226 / 294
第223話:鴉獣《レイヴン》
しおりを挟む
「ガホッ…! な、なぜ俺ちゃんの位置が…!?」
「フン、簡単なことじゃ。
魔力の奔流の行き先を辿ったまで。
しかし、本当にキサマ『伝説』なのか?
『変身』は見事じゃったが、魔力の扱いがまるでなっとらん。
下手なのかそれとも阿呆なのか…」
私と正反対の位置でため息をつく白竜。
『伝説』…そうか! この魔物は!
「リストで見たぞ…貴様『鴉獣』だな?」
「…あ、ああ? だ、だったらなんだってんだ!」
黒い羽毛と四肢、鴉の頭を持った獣型の魔物。
背中からは漆黒の翼が展開し、さながら黒い鷲獅子と言ったところか。
こちらの方がサイズは幾分小型だが。
よく見れば、全身が半透明…この幽霊のような姿にも憶えがある。
以前、ウォルトが炎獣を出現させてしまったあの魔物と酷似しているな。
だがコイツは炎獣とは違い、直接人語を操れる『伝説』のようだ。
「フハハ! それにしてもよう気付きおったな!
さすが儂の『逆鱗』を一瞬で見つけただけのことはあるわい!」
「………………」
『鴉獣』は良いとして、新たな問題は後ろにいる白竜だ。
なぜ奴がこんな所へいる?
「オエエ…ッ! お、お前ら!
は、話すことがあんなら、まず俺ちゃんから拳を引き抜いておくれよ!
というかなんでよりによって二人とも俺ちゃんのいっちゃん弱えお腹にパンチかますんだ!?」
「おっと。 忘れておったわい」
「フン……」
鴉獣がギャアギャアと吠えるため、しぶしぶ拳を戻す。
本当ならこのままとどめを刺したいところだが、私の腕力だけでは不可能だ。
しかし、白竜は充分殺害が可能なはず…。
なぜ奴まで拳を収めた?
「なぜここに?
零人とウォルトとは会わなかったのか?
共に『黒の騎士』と邂逅していると思っていたが」
「うむ、儂の用事はもう済んだのでな。
ここへ来たのは他ならぬ小僧の願いじゃ」
「零人の?」
ということは、零人たちと合流はしていた?
…まさか二人を置いてきたのか!?
すると白竜はニヤリと笑みを浮かべ、両の指を自身の長い脚へ添わせた。
「ああ、そうじゃ。 ふふん、見物じゃったぞ~?
『足でもなんでも舐めますからバリアを消してください』なんてせがみおってのう。
あそこまで必死に頼まれては、さすがのこの儂も一肌脱ぐしかあるまいて」
「なっ、なんだと!?
あの(竜嫌いの)零人が君の脚を舐めたのか!?」
「フフフ…さあ、どうじゃろなぁ?
本人に聞いてみれば良いのではないか?」
カラカラと笑うアクセサリーまみれの女。
れ、零人から身体を舐められ…?
な、なんて羨ま…じゃない、けしからんことを!!
「さて、これでようやく儂の任務は終わった。
今回はたっぷり残業してしまったからの~。
フハハ、給金が楽しみじゃわい」
「あ!? どこへ行く白竜!」
白竜は軽く背伸びをして、北の方角へ飛び立ち始めた!
まさかこのまま帰るつもりか!?
「もちろん、儂の『会社』じゃよ。
だが、いずれまた会おうぞ蒼の。
ついでに小僧にも『貸し』の件を添えてよろしく伝えておいてくれ」
「まっ、待て!」
フッ…
捕らえようと手を伸ばすも姿がかき消えた!
チッ、得意の『擬態』か。
丁寧にエネルギー反応まで隠すとは…。
「「……………」」
そしてこの場に残されたのは、私と鴉獣。
なんともいえない空気が張り詰める。
このまま私も零人のいる場へ向かってもいいが、この魔物を放置するのは危険だ。
「……処遇はさておき、まず所属を確認する。
貴様は『黒の騎士』の一味か?」
「…へ? クロノキシ??
もしかしてカンバクのこと言ってんのか?」
「『カンバク』…? それが奴の名か」
…山頂に到達する前、強大なエネルギー反応を感じた原因はおそらくコイツだ。
先のバリアへ『変身』をした影響だろう。
見た目は少々抜けているが、侮れん魔物だ。
とはいえ、私と白竜に脆弱部位を突かれたことが幸いしているのか、今のところ明確な戦意は感じられない。
「も、もしかしてお前『強者』なのか!?
そうだ…そもそもニンゲンが空飛ぶなんてありえねえし!
なんだよ! それなら俺ちゃん通行を〝許可〟したぜ!」
「なっ、いきなりなんだ!? 私に近寄るな!」
突然、鴉獣はハッと何かに気付いたように、私の所へ近寄ってきた!
『許可』だと? いったいどういう意味だ?
「いやー悪かったな!
弱そうだったからつい弾いちまった。
あり? ていうとさっきのフードの奴と、別の所から入ってきた浮遊蛇はお前のオトモダチ?」
「待て! 何もわからん、全て説明しろ!
いったい貴様はここでなにをしていたんだ!?」
☆間宮 零人sides☆
「ハッハーーーー!!!」
「おおおおおおッ!!!」
ガッ、ガンッ! ゴッ!!
展望内に響き渡る、両腕に展開した盾と拳による無骨な合唱祭。
「な、なんだあの仮面の力は?
この魔力はニンゲンのものじゃないぞ!」
「まさか、モネの仮面のみでヤツとあれほど渡り合えるとは…」
浮遊蛇デズモンドを挑発した結果、俺たちは先ほどのような魔法合戦ではなく、純粋な身体能力を駆使した殴り合いを開始していた。
『仮面強化』…舐めてたぜ。
まさかここまで変わるものとは。
最初、デズモンドの魔力を込めた右ストレートが襲いかかって来た瞬間、仮面の視界表示に攻撃予測軌道と推奨する回避方向の矢印が出現した。
反射的にそれに従った結果、なんと仮面の軌道通りにパンチが通り過ぎたのだ!
その直後、有効な攻撃手段の提示が日本語で示され、線の枠組みで描かれたコースに俺のカウンターを乗せてみると、これまた完璧にヒットした。
…まだ軽く闘ってみただけだが、どうやらこのシステムは戦闘を手助けする補助機能らしい。
そして俺が今纏っているこのクソエネルギー。
仮面遊戯によれば『哀しき竜』は炎や魔法類は使用せず、エネルギーを五肢に纏い獲物にわざと食いつかせ、そこを狙って捕食する生態だそう。
そのためかなり頑丈で、ルカと合体していない生身の身体でもほとんどダメージを感じない。
こんなのもうチートじゃね?
<いいねマミヤ様! その調子!
魔力の痛みにも慣れてきたみたいだね!>
「ああ! まあな!
それよりこのARみたいな文字とか照準とかチラチラ出てきてジャマだ!
設定でどかせらんねぇのか!?」
「おいおいまた独り言ですカァ!?
ブツブツ言いながらオレ様とタメ張りやがる!
お前ホントにおもしれぇ奴だナァ!
『乱虎連撃《マカン・アサルト》』!」
ズドドドドドドドッ!!!
デズモンドは嬉しそうに更なる怒涛のラッシュを叩き込む。
…どういうわけかアイツの攻撃のスピードもはっきり見えるんだよな。
まるで『同調』を使ってるような感覚だ。
[二撃目のち後方回し蹴り。
推奨:補助軌道に従い、下腹部へカウンター]
「フッ、フッ! オラァッ!!!」
「ガラ空きだぜデズモンドくん!」
ドゴッ!!!
「ゴボッ!?」
俺の盾がデズモンドの腹部にめり込み、反動で数歩よろめき下がる。
…こんな感じでかなりラクなのよ。
それにしてもこの仮面…どうやって数秒先の攻撃まで予測してるんだ?
「クックッ…、ギャハハハハハハ!
いいネェ! これならオレ様もマジでやれる!
楽しませてくれたお礼にとっておきを見せてやるよ!」
「とっておき…?」
食らった腹部をバシバシ叩き、本日何度目かの狂笑を披露するデズモンド。
とっておきって…さっきの『覚醒』じゃねぇのか?
デズモンドは口を大きく開け、牙を見せつけながら天を仰いだ。
「…まさか!? やめろデズモンド!」
デズモンドの様子に当てがあるのか、しれっと観戦に回っていたカンバクが突然叫んだ。
い、いったい何をするつもりだ…?
「今回は〝小さメ〟にシトいてヤるよ…!
ギャハ…ギャハハハハハハハハ!」
ポウッ!
紫の光が発光し、そのまま身体を包み込む。
まさかエネルギーの構成が変わった…?
なんだこの魔法は!?
「これは…! 前に見たことがあるぞ!?
くっ、マミヤ殿! 早く奴を仕留めるぞ!」
「あっ!? ナディアさん!?」
突如ナディアさんが大剣を構え、デズモンドへ突っ込んだ!
ちょ、いきなり言われてましても!?
急ぎ右手の盾を剣に換装して、彼女に続く。
「『炎斬撃』!」
「おりゃあああっ!!」
俺とナディアさんが斬りかかった時だった。
紫の光と化したデズモンドの横に文章が表示された。
[通知:敵個体の情報アップデート]
[該当項目:『種族名:悪魔蛇』]
「フン、簡単なことじゃ。
魔力の奔流の行き先を辿ったまで。
しかし、本当にキサマ『伝説』なのか?
