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明日を望む場所
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その日の晩、麻衣ちゃんに電話をする。悩みぬいたすえ蓮花さんにお世話になるほうを選んだ私の決断を、麻衣ちゃんは惜しみながらも賛成してくれた。
「日和が決めたことだもんね。応援するよ」
「ありがと。うまくいくかわかんないけど、せっかくのチャンスだから、やれるだけやってみたくて」
どちらも同じくらい魅力的な話で、どっちにしろリスクがあるなら、自分のペースで進めていけそうなほうがいいと思った。麻衣ちゃんの会社は、話を聞くかぎりスピード感が求められる。もたもたしがちな私はお荷物になること必至だ。
「けど、なにかあっても家とごはんの保障あるからやれるってのが、我ながらズルイなぁと」
「いいじゃん、誰も迷惑がってないんなら。にしても嬉しいよ、日和がそんなふうになってくれて。なんていうのかな、自己肯定感が低かったっていうか。それがずっと、もどかしくて悔しくてさぁ」
予想外。てっきり「甘えてる」と叱りとばされでもするのかと。
「ごめんね。そのせいで日和を追いつめてたとこあったと思うんだ。厳しいこと言うの逆効果だったよね。職場の人に指摘されて、こないだ気づいた」
反省の弁をしきりに口にされ、根強く残っていた麻衣ちゃんへの恐怖が綿毛みたいになって飛んでいく。よくも悪くも裏表がない性分。だから本当に、私を傷つけるのが目的じゃく発破をかけていたんだろう。
「ううん、私こそ。心配してくれてありがとう。ちゃんと自信もっていけるように頑張るよ」
次に会うのが待ちどおしくなった。げんきんかもしれないけど、急にそんなふうに思ってしまった。
かくして、短期バイトが決まるまで蓮花さんのお店を集中的に手伝うことになった。お給料はおこづかい程度。なので、ひきつづき寄食させてもらえるよう和颯さんに頭をさげたところ、
「気にしなくていいって最初から言ってるじゃないか。俺の頼みでここに住んでもらってるんだから」
「けど、私だけなにも貢献できてなくて」
和颯さんには金銭面、八雲さんには食事面、朔くんにはメンタル面で支えてもらってるのに、私ときたら。
「そんなことない。ばあさんが死んでからというもの落ちこんでたんだが、ひよちゃんが来てくれたお陰で八雲も朔も明るくなった。もちろん俺も。感謝してるよ」
献身性を感じさせる和颯さんの笑顔はパワーをくれる。そのうえ、欲しいと思っている言葉も過不足なく。
「辰爺も言ってたろ。俺たちはどこかしら難がある。それでも補いあえば、うまくやっていけるもんさ。心配ない」
いったい、どれほど助けられているだろう。だからこそ一日も早く恩返しできるようになりたい。そのためには、まずは目の前のことに全力投球だ。
気をひきしめて手を動かす。ただ今、蓮花さんのお店にて、オンラインショップの注文品の梱包をお手伝い中。開運グッズは縁起物ということもあり、年末年始は需要が増えるそうだ。
「そろそろ休憩にしましょうか」
隣で検品していた蓮花さんが、声をかけてくれる。
「ありがとうございます。もうちょっとでキリがつきますんで」
と答えていたら、あら、と手をとられた。
「しっかりしてきたわね、線」
「もしかして手相……開運ですか!」
「ええ、三十半ばってとこかしら」
ってことは、あと十年。前回は五十歳ごろって言われてたから半分以上も縮んだ!
