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第三章 神の啓示
第2話 光と闇の攻防! 第2ラウンド!
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白と黒の激しい攻防が繰り返されていた。
ジェネットとミランダの戦いに巻き込まれないよう、多くのプレイヤーやNPCらは市場から退避している。
僕は少し離れた場所から、握り締めている手にじっとりと汗をかいていることも忘れて戦いに見入っていた。
ジェネットの神聖魔法とミランダの暗黒魔法がぶつかり合い、激しい光の明滅が続く。
ミランダもジェネットも魔法を得意とするタイプだけど、一定距離を保って魔法を撃ち合うだけだと均衡が保たれたまま戦況が変わらないため、互いに相手のリズムを崩す糸口を探ろうと、接近しての白兵戦も繰り広げていた。
ミランダの繰り出す黒鎖杖とジェネットの懲悪杖がぶつかり合って硬質な音が鳴り響き、火花が舞い散る。
互いに一歩も引かない凄まじい戦いだった。
僕は身動きひとつ出来ずにその戦いを見つめていた。
物凄い迫力の戦闘を前にして動くことも出来ないというのもあるけど、それよりも僕自身が自分の胸の内に渦巻いている複雑な感情に戸惑っていたんだ。
戦いが始まってから……というよりミランダが姿を現してから、僕の胸の中によく分からない感情が湧き上がり、妙な息苦しさを覚えていた。
ジェネットがミランダを組み伏せて勝利する。
その展開こそ僕とジェネットが共通して希望するところだ。
そうであるはずなのに、僕はどうにも落ち着かない気分だった。
それは焦燥感にも似た奇妙な心持ちであり、僕はこの戦いに決着が訪れるのを恐れている。
もちろんジェネットが負けるのなんて見たくはない。
ちょっとズレてるところもあるけど、優しくて強いジェネットには無事でいてほしい。
だけど、ジェネットがミランダを打ち倒す場面を想像すると、何だか胸がざわつくんだ。
そんな僕の視線の先では二人の激しい打ち合いが繰り広げられている。
白兵戦に入るようになってから、少しずつ戦いの様相が変化し始めていた。
二人の戦闘の舞台となっている市場には、相変わらず黒い霧が立ち込めている。
だけどそれは戦いが始まった数分前と比較して、明らかにその濃度を増していた。
「これは……ミランダの魔力?」
よく見るとミランダの身体からは絶えず黒い霧が発生している。
僕は即座に理解した。
ミランダは戦いながら魔力の込められた霧をその体から放出しているんだ。
自分に有利なステージを作り出して、おそらく彼女の暗黒魔法の効果も増加しているはず。
そ、そうか。
高レベルのプレイヤーたちがこの街であっさりとミランダに敗れたのは、きっとこの霧のせいだ。
あの闇の霧を間近で吸い込んでしまっているジェネットにとっては相当苦しいはずだった。
その証拠にジェネットは明らかに苦戦し始めていた。
僕は前回の戦いを覚えていないから分からないけど、記録によればジェネットは圧倒的な手際の良さでミランダを打ち倒したはずだった。
だけど、今度ばかりはミランダを相手に苦しい立ち回りを強いられている。
それでもやっぱりジェネットは一筋縄ではいかないNPCだった。
気合の声とともに上位の神聖魔法・断罪の矢を連続して唱え、反撃を試みる。
空から降り注ぐ無数の光の矢がミランダを襲う。
ミランダは暗黒魔法の黒炎弾を体の周囲にいくつも張り巡らせてこれを必死に防ごうとするが、いくつかの矢は黒炎弾の壁を突き抜けてミランダの体を傷つけた。
ミランダは苦痛に顔を歪めて呻き声を上げる。
この一瞬の隙をジェネットは見逃さなかった。
ジェネットは思い切ってミランダの眼前まで間合いを詰めると、懲悪杖を猛然と振りかざしてミランダを数回に渡る連打で打ちのめした。
ミランダは必死に後退して間合いを取るが、大きなダメージを負ったようで、額から血を流している。
僕は思わず顔をそむけそうになったけど、思いとどまって唇を噛んだ。
ジェネットはこの隙に一気に勝負を決めようとした。
それは彼女が一瞬見せた張り詰めた表情で僕にも分かった。
ジェネットのかざした錫杖の先から眩い光があふれ出してミランダの頭上に集約されていく。
「神の懐に抱かれて悔い改めよ! 清光霧」
ジェネットの叫び声が響き渡ると同時に、ミランダの頭上で渦巻く真っ白な光の奔流が竜巻のようになってミランダを包み込んでいく。
あまりの神々しさに見ているだけで光に吸い込まれそうになる。
さらにジェネットはもう一段ギアを上げて絶叫する。
「神罰必中! 断罪の矢」
光の渦に向かって雨あられと光の矢が降り注ぐ。
す、すごい。
神聖魔法の連続放射だ。
高速で渦を巻く光の霧が光の矢を巻き込んで、真っ白い火花と閃光を撒き散らしながらスパークする。
こ、これじゃあミランダはただじゃ済まないぞ。
僕にはそれが決着の一撃に思えて呆然と立ち尽くした。
「ミ、ミランダ……」
だけど光の渦は一段と激しく弾けたかと思うと、一瞬にして霧散した。
そしてその中から現れたのは漆黒の魔女の姿だった。
驚愕に目を見開くジェネットの口からつぶやきが漏れる。
「そ、そんな……」
ジェネットの強烈な連続神聖魔法はミランダを討ち果たすには至らなかった。
ミランダの体からは大量の黒い霧が放出されていて、それが彼女の体を包み込んだ光の霧を消し去ってしまったことが窺える。
だからミランダの体力を全て奪い去ることは出来なかったんだ。
「フンッ! 神の力とやらも大したことはないわね!」
強気の口ぶりとは裏腹に相当なダメージを負っているようだけど、それでもミランダは大地にしっかりと足をつけて立っていた。
ライフの半分以上を消耗しながらもなお、その眼光はギラギラと輝いている。
逆にジェネットは渾身の一撃を放ったため、肩で息をしていた。
その顔は明らかに色濃い疲労を滲ませている。
強烈な神聖魔法を連発したことから、恐らく法力を大幅に削られてしまったんだろう。
そんなジェネットの様子に、ミランダがとうとう反撃に出る。
「そろそろオネンネの時間よ」
僕も良く知る呪いの詠唱がミランダの口から漏れ出した。
僕は思わず息を飲む。
ミランダの真骨頂である死の魔法が炸裂しようとしていた。
だけとジェネットはいち早く反応を見せた。
そうだ。
ジェネットだって分かってる。
ミランダの体力が相当に削られている今こそが最も危険な時間帯であることを。
ジェネットは息を整え、疲労をものともせず気丈に神聖魔法を詠唱し始める。
相手が魔法を唱えてきた時にだけ発動するジェネットの特殊魔法・応報の鏡。
それは記録に残されていた通りのミランダの対処法だった。
反射魔法は決して簡単な魔法ではなく、誰でも出来るというわけではない。
鏡の平面度や反射率の整った精巧なものでなければ、敵の魔法を正しくはね返すことは出来ないからだ。
レベルの低いプレイヤーが見よう見まねでやったりすると、敵の魔法は鏡をすり抜けて術者を直撃することも少なくない。
「来るなら来なさい。私は決して悪に屈したりはしません」
そう言うジェネットの瞳は揺るぎない光を宿していた。
神聖魔法の詠唱を終え、ジェネットは腰を落としてミランダの死の魔法に備える。
だけど……状況は彼女に味方しなかった。
突如としてジェネットの身体に思いもよらない異変が生じたんだ。
「くはっ!」
ふいにジェネットが苦しげな声を漏らす。
驚いて僕がジェネットに目をやると、彼女の胸から何か異質なものが姿を現していた。
