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第壱話-結成
結成-5
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長四郎、燐、一川警部の3人は岡田槙太が飛び降りた事件現場へと来ていた。
「久しぶりに血痕みたなぁ~」
岡田槙太がどのような形で倒れていかはっきり分かる形をして、コンクリートの地面にこびりついていた。
「不謹慎すぎ」
燐は長四郎の後頭部を叩く。
「そんなことよりさ、どう変な所ある?」
一川警部が辺りを見回しながら、長四郎に質問する。
「分かるわけないですよ。取り敢えず、屋上に行きましょう」
「はぁ~い」
3人は、岡田槙太が飛び降りた武道館の屋上へと場所を移す。
靴に不織布製のシューズカバーを被せて屋上を歩く。
勿論、現場保全の為だ。
「にしても、非常階段が屋上に続いていると学校側の不備が指摘されるんじゃない?」
燐に軽い感じで話し掛ける長四郎。
「そうやろねぇ。鑑識呼ぶ?」
だが、返事したのは燐ではなく一川警部であった。
「まだ、呼ばなくて良いんじゃないですか?」
「ねぇ、これは何だと思う?」
燐が手招きして二人を呼ぶ。
床に血痕が点々と付着していた。
それも、小さな点ではなく500円玉サイズの血痕であった。
「血痕ですね」
「君、刑事の素質あるやないと。
こんな短時間で、血痕見つけられるってなかなかできんよ」
「そうですか。なんか、ありがとうございます」照れる燐。
まぐれだろと思いつつ、長四郎は考え始める。
仮にこの血痕が岡田槙太のものであったとして何故、所轄署は事件として扱わなかったのか。
そして、被害者に打撲痕なり何らかの外傷があるはずだ。
それが捜査資料では無いことになっている。
あまりに不自然すぎるし、犯人を庇うためのものとしてか思えない。
それも、内部犯。
学校関係者を庇う為の工作だろう。
「ねぇ!? 聞いている?」
燐の声掛けで我に返る長四郎。
「ああ、悪い。ヘルシェイク矢野のこと考えていた」
「誰それ? それより、私これから全校集会に行かないとだから」
「あいよ。お気を付けていってらっしゃいませ」
「じゃあ、また後で」
燐は屋上を後にして隣接する体育館に向かった。
「長さん、どうすると?」
「どうしましょうか?」
「あたしに聞かれてもねぇ」
「なんか、腹減りません?」
一川警部が腕時計を見ると午前11時を示していた。
「少し早いけど、お昼にしようか」
「そうしましょう」
階段を降りながら、一川警部は質問する。
「あの娘さ、授業良かったんかね?」
「そう言えば、そうですね。
のこのこ全校集会には出るくせに」
「ま、いっか。何食べる?」
「揚げ物とかどうすか?」
「おっ、良いね!行こう、行こう」
2人は校長への挨拶を忘れ、一川警部オススメの揚げ物専門店へと車を走らせる。
その頃、燐は体育館で田中山校長の演説を聞いていた。
退屈すぎて今すぐ飛び出し、捜査している冴えない探偵とこれまた冴えないハゲ頭の刑事に合流しようか考えていると、隣のクラスで斜め前に座る女子2人が興味深い話をしていた。
「ねぇ、岡田君が痴漢した話知ってる?」
「知ってる。知ってる」
燐はそこでジャージ泥棒じゃないのかと思うが、痴漢もしていたという新たな噂を耳にする。
「でも、それっていつ?」
「さぁ? 人づてに聞いたから分からないや」
「そう。でも、自殺って良い迷惑だよね。」
「マジそれな」
燐は胸糞悪い思いがこみ上げてきたが、グッとこらえこの噂を流している情報元を探し当てる事を決意する。
「久しぶりに血痕みたなぁ~」
岡田槙太がどのような形で倒れていかはっきり分かる形をして、コンクリートの地面にこびりついていた。
「不謹慎すぎ」
燐は長四郎の後頭部を叩く。
「そんなことよりさ、どう変な所ある?」
一川警部が辺りを見回しながら、長四郎に質問する。
「分かるわけないですよ。取り敢えず、屋上に行きましょう」
「はぁ~い」
3人は、岡田槙太が飛び降りた武道館の屋上へと場所を移す。
靴に不織布製のシューズカバーを被せて屋上を歩く。
勿論、現場保全の為だ。
「にしても、非常階段が屋上に続いていると学校側の不備が指摘されるんじゃない?」
燐に軽い感じで話し掛ける長四郎。
「そうやろねぇ。鑑識呼ぶ?」
だが、返事したのは燐ではなく一川警部であった。
「まだ、呼ばなくて良いんじゃないですか?」
「ねぇ、これは何だと思う?」
燐が手招きして二人を呼ぶ。
床に血痕が点々と付着していた。
それも、小さな点ではなく500円玉サイズの血痕であった。
「血痕ですね」
「君、刑事の素質あるやないと。
こんな短時間で、血痕見つけられるってなかなかできんよ」
「そうですか。なんか、ありがとうございます」照れる燐。
まぐれだろと思いつつ、長四郎は考え始める。
仮にこの血痕が岡田槙太のものであったとして何故、所轄署は事件として扱わなかったのか。
そして、被害者に打撲痕なり何らかの外傷があるはずだ。
それが捜査資料では無いことになっている。
あまりに不自然すぎるし、犯人を庇うためのものとしてか思えない。
それも、内部犯。
学校関係者を庇う為の工作だろう。
「ねぇ!? 聞いている?」
燐の声掛けで我に返る長四郎。
「ああ、悪い。ヘルシェイク矢野のこと考えていた」
「誰それ? それより、私これから全校集会に行かないとだから」
「あいよ。お気を付けていってらっしゃいませ」
「じゃあ、また後で」
燐は屋上を後にして隣接する体育館に向かった。
「長さん、どうすると?」
「どうしましょうか?」
「あたしに聞かれてもねぇ」
「なんか、腹減りません?」
一川警部が腕時計を見ると午前11時を示していた。
「少し早いけど、お昼にしようか」
「そうしましょう」
階段を降りながら、一川警部は質問する。
「あの娘さ、授業良かったんかね?」
「そう言えば、そうですね。
のこのこ全校集会には出るくせに」
「ま、いっか。何食べる?」
「揚げ物とかどうすか?」
「おっ、良いね!行こう、行こう」
2人は校長への挨拶を忘れ、一川警部オススメの揚げ物専門店へと車を走らせる。
その頃、燐は体育館で田中山校長の演説を聞いていた。
退屈すぎて今すぐ飛び出し、捜査している冴えない探偵とこれまた冴えないハゲ頭の刑事に合流しようか考えていると、隣のクラスで斜め前に座る女子2人が興味深い話をしていた。
「ねぇ、岡田君が痴漢した話知ってる?」
「知ってる。知ってる」
燐はそこでジャージ泥棒じゃないのかと思うが、痴漢もしていたという新たな噂を耳にする。
「でも、それっていつ?」
「さぁ? 人づてに聞いたから分からないや」
「そう。でも、自殺って良い迷惑だよね。」
「マジそれな」
燐は胸糞悪い思いがこみ上げてきたが、グッとこらえこの噂を流している情報元を探し当てる事を決意する。
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