「言ったでしょ、手相は変わるって。なにより、日和ちゃんが変わったからよ」
「私、変われたんでしょうか。前よりは気持ち的に少し楽になりましたけど、不安定さは否めないというか」
麻衣ちゃんや美咲さんとのことがあって多少は寛容性が養われたように思えても、実際どうだか。というか、これまで『正直』『誠実』『感謝』『思いやり』なんてごたいそうに掲げてきたけど、そのつもりだっただけ。芯ぶれまくり。まるっきり実践できていなかった。
「そんなものよね。優しい気持ちと荒れた気持ちが、ひっきりなしに陣地争いして。常にコントロールできる人なんて、よっぽどよ」
「じゃあ、やっぱり元に戻る可能性が」
「そのときはゆっくり深呼吸して、まわりを見てみるといいんじゃないかしら。そうすれば大切な存在に気づいて、優しい気持ちをチャージする方法がわかるかもしれないわよ」
「大切な存在……」
すとん、と腹におちる。たとえばそれは家族や友達や好きな人と、たわいもなく過ごすことなのかもしれない。もしくはお気に入りの音楽を聴いたり、映画を観たり。それぞれが、それぞれのやり方で。
悩んでいるのが自分だけじゃないと思えたら、このうえなく救われた気がした。そして私にとって大切な、優しさをチャージできる人たちが、とてつもなく愛おしく思えた。
「これ、あげる」
蓮花さんが棚から鏡をもってくる。手のひらよりもひと回り小さくて、たしか魔除けだとかの説明書きがされていたような。
「お守り。なにかあったら見てごらんなさいな。うちの商品は効果あるわよ」
ふふふ、と冗談ぽく笑うけど、この人が言うとそれっぽいんだよな。ほんと何者なんだろう。「じつは魔女の血族よ」って言われても違和感ない。
「ありがとうございます。大切にします」
まん丸の鏡面にうつる私は、にこにこと笑えていた。優しい気持ちのチャージされた音が、聞こえたような気がした。
夕食どき、みんなでごはん。本日はおでん。味のしみた玉子を堪能していると和颯さんが、
「蓮花のとこはどうだ。今時期は忙しいだろ」
「そうですね。でも、いろいろ教えてもらえて楽しいです」
「そりゃなによりだ。困ったことがあったら、なんでも言ってくれよ」
と、テーブルのスマホが鳴る。麻衣ちゃんからのメッセージが画面に表示され、和颯さんがすっ頓狂な声をあげた。
「ハッピーバースデー?」
「あ、はい。私、今日が誕生日なんです」
「えっ、た、誕生日! なんで言わないんだ!」
「言うほどのことでもないと思って」
あんぐりとした朔くんは、ぽろっと箸を落とす。
「俺、なんにも用意してない、プレゼントとか」
「いいよ、こないだスノードームもらったし」
「あれはクリスマスプレゼントだろ」
「スノードームってなんだよ、聞いてないぞ!」
慌てふためく和颯さんと対照的、八雲さんは食事を続けながら、
「明日のおやつ、焼きドーナツの予定だったんですけどケーキにしたほうがいいですよね、一日遅れでも。和颯さんの誕生日のレシピと入れかえましょうか」
「待て待て。それじゃあ俺が誕生日ケーキなしになるだろ。明日もケーキ、俺のときもケーキでいいじゃないか」
「そしたら焼きドーナツを食べる日がなくなるから困ります」
「じゃあ、せめてキャンドル立ててくれ!」
にぎやかな食卓に自然と笑みがこぼれる。ここでも優しい気持ちがチャージされるのを実感する。
恵まれてるなぁ。ありがたいなぁ。
でも、もらってばかりにならないように。次は私が、優しい気持ちをチャージさせられるように。
