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第122話:エリザベスの変化
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地上に出ると、既に陽は落ちていて星々が輝く夜の時間になっていた。
こんな濃い一日は久しぶりかもしれない。
そして貴族街を抜けたあたりで、アンナさんと別れることになったので、みんなで簡単に挨拶をしている。
…ちょっと彼女に尋ねたいこともあった。
「そうそう、あとはこの道を2ブロック程進んで分かれ道を左に行って、パン屋さんの向かいにあるのが私が使ってる診療所よ」
「左に行ってパン屋さんの向かい…
分かりました!ありがとうございます!」
「いえいえどういたしまして~。
あ、そうだわ、ジーくん。
カジノの営業が再開したら、また私と勝負しましょう」
「ああ、もちろんだともフェザリィ殿。
必ずテオと…いや、皆で遊びに向かおう!」
「うふふ、楽しみにしているわね。
それじゃあみんな、お大事にねぇ~」
ヒラヒラと手を振るアンナさん。
俺はザベっさんと肩を組んでいるため、頭だけ下げてお辞儀をした。
『ジーくん』って、なかなか可愛いあだ名で呼ばれてるなジオンのやつ。
まぁそれはともかく、本当あの人にはたくさん世話になってしまったな。
今度何かお礼しないと。
アンナさんと別れる際、彼女も利用しているという診療所を教えてもらった。
本当は貴族街にも診療所はあるんだけど、身分的に利用するとまずいので、多少遠回りを承知で信用できるクリニックを紹介してもらった。
次新しい街に来たら病院や診療所に座標置いておこうか。
もしシルヴィアが居ない時に誰かケガしたら危ないし…。
アリーナに残ったシルヴィアとシトロンさんは、鷲獅子の素材を回収後、テオとリックがいるスラム街の屋敷へ向かう手筈になっている。
テオとリックの治療は魔力が回復次第、屋敷でするそうだ。
ちなみに4人ともテオの家に泊まる。
俺らもけが人の治療が済んだらあいつらと合流したいとこだけど、流石に腹ペコだしヘトヘトだ。
すぐにでもメシ食って眠りたい。
…ま、泣き言ばっか言ってねぇで、脚を動かせってね。
俺と足並みを揃えて歩いているザベっさんは、いつも通り無表情だ。
満身創痍でも変わらないなぁ。
「なあ、ザベっさん。
アシュリーのこと許してくれたのか?」
このまま無言でずっと歩いているのも辛いし、ちょっとだけお喋りに付き合ってくれないかな?
すると、彼女はすぐにレスを返してくれた。
「被害者であるレイト様とルカ様が彼女を認めているのです。
ならば、私も怒りを収めるのが道理と判断したまでです」
「そっか」
「はい」
「「………」」
……会話終了。
いや、彼女は怪我人だし、喋るにもエネルギーを使うんだろう。
空気読めなくてすみません!
口閉じます!
ヨロッ…
「あっ…」
「おっ…!?」
ザベっさんに突然引っ張られ…じゃない、どうやら道の石につまづいてしまったようだ。
彼女に釣られる形で、俺も地べたに膝をついてしまう。
「もう、こんな往来で何やってんのよ…。
2人とも大丈夫?」
「あ、ああ俺は大丈夫…。
ザベっさん、立てるか?」
「はい、立てま……」
途中でザベっさんの口が止まった。
あれ?どうしたんだ?
すると、なぜかわざとらしくヨヨヨと、脱力感を醸し出して俺に手を伸ばしてきた。
「……私はもう体力の限界です。
立ち上がることも歩くこともできません。
ご迷惑おかけしますが、私を抱き上げて下さりませんか?」
「え」
「「「なっ!?」」」
ザベっさんは両手を広げてバンザイしている。
抱き上げって…まさかアリーナでやったお姫様抱っこ!?
いや、無理だよ!
「残念だけど、今の俺はルカと合体していない、ただの貧弱零人さんなんだよ…。
この状態でザベっさん持ったら腰砕ける」
大げさに言ったあと気付いた。
これ遠回しにお前デブって言ってるようなもんじゃね…?
「……私は腰が砕けるほど重くありません」
「あっ…!?いや…その!」
やば、無表情だけどめちゃ怒ってるの分かる!
ええと…こういう時どう返せば良いんだ!?
その時、ザベっさん以外にもワナワナしている女性が2人居ることにも気が付いた。
「あんたさっき普通に歩けてたでしょうが!
しれっと仮病使うんじゃないわよ!」
「そうだぞ!
マミヤ殿に抱えられるとはなんと羨ま…
……ではなく!彼も疲れているのだ!」
女どもがやいのやいのと騒ぎ始める。
夜中なんだから静かにしてくれないかな!
全然立ち上がろうとしない彼女に困っていると、ルカが俺の横に来た。
「零人。モービルなら持てるか?」
「セリーヌは軽いから余裕だ」
「では私と交代しよう」
「え?お、おっと!」
ルカから眠っているセリーヌを受け取る。
カジノから出発する時に、寝ているこのネコ娘を誰が運ぶか相談したところ、同じく爆睡をかましたルカが運搬役を自ら申し出てくれたのだ。
両手がフリーになったルカはザベっさんの所へ近づく。
「さあ、センチュリー。
お望み通り私が抱き上げてやるぞ。
そうだ、どうせなら上空を散歩して向かってやろうか?
ふふ…これは零人にはできないことだぞ?」
「………いえ、お気遣いなく」
「なんだ、遠慮するな。
私と君の仲ではないか」
「ルカなら…別にいいわね」
「ああ。ルカ殿!
疲れた時は遠慮なく私に言ってくれ!」
ルカはとても爽やかな笑顔でザベっさんを抱き抱えた。
傍から見ると、とても仲睦まじく見える…はずなんだが、ルカとザベっさんのこめかみに青筋が浮かんでるのはなぜだろう?
同じく疑問顔のジオンが俺の肩を叩いてきた。
「レイト殿…。
しばらく見ない間にエリザベスが随分変わってしまったみたいなんだが…。
いったい彼女に何があったんだ?」
「えっ…、そうかな?
前からあんな感じだったんじゃない?」
「いや…少なくとも僕は彼女が『駄々をこねる』ところなんて初めて見たぞ」
「ふーん…。
まあザベっさんだって1人の人間なんだし、それくらいたまにあっても不思議じゃないべ」
「そう、だな。はは、面目ない!
彼女のあまりの変わりように少し戸惑ってしまった!」
そんなこんな話しているうちに無事に診療所へ到着した。
診てもらったメンバーはセリーヌも含めて全員回復し、服と装備の回収は後日にしようということで、その日はそれぞれの宿場へ帰還した。
…長い一日だったよ、ホント…。
☆☆☆
翌朝。
目を開けると、豪華な装飾が施された天井が目に映った。
…当たり前だが知っている天井だ。
欠伸をしながらベッドから身体を起こすと、ルカが人間形態ですぐ横に寝ている。
昨日は本当にルカを助けられたんだな…。
静かに眠るルカの頬を指で撫でると、うっとおしそうに寝返りを打って反対側に身体を向けてしまった。
思わず苦笑いをしつつ、俺は顔を洗い着替えた。
…お腹空いた。
レストランでメシ食うか。
部屋のドアを開けた瞬間、彼女が居た。
「おはようございますレイト様。
昨日はよく眠れましたか?」
「うわあっ!?ビックリした…。
あ、ああ、おはよう。
うん、まあ…疲れてたから」
ザベっさんが部屋の前に立っていた。
血に濡れたような赤い眼差しの視線が俺の視界と交差する。
表情一つ変えずに、じっと俺の眼を捉えて離さない。
……ちょっと怖い。
つうか朝から心臓飛び出るかと思ったぞ…。
ドア開けたらいきなり無表情の女が突っ立ってるんだもん。
あ、服がいつものメイド服に戻っている。
予備の制服が部屋にあったのか。
昨日は治療終わったあと、マルロの宿に戻ってみんなすぐ寝たけど…。
この人もう回復したのか?
「ええと…、ザベっさんの具合はもう大丈夫か?
昨日はフラフラだったろうに」
「はい、おかげさまで全快いたしました。
本日からより一層皆さまのサポートをするよう、ジオン様から仰せつかっております。
何なりとご用命ください」
「そ、そっか…。
ところでいつからそこで待ってたの…?」
俺は最も気になることを訊いた。
まさか、目覚めてからずっとここに立っていたわけじゃないよな?
もしそうならちょっと…いやかなり引く。
「……先ほど来たばかりです。
お目覚めになる頃かと思いましたので」
「…そ、そう。
なんでそこで目を合わせないのか分からないけど…。
他のみんなは?」
「ウォルト様と坊っちゃまはラウンジで待機しています。
あとはお二人の準備が整えばいつでも出発可能です」
えっ…?
まさかもうみんな朝食を食べ終わって…?
時計を確認すると、既に10時を回っていた!
げっ、俺らこんなに寝てたのか!?
やべー寝坊しちまった!
「ゴ、ゴメン!
すぐルカも起こしてくる!」
「いえ、別に急がずとも構いませんが、少々貴方様に確認したいことがございます」
「へ…?なに?」
ズイッと、整った顔を近づけてきた。
ちょ…近い近い!
…って、あれ…?気のせいかな?
ほんの僅かだけど、口を尖らせている…?
「昨日…ルカ様とは何もしていないのですか?」
それは耳にタコができるほど、フレイとナディアさんが朝に必ず言うセリフだった。
まさか、ザベっさんも言ってくるとは…。
こんな濃い一日は久しぶりかもしれない。
そして貴族街を抜けたあたりで、アンナさんと別れることになったので、みんなで簡単に挨拶をしている。
…ちょっと彼女に尋ねたいこともあった。
「そうそう、あとはこの道を2ブロック程進んで分かれ道を左に行って、パン屋さんの向かいにあるのが私が使ってる診療所よ」
「左に行ってパン屋さんの向かい…
分かりました!ありがとうございます!」
「いえいえどういたしまして~。
あ、そうだわ、ジーくん。
カジノの営業が再開したら、また私と勝負しましょう」
「ああ、もちろんだともフェザリィ殿。
必ずテオと…いや、皆で遊びに向かおう!」
「うふふ、楽しみにしているわね。
それじゃあみんな、お大事にねぇ~」
ヒラヒラと手を振るアンナさん。
俺はザベっさんと肩を組んでいるため、頭だけ下げてお辞儀をした。
『ジーくん』って、なかなか可愛いあだ名で呼ばれてるなジオンのやつ。
まぁそれはともかく、本当あの人にはたくさん世話になってしまったな。
今度何かお礼しないと。
アンナさんと別れる際、彼女も利用しているという診療所を教えてもらった。
本当は貴族街にも診療所はあるんだけど、身分的に利用するとまずいので、多少遠回りを承知で信用できるクリニックを紹介してもらった。
次新しい街に来たら病院や診療所に座標置いておこうか。
もしシルヴィアが居ない時に誰かケガしたら危ないし…。
アリーナに残ったシルヴィアとシトロンさんは、鷲獅子の素材を回収後、テオとリックがいるスラム街の屋敷へ向かう手筈になっている。
テオとリックの治療は魔力が回復次第、屋敷でするそうだ。
ちなみに4人ともテオの家に泊まる。
俺らもけが人の治療が済んだらあいつらと合流したいとこだけど、流石に腹ペコだしヘトヘトだ。
すぐにでもメシ食って眠りたい。
…ま、泣き言ばっか言ってねぇで、脚を動かせってね。
俺と足並みを揃えて歩いているザベっさんは、いつも通り無表情だ。
満身創痍でも変わらないなぁ。
「なあ、ザベっさん。
アシュリーのこと許してくれたのか?」
このまま無言でずっと歩いているのも辛いし、ちょっとだけお喋りに付き合ってくれないかな?
すると、彼女はすぐにレスを返してくれた。
「被害者であるレイト様とルカ様が彼女を認めているのです。
ならば、私も怒りを収めるのが道理と判断したまでです」
「そっか」
「はい」
「「………」」
……会話終了。
いや、彼女は怪我人だし、喋るにもエネルギーを使うんだろう。
空気読めなくてすみません!
