらに比べたらガタイもデカくて色気もねえけど、む、胸だけは勝ってるぞ。おまえもそう思うだろ?」
「た、確かに」
何が「確かに」だ!
何ガン見してんだ僕は!
ミランダたちに聞かれたら殺されるところだぞ。
でも僕はヴィクトリアを見ていて少し気になったんだ。
え?
いや、大きな胸のことじゃないからね!
そうじゃなくて……。
「ヴィクトリア……君、もしかして何か悲しいことがあったの?」
そう。
彼女の目に浮かぶその色を僕は知っている。
何か悲しいことがあった人は、こんな目をしているんだ。
僕はそんな目を今まで何度か見たことがあるから。
だから僕はヴィクトリアの話を聞いてあげたくなったんだ。
それが自分の悪い癖だと分かっているけれど。
あらためまして、こんにちは。
僕、アルフレッド・シュヴァルトシュタインです。
今回もいつもみたいにちゃんと自己紹介したいところなんだけど、き、緊急事態のため割愛させてもらいます。
ここは王城からほど近くの街道の脇にある林の中。
いきなりで恐縮なんですが、いま僕はここである人に身柄を拘束されて誘拐されようとしているところなんです。
「おとなしくしろ! 殺すぞ!」
ひぃぃぃぃぃっ!
鋭いナイフの切っ先を鼻先に突き付けられて僕は必死に悲鳴を飲み込む。
そんな僕に刃物を突き付けているのは一人の女の子だった。
僕よりも頭ひとつ分は背の高い長身が特徴的な女戦士。
赤毛にオレンジ色の瞳、そして褐色の肌。
僕の記憶が正しければ、前に何度か僕の住む闇の洞窟を訪れて、ボスのミランダに挑戦したことがあった人だ。
あ、もう説明する必要もないと思うけど、ミランダってのは闇の洞窟を統べる恐ろしい魔女のことね。
僕はその闇の魔女ミランダを見張る役を担う王国の下級兵士なんだ。
ミランダには家来だと思われてるけどね。
そしてつい先ほどミランダはあるプレイヤーに敗北した。
だから僕はそのプレイヤーを王様の元へ連れていくために洞窟から出たんだ。
それも僕の任務のひとつだからね。
で、無事に役目を果たしてプレイヤーを王様の元に送り届け、僕はひとり王城から闇の洞窟に帰るその途中だった。
そこで道行く僕はいきなり草むらから飛び出してきたこの長身の女戦士に捕まって、草むらの中に引っ張り込まれてしまったんだ。
彼女はものすごい力で僕を地面に押さえ付けると、あっという間に僕の体を縄でグルグル巻きに縛り上げた。
僕はまったく抵抗できないまま林の奥まで連れ込まれ、そして今こうしているように刃を突きつけられているってわけ。
「あの……女戦士さん。なぜ僕を誘拐するんですか?」
震えながらそう声を絞り出す僕に、女戦士は苛立って声を荒げる。
「うるせえ! おまえはこのままアタシの仲間になるんだよ! あとアタシの名前はヴィクトリアだ! 覚えておけっ!」
「うひいっ! き、切っ先をこっちに向けないで」
ナイフの鋭い剣先が今にも僕の鼻の穴に突っ込まれそうで怖いから!
仲間になれ、だって?
いやいや、仲間になるイベントってもっとこう和やかな感じなんじゃないの?
「もしや君はロー○シアの王子では? いやー探しましたよ。さあ力を合わせ共に闘いましょう」みたいな。
こんな拉致して脅して「仲間になれ!」ってそんなのアリか!
そんな力技では信頼関係は築けませんよ。
「あ、あの。ヴィクトリアさん? 意気込んでるところ申し訳ないんだけど、僕を仲間にしても何もメリットないですよ。ただの下級兵士ですし」
「ウソこけ! おまえが反則級のチート野郎だってことはお見通しなんだよ!」
ゲッ!
な、なぜそれを……。
確かに僕は前回、砂漠都市を中心に繰り広げられた大騒動の中で、いくつもの偶然が重なった結果、信じられないような急成長を遂げた。
チート野郎とか言われても仕方ない。
そんな僕を睨みつけるヴィクトリアの目は真剣味があり過ぎて、もはや血走っている。
「アタシはこれから絶対に負けられない大事な戦いがあるんだ。おまえにはアタシの仲間としてその戦いに参加してもらう」
「そ、そんな国を代表するみたいな重要な戦いに、僕みたいな素人を連れていかないほうがいいよ」
「てめえ。あくまでもシラを切り通すつもりか。噂通りのタヌキ野郎だな」
そう言うとヴィクトリアは僕の鼻にナイフの刀身をピタリと当てた。
刃の冷たさに僕は心底ビビッて声を失う。
「いいか。一度しか言わねえからよく聞けよ。おまえがどうしても仲間にならねえって言うなら、こいつで生きたまま全身の皮をはいでやる。死んだ方がマシってくらいの激痛地獄を味あわせてやるからな」
いやだぁぁぁぁ!
