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第2章・のんびりまったりスローライフ?
おかえりなさいと、ただいま①
しおりを挟む翌日、冒険者ギルドから売った素材のお金を受け取るジャンくんとモネちゃんを待って、私たちは商都ビジードから三十分くらい歩いた人気のない草原から、テレポートの呪文でシルヴィーク村まで戻って来た。
「おう、帰って来たな! ジャン、モネ! 待っていたぞ!」
村に戻ると、ジャンくんとモネちゃんはさっそく二人のお父さんに捕まった。
「お前ら、ユリウス様に迷惑はかけていないだろうな!」
「おい、モネ! ちゃんと頼んだものは仕入れてきたんだろうな!」
「大丈夫だよ、迷惑なんてかけてねぇし」
「頼まれたものは、仕入れてきたよ。素材を売った代金もあるし。信用してよ」
ジャンくんとモネちゃんは、二人して唇を尖らせた。
そんなに自分たちの子供が信じられないのかな、とご立腹だ。
「ユリウス様、オリエさん、こいつら、本当に迷惑かけませんでした?」
ジャンくんのお父さんであるドルスさんが、心配そうに私たちに聞いてきたけど、大丈夫、と私は答えておいた。
二人はサーチートの面倒をすごく見てくれたし、スモル村で羽目を外して二日酔いになっていた事は、内緒にしておこうと思う。
「ドルス、マルコル、一週間くらいしたら、俺はもう一度ビジードに行く事になっている。その時、何か足りないものがあったら買って来るから、言ってくれ」
ユリウスも、ジャンくんとモネちゃんの二日酔い事件の事は、黙っておく事にしたようだった。
ちなみに、サーチートの口は、ユリウスによって塞がれていた。
理由は、サーチートが口を開くと余計な事を言いそうだからだ。
うっかり、一緒にご馳走を食べてお酒も飲んだね、なんて口走ったが最後、いろんな事が芋づる式にバレていくに決まっている。
ドルスさんとマルコルさんは、ユリウスがサーチートの口を塞いでいる事からだろう、まだ若干疑っているようだったけれど、私やユリウスからクレームがなかったから、とりあえずは安心したようだった。
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