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第弐拾参話-会長
会長-8
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翌日、長四郎、一川警部、絢巡査長の三人は池袋にある大学へと来ていた。
訪問目的は、例の蔵寺から事件の話を聞く為だ。
「長さん、本当に来ていると思いますか?」絢巡査長の質問に「来てるんじゃね? 真面目な学生だったら」とだけ答える長四郎。
今、長四郎達は大学の事務室で蔵寺を校内放送で呼んで貰い、本人が来るのを待っている最中であった。
「中々、来んね」一川警部は暇つぶしにスマホでニュースを見ていた。
蔵寺を校内放送で呼び出してもらってから、一時間近く経とうとしていたのでしびれを切らしてきていた。
そんな中、「すいません。校内放送で僕を呼んでいたって聞いたんですけど」そう事務員に声を掛ける男子高校生が居た。
「蔵寺 類児君ですか?」絢巡査長が声を掛けると「はい。そうです」と答え「レクリエーション中に御免ね。私達」と言いかけた時、「警察の方ですよね?」蔵寺は察しが良く声を掛けてきたのは刑事である事を見抜いていた。
「そうです」
「用件は、野古が殺された事件ですよね」
「ここまで、察しが良いと話がしやすい。取り敢えず、場所を変えようか」
長四郎の提案で、四人は学食へと移動した。
「それで、僕に聞きたい事とは何ですか?」
話を切り出したのは、蔵寺の方からだった。
「じゃあ、前生徒会長だった野古君が殺された理由に心当たりあるんじゃないかな?」
長四郎のその質問に蔵寺は動じる事なく「ありません」と答えた。
「無いの? ホントに」長四郎は興味津々といった感じで尋ねるが「無いです」と即答する。
「そうかぁ~ 昨年の生徒会主催のキャンプが、事件解決の鍵になる可能性があるんだよねぇ~」
「そうですか。言っておきますけど、あのキャンプの事件は今回の事件とは関係ありませんからね」
「ま、今日は大学入学前のレクリエーション中だから、詳しい話はまた後日ってことで」
「どうして、僕にこだわるんですか?」
「君がイケメンでムカつくから」
長四郎はニコッと笑い椅子から立ち上がると、刑事二人に「行きまひょ」と言いその場を去る。
「長さん、今日はカマかけたやろ?」
一川警部がそう尋ねると「分かりました?」と答える長四郎。
「分かりすぎです」
「そぉ~ 分かりやすかったかなぁ~」
「で、次はどげんすると?」
「どげんしましょうかねぇ~」
長四郎はこめかみを指でぐりぐりと回して考え始める。
「当時の事件現場に行ってみます?」
絢巡査長の提案に「そうしようかぁ~」とすぐに乗る長四郎であった。
長四郎達がそんなやり取りをしている頃、燐は変駄世高校にしれっと潜り込んで一人、事件の調査を行っていた。
「そうなんだ。キャンプの事件は校内では、禁句案件なんだ」
「そうなんだよ」
燐は自身の美貌を活かして、口と下半身の軽そうな男子高校生から話を聞き出していた。
「それで、学校そのもので隠蔽しているの?」
「そう、そう。それよりインスタのアカウントを教えてよ」
「もう少し、話聞かせてくれたら考えてあ・げ・る」
「はいっ! はいっ!! 何でも答えます。何でも聞いてください!!!」
「じゃあ~」
燐はそこから男子高校生を質問攻めするのだった。
訪問目的は、例の蔵寺から事件の話を聞く為だ。
「長さん、本当に来ていると思いますか?」絢巡査長の質問に「来てるんじゃね? 真面目な学生だったら」とだけ答える長四郎。
今、長四郎達は大学の事務室で蔵寺を校内放送で呼んで貰い、本人が来るのを待っている最中であった。
「中々、来んね」一川警部は暇つぶしにスマホでニュースを見ていた。
蔵寺を校内放送で呼び出してもらってから、一時間近く経とうとしていたのでしびれを切らしてきていた。
そんな中、「すいません。校内放送で僕を呼んでいたって聞いたんですけど」そう事務員に声を掛ける男子高校生が居た。
「蔵寺 類児君ですか?」絢巡査長が声を掛けると「はい。そうです」と答え「レクリエーション中に御免ね。私達」と言いかけた時、「警察の方ですよね?」蔵寺は察しが良く声を掛けてきたのは刑事である事を見抜いていた。
「そうです」
「用件は、野古が殺された事件ですよね」
「ここまで、察しが良いと話がしやすい。取り敢えず、場所を変えようか」
長四郎の提案で、四人は学食へと移動した。
「それで、僕に聞きたい事とは何ですか?」
話を切り出したのは、蔵寺の方からだった。
「じゃあ、前生徒会長だった野古君が殺された理由に心当たりあるんじゃないかな?」
長四郎のその質問に蔵寺は動じる事なく「ありません」と答えた。
「無いの? ホントに」長四郎は興味津々といった感じで尋ねるが「無いです」と即答する。
「そうかぁ~ 昨年の生徒会主催のキャンプが、事件解決の鍵になる可能性があるんだよねぇ~」
「そうですか。言っておきますけど、あのキャンプの事件は今回の事件とは関係ありませんからね」
「ま、今日は大学入学前のレクリエーション中だから、詳しい話はまた後日ってことで」
「どうして、僕にこだわるんですか?」
「君がイケメンでムカつくから」
長四郎はニコッと笑い椅子から立ち上がると、刑事二人に「行きまひょ」と言いその場を去る。
「長さん、今日はカマかけたやろ?」
一川警部がそう尋ねると「分かりました?」と答える長四郎。
「分かりすぎです」
「そぉ~ 分かりやすかったかなぁ~」
「で、次はどげんすると?」
「どげんしましょうかねぇ~」
長四郎はこめかみを指でぐりぐりと回して考え始める。
「当時の事件現場に行ってみます?」
絢巡査長の提案に「そうしようかぁ~」とすぐに乗る長四郎であった。
長四郎達がそんなやり取りをしている頃、燐は変駄世高校にしれっと潜り込んで一人、事件の調査を行っていた。
「そうなんだ。キャンプの事件は校内では、禁句案件なんだ」
「そうなんだよ」
燐は自身の美貌を活かして、口と下半身の軽そうな男子高校生から話を聞き出していた。
「それで、学校そのもので隠蔽しているの?」
「そう、そう。それよりインスタのアカウントを教えてよ」
「もう少し、話聞かせてくれたら考えてあ・げ・る」
「はいっ! はいっ!! 何でも答えます。何でも聞いてください!!!」
「じゃあ~」
燐はそこから男子高校生を質問攻めするのだった。
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