因幡の白ウサギにはなりたくないっ!
そんな残酷ショーはこのゲームでは見せられません!
「だが、おまえがアタシに協力して仲間になるって言うなら……そ、その時は」
そう言うとヴィクトリアは頬を赤く染め、自分の鎧の胸当てをずらして豊満な胸元を僕に見えるようにした。
ほえっ、な、何を……。
ヴィクトリアの小麦色の健康的な肌を前に僕は思わず息を飲む。
「お、おまえの好きなように触ってもいいぞ。天国みたいな気分にさせてやる」
ブフーッ!
何だその極端な条件は。
「だが仲間にならないなら皮はぎ&撲殺だ!」
天国から地獄の振り幅すごすぎ!
「い、いやちょっと。だいたい何でそうなるの?」
「と、とぼけてんじゃねえ! おまえが相当な女好きのスケコマシ野郎だってことは有名な話だ!」
「そんなの聞いたことないよ!」
嘘でしょ?
そ、そんな不名誉な噂が出回ってるのか。
「どうせ交換条件としてアタシの体を求めるつもりなんだろ?」
「そんなわけないでしょ! そもそも僕、この通り地味ですし、女の子にモテる要素ゼロだよ」
「いいや。アタシはそんな見てくれなんぞに騙されねえぞ。闇の魔女ミランダ、光の聖女ジェネット、氷の魔道拳士アリアナ。いずれも音に聞こえしツワモノぞろいだ。あの女たちが揃いも揃っておまえみたいな地味な兵士に肩入れしてるってのは一体どういうわけだ? ああ?」
た、確かに3人とも何だかんだで僕を助けてくれるけれど、それはモテてるとかいうのとは明らかに違うと思う。
「いや、それは彼女たちの気まぐれというか、優しさというか……」
「うーそーだーねー! あの手この手であいつらを手ごめにしてるんだろ? 愛人にしてるんだろ? そんなナリして、よ、夜とかすごいんじゃないのかおまえ。どうなんだ!」
「よ、夜とかって……何もすごくないよ!」
もう何なのこの人!
自分自身も顔を真っ赤にしてるくせに恥ずかしいワードを連発して。
「あの3人を手なずけてるってことはアルフレッドって奴はボンクラのふりをして相当な手練れなんじゃないかって世間じゃもっぱらの噂だからな」
「て、手なずけてるなんてとんでもない」
むしろ僕のほうが犬扱いされてるんだけど。
「とにかく! おまえが女好きだってことはその顔を見れば分かる!」
「どんな顔だ!」
もういい加減にしてよ。
僕がほとほと困り果てていると、ヴィクトリアは声のトーンを下げて唇を尖らせた。
その目に浮かぶ色がほんのわずかに変化したように僕には見えた。
「だから……もし協力してくれるんなら、アタシもおまえが望むものをくれてやるって言ってんだ」
「ヴィクトリア……」
「ア、アタシは、あいつらに比べたらガタイもデカくて色気もねえけど、む、胸だけは勝ってるぞ。おまえもそう思うだろ?」
「た、確かに」
何が「確かに」だ!
何ガン見してんだ僕は!
ミランダたちに聞かれたら殺されるところだぞ。
でも僕はヴィクトリアを見ていて少し気になったんだ。
え?
いや、大きな胸のことじゃないからね!
そうじゃなくて……。
「ヴィクトリア……君、もしかして何か悲しいことがあったの?」
そう。
彼女の目に浮かぶその色を僕は知っている。
何か悲しいことがあった人は、こんな目をしているんだ。
僕はそんな目を今まで何度か見たことがあるから。
だから僕はヴィクトリアの話を聞いてあげたくなったんだ。
それが自分の悪い癖だと分かっているけれど。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
だって僕はNPCだから+プラス 4th 『お引っ越しプレゼンテーション』
枕崎 純之助
ファンタジー
バルバーラ大陸全土を巻き込む大騒動となったイベント【襲来! 破壊獣アニヒレート】が終わってから3日。
闇の魔女ミランダと下級兵士アルフレッドは新居であるミランダ城への引っ越しを終えた。
そんなミランダ城に彼女たちが引っ越してくる。
そしてアルフレッドの隣室を巡る彼女たちは、前代未聞のプレゼンバトルを繰り広げる!
誰がアルフレッドの隣の部屋をゲットするのか?
乞うご期待!
*イラストACより作者「歩夢」様のイラストを使用させていただいております。
だって僕はNPCだから
枕崎 純之助
ファンタジー
『嫌われ者の彼女を分かってあげられるのは僕だけ!?』
美人だけど乱暴で勝ち気な闇の魔女ミランダは誰からも嫌われる恐ろしい女の子。僕だって彼女のことは怖くてたまらないんだ。でも彼女は本当は・・・・・・。
あるゲーム内のNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)である僕は国王様に仕える下級兵士。
そんな僕が任されている仕事は、闇の洞窟の恐ろしいボスにして国民の敵である魔女ミランダを見張る役目だった。
ミランダを退治せんと数々のプレイヤーたちが闇の洞窟に足を踏み入れるけど、魔女の奏でる死を呼ぶ魔法の前にことごとく敗れ去っていく。
ミランダの華麗にして極悪な振る舞いを毎日見せつけられる僕と、ことあるごとに僕を悪の道に引きずり込もうとするミランダ。
僕らは不本意ながら少しずつ仲良くなっていった。
だけどそんなある日……。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!魔石を使っての魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜
KeyBow
ファンタジー
世界初のフルダイブ型のVRMMOゲームにダイブしたはずが、リアルの異世界に飛ばされた。
いきなり戦闘になるハードモードを選んでおり、襲われている商隊を助ける事に。
その世界はタワーがあり、そこは迷宮となっている。
富や名誉等を得る為に多くの冒険者がタワーに挑み散っていく。
そんなタワーに挑む主人公は、記憶を対価にチート能力をチョイスしていた。
その中の強化と鑑定がヤバかった。
鑑定で一部の魔石にはスキルや魔法を付与出来ると気が付くも、この世界の人は誰も知らないし、出来る者がいないが、俺にはそれが出来る!
強化でパラメータを上げ、多くのスキルを得る事によりこの世界での生きる道筋と、俺TUEEEを目指す。
タワーで裏切りに遭い、奴隷しか信じられなくなるのだが・・・
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
賢者が過ごす二千年後の魔法世界
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
魔法研究に熱心な賢者ジェレミー・ラーク。
彼はひょんなことから、世界の悪の根源である魔王グラディウスと邂逅してしまう。
ジェレミーは熾烈な戦闘の末に一騎打ちにより死亡したと考えられていたが、実は禁忌の魔法【強制冷凍睡眠(コールドスリープ)】を自身にかけることで一命を取り留めていた。
「目が覚めたら、魔法が発展して栄えた文明になっているんだろうなあ……」
ジェレミーは確かな期待を胸に、氷の世界に閉ざされていく。
そして、後に両者が戦闘を繰り広げた地は『賢者の森』と呼ばれることになる……。
それから二千年後、ジェレミーは全ての文明や技術が発展しまくったであろう世界で目を覚ました。
しかし、二千年後の世界の文明は、ジェレミーと魔王の戦いの余波により一度滅びかけていたことで、ほとんど文明は変化しておらず、その中でも魔法だけは使い物にならないレベルにまで成り下がっていた。
失望したジェレミーは途端に魔法への探究心を失い、これまでの喧騒から逃れるようにして、賢者の森の中で過ごすことを決める。
だが、自給自足のスローライフも彼にとっては容易すぎたのか、全く退屈な日々が続いていた。
そんな時、賢者の森に供物として一人の少女が捧げられることで物語は動き始める。
ジェレミーは二千年前の殺伐とした世界から打って変わって平和な世の中で、様々な人々と出逢いながら、自由気ままに生きていくのであった。
だって僕はNPCだから 2nd GAME
枕崎 純之助
ファンタジー
*前作「だって僕はNPCだから」の続編になります。
NPCが自我を持つという特徴のあるゲーム内で、僕は恐ろしい魔女ミランダを見張る下級兵士として日々を過ごしていた。
魔女ミランダが巻き起こした前回の大騒動から一ヶ月ほどが経過したある日。
魔女ミランダと聖女ジェネットが諸事情によって不在となった洞窟に、一人の少女が訪れた。
僕とその少女の出会い。
それが僕だけじゃなくミランダやジェネットまで巻き込む新たな騒動の幕開けだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる