上 下
147 / 294

第144話:零人の『笑顔』

しおりを挟む
 なんてこった…!
 まさかこんな所でまた外骨鎧エグゾ・アーマーと闘うことになるとは…。
 頭を抱えていると、あご周りまで金属で覆われたハルートがキョトンと首を傾げた。


「もしかして、おめーらエグゾ見たことあんのか?」

「つい最近それと闘ったばかりだよ!
 しかもステゴロでな!」

「ステゴロ…??
 ぷっ…、なははははは!!!」


 なっ…いきなり噴き出しやがった!
 笑い涙を浮かべるハルートを訝しげに睨むと、カチカチと金属の篭手で拍手を送ってきた。


「まさか本気で言ってるわけじゃねーよな!?
 武器も持たずにコイツと闘うなんて…。
 もしそんなのが居たらホンモノのバカだよ!」

「バカで悪かったな!
 こっちはやるしかなかったんだよ…」


 はあ…一応、脆弱性見てみるか…。
 右目にエネルギーを回して観察してみると、外見がスタイリッシュに肉抜きされていること以外はほとんど変わっていないな。
 胸元からエネルギーが四肢に行き渡っている流れ方からして、やはり動力源である魔石マナ・ストーンがそこに内蔵されているのだろう。

 ただ…武装に関しては分からない。
 さっきこの女は『弄ってる』と抜かしやがった。
 『仕込み鎧手ヒドゥントレット』の技術があれにも盛り込まれているとしたら…。


「マキナ。
 先の戦闘では、私たちは1つの存在として闘ったのだ。
 したがって今回も同じ条件でやらせてもらう。
 異論は認めん」


 不安がる俺の肩を優しく抱いてきたルカ。
 融解メルトロならたしかに渡り合えそうだけど、ここガレージだから狭いんだよな…。
 そんなルカの提案にハルートは頷いた。


「ああ、話は聞いてるぜ。
 マミヤの本当の力はあの仮面じゃねー。
 おめーの『転移テレポート』っつー能力のおかげで、ドラゴンだの鷲獅子グリフォンだのをブチのめせたってな。
 …ったく、こないだ仕事手伝いに来た時にゃ、おめーのノロケばっかで参ったぜ…」


 あああっ!?ちょっと!
 なに本人いる前で言ってくれてんだ!
 

「なっ…!?ほ、本当なのか零人!?」

「いっいやっ、そこまで熱く語ったつもりは…」


 ガクガクと肩を揺さぶってきた。
 ルカの口元がモニョモニョとしてる…。
 恥ずかしいのと怒ってるの中間みたいな顔だ。


「ちょっとレイト!私は!?
 私だって今までアンタと背中合わせて色んな奴と闘ってきたでしょ!」

ゲシッ!

「いだっ!」


 ケツ蹴られた!
 お尻をさすって後ろを見ると、フレイがものすごく頬を膨らませている。
 こっちはめっちゃご立腹のようで…。


「コラ!痴話喧嘩は後にしろや!
 いい加減テスト始めんぞ!」

カシュン!

 ハルートの口周りを金属のマスクが覆った!
 あれは顔面を守るための装甲なのだろうか?


「さあ構えな、マミヤ!」


 腰を落とし右脚を引いて拳を上げるハルート。
 …ふう、ボヤきはもうやめだ。
 あくまでこれはテストだし殺し合いじゃない。
 それなら身体の力を抜いて闘った方が良いパフォーマンスを演じられるってもんだ。


「零人、心を合わせろ。
 だが、フィールドが極端に狭い。
 今回は『同調シンクロ』でいこう」

「ああ、了解だ。
 フレイ、危ないから離れててくれ」

「もうっ!
 いつも私を置いてけぼりにするんだから!」


 そう言いつつしぶしぶと離れてくれるフレイ。
 本当はガレージの外に避難しててほしいけど、多分そこまで素直には聞いてくれないな。


「「『同調シンクロ』!」」

ボン!

「ほー…。なるほど、コイツが噂の…」


 地上戦がメインのスタイルに変身。
 蒼い残滓を周りに迸らせ、俺とルカは一つの身体となった。
 今日はエネルギーの心配がない。
 存分に力を振るえるぜ!


「私の声は聴こえるな?
 ハルート・マキナと戦闘を開始する。
 Type Lライトニング…エネルギーの質からして、十中八九シュバルツァークラスの雷属性を持ち合わせているはず。
 油断するなよ、零人」

「まぁそんな固くなるなって。
 せっかくおニューの装備があるんだ。
 使い心地試してみっべ」

ガキャン!

 両手のスナップをきかせ、左手に盾、右手に両刃剣を展開させる。
 この手軽さは俺たちの戦法にはかなり相性が良いはずだ。
 どこまであの外骨鎧デカブツに通用するかは分からないがな!