『変身』は見事じゃったが、魔力の扱いがまるでなっとらん。
下手なのかそれとも阿呆なのか…」
私と正反対の位置でため息をつく白竜。
『伝説』…そうか! この魔物は!
「リストで見たぞ…貴様『鴉獣』だな?」
「…あ、ああ? だ、だったらなんだってんだ!」
黒い羽毛と四肢、鴉の頭を持った獣型の魔物。
背中からは漆黒の翼が展開し、さながら黒い鷲獅子と言ったところか。
こちらの方がサイズは幾分小型だが。
よく見れば、全身が半透明…この幽霊のような姿にも憶えがある。
以前、ウォルトが炎獣を出現させてしまったあの魔物と酷似しているな。
だがコイツは炎獣とは違い、直接人語を操れる『伝説』のようだ。
「フハハ! それにしてもよう気付きおったな!
さすが儂の『逆鱗』を一瞬で見つけただけのことはあるわい!」
「………………」
『鴉獣』は良いとして、新たな問題は後ろにいる白竜だ。
なぜ奴がこんな所へいる?
「オエエ…ッ! お、お前ら!
は、話すことがあんなら、まず俺ちゃんから拳を引き抜いておくれよ!
というかなんでよりによって二人とも俺ちゃんのいっちゃん弱えお腹にパンチかますんだ!?」
「おっと。 忘れておったわい」
「フン……」
鴉獣がギャアギャアと吠えるため、しぶしぶ拳を戻す。
本当ならこのままとどめを刺したいところだが、私の腕力だけでは不可能だ。
しかし、白竜は充分殺害が可能なはず…。
なぜ奴まで拳を収めた?
「なぜここに?
零人とウォルトとは会わなかったのか?
共に『黒の騎士』と邂逅していると思っていたが」
「うむ、儂の用事はもう済んだのでな。
ここへ来たのは他ならぬ小僧の願いじゃ」
「零人の?」
ということは、零人たちと合流はしていた?
…まさか二人を置いてきたのか!?
すると白竜はニヤリと笑みを浮かべ、両の指を自身の長い脚へ添わせた。
「ああ、そうじゃ。 ふふん、見物じゃったぞ~?
『足でもなんでも舐めますからバリアを消してください』なんてせがみおってのう。
あそこまで必死に頼まれては、さすがのこの儂も一肌脱ぐしかあるまいて」
「なっ、なんだと!?
あの(竜嫌いの)零人が君の脚を舐めたのか!?」
「フフフ…さあ、どうじゃろなぁ?
本人に聞いてみれば良いのではないか?」
カラカラと笑うアクセサリーまみれの女。
れ、零人から身体を舐められ…?
な、なんて羨ま…じゃない、けしからんことを!!
「さて、これでようやく儂の任務は終わった。
今回はたっぷり残業してしまったからの~。
フハハ、給金が楽しみじゃわい」
「あ!? どこへ行く白竜!」
白竜は軽く背伸びをして、北の方角へ飛び立ち始めた!
まさかこのまま帰るつもりか!?
「もちろん、儂の『会社』じゃよ。
だが、いずれまた会おうぞ蒼の。
ついでに小僧にも『貸し』の件を添えてよろしく伝えておいてくれ」
「まっ、待て!」
フッ…
捕らえようと手を伸ばすも姿がかき消えた!
チッ、得意の『擬態』か。
丁寧にエネルギー反応まで隠すとは…。
「「……………」」
そしてこの場に残されたのは、私と鴉獣。
なんともいえない空気が張り詰める。
このまま私も零人のいる場へ向かってもいいが、この魔物を放置するのは危険だ。
「……処遇はさておき、まず所属を確認する。
貴様は『黒の騎士』の一味か?」
「…へ? クロノキシ??
もしかしてカンバクのこと言ってんのか?」
「『カンバク』…? それが奴の名か」
…山頂に到達する前、強大なエネルギー反応を感じた原因はおそらくコイツだ。
先のバリアへ『変身』をした影響だろう。
見た目は少々抜けているが、侮れん魔物だ。
とはいえ、私と白竜に脆弱部位を突かれたことが幸いしているのか、今のところ明確な戦意は感じられない。
「も、もしかしてお前『強者』なのか!?
そうだ…そもそもニンゲンが空飛ぶなんてありえねえし!
なんだよ! それなら俺ちゃん通行を〝許可〟したぜ!」
「なっ、いきなりなんだ!? 私に近寄るな!」
突然、鴉獣はハッと何かに気付いたように、私の所へ近寄ってきた!
