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第壱話-結成
結成-3
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翌日の夕方、長四郎は二日酔いの重い頭をフルに働かせて事件の目撃談を聞く。
事務所には燐そして、事件の目撃者・海部 リリが来ていたのだが別日にすれば良かったと思う。
てっきり、事件を目撃して打ちひしがれている女子高生が来るものだと思っていたら、現実は元気モリモリのよく喋る女子高生。しかも、でかい声であーだ、こーだと説明されるものだから頭に響いて仕方なく話が全くもって入ってこない。
「あ~すまない。もう一度最初から聞かして」
「え? 私の説明分かりませんでした?」
長四郎に自分の説明が伝わらなかったのか、リリは戸惑う。
「多分だけど、二日酔いで頭が働いていないのよ」燐がフォローを入れる。
「うわぁ~自分から呼び出しておいて二日酔いで応対するとか接客業としてどうなの?」
リリは敢えて、長四郎に聞こえるように燐に話す。
「悪かったね、二日酔いで。話を聞かせてください。この通り」
「もう仕方ないわね」呆れる燐。
「じゃあ、え~っと」
「あ、待って! っててて、ボリュームを少し落として話してぇ~」
「分かりました。あれは・・・・・・・」
長四郎の要望に応えリリは少しボリュームを落とし、再び事件の目撃談を語り始める。
目撃談を知りたい方は、結成-0をご参照ください。
雑でごめんなさい。By作者。
「以上が、目撃したことです」
「男女ねぇ~何人ぐらい?」リリに質問する長四郎。
「正確には分からないんですけどぉ~4,5人程だったかと」
「4,5人か・・・・・・
因みにさ、警察に通報して駆け付けるまでの間にその場に居た人間は?」
「私だけです」
「じゃあ、屋上に居た人間はお化けか」
「そんなわけないでしょ」燐がツッコむ。
「でも、何かしら目撃とかしそうだけど。
その話を警察や学校に話して何て言われたの?」
「警察にはショックによる幻聴で、先生は気のせいで片付けられました」
「酷い。ムカつく」燐がすぐさま怒りを露にする。
「それは兎も角として、杜撰やな。
特に警察。そんで、岡田槙太君はいじめられていたの?」
「はい」リリは即答する。
「で、君はそれを見ていて何もしなかったの?」
「はい」当然のように返事をするリリに、長四郎は言いたいことを吞みこみ続ける。
「いじめの原因は?」
「ジャージ泥棒をやったんです」
「ほぉ。何か証拠でもあってのその発言なのかい?」
「噂ですけど・・・・・・・」
そこでリリは始めて自分が噂に流され真偽の程を確かめもしないまま、他人の評価をしていた事に気付いた。
「まぁ、取り敢えず今日の所はこれで」
「帰ろう。リリ」燐は我先に事務所を出た。
「うん、話を聞いてくれてありがとうございました」
リリは長四郎に一礼して事務所を出る。
そして、長四郎は一川警部に電話する。
「もしもし、長さん? あんた、二日酔い大丈夫と?」
「ダメです。少し回復したので連絡した次第です」
「あ~そう。あたしも年寄る波には勝てんわ。明日、資料見せるという事でよか?」
「分かりました。でも、その前に事件現場に同伴してもらえませんか?」
「分かった。明日の朝、同伴出勤しようか」
言い方と思いつつ「お願いします」と言う長四郎。
「はいよぉ~」と軽い返事だけし、通話が切れた。
長四郎は事務所の簡易キッチンに場所を移してコップに水を注ぎ、その水をがぶ飲みし
事務所には燐そして、事件の目撃者・海部 リリが来ていたのだが別日にすれば良かったと思う。
てっきり、事件を目撃して打ちひしがれている女子高生が来るものだと思っていたら、現実は元気モリモリのよく喋る女子高生。しかも、でかい声であーだ、こーだと説明されるものだから頭に響いて仕方なく話が全くもって入ってこない。
「あ~すまない。もう一度最初から聞かして」
「え? 私の説明分かりませんでした?」
長四郎に自分の説明が伝わらなかったのか、リリは戸惑う。
「多分だけど、二日酔いで頭が働いていないのよ」燐がフォローを入れる。
「うわぁ~自分から呼び出しておいて二日酔いで応対するとか接客業としてどうなの?」
リリは敢えて、長四郎に聞こえるように燐に話す。
「悪かったね、二日酔いで。話を聞かせてください。この通り」
「もう仕方ないわね」呆れる燐。
「じゃあ、え~っと」
「あ、待って! っててて、ボリュームを少し落として話してぇ~」
「分かりました。あれは・・・・・・・」
長四郎の要望に応えリリは少しボリュームを落とし、再び事件の目撃談を語り始める。
目撃談を知りたい方は、結成-0をご参照ください。
雑でごめんなさい。By作者。
「以上が、目撃したことです」
「男女ねぇ~何人ぐらい?」リリに質問する長四郎。
「正確には分からないんですけどぉ~4,5人程だったかと」
「4,5人か・・・・・・
因みにさ、警察に通報して駆け付けるまでの間にその場に居た人間は?」
「私だけです」
「じゃあ、屋上に居た人間はお化けか」
「そんなわけないでしょ」燐がツッコむ。
「でも、何かしら目撃とかしそうだけど。
その話を警察や学校に話して何て言われたの?」
「警察にはショックによる幻聴で、先生は気のせいで片付けられました」
「酷い。ムカつく」燐がすぐさま怒りを露にする。
「それは兎も角として、杜撰やな。
特に警察。そんで、岡田槙太君はいじめられていたの?」
「はい」リリは即答する。
「で、君はそれを見ていて何もしなかったの?」
「はい」当然のように返事をするリリに、長四郎は言いたいことを吞みこみ続ける。
「いじめの原因は?」
「ジャージ泥棒をやったんです」
「ほぉ。何か証拠でもあってのその発言なのかい?」
「噂ですけど・・・・・・・」
そこでリリは始めて自分が噂に流され真偽の程を確かめもしないまま、他人の評価をしていた事に気付いた。
「まぁ、取り敢えず今日の所はこれで」
「帰ろう。リリ」燐は我先に事務所を出た。
「うん、話を聞いてくれてありがとうございました」
リリは長四郎に一礼して事務所を出る。
そして、長四郎は一川警部に電話する。
「もしもし、長さん? あんた、二日酔い大丈夫と?」
「ダメです。少し回復したので連絡した次第です」
「あ~そう。あたしも年寄る波には勝てんわ。明日、資料見せるという事でよか?」
「分かりました。でも、その前に事件現場に同伴してもらえませんか?」
「分かった。明日の朝、同伴出勤しようか」
言い方と思いつつ「お願いします」と言う長四郎。
「はいよぉ~」と軽い返事だけし、通話が切れた。
長四郎は事務所の簡易キッチンに場所を移してコップに水を注ぎ、その水をがぶ飲みし
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