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第2章・のんびりまったりスローライフ?
森の中を進もう②
しおりを挟むシルヴィーク村を出発して、多分四時間くらい経過した。
辺りが薄暗くなってきたから、私たちは木が密集していない場所で、休む事にした。
今の私たちの目的地は、この森を抜けて二キロくらい行ったところにある、スモルという小さな村だ。
だけど、シルヴィーク村からスモル村への移動は、整備された街道を馬で移動しても、半日以上かかってしまうらしい。
私たちは徒歩で森を抜けようとしているから、二日はかかるだろうと、出発前に予想していた。
だから、今夜は森の中で野宿という事になる。
少し前から、野宿に備えて薪となる小枝を拾いながら歩いていたので、今夜過ごす場所が決まると、私はご飯の用意を始めた。
「ユリウス、火、お願い」
「わかった」
森の中にあった石を積み上げ、ユリウスがかまどを作り始める。
私はその間に自分のリュックサックから焼き網と鍋、ケトルを取り出した。
ユリウスが、ファイア、と唱えてかまどに火を入れると、私は、ウオーター、と水魔法を唱えて、ケトルと鍋に水を入れて、火にかける。
「オリエさん、何か、手伝おうか?」
とモネちゃんたちが言ってくれたけれど、二人は大きなリュックサックを背負って長い間歩いていたのだから、ゆっくり休んでもらう事にした。
しかも、ジャンくんはずっとリュックサックの上に、サーチートを乗っけてくれてたんだよね。
背負っているリュックサックがさらに重くなっただろうに、本当に申し訳ない。
そのサーチートは、
「はぁ~、疲れたねぇ~」
なんて言って、地面に寝っ転がってしまった。
ちょっとだけイラッとしたけれど、ちっちゃい体では手伝える事もほとんどないから、まぁ仕方ないか。
家から野宿用に用意してきたお肉や野菜を鍋に突っ込んだところで、結界を張り忘れた事に気付き、私は簡易結界の呪文を唱えた。
本当なら交代で見張りをしながら休むんだろうけど、簡易結界を張ったから、今夜は野宿だけど、安心して眠る事ができる。
「前から思ったけど、ユリウス様もオリエさんも、すごく、便利ですよね……」
「便利って、それは、魔法の事?」
ぽつんと言ったモネちゃんに聞き返すと、はい、とモネちゃんは頷いた。
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【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
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