どこか欠けてたり、足りなかったり、ズレてたりする種々雑多な私たちを受けいれてくれる、この場所で。こんなふうに味のしみた大根をはふはふしながら、かけがえのない時間を、お腹いっぱい楽しんでいけることを願って。
できるかぎりのことを、できるかぎりやっていこう。
自分と、大切な人たちと、そしてこれから出会うかもしれない誰かのために。
〈おしまい〉
「日和が決めたことだもんね。応援するよ」
「ありがと。うまくいくかわかんないけど、せっかくのチャンスだから、やれるだけやってみたくて」
どちらも同じくらい魅力的な話で、どっちにしろリスクがあるなら、自分のペースで進めていけそうなほうがいいと思った。麻衣ちゃんの会社は、話を聞くかぎりスピード感が求められる。もたもたしがちな私はお荷物になること必至だ。
「けど、なにかあっても家とごはんの保障あるからやれるってのが、我ながらズルイなぁと」
「いいじゃん、誰も迷惑がってないんなら。にしても嬉しいよ、日和がそんなふうになってくれて。なんていうのかな、自己肯定感が低かったっていうか。それがずっと、もどかしくて悔しくてさぁ」
予想外。てっきり「甘えてる」と叱りとばされでもするのかと。
「ごめんね。そのせいで日和を追いつめてたとこあったと思うんだ。厳しいこと言うの逆効果だったよね。職場の人に指摘されて、こないだ気づいた」
反省の弁をしきりに口にされ、根強く残っていた麻衣ちゃんへの恐怖が綿毛みたいになって飛んでいく。よくも悪くも裏表がない性分。だから本当に、私を傷つけるのが目的じゃく発破をかけていたんだろう。
「ううん、私こそ。心配してくれてありがとう。ちゃんと自信もっていけるように頑張るよ」
次に会うのが待ちどおしくなった。げんきんかもしれないけど、急にそんなふうに思ってしまった。
かくして、短期バイトが決まるまで蓮花さんのお店を集中的に手伝うことになった。お給料はおこづかい程度。なので、ひきつづき寄食させてもらえるよう和颯さんに頭をさげたところ、
「気にしなくていいって最初から言ってるじゃないか。俺の頼みでここに住んでもらってるんだから」
「けど、私だけなにも貢献できてなくて」
和颯さんには金銭面、八雲さんには食事面、朔くんにはメンタル面で支えてもらってるのに、私ときたら。
「そんなことない。ばあさんが死んでからというもの落ちこんでたんだが、ひよちゃんが来てくれたお陰で八雲も朔も明るくなった。もちろん俺も。感謝してるよ」
献身性を感じさせる和颯さんの笑顔はパワーをくれる。そのうえ、欲しいと思っている言葉も過不足なく。
「辰爺も言ってたろ。俺たちはどこかしら難がある。それでも補いあえば、うまくやっていけるもんさ。心配ない」
いったい、どれほど助けられているだろう。だからこそ一日も早く恩返しできるようになりたい。そのためには、まずは目の前のことに全力投球だ。
気をひきしめて手を動かす。ただ今、蓮花さんのお店にて、オンラインショップの注文品の梱包をお手伝い中。開運グッズは縁起物ということもあり、年末年始は需要が増えるそうだ。
「そろそろ休憩にしましょうか」
隣で検品していた蓮花さんが、声をかけてくれる。
「ありがとうございます。もうちょっとでキリがつきますんで」
と答えていたら、あら、と手をとられた。
「しっかりしてきたわね、線」
「もしかして手相……開運ですか!」
「ええ、三十半ばってとこかしら」
ってことは、あと十年。前回は五十歳ごろって言われてたから半分以上も縮んだ!
「言ったでしょ、手相は変わるって。なにより、日和ちゃんが変わったからよ」
「私、変われたんでしょうか。前よりは気持ち的に少し楽になりましたけど、不安定さは否めないというか」
麻衣ちゃんや美咲さんとのことがあって多少は寛容性が養われたように思えても、実際どうだか。というか、これまで『正直』『誠実』『感謝』『思いやり』なんてごたいそうに掲げてきたけど、そのつもりだっただけ。芯ぶれまくり。まるっきり実践できていなかった。
「そんなものよね。優しい気持ちと荒れた気持ちが、ひっきりなしに陣地争いして。常にコントロールできる人なんて、よっぽどよ」
「じゃあ、やっぱり元に戻る可能性が」
「そのときはゆっくり深呼吸して、まわりを見てみるといいんじゃないかしら。そうすれば大切な存在に気づいて、優しい気持ちをチャージする方法がわかるかもしれないわよ」
「大切な存在……」
すとん、と腹におちる。たとえばそれは家族や友達や好きな人と、たわいもなく過ごすことなのかもしれない。もしくはお気に入りの音楽を聴いたり、映画を観たり。それぞれが、それぞれのやり方で。
悩んでいるのが自分だけじゃないと思えたら、このうえなく救われた気がした。そして私にとって大切な、優しさをチャージできる人たちが、とてつもなく愛おしく思えた。
「これ、あげる」
蓮花さんが棚から鏡をもってくる。手のひらよりもひと回り小さくて、たしか魔除けだとかの説明書きがされていたような。
「お守り。なにかあったら見てごらんなさいな。うちの商品は効果あるわよ」
ふふふ、と冗談ぽく笑うけど、この人が言うとそれっぽいんだよな。ほんと何者なんだろう。「じつは魔女の血族よ」って言われても違和感ない。
「ありがとうございます。大切にします」
まん丸の鏡面にうつる私は、にこにこと笑えていた。優しい気持ちのチャージされた音が、聞こえたような気がした。
夕食どき、みんなでごはん。本日はおでん。味のしみた玉子を堪能していると和颯さんが、
「蓮花のとこはどうだ。今時期は忙しいだろ」
「そうですね。でも、いろいろ教えてもらえて楽しいです」
「そりゃなによりだ。困ったことがあったら、なんでも言ってくれよ」
と、テーブルのスマホが鳴る。麻衣ちゃんからのメッセージが画面に表示され、和颯さんがすっ頓狂な声をあげた。
「ハッピーバースデー?」
「あ、はい。私、今日が誕生日なんです」
「えっ、た、誕生日! なんで言わないんだ!」
「言うほどのことでもないと思って」
あんぐりとした朔くんは、ぽろっと箸を落とす。
「俺、なんにも用意してない、プレゼントとか」
「いいよ、こないだスノードームもらったし」
「あれはクリスマスプレゼントだろ」
「スノードームってなんだよ、聞いてないぞ!」
慌てふためく和颯さんと対照的、八雲さんは食事を続けながら、
「明日のおやつ、焼きドーナツの予定だったんですけどケーキにしたほうがいいですよね、一日遅れでも。和颯さんの誕生日のレシピと入れかえましょうか」
「待て待て。それじゃあ俺が誕生日ケーキなしになるだろ。明日もケーキ、俺のときもケーキでいいじゃないか」
「そしたら焼きドーナツを食べる日がなくなるから困ります」
「じゃあ、せめてキャンドル立ててくれ!」
にぎやかな食卓に自然と笑みがこぼれる。ここでも優しい気持ちがチャージされるのを実感する。
恵まれてるなぁ。ありがたいなぁ。
でも、もらってばかりにならないように。次は私が、優しい気持ちをチャージさせられるように。
どこか欠けてたり、足りなかったり、ズレてたりする種々雑多な私たちを受けいれてくれる、この場所で。こんなふうに味のしみた大根をはふはふしながら、かけがえのない時間を、お腹いっぱい楽しんでいけることを願って。
できるかぎりのことを、できるかぎりやっていこう。
自分と、大切な人たちと、そしてこれから出会うかもしれない誰かのために。
〈おしまい〉
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こちらこそ、最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。
自分自身や人間関係の問題をどう解決すればいいのか、と一緒に思い悩みつつ書き進めてきたので、すっきり解決!とはいかなかったのですが、その分いろんな可能性を秘めた終わりになっていたら幸いです。
以前asalabo0307さんにいただいた感想も励みになっていました。重ね重ねありがとうございました。
なにかと不安定な時節ですので、どうぞ体調など崩されませんようお大事になさってください…!
キーワード検索していた時にたまたま見つけて読んだのが始まりでした。
日和ちゃんを中心に、どこか人と線をひいて生活しているような彼らの心や悩みに寄り添い、読み進めていると苦しくなるときもありましたが、最後はほっこりした気持ちになりました。人と関係を築くのってこわいし難しいけれど、とても大切なものだよなぁとしみじみ考えました。
あと少しで完結ということで、とても寂しいですが、最後まで楽しみにしています。
お読みいただきありがとうございます。
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