「あたいの装甲は頑丈だ。
 遠慮しねーで斬りかかってきな!」


☆フレデリカ・シュバルツァーsides☆


「『雷光拳ライトニング・ブロウ』!」

「右だ!弾け零人!」

「『流水反撃アクア・パリィ』!」

ギャアンッ!!

「『雷光撃ライトニング・インパクト』!」

「後ろへ!」

ブン!

ボォォンッ!!

「今だ!攻撃を叩き込め!」

「おう!うらあッ!」

キィン!!

「はっ!やるじゃねーか!」


 合体したレイトとハルートによる、『テスト』が私の目の前で繰り広げられている…。
 たがいに装備した金属と金属の攻防は、両者がぶつかる度に目がチカチカするような火花を生み出す。
 そしてハルートの雷魔法が炸裂すると、ガレージ内をさらに派手に照らした。

 …レイトのやつ、まさかこんなとんでもない女と闘っていたなんて…。
 私も同じく雷属性が得意だから分かる。
 あの子の魔力マナ…下手したらママに匹敵するくらいのモノなんじゃ…?


「シールドの属性カット率は上々みてーだな。
 うし、こっから少し荒くなるぞ!」


 ハルートは両脚を開き、逆に両腕を目の前でクロスさせた。
 …待って、あのポーズは…!


「『麻痺アネスト』!!」

ビビビビッ!!

 ハルートの全身からバチバチと、静電気が弾けとんだ!
 それだけではなく、あの子の背中から四対のロープ?が伸びている。
 先っぽには3つの小さい鉤爪が付けられて、まるで蛇みたいにゆらゆらうごめいているわ…。
 不気味ね…あれは何なのかしら?


「おい、もしかしてこれセリーヌの技じゃない?
 なんかあれよりヤバそうだけど…」

「奴のマニピュレーターに注意しろ。
 先ほどのエネルギーがそこへ収束された」

「分かった!」


 ま、まにゅ…?
 レイトは盾を前に構え、ジリジリと間合いを詰め始めた。
 そんな彼を嘲笑うかのように、ハルートはハスキーながら高い笑い声を上げた。


「はははははっ!
 ビビらずに向かってくるのは大したモンだ!
 だが、シールドにばかり頼ってると…こーなるぜ?」

ビュッ!

「あぶねっ!!」

 4つの内の1つのロープがレイトに向かって突っ込んだ!

ガキンッ!

 反射的にレイトはその攻撃を盾で防ぐ。
 すると…


「ん?…あばばばばば!!!!??
 し、痺れるるるるる!!!!!」


 ロープがくっついた盾からそのまま左腕に巻き付き、魔力マナを流れ込ませて攻撃してきた!
 あのバカ!セリーヌの技知ってるでしょうに!


「零人!剣で切り落とせ!」

「あがががっ……!!…はあっ!!」

ザシュッ!

 右の剣でロープを切った!
 そして、転移テレポートを発動して少し彼女と距離をとった。
 そうよ、それでいいわ。
 無闇に突っ込むのは三流の戦士よレイト。


「…クソ、うまく力が入らねぇ…」

「くくくっ!うまく逃げたな。
 だがマニピュレーターはもっとあるんだぜ?」

ビビビビビッ!!

 ハルートは不敵に笑うと、さらに多くのロープが背中から生えてきた!
 ちょ、ちょっと気持ち悪いわねアレ…。


「…零人。盾を格納し左の装備を変更しろ。
 そしてあとは、に任せてくれ。
 私も慣れておかねばな」

「…?ああ、『あれ』か。
 …よし、切り替えた!バトンタッチだ!」

「了解、意識を集中するんだ」

ボウ…!

 レイトは巻き付いた左手首のロープを投げ捨て、鎧手ガントレットを逆さまになるようにくるりと回した。
 それと同時に、蒼い魔力マナが彼の全身を包むように覆う。
 …あ、改めて見るとやっぱりすごく綺麗な魔力マナね…。


「「『癒着コンキロ』!」」

ボン!

「おおっ!?すげーなこりゃ!」


 再び蒼い爆発を身体から起こして、〝彼女〟は変身した。
 黒髪と蒼髪が半々に別れた、レイトたちの新しい姿だ。

ガキャン!ガキャン!

 現在、身体の主導権を握っているルカは、両手首から剣を展開する。
 そして挑発するように、左の刃をハルートに向けて手招きをした。


「次は〝私〟が相手だ。かかってこい」

「…!なるほど、そういうことか!
 おもしれーヤツらだなおめーらは!!」

 ヒュヒュヒュヒュッ!!

 ハルートは愉しそうに、伸ばしたロープを全てルカに突っ込ませた!
 あれは…捌くには数が多いわ!


「私を舐めるなよ。はあああっ!」

ガガガガガガガガッ!!!!!

 ルカは全身をくまなく運動させ、襲い来るロープを全て剣でたたき落とした!
 す、すごいわっ!!!


「マニピュレーターを全て弾きやがった!?
 …もう1発くらいは当たると思ったんだが…。
 とんでもねー技量を持ってやがるなオメー」

「フン…褒めても何も出ないぞ。
 ところで、もうテストは終わりか?」

「いや…次でラストだ。
 少し本気で相手したくなってきた。
 両手をシールドにすることをオススメするぜ?」


 そう言うと、ハルートは展開したロープを全て背中へ戻した。
 そして僅かに膝を折った。
 …今度は何をするつもり?


「…『雷光瞬撃ライトニング・モメント』」

ドンッ!!

 は、速…!?
 一瞬で間合いを!!


「ルカ!左に避けろ!!」

「くっ!?」

ブォン!!

 レイトの掛け声でルカは左側へ身体を投げた!
 よ、良く今の反応できたわね…。
 しかし、ハルートは間髪入れず、避けた先へ再び拳を振り下ろした!


「オラッ!!
 そーやって逃げてばかりか!?」

「…チッ!」

ガキャン!

 ルカは素早く左の鎧手ガントレットをひっくり返して盾を展開した!
 かろうじてハルートの拳を受け止めることに成功する…。


「『雷光連撃ライトニング・アサルト』!
 オラオラオラオラオラ!!!」

ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!

 な、なんて攻撃なの…!?
 両手だけじゃなく、両脚も絡めて怒涛の連撃をルカに叩き込んでる!
 ダメ…これ以上はムチャよ!!


「くっ、クソッ!この馬鹿力め!」

「ルカ!もっかい俺と代われ!
 次は〝あっち〟でやるぞ!」

「りょ、了解…ッ!行動権を移譲する!」

ボン!

 三度みたび、蒼の爆発がガレージ内で発生する。
 今度は髪が長くなった…『融解メルトロ』だわっ!


「失せろっ!!」

ガキャアアン!!

「ぐっ!?なんだ今のパワーは…?」

 
 や、やったわ!
 左の盾を振って、体格差があるハルートを後ろへ弾き飛ばした!
 すかさず右手首を回し両腕に盾を装備させて、ガツン!と、拳を合わせるようにたがいの盾をぶつけた。
 そして、レイトの脚が地面から浮いて、ちょうどハルートの視線の高さに並ぶ…。


「よくもウチのルカをボコボコにしてくれたな。
 …って、前にもこんな感じだったか?」

「へへ、そーいやそうだな。
 エリザベスを除けば、あたいを真正面からKOしたのはオメーくらいなんだぜ?」

「あの時はちょっと反則的な仮面使ったからな。
 本来ならこの状態が俺の…いや、俺たちの最強フォームなんだ」

「おもしれー…。
 オメーらは複数の形態でそれぞれの役割をその都度変えてやがるのか。
 どーやら外骨鎧エグゾ・スーツとやり合ったって話は本当みてーだな。
 どーせなら…このType L も打ち破ってみな!」

「上等!」

ドンッ!

 蒼の魔力マナと雷の魔力マナを纏った2人は…ほぼ同時に前へ踏み込んだ。

ガァンッ!!

 たがいの四肢をぶつけ合う、火花散る肉弾戦が再び幕を開ける。


「ああそうだ!
 それが変形武器マキナ・ウェポンの正しい使い方だ!
 もっとだ!打ち込んで来いマミヤッ!」

「ハア、ハア、ハア…ッ!!
 アハッ…アハハハハハハハハハハッ!!!!」

(……レ、レイト…?)


 ……私はこの日、レイトが心の底から闘いを楽しんでいる『笑顔』を初めて目撃した。
 汗水を流しながら爽やかに闘うその男と女は…見ているだけで惹き込まれてしまうような、危険で妖しい輝きを放っていた…。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王子妃だった記憶はもう消えました。

cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。 元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。 実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。 記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。 記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。 記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。 ★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日) ●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので) ●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。  敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。 ●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~

志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。 政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。 社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。 ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。 ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。 一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。 リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。 ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。 そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。 王家までも巻き込んだその作戦とは……。 他サイトでも掲載中です。 コメントありがとうございます。 タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。 必ず完結させますので、よろしくお願いします。

勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~

霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。  ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。  これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である

性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜

mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!? ※スカトロ表現多数あり ※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります

【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。

112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。 愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。 実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。 アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。 「私に娼館を紹介してください」 娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──

【完結】記憶を失くした貴方には、わたし達家族は要らないようです

たろ
恋愛
騎士であった夫が突然川に落ちて死んだと聞かされたラフェ。 お腹には赤ちゃんがいることが分かったばかりなのに。 これからどうやって暮らしていけばいいのか…… 子供と二人で何とか頑張って暮らし始めたのに…… そして………

処理中です...