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第141話:指輪と伝言
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「…なるほど、異世界…異邦の出か貴様らは」
「そうだ。
私たちは宝石の契約者となり得る者も探している」
王様の迫力ある眼力に全然ビクともしないルカは、素性を俺の代わりにスラスラ説明してくれた。
あー、さっきの怖かった…。
「…あいわかった。
では、そろそろ『宴』について答えてもらおう」
「ああ。おい零人?
そっちは君が伝えてくれ」
「いっ!?わ、分かった…」
なんでここは俺に振るんだよ!
もー、まだ心臓バクバクいってんのに…。
「ええと、騎士団の方々もある程度の情報は掴んでいるかと思いますが、俺たちが得た情報というのは大まかな『開催場所』です」
ザワッ…
俺が前置きを話すと、またも騎士団の面々がどよめいた。
この様子だと、どうやらまだそこまで分かってなさそうだな。
「…ふむ…。
騎士団長、その情報はこちらで掴んでいるのか?」
王様は横に視線を向け、騎士団の中でも逞しい体つきを持つ男…というか、俺たちを謁見の間まで案内してくれたあの寡黙なおっさんに声を掛けた。
え!?この人団長だったの!?
「……いいえ。
本当ならば是非ともお聞かせ願いたいですな」
「…そうか。
ならば申してみよ、若僧」
「は、はいです…。
この王都から東のどこかで行われるそうで…」
俺がしどろもどろに答えると、ルカがコツンと額に体当たりしてきた。
「零人…それではアバウト過ぎるだろう?
まぁ、あくまで予想だが、おそらくドノヴァン村の近くのはずだ」
ルカは俺の情報に付け加えた。
それは分かってるけど、まだ確定した訳じゃないからあまり言いたくなかったんだよ…。
王様はさらに疑惑の目を強めた。
「…なぜそう思う?
そもそもどこでこの情報を手に入れた?」
「それはミノちゃ…あ、いや…『黒の洞窟』の迷宮主である牛魔獣から教えてもらいました」
「ああ。そしてなぜドノヴァンの近くかというと、そのエリアには紅の魔王と疑われる魔族が潜伏しているからだ。
『千里眼』で視認しただけゆえ、まだ奴が復活したとは言い切れんがな」
「「「!!?」」」
あ、ルカさん言っちゃった…。
そんなこと伝えて大丈夫なのか?
「あ、紅の魔王が復活だと!?
バカな!奴は何十年も前に消えたはずだ!」
「デタラメを言うな! 王!
この者らは偽りの情報操作で国家を転覆しようとする不届き者です!」
「今すぐひっ捕らえろ騎士団!」
大丈夫じゃないぽい!
家臣達が顔を真っ赤にして騎士団長へ命令した。
しかし、王様と騎士団長は、家臣たちの言葉に耳を貸さずに、ただ驚愕の表情を浮かべていた。
「…なぜそれを…?
いや、貴様らはガルドから来たと申したな。
その村には、命の炎を燃やして魔王を封印したと言われる最強の魔法士…『レティ・ブルックリン』が暮らしていた」
「……ええ。
彼女が全人類を救ったとも言われていますな」
「王!?騎士団長!?
いかがなされたのです!?」
二人の会話に家臣たちはついていけてないみたいだ。
フレイの母ちゃん…改めて聞くとスゴい人なんだな。
「…合点がいった。
皆の者。今聞いた情報はこの場に留めておけ。
口外することは許さん」
「……はっ、心得ました」
「王!?
まさか…本当に魔王が復活するので…?」
前にギルドマスターのアンナさんが教えてくれた。
というか釘を刺された。
みだりに魔王が復活すると、周りに触れ込まないようにと。
まだいつになるかは分からないが、世界機関から全大陸に向けて魔王の復活を告知するらしい。
ちなみに世間では、魔王は倒されたか、失踪したという認識だそうだ。
しかし、国を動かせる王族と一部の人間は、その真相を知っている。
この場では王様と騎士団長はご存知だったようだな。
「…なかなか有益な情報を持ってきてくれたな人族の小僧と蒼の宝石。
少々貴様らに興味が湧いた。
何か欲しい物はあるか?遠慮なく申してみよ」
「えっ!?」
それは…褒美をもらえるということなのか。
待てよ…?これはチャンスじゃないか?
ここで指輪の件を伝えれば…。
チラリとジオンを見ると、頷いてきた。
よし、ゴーサインが出たぜ。
「じ、実はですね…欲しい物ではなく、陛下に受け取って欲しい物がありまして…」
「…フン、これは傑作だ。
与えるというのに、逆に献上すると申すか。
面白い。騎士団長、彼の所へ」
「……はっ」
騎士団長のおっさんが近づいて来た。
まずは彼に渡せば良いのかな?
懐から『理の指輪』を取り出して、彼の手に握らせた。
「これを」
「……預かったぞ」
団長は受け取ったあと、そのまま王様の近くへ持って行った。
団長さんはそれが何の指輪か分からないようだ。
「……王。こちらのようですが…」
「…これは…」
王様は本の紋章が刻まれた指輪を、手に取った。
そして彼が指輪の正体に気付くのにあまり時間は掛からかった。
「…クククッ…!
ロランめ…この状況を理解していたな?
まさかこんな若僧に指輪を持たせるとは…。
悪知恵が働くのは変わらずか」
王様は不敵な笑みを浮かべ、指輪を右手でギュッと、握り締めた。
あれ?これはもしかして受け取ったと認識していいのか?
「それとゼクス王から伝言も預かっている。
『いい加減機嫌を直せ、ガンコ頭』」
「「「なっ!?」」」
突然のルカの失礼な発言に、騎士団と家臣たちは顔を青くした。
まさか本当に伝えるとは思わなかったぜ…。
「…フフフ…!ははははははははッ!!!!」
「王…?」
王様が…笑ってる…。てか爆笑してる。
今のそんなにツボったのか…?
「…ハァ。オットー」
「はっ、はい!」
王様は少し落ち着くと、ジオンを呼んだ。
いきなり呼ばれてビックリしたのか、ジオンの声が上擦った。
「…貴様の領地への応援…。受諾しよう。
ただし、向かわせるのは我が騎士団ではなく、隣国の『王国警備隊』になるが構わないな?」
「…っ!感謝いたします!国王陛下!」
ジオンは深々と頭を下げた。
ということは…やった!!
王様、指輪を受け取ってくれたんだ!!
「…さて、これにて謁見を完了する。
団長、オットーどもを見送れ。丁重にな」
「……はっ!」
こうして俺たちは、人族が忌み嫌われているこのノルンで、隣国『理の国』を結びつけることに成功した。
もしかして、俺たちすごいことを成し遂げたんじゃないだろうか?
「そうだ。
私たちは宝石の契約者となり得る者も探している」
王様の迫力ある眼力に全然ビクともしないルカは、素性を俺の代わりにスラスラ説明してくれた。
あー、さっきの怖かった…。
「…あいわかった。
では、そろそろ『宴』について答えてもらおう」
「ああ。おい零人?
そっちは君が伝えてくれ」
「いっ!?わ、分かった…」
なんでここは俺に振るんだよ!
もー、まだ心臓バクバクいってんのに…。
「ええと、騎士団の方々もある程度の情報は掴んでいるかと思いますが、俺たちが得た情報というのは大まかな『開催場所』です」
ザワッ…
俺が前置きを話すと、またも騎士団の面々がどよめいた。
この様子だと、どうやらまだそこまで分かってなさそうだな。
「…ふむ…。
騎士団長、その情報はこちらで掴んでいるのか?」
王様は横に視線を向け、騎士団の中でも逞しい体つきを持つ男…というか、俺たちを謁見の間まで案内してくれたあの寡黙なおっさんに声を掛けた。
え!?この人団長だったの!?
「……いいえ。
本当ならば是非ともお聞かせ願いたいですな」
「…そうか。
ならば申してみよ、若僧」
「は、はいです…。
この王都から東のどこかで行われるそうで…」
俺がしどろもどろに答えると、ルカがコツンと額に体当たりしてきた。
「零人…それではアバウト過ぎるだろう?
まぁ、あくまで予想だが、おそらくドノヴァン村の近くのはずだ」
ルカは俺の情報に付け加えた。
それは分かってるけど、まだ確定した訳じゃないからあまり言いたくなかったんだよ…。
王様はさらに疑惑の目を強めた。
「…なぜそう思う?
そもそもどこでこの情報を手に入れた?」
「それはミノちゃ…あ、いや…『黒の洞窟』の迷宮主である牛魔獣から教えてもらいました」
「ああ。そしてなぜドノヴァンの近くかというと、そのエリアには紅の魔王と疑われる魔族が潜伏しているからだ。
『千里眼』で視認しただけゆえ、まだ奴が復活したとは言い切れんがな」
「「「!!?」」」
あ、ルカさん言っちゃった…。
そんなこと伝えて大丈夫なのか?
「あ、紅の魔王が復活だと!?
バカな!奴は何十年も前に消えたはずだ!」
「デタラメを言うな! 王!
この者らは偽りの情報操作で国家を転覆しようとする不届き者です!」
「今すぐひっ捕らえろ騎士団!」
大丈夫じゃないぽい!
家臣達が顔を真っ赤にして騎士団長へ命令した。
しかし、王様と騎士団長は、家臣たちの言葉に耳を貸さずに、ただ驚愕の表情を浮かべていた。
「…なぜそれを…?
いや、貴様らはガルドから来たと申したな。
その村には、命の炎を燃やして魔王を封印したと言われる最強の魔法士…『レティ・ブルックリン』が暮らしていた」
「……ええ。
彼女が全人類を救ったとも言われていますな」
「王!?騎士団長!?
いかがなされたのです!?」
二人の会話に家臣たちはついていけてないみたいだ。
フレイの母ちゃん…改めて聞くとスゴい人なんだな。
「…合点がいった。
皆の者。今聞いた情報はこの場に留めておけ。
口外することは許さん」
「……はっ、心得ました」
「王!?
まさか…本当に魔王が復活するので…?」
前にギルドマスターのアンナさんが教えてくれた。
というか釘を刺された。
みだりに魔王が復活すると、周りに触れ込まないようにと。
まだいつになるかは分からないが、世界機関から全大陸に向けて魔王の復活を告知するらしい。
ちなみに世間では、魔王は倒されたか、失踪したという認識だそうだ。
しかし、国を動かせる王族と一部の人間は、その真相を知っている。
この場では王様と騎士団長はご存知だったようだな。
「…なかなか有益な情報を持ってきてくれたな人族の小僧と蒼の宝石。
少々貴様らに興味が湧いた。
何か欲しい物はあるか?遠慮なく申してみよ」
「えっ!?」
それは…褒美をもらえるということなのか。
待てよ…?これはチャンスじゃないか?
ここで指輪の件を伝えれば…。
チラリとジオンを見ると、頷いてきた。
よし、ゴーサインが出たぜ。
「じ、実はですね…欲しい物ではなく、陛下に受け取って欲しい物がありまして…」
「…フン、これは傑作だ。
与えるというのに、逆に献上すると申すか。
面白い。騎士団長、彼の所へ」
「……はっ」
騎士団長のおっさんが近づいて来た。
まずは彼に渡せば良いのかな?
懐から『理の指輪』を取り出して、彼の手に握らせた。
「これを」
「……預かったぞ」
団長は受け取ったあと、そのまま王様の近くへ持って行った。
団長さんはそれが何の指輪か分からないようだ。
「……王。こちらのようですが…」
「…これは…」
王様は本の紋章が刻まれた指輪を、手に取った。
そして彼が指輪の正体に気付くのにあまり時間は掛からかった。
「…クククッ…!
ロランめ…この状況を理解していたな?
まさかこんな若僧に指輪を持たせるとは…。
悪知恵が働くのは変わらずか」
王様は不敵な笑みを浮かべ、指輪を右手でギュッと、握り締めた。
あれ?これはもしかして受け取ったと認識していいのか?
「それとゼクス王から伝言も預かっている。
『いい加減機嫌を直せ、ガンコ頭』」
「「「なっ!?」」」
突然のルカの失礼な発言に、騎士団と家臣たちは顔を青くした。
まさか本当に伝えるとは思わなかったぜ…。
「…フフフ…!ははははははははッ!!!!」
「王…?」
王様が…笑ってる…。てか爆笑してる。
今のそんなにツボったのか…?
「…ハァ。オットー」
「はっ、はい!」
王様は少し落ち着くと、ジオンを呼んだ。
いきなり呼ばれてビックリしたのか、ジオンの声が上擦った。
「…貴様の領地への応援…。受諾しよう。
ただし、向かわせるのは我が騎士団ではなく、隣国の『王国警備隊』になるが構わないな?」
「…っ!感謝いたします!国王陛下!」
ジオンは深々と頭を下げた。
ということは…やった!!
王様、指輪を受け取ってくれたんだ!!
「…さて、これにて謁見を完了する。
団長、オットーどもを見送れ。丁重にな」
「……はっ!」
こうして俺たちは、人族が忌み嫌われているこのノルンで、隣国『理の国』を結びつけることに成功した。
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