『許可』だと? いったいどういう意味だ?
「いやー悪かったな!
弱そうだったからつい弾いちまった。
あり? ていうとさっきのフードの奴と、別の所から入ってきた浮遊蛇はお前のオトモダチ?」
「待て! 何もわからん、全て説明しろ!
いったい貴様はここでなにをしていたんだ!?」
☆間宮 零人sides☆
「ハッハーーーー!!!」
「おおおおおおッ!!!」
ガッ、ガンッ! ゴッ!!
展望内に響き渡る、両腕に展開した盾と拳による無骨な合唱祭。
「な、なんだあの仮面の力は?
この魔力はニンゲンのものじゃないぞ!」
「まさか、モネの仮面のみでヤツとあれほど渡り合えるとは…」
浮遊蛇デズモンドを挑発した結果、俺たちは先ほどのような魔法合戦ではなく、純粋な身体能力を駆使した殴り合いを開始していた。
『仮面強化』…舐めてたぜ。
まさかここまで変わるものとは。
最初、デズモンドの魔力を込めた右ストレートが襲いかかって来た瞬間、仮面の視界表示に攻撃予測軌道と推奨する回避方向の矢印が出現した。
反射的にそれに従った結果、なんと仮面の軌道通りにパンチが通り過ぎたのだ!
その直後、有効な攻撃手段の提示が日本語で示され、線の枠組みで描かれたコースに俺のカウンターを乗せてみると、これまた完璧にヒットした。
…まだ軽く闘ってみただけだが、どうやらこのシステムは戦闘を手助けする補助機能らしい。
そして俺が今纏っているこのクソエネルギー。
仮面遊戯によれば『哀しき竜』は炎や魔法類は使用せず、エネルギーを五肢に纏い獲物にわざと食いつかせ、そこを狙って捕食する生態だそう。
そのためかなり頑丈で、ルカと合体していない生身の身体でもほとんどダメージを感じない。
こんなのもうチートじゃね?
<いいねマミヤ様! その調子!
魔力の痛みにも慣れてきたみたいだね!>
「ああ! まあな!
それよりこのARみたいな文字とか照準とかチラチラ出てきてジャマだ!
設定でどかせらんねぇのか!?」
「おいおいまた独り言ですカァ!?
ブツブツ言いながらオレ様とタメ張りやがる!
お前ホントにおもしれぇ奴だナァ!
『乱虎連撃《マカン・アサルト》』!」
ズドドドドドドドッ!!!
デズモンドは嬉しそうに更なる怒涛のラッシュを叩き込む。
…どういうわけかアイツの攻撃のスピードもはっきり見えるんだよな。
まるで『同調』を使ってるような感覚だ。
[二撃目のち後方回し蹴り。
推奨:補助軌道に従い、下腹部へカウンター]
「フッ、フッ! オラァッ!!!」
「ガラ空きだぜデズモンドくん!」
ドゴッ!!!
「ゴボッ!?」
俺の盾がデズモンドの腹部にめり込み、反動で数歩よろめき下がる。
…こんな感じでかなりラクなのよ。
それにしてもこの仮面…どうやって数秒先の攻撃まで予測してるんだ?
「クックッ…、ギャハハハハハハ!
いいネェ! これならオレ様もマジでやれる!
楽しませてくれたお礼にとっておきを見せてやるよ!」
「とっておき…?」
食らった腹部をバシバシ叩き、本日何度目かの狂笑を披露するデズモンド。
とっておきって…さっきの『覚醒』じゃねぇのか?
デズモンドは口を大きく開け、牙を見せつけながら天を仰いだ。
「…まさか!? やめろデズモンド!」
デズモンドの様子に当てがあるのか、しれっと観戦に回っていたカンバクが突然叫んだ。
い、いったい何をするつもりだ…?
「今回は〝小さメ〟にシトいてヤるよ…!
ギャハ…ギャハハハハハハハハ!」
ポウッ!
紫の光が発光し、そのまま身体を包み込む。
まさかエネルギーの構成が変わった…?
なんだこの魔法は!?
「これは…! 前に見たことがあるぞ!?
くっ、マミヤ殿! 早く奴を仕留めるぞ!」
「あっ!? ナディアさん!?」
突如ナディアさんが大剣を構え、デズモンドへ突っ込んだ!
ちょ、いきなり言われてましても!?
急ぎ右手の盾を剣に換装して、彼女に続く。
「『炎斬撃』!」
「おりゃあああっ!!」
俺とナディアさんが斬りかかった時だった。
紫の光と化したデズモンドの横に文章が表示された。
[通知:敵個体の情報アップデート]
[該当項目:『種族名:悪魔蛇』]
1
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる