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第236話:赤ノ装衣
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「フレ子、飛バスカラシッカリ掴マッテテネ」
「分かったわ!」
オズベルクと紅の騎士が居る雲と雲のスペースへ目標をたて、カーティスは翼を羽ばたかせて空を昇り始める。
今日の天候は快晴。
下から仰げば青空が澄み渡る爽やかないい景色なんだけど、実際に空を駆けている身からすればあまり気持ちのいいものじゃない。
しょっちゅう顔に風は当たるし、息もしづらいし、オマケに落下しないよう身体を支えるだけで精一杯な始末。
以前、オズベルクやルカと合体したレイトに抱えられて同じように空を飛んだこともあった。
今ほどスピードは速くないにしろ、正直もう二度と空中散歩はゴメンだと思っていたわね。
「…………!」
「…………!」
必死にカーティスにしがみついている間に、目標地点まであっという間に近づいて来た。
さすがドラゴン。やるじゃない、カーティス。
地上から見た光景そのままで二人は互いに魔力を操り戦闘魔法を撃ち合っている。
レイトが空で闘う時以上の高速戦を繰り広げ、両者とも巧みな機動で空を舞う。
遠目だから分かりにくかったけど、やっぱりオズベルクは人型のままだったわね。
背中から展開させた翼を使って空を自在に飛び回っている。
そして対する、『紅の騎士』。
やっと…、やっと見つけたわ!
頭部をすっぽり被ったフルフェイス型の兜、私よりやや小柄な身体付きに装備された赤色の甲冑、片手には尋常じゃないくらいの魔力が込められた片手剣を携えている。
あれが…ママが寿命と引き換えに封印した紅の魔王…私たち人類の、敵…!
「フレ子!
ドッチモ闘イニ夢中デ、マダワタシ達に気付イテナイ!
オマエノ弓デ攻撃シヨウ!」
「ええ! あんなのすぐ撃ち落としてやるわ!」
私は背中に掛けた弓を握り、矢を引いて攻撃の準備を始める。
……集中よ、フレデリカ。
フン、空中戦で弓を扱うのはこれが初めてじゃないんだから。
傭兵の戦闘技術を見せてやるわ!
激しく動き回る紅の騎士へ狙いを定める。
「『雷光射』!」
「「…!」」
ヒュオンッ!
まずは挨拶代わりに一発、騎士のすぐ傍を掠めさせ敵の動きを抑制する。
突然の乱入者に、オズベルクも紅の騎士も機動戦を中断してこちらへ注目した。
「…赤いドラゴンが一匹…。
背中にはニンゲンのエルフ…?
どういうこと? 竜騎士の仲間でも呼んだの?」
紅の騎士が興味深そうにこちらへ視線を送る。
ちょっと待って、いま人の言葉を…?
しかもこの高い声音…まさか女!?
ということは…、コイツは紅の魔王じゃない?
「戻って来たか、カーティス。
それに…フレデリカ」
水の魔力を弾けさせ、オズベルクが私たちの隣へやってきた。
相変わらず飄々として、パッと見たところ特に怪我もなさそう。
…ふう、なんとか間に合ったわね。
「すまない、少々下手を打ってしまってな。
ご覧通り闘う羽目になってしまった」
「ドジねオズベルク。でも、話は聞いたわ。
なんでも魔族の軍がここに攻めて来るんでしょ?
するとコイツと黒の騎士は、先に現地潜入させた鉄砲玉ってとこかしら?」
「いや、彼女は…」
私がオズベルクと会話を始めた時だった。
紅の騎士は剣を構え、こちらに突貫してきた!
「『暗黒突撃』!」
「アッ!? フレ子! 掴マッテ!」
「くっ!?」
ギュオッ!!
バチバチと闇属性の魔法剣技が私たちの真横を突き抜ける。
間一髪、カーティスが回避行動をとってくれたお陰で当たらずに済んだ。
よ、よくもいきなり攻撃してくれたわね!?
「ちょっとアンタ!!
会話してる時に狙うなんて卑怯じゃない!」
「ハア?
そっちから先に撃ってきておいてよく言うね。
『竜騎士』は正々堂々と闘う誇り高い職業だって聞いていたけど、どうやらウチのカン違いだったみたいだね」
「あれはただの威嚇射撃よ!
敵の正体も分からないのにいきなり殺すわけないでしょ!
それに私は傭兵団…『弓士』よ!
ドラゴンの騎乗は仕方なくやってるの!」
「ええ? 傭兵だって?
あんな不意打ちしかできないんじゃ、よっぽど臆病な傭兵団なんだね」
「お、おくびょっ!? この…!
ガルドを馬鹿にすんなら承知しないわよ!」
な、なによコイツ!!
ギリッと歯噛みをしながら紅の騎士を睨みつける。
流暢な口調のわりに生意気でムカつく魔族ね!
尻尾も翼も無いくせにドラゴンを語るなんて偉そうに…まったく…!
……………『翼が無い』?
「え…? アンタどうやって宙に浮かんで…?」
改めて魔族の全身を見るが、特異な点といえば赤い甲冑鎧と頭部から突き出たツノぐらいで、それが空を飛べる理由には絶対なり得ない。
こ、これってどういうこと!?
「フレデリカ、背後をよく見たまえ。
後ろから二つほど空気の乱れがあるだろう?
彼女が着ている鎧に、推進力を得るカラクリが仕込まれている」
「な、なんですって!?」
紅の魔王が空を飛んだなんて話、パパもママも言っていなかったわよ!?
一瞬脳裏に『融解』を使ったレイトとルカが思い起こされたが、その際は必ず蒼の魔力が迸っている。
しかし彼女の周りには、闇属性の魔力以外何も見えない。
オズベルクの言う通り、私たちが考えるものとは違う原理で飛んでいるのかもしれない。
「年寄りドラゴンのくせに良く分かったね?
そう、これは『赤の装衣』。
かつて紅の魔王が着用していた古代魔道具のひとつさ。
これ盗み出すの苦労したんだからね」
ぬ、盗んだ…?
紅の騎士は種明かしするように、クルッと軽快に宙をループしてみせた。
背中に注目すると、肩甲骨に当たる部位に二つの突起があり、そこから白銀の霧のような…レイトやルカ風に言えば『エネルギー』が噴出している。
これは…『外骨鎧』ともまた違う…?
「『赤ノ装衣《コロモ》』……?」
カーティスもまた、私と同じように紅の騎士へ釘付けになっている。
一応同じ『赤』だし何か特別な意識でも持ったのかしら?
「まったく…、山頂にいるカンバクの所に余計な敵が近づけないよう『怠惰《シフトレス》』を張った直後に、ドラゴンが二体も襲ってくるなんてね…。
今日はウチ、ホントツイてないなあ」
「…!」
『怠惰』ですって!?
そうか、さっきカーティスが森がザワついてるって言ってたのはそれのせいだわ!
究極魔法『怠惰』。
たしか効果は『戦闘意欲』を減退させるっていう一見地味な魔法。
それでもあの静けさは…まさか生命活動にまで影響を及ぼす魔法なのかしら?
「ま、いくらドラゴンが増えようが別に問題ないけど。
あとに備えて身体を温めておくのも悪くないしね!」
ズズズ…!
紅の騎士は気だるそうに首を回しながら、再び闇の魔力を剣に宿らせる。
それにしてもあの軽そうな言動…もしかして私やレイトと同年代くらいなのかしら?
「 …これだから若い女子は苦手だ。
貴殿、いい加減こちらの話を聞きたまえ。
我輩の目的は貴殿を討つことではなく…」
「ふん、なんと言おうと騙されないから。
コソコソと茂みから女を覗くなんて、どう考えても変質者だよ。
ちょっと前の…あの妙な『眼』もお前の仕業でしょ不埒ドラゴンめ!
この『アリサ・エボニィ』が二度と悪さできないよう、直々にお仕置してあげるよ!」
「「……………」」
「カーティス、フレデリカ?
なぜ貴殿らまで我輩を睨むのだ…?」
自分の胸に聞いてみなさい、『覗きオヤジ』。
「分かったわ!」
オズベルクと紅の騎士が居る雲と雲のスペースへ目標をたて、カーティスは翼を羽ばたかせて空を昇り始める。
今日の天候は快晴。
下から仰げば青空が澄み渡る爽やかないい景色なんだけど、実際に空を駆けている身からすればあまり気持ちのいいものじゃない。
しょっちゅう顔に風は当たるし、息もしづらいし、オマケに落下しないよう身体を支えるだけで精一杯な始末。
以前、オズベルクやルカと合体したレイトに抱えられて同じように空を飛んだこともあった。
今ほどスピードは速くないにしろ、正直もう二度と空中散歩はゴメンだと思っていたわね。
「…………!」
「…………!」
必死にカーティスにしがみついている間に、目標地点まであっという間に近づいて来た。
さすがドラゴン。やるじゃない、カーティス。
地上から見た光景そのままで二人は互いに魔力を操り戦闘魔法を撃ち合っている。
レイトが空で闘う時以上の高速戦を繰り広げ、両者とも巧みな機動で空を舞う。
遠目だから分かりにくかったけど、やっぱりオズベルクは人型のままだったわね。
背中から展開させた翼を使って空を自在に飛び回っている。
そして対する、『紅の騎士』。
やっと…、やっと見つけたわ!
頭部をすっぽり被ったフルフェイス型の兜、私よりやや小柄な身体付きに装備された赤色の甲冑、片手には尋常じゃないくらいの魔力が込められた片手剣を携えている。
あれが…ママが寿命と引き換えに封印した紅の魔王…私たち人類の、敵…!
「フレ子!
ドッチモ闘イニ夢中デ、マダワタシ達に気付イテナイ!
オマエノ弓デ攻撃シヨウ!」
「ええ! あんなのすぐ撃ち落としてやるわ!」
私は背中に掛けた弓を握り、矢を引いて攻撃の準備を始める。
……集中よ、フレデリカ。
フン、空中戦で弓を扱うのはこれが初めてじゃないんだから。
傭兵の戦闘技術を見せてやるわ!
激しく動き回る紅の騎士へ狙いを定める。
「『雷光射』!」
「「…!」」
ヒュオンッ!
まずは挨拶代わりに一発、騎士のすぐ傍を掠めさせ敵の動きを抑制する。
突然の乱入者に、オズベルクも紅の騎士も機動戦を中断してこちらへ注目した。
「…赤いドラゴンが一匹…。
背中にはニンゲンのエルフ…?
どういうこと? 竜騎士の仲間でも呼んだの?」
紅の騎士が興味深そうにこちらへ視線を送る。
ちょっと待って、いま人の言葉を…?
しかもこの高い声音…まさか女!?
ということは…、コイツは紅の魔王じゃない?
「戻って来たか、カーティス。
それに…フレデリカ」
水の魔力を弾けさせ、オズベルクが私たちの隣へやってきた。
相変わらず飄々として、パッと見たところ特に怪我もなさそう。
…ふう、なんとか間に合ったわね。
「すまない、少々下手を打ってしまってな。
ご覧通り闘う羽目になってしまった」
「ドジねオズベルク。でも、話は聞いたわ。
なんでも魔族の軍がここに攻めて来るんでしょ?
するとコイツと黒の騎士は、先に現地潜入させた鉄砲玉ってとこかしら?」
「いや、彼女は…」
私がオズベルクと会話を始めた時だった。
紅の騎士は剣を構え、こちらに突貫してきた!
「『暗黒突撃』!」
「アッ!? フレ子! 掴マッテ!」
「くっ!?」
ギュオッ!!
バチバチと闇属性の魔法剣技が私たちの真横を突き抜ける。
間一髪、カーティスが回避行動をとってくれたお陰で当たらずに済んだ。
よ、よくもいきなり攻撃してくれたわね!?
「ちょっとアンタ!!
会話してる時に狙うなんて卑怯じゃない!」
「ハア?
そっちから先に撃ってきておいてよく言うね。
『竜騎士』は正々堂々と闘う誇り高い職業だって聞いていたけど、どうやらウチのカン違いだったみたいだね」
「あれはただの威嚇射撃よ!
敵の正体も分からないのにいきなり殺すわけないでしょ!
それに私は傭兵団…『弓士』よ!
ドラゴンの騎乗は仕方なくやってるの!」
「ええ? 傭兵だって?
あんな不意打ちしかできないんじゃ、よっぽど臆病な傭兵団なんだね」
「お、おくびょっ!? この…!
ガルドを馬鹿にすんなら承知しないわよ!」
な、なによコイツ!!
ギリッと歯噛みをしながら紅の騎士を睨みつける。
流暢な口調のわりに生意気でムカつく魔族ね!
尻尾も翼も無いくせにドラゴンを語るなんて偉そうに…まったく…!
……………『翼が無い』?
「え…? アンタどうやって宙に浮かんで…?」
改めて魔族の全身を見るが、特異な点といえば赤い甲冑鎧と頭部から突き出たツノぐらいで、それが空を飛べる理由には絶対なり得ない。
こ、これってどういうこと!?
「フレデリカ、背後をよく見たまえ。
後ろから二つほど空気の乱れがあるだろう?
彼女が着ている鎧に、推進力を得るカラクリが仕込まれている」
「な、なんですって!?」
紅の魔王が空を飛んだなんて話、パパもママも言っていなかったわよ!?
一瞬脳裏に『融解』を使ったレイトとルカが思い起こされたが、その際は必ず蒼の魔力が迸っている。
しかし彼女の周りには、闇属性の魔力以外何も見えない。
オズベルクの言う通り、私たちが考えるものとは違う原理で飛んでいるのかもしれない。
「年寄りドラゴンのくせに良く分かったね?
そう、これは『赤の装衣』。
かつて紅の魔王が着用していた古代魔道具のひとつさ。
これ盗み出すの苦労したんだからね」
ぬ、盗んだ…?
紅の騎士は種明かしするように、クルッと軽快に宙をループしてみせた。
背中に注目すると、肩甲骨に当たる部位に二つの突起があり、そこから白銀の霧のような…レイトやルカ風に言えば『エネルギー』が噴出している。
これは…『外骨鎧』ともまた違う…?
「『赤ノ装衣《コロモ》』……?」
カーティスもまた、私と同じように紅の騎士へ釘付けになっている。
一応同じ『赤』だし何か特別な意識でも持ったのかしら?
「まったく…、山頂にいるカンバクの所に余計な敵が近づけないよう『怠惰《シフトレス》』を張った直後に、ドラゴンが二体も襲ってくるなんてね…。
今日はウチ、ホントツイてないなあ」
「…!」
『怠惰』ですって!?
そうか、さっきカーティスが森がザワついてるって言ってたのはそれのせいだわ!
究極魔法『怠惰』。
たしか効果は『戦闘意欲』を減退させるっていう一見地味な魔法。
それでもあの静けさは…まさか生命活動にまで影響を及ぼす魔法なのかしら?
「ま、いくらドラゴンが増えようが別に問題ないけど。
あとに備えて身体を温めておくのも悪くないしね!」
ズズズ…!
紅の騎士は気だるそうに首を回しながら、再び闇の魔力を剣に宿らせる。
それにしてもあの軽そうな言動…もしかして私やレイトと同年代くらいなのかしら?
「 …これだから若い女子は苦手だ。
貴殿、いい加減こちらの話を聞きたまえ。
我輩の目的は貴殿を討つことではなく…」
「ふん、なんと言おうと騙されないから。
コソコソと茂みから女を覗くなんて、どう考えても変質者だよ。
ちょっと前の…あの妙な『眼』もお前の仕業でしょ不埒ドラゴンめ!
この『アリサ・エボニィ』が二度と悪さできないよう、直々にお仕置してあげるよ!」
「「……………」」
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♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
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