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第127話:光属性の役割
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シルヴィアとリックに装備を返却し、俺たちは全員客間の席に着いた。
シトロンさんが俺たちに話したいことがあるそうだ。
「まずは…本題に入る前に改めてお前達に礼を言おう。
私だけではクラブで闘う闘技者たちを真の意味で救うことができなかった。
本当に、ありがとう」
シトロンさんは感謝の言葉と一緒に頭を下げる。
はん、水臭いこと言いやがって。
「元々俺たちはアンタに用があったんだ。
それにルカとセリーヌを取り戻すためでもあったし… 闘技者云々は、それの成り行きだよ」
「そうね。
みんなにあの時のレイトの怒りっぷりを見せてあげたかったわ。
ホント凄かったんだから」
「 ニャッ!?そ、そんなにあたしの事を…?
えへへ…なんか、嬉しいニャ♡」
「いやどっちかつうと、ルカの方が心配だった。
お前呑気にアホ面でぐーすか寝てたし」
「ニャア!?喜んで損したニャ…」
セリーヌはぷくっと頬を膨らませた。
キミが今回のいちばんの戦犯だったことは自覚してるのかい?
「コホン…。
もちろんお前達の要求には全力で応える。
この屋敷の地下に収容している患者たちの治療はすでに開始している」
「おお…!それであの者達は治りそうか?」
ジオンが期待を込めた目で彼女に聞く。
彼女はそれに応え頷いた。
「薬物中毒と『魔力失殺』は治療可能だ。
昨日マミヤ達が鷲獅子を討伐してくれたお陰で、特効薬を調合できるからな。
…しかし私が患者を診たところ、どうも病はそれだけではない気がするんだ」
「なんだと?
他に何か別の症状があったのか?」
「いや患者の症状自体は変わらん…。
ただ、残された魔力が僅かにも関わらず、光属性の反応がその魔力から感じられないんだ」
「「ええ!?」」
???
シトロンさんの言葉の意味と皆がザワつく理由が分からない…。
どういうことだ?
そんな俺の反応に気付いたルカが彼女に質問してくれた。
「ドクター。
我々にも分かりやすく説明してくれ」
「ん?あ、ああ…すまない。
お前達は異邦の出だったか」
シトロンさんが立ち上がり俺達の傍に来ると、手の平に小さなエネルギー球を作り始めた。
わ、綺麗な魔法…。
「私たち人族や亜人族、そして魔物…これら全ての生物は魔力が身体に流れている。
その事は分かるな?」
「うん、ガルドで大体教わったよ」
「魔法の基本となる属性は全部で8つあるが、それぞれ言えるか?」
数ヶ月前にガルド村でガキンチョどもと一緒に魔法の授業を受けた記憶を掘り起こした。
えーと、たしか…
「火・水・木・土・風・雷…。
あとは光と闇の2つだよね?」
「そうだ。
得意不得意はあるが、『闇』以外は訓練次第で誰でも扱える。
全て生活魔法を使用する上で必要不可欠だ」
ポン、ポン、ポン…
おお、すげぇ。
シトロンさんは手の平に浮かべたエネルギー球を、火の属性からさっき俺がいった順に次々と変えていった。
ガルド村でローズさんも同じことしてたな。
「その中で生き物の生命活動を司る役目の魔力が光属性だ。
しょっちゅうシルヴィアに治療してもらっているようだし、何となく理解できるだろう?」
「う…ま、まぁそうだな」
チラッと横目でシルヴィアを見ると、どうやらまだご立腹なようで眉間にシワを寄せていた。
あーはやく機嫌治らないかな…。
「肌に切り傷ができた際、そこから血が出るのと同じように、生き物が死ぬ間際には必ず魔力から光属性が滲むはず。
なんなら生理現象と言ってもいい。
しかし、今回の患者全員の魔力にそれが含まれていない…。
私はそれに違和感を感じているのだ」
「な、なるほど…」
恐ろしく分かりやすい説明だった。
魔法学校の教師でもこなせるんじゃないか?
「過去に我輩も『魔力失殺』と同じ症状を患った魔物を見たことはあるが、貴殿の言う通り『光』の属性になっていた。
ともすれば、考えられる原因はその摂取した薬物とやらの効能であろうな」
「私も同じ考えだ。
………ところで、お前は誰だ?」
「ああ、俺も気になっていたんだが…。
あんたは『竜人』だよな?」
あ、いけね。
おっさんをテオとシトロンさんに紹介するの忘れてた。
「申し遅れたな。
我輩はオズベルク・ダアト。
今は人間の姿をしているが、海竜だ。
どうか悪しからず」
「「なに!?」」
おっさんの自己紹介が終わると、2人とも口をあんぐりと開きっぱなしになってしまった。
おお、これが開いた口が塞がらない状態か!
「…何故マミヤの周りには、いつも魔物が付いて回っているんだ?
こんな冒険パーティ見たことないぞ…」
「セリーヌが『猫妖精』という正体だけでも驚いたが…、まさか海竜とは… 」
「ニャハハ~、流石に人里で正体バレるのはまずいから、『おふれこ』でお願いニャ」
「「『おふれこ』??」」
セリーヌが異世界用語を使っている!?
あいつよく俺言ったこと覚えてたな…。
…って、いかんいかん話が脱線しとる。
「それじゃあこれからアンタどうするんだ?
『シード』を調べてから患者さん治す感じ?」
「…難しいところだが、とりあえず今は目下の症状を癒すための薬を作ろうと思う。
幸い、屋敷の主のテオから私の宿泊する部屋をラボに使ってもいいと許可をもらったからな」
「当然だ!
それくらいで俺の領民を治してくれるなら、ドンドン使ってくれ!
足りない備品は徐々に揃えていくことになるが」
「もし何か手伝えることがあったら言ってくれ。
まだ数日間は俺たち王都に居るからさ」
「ああ!その時はよろしく頼む!」
王都で残すイベントは明日の謁見と、その2日後にマキナ・ガレージで行なう『納車』の2つだけだ。
そして、今いるメンバーで別れる人達は何人か居る。
「それじゃあ、私たちはこのあとどうする?
今日はオズベルクも居るし、久々にみんなで修行しない?」
「良いじゃないか、賛成だ。
最近私の中に居る炎獣も煩い。
存分に暴れさせてもらおう」
「そういうことならオレも交ぜてくれや。
昨日鷲獅子と闘えなかった鬱憤を晴らしてェんだ」
「ほう…?ならば成長した力を見せてみよ。
如何ほど強くなったか楽しみだ。
セリーヌ、貴殿も参加するのだぞ?」
「アイアイ、ガッテンニャ!」
げっ!?
まさかフレイがその提案をしてくるとは!
しかもナディアさんもリックもセリーヌもやる気だし!
嫌だ、俺は動きたくないぞ!!
どうトレーニングを回避するか考えを巡らせていると、いつの間にかテオが俺の傍にやって来ていた。
「…ところで、レイト。
ちょっと俺と付き合ってくれないか?
例の『クソ』をこれから尋問する」
「え…?あ、ああっ!
そうだな!よぉし、すぐ行こう!」
た、助かった!
テオのお陰で巻き込まれるのを防げたぜ!
彼について行こうとした瞬間、誰かに手を引っ張られた。
…やっぱり逃げられない…?
「待て。私も行くぞ。
あの男には私も聞くことがある」
あ、ルカだった。
そうして、シルヴィアとシトロンさんは薬調合、おっさん達は外の庭でトレーニング、ジオンとザベっさんは明日の打ち合わせに、それぞれ別れて行動を開始した。
シトロンさんが俺たちに話したいことがあるそうだ。
「まずは…本題に入る前に改めてお前達に礼を言おう。
私だけではクラブで闘う闘技者たちを真の意味で救うことができなかった。
本当に、ありがとう」
シトロンさんは感謝の言葉と一緒に頭を下げる。
はん、水臭いこと言いやがって。
「元々俺たちはアンタに用があったんだ。
それにルカとセリーヌを取り戻すためでもあったし… 闘技者云々は、それの成り行きだよ」
「そうね。
みんなにあの時のレイトの怒りっぷりを見せてあげたかったわ。
ホント凄かったんだから」
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えへへ…なんか、嬉しいニャ♡」
「いやどっちかつうと、ルカの方が心配だった。
お前呑気にアホ面でぐーすか寝てたし」
「ニャア!?喜んで損したニャ…」
セリーヌはぷくっと頬を膨らませた。
キミが今回のいちばんの戦犯だったことは自覚してるのかい?
「コホン…。
もちろんお前達の要求には全力で応える。
この屋敷の地下に収容している患者たちの治療はすでに開始している」
「おお…!それであの者達は治りそうか?」
ジオンが期待を込めた目で彼女に聞く。
彼女はそれに応え頷いた。
「薬物中毒と『魔力失殺』は治療可能だ。
昨日マミヤ達が鷲獅子を討伐してくれたお陰で、特効薬を調合できるからな。
…しかし私が患者を診たところ、どうも病はそれだけではない気がするんだ」
「なんだと?
他に何か別の症状があったのか?」
「いや患者の症状自体は変わらん…。
ただ、残された魔力が僅かにも関わらず、光属性の反応がその魔力から感じられないんだ」
「「ええ!?」」
???
シトロンさんの言葉の意味と皆がザワつく理由が分からない…。
どういうことだ?
そんな俺の反応に気付いたルカが彼女に質問してくれた。
「ドクター。
我々にも分かりやすく説明してくれ」
「ん?あ、ああ…すまない。
お前達は異邦の出だったか」
シトロンさんが立ち上がり俺達の傍に来ると、手の平に小さなエネルギー球を作り始めた。
わ、綺麗な魔法…。
「私たち人族や亜人族、そして魔物…これら全ての生物は魔力が身体に流れている。
その事は分かるな?」
「うん、ガルドで大体教わったよ」
「魔法の基本となる属性は全部で8つあるが、それぞれ言えるか?」
数ヶ月前にガルド村でガキンチョどもと一緒に魔法の授業を受けた記憶を掘り起こした。
えーと、たしか…
「火・水・木・土・風・雷…。
あとは光と闇の2つだよね?」
「そうだ。
得意不得意はあるが、『闇』以外は訓練次第で誰でも扱える。
全て生活魔法を使用する上で必要不可欠だ」
ポン、ポン、ポン…
おお、すげぇ。
シトロンさんは手の平に浮かべたエネルギー球を、火の属性からさっき俺がいった順に次々と変えていった。
ガルド村でローズさんも同じことしてたな。
「その中で生き物の生命活動を司る役目の魔力が光属性だ。
しょっちゅうシルヴィアに治療してもらっているようだし、何となく理解できるだろう?」
「う…ま、まぁそうだな」
チラッと横目でシルヴィアを見ると、どうやらまだご立腹なようで眉間にシワを寄せていた。
あーはやく機嫌治らないかな…。
「肌に切り傷ができた際、そこから血が出るのと同じように、生き物が死ぬ間際には必ず魔力から光属性が滲むはず。
なんなら生理現象と言ってもいい。
しかし、今回の患者全員の魔力にそれが含まれていない…。
私はそれに違和感を感じているのだ」
「な、なるほど…」
恐ろしく分かりやすい説明だった。
魔法学校の教師でもこなせるんじゃないか?
「過去に我輩も『魔力失殺』と同じ症状を患った魔物を見たことはあるが、貴殿の言う通り『光』の属性になっていた。
ともすれば、考えられる原因はその摂取した薬物とやらの効能であろうな」
「私も同じ考えだ。
………ところで、お前は誰だ?」
「ああ、俺も気になっていたんだが…。
あんたは『竜人』だよな?」
あ、いけね。
おっさんをテオとシトロンさんに紹介するの忘れてた。
「申し遅れたな。
我輩はオズベルク・ダアト。
今は人間の姿をしているが、海竜だ。
どうか悪しからず」
「「なに!?」」
おっさんの自己紹介が終わると、2人とも口をあんぐりと開きっぱなしになってしまった。
おお、これが開いた口が塞がらない状態か!
「…何故マミヤの周りには、いつも魔物が付いて回っているんだ?
こんな冒険パーティ見たことないぞ…」
「セリーヌが『猫妖精』という正体だけでも驚いたが…、まさか海竜とは… 」
「ニャハハ~、流石に人里で正体バレるのはまずいから、『おふれこ』でお願いニャ」
「「『おふれこ』??」」
セリーヌが異世界用語を使っている!?
あいつよく俺言ったこと覚えてたな…。
…って、いかんいかん話が脱線しとる。
「それじゃあこれからアンタどうするんだ?
『シード』を調べてから患者さん治す感じ?」
「…難しいところだが、とりあえず今は目下の症状を癒すための薬を作ろうと思う。
幸い、屋敷の主のテオから私の宿泊する部屋をラボに使ってもいいと許可をもらったからな」
「当然だ!
それくらいで俺の領民を治してくれるなら、ドンドン使ってくれ!
足りない備品は徐々に揃えていくことになるが」
「もし何か手伝えることがあったら言ってくれ。
まだ数日間は俺たち王都に居るからさ」
「ああ!その時はよろしく頼む!」
王都で残すイベントは明日の謁見と、その2日後にマキナ・ガレージで行なう『納車』の2つだけだ。
そして、今いるメンバーで別れる人達は何人か居る。
「それじゃあ、私たちはこのあとどうする?
今日はオズベルクも居るし、久々にみんなで修行しない?」
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如何ほど強くなったか楽しみだ。
セリーヌ、貴殿も参加するのだぞ?」
「アイアイ、ガッテンニャ!」
げっ!?
まさかフレイがその提案をしてくるとは!
しかもナディアさんもリックもセリーヌもやる気だし!
嫌だ、俺は動きたくないぞ!!
どうトレーニングを回避するか考えを巡らせていると、いつの間にかテオが俺の傍にやって来ていた。
「…ところで、レイト。
ちょっと俺と付き合ってくれないか?
例の『クソ』をこれから尋問する」
「え…?あ、ああっ!
そうだな!よぉし、すぐ行こう!」
た、助かった!
テオのお陰で巻き込まれるのを防げたぜ!
彼について行こうとした瞬間、誰かに手を引っ張られた。
…やっぱり逃げられない…?
「待て。私も行くぞ。
あの男には私も聞くことがある」
あ、ルカだった。
そうして、シルヴィアとシトロンさんは薬調合、おっさん達は外の庭でトレーニング、ジオンとザベっさんは明日の打ち合わせに、それぞれ別れて行動を開始した。
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