僕は目を見張った。
「あ、あれは……」
とても信じられないけれど、よく見るとそれは刃だった。
唐突にジェネットの左右の胸の間から衣を突き破って一本の刃が飛び出したんだ。
ジェネットとミランダの戦いに巻き込まれないよう、多くのプレイヤーやNPCらは市場から退避している。
僕は少し離れた場所から、握り締めている手にじっとりと汗をかいていることも忘れて戦いに見入っていた。
ジェネットの神聖魔法とミランダの暗黒魔法がぶつかり合い、激しい光の明滅が続く。
ミランダもジェネットも魔法を得意とするタイプだけど、一定距離を保って魔法を撃ち合うだけだと均衡が保たれたまま戦況が変わらないため、互いに相手のリズムを崩す糸口を探ろうと、接近しての白兵戦も繰り広げていた。
ミランダの繰り出す黒鎖杖とジェネットの懲悪杖がぶつかり合って硬質な音が鳴り響き、火花が舞い散る。
互いに一歩も引かない凄まじい戦いだった。
僕は身動きひとつ出来ずにその戦いを見つめていた。
物凄い迫力の戦闘を前にして動くことも出来ないというのもあるけど、それよりも僕自身が自分の胸の内に渦巻いている複雑な感情に戸惑っていたんだ。
戦いが始まってから……というよりミランダが姿を現してから、僕の胸の中によく分からない感情が湧き上がり、妙な息苦しさを覚えていた。
ジェネットがミランダを組み伏せて勝利する。
その展開こそ僕とジェネットが共通して希望するところだ。
そうであるはずなのに、僕はどうにも落ち着かない気分だった。
それは焦燥感にも似た奇妙な心持ちであり、僕はこの戦いに決着が訪れるのを恐れている。
もちろんジェネットが負けるのなんて見たくはない。
ちょっとズレてるところもあるけど、優しくて強いジェネットには無事でいてほしい。
だけど、ジェネットがミランダを打ち倒す場面を想像すると、何だか胸がざわつくんだ。
そんな僕の視線の先では二人の激しい打ち合いが繰り広げられている。
白兵戦に入るようになってから、少しずつ戦いの様相が変化し始めていた。
二人の戦闘の舞台となっている市場には、相変わらず黒い霧が立ち込めている。
だけどそれは戦いが始まった数分前と比較して、明らかにその濃度を増していた。
「これは……ミランダの魔力?」
よく見るとミランダの身体からは絶えず黒い霧が発生している。
僕は即座に理解した。
ミランダは戦いながら魔力の込められた霧をその体から放出しているんだ。
自分に有利なステージを作り出して、おそらく彼女の暗黒魔法の効果も増加しているはず。
そ、そうか。
高レベルのプレイヤーたちがこの街であっさりとミランダに敗れたのは、きっとこの霧のせいだ。
あの闇の霧を間近で吸い込んでしまっているジェネットにとっては相当苦しいはずだった。
その証拠にジェネットは明らかに苦戦し始めていた。
僕は前回の戦いを覚えていないから分からないけど、記録によればジェネットは圧倒的な手際の良さでミランダを打ち倒したはずだった。
だけど、今度ばかりはミランダを相手に苦しい立ち回りを強いられている。
それでもやっぱりジェネットは一筋縄ではいかないNPCだった。
気合の声とともに上位の神聖魔法・断罪の矢を連続して唱え、反撃を試みる。
空から降り注ぐ無数の光の矢がミランダを襲う。
ミランダは暗黒魔法の黒炎弾を体の周囲にいくつも張り巡らせてこれを必死に防ごうとするが、いくつかの矢は黒炎弾の壁を突き抜けてミランダの体を傷つけた。
ミランダは苦痛に顔を歪めて呻き声を上げる。
この一瞬の隙をジェネットは見逃さなかった。
ジェネットは思い切ってミランダの眼前まで間合いを詰めると、懲悪杖を猛然と振りかざしてミランダを数回に渡る連打で打ちのめした。
ミランダは必死に後退して間合いを取るが、大きなダメージを負ったようで、額から血を流している。
僕は思わず顔をそむけそうになったけど、思いとどまって唇を噛んだ。
ジェネットはこの隙に一気に勝負を決めようとした。
それは彼女が一瞬見せた張り詰めた表情で僕にも分かった。
ジェネットのかざした錫杖の先から眩い光があふれ出してミランダの頭上に集約されていく。
「神の懐に抱かれて悔い改めよ! 清光霧」
ジェネットの叫び声が響き渡ると同時に、ミランダの頭上で渦巻く真っ白な光の奔流が竜巻のようになってミランダを包み込んでいく。
あまりの神々しさに見ているだけで光に吸い込まれそうになる。
さらにジェネットはもう一段ギアを上げて絶叫する。
「神罰必中! 断罪の矢」
光の渦に向かって雨あられと光の矢が降り注ぐ。
す、すごい。
神聖魔法の連続放射だ。
高速で渦を巻く光の霧が光の矢を巻き込んで、真っ白い火花と閃光を撒き散らしながらスパークする。
こ、これじゃあミランダはただじゃ済まないぞ。
僕にはそれが決着の一撃に思えて呆然と立ち尽くした。
「ミ、ミランダ……」
だけど光の渦は一段と激しく弾けたかと思うと、一瞬にして霧散した。
そしてその中から現れたのは漆黒の魔女の姿だった。
驚愕に目を見開くジェネットの口からつぶやきが漏れる。
「そ、そんな……」
ジェネットの強烈な連続神聖魔法はミランダを討ち果たすには至らなかった。
ミランダの体からは大量の黒い霧が放出されていて、それが彼女の体を包み込んだ光の霧を消し去ってしまったことが窺える。
だからミランダの体力を全て奪い去ることは出来なかったんだ。
「フンッ! 神の力とやらも大したことはないわね!」
強気の口ぶりとは裏腹に相当なダメージを負っているようだけど、それでもミランダは大地にしっかりと足をつけて立っていた。
ライフの半分以上を消耗しながらもなお、その眼光はギラギラと輝いている。
逆にジェネットは渾身の一撃を放ったため、肩で息をしていた。
その顔は明らかに色濃い疲労を滲ませている。
強烈な神聖魔法を連発したことから、恐らく法力を大幅に削られてしまったんだろう。
そんなジェネットの様子に、ミランダがとうとう反撃に出る。
「そろそろオネンネの時間よ」
僕も良く知る呪いの詠唱がミランダの口から漏れ出した。
僕は思わず息を飲む。
ミランダの真骨頂である死の魔法が炸裂しようとしていた。
だけとジェネットはいち早く反応を見せた。
そうだ。
ジェネットだって分かってる。
ミランダの体力が相当に削られている今こそが最も危険な時間帯であることを。
ジェネットは息を整え、疲労をものともせず気丈に神聖魔法を詠唱し始める。
相手が魔法を唱えてきた時にだけ発動するジェネットの特殊魔法・応報の鏡。
それは記録に残されていた通りのミランダの対処法だった。
反射魔法は決して簡単な魔法ではなく、誰でも出来るというわけではない。
鏡の平面度や反射率の整った精巧なものでなければ、敵の魔法を正しくはね返すことは出来ないからだ。
レベルの低いプレイヤーが見よう見まねでやったりすると、敵の魔法は鏡をすり抜けて術者を直撃することも少なくない。
「来るなら来なさい。私は決して悪に屈したりはしません」
そう言うジェネットの瞳は揺るぎない光を宿していた。
神聖魔法の詠唱を終え、ジェネットは腰を落としてミランダの死の魔法に備える。
だけど……状況は彼女に味方しなかった。
突如としてジェネットの身体に思いもよらない異変が生じたんだ。
「くはっ!」
ふいにジェネットが苦しげな声を漏らす。
驚いて僕がジェネットに目をやると、彼女の胸から何か異質なものが姿を現していた。
僕は目を見張った。
「あ、あれは……」
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