口閉じます!
ヨロッ…
「あっ…」
「おっ…!?」
ザベっさんに突然引っ張られ…じゃない、どうやら道の石につまづいてしまったようだ。
彼女に釣られる形で、俺も地べたに膝をついてしまう。
「もう、こんな往来で何やってんのよ…。
2人とも大丈夫?」
「あ、ああ俺は大丈夫…。
ザベっさん、立てるか?」
「はい、立てま……」
途中でザベっさんの口が止まった。
あれ?どうしたんだ?
すると、なぜかわざとらしくヨヨヨと、脱力感を醸し出して俺に手を伸ばしてきた。
「……私はもう体力の限界です。
立ち上がることも歩くこともできません。
ご迷惑おかけしますが、私を抱き上げて下さりませんか?」
「え」
「「「なっ!?」」」
ザベっさんは両手を広げてバンザイしている。
抱き上げって…まさかアリーナでやったお姫様抱っこ!?
いや、無理だよ!
「残念だけど、今の俺はルカと合体していない、ただの貧弱零人さんなんだよ…。
この状態でザベっさん持ったら腰砕ける」
大げさに言ったあと気付いた。
これ遠回しにお前デブって言ってるようなもんじゃね…?
「……私は腰が砕けるほど重くありません」
「あっ…!?いや…その!」
やば、無表情だけどめちゃ怒ってるの分かる!
ええと…こういう時どう返せば良いんだ!?
その時、ザベっさん以外にもワナワナしている女性が2人居ることにも気が付いた。
「あんたさっき普通に歩けてたでしょうが!
しれっと仮病使うんじゃないわよ!」
「そうだぞ!
マミヤ殿に抱えられるとはなんと羨ま…
……ではなく!彼も疲れているのだ!」
女どもがやいのやいのと騒ぎ始める。
夜中なんだから静かにしてくれないかな!
全然立ち上がろうとしない彼女に困っていると、ルカが俺の横に来た。
「零人。モービルなら持てるか?」
「セリーヌは軽いから余裕だ」
「では私と交代しよう」
「え?お、おっと!」
ルカから眠っているセリーヌを受け取る。
カジノから出発する時に、寝ているこのネコ娘を誰が運ぶか相談したところ、同じく爆睡をかましたルカが運搬役を自ら申し出てくれたのだ。
両手がフリーになったルカはザベっさんの所へ近づく。
「さあ、センチュリー。
お望み通り私が抱き上げてやるぞ。
そうだ、どうせなら上空を散歩して向かってやろうか?
ふふ…これは零人にはできないことだぞ?」
「………いえ、お気遣いなく」
「なんだ、遠慮するな。
私と君の仲ではないか」
「ルカなら…別にいいわね」
「ああ。ルカ殿!
疲れた時は遠慮なく私に言ってくれ!」
ルカはとても爽やかな笑顔でザベっさんを抱き抱えた。
傍から見ると、とても仲睦まじく見える…はずなんだが、ルカとザベっさんのこめかみに青筋が浮かんでるのはなぜだろう?
同じく疑問顔のジオンが俺の肩を叩いてきた。
「レイト殿…。
しばらく見ない間にエリザベスが随分変わってしまったみたいなんだが…。
いったい彼女に何があったんだ?」
「えっ…、そうかな?
前からあんな感じだったんじゃない?」
「いや…少なくとも僕は彼女が『駄々をこねる』ところなんて初めて見たぞ」
「ふーん…。
まあザベっさんだって1人の人間なんだし、それくらいたまにあっても不思議じゃないべ」
「そう、だな。はは、面目ない!
彼女のあまりの変わりように少し戸惑ってしまった!」
そんなこんな話しているうちに無事に診療所へ到着した。
診てもらったメンバーはセリーヌも含めて全員回復し、服と装備の回収は後日にしようということで、その日はそれぞれの宿場へ帰還した。
…長い一日だったよ、ホント…。
☆☆☆
翌朝。
目を開けると、豪華な装飾が施された天井が目に映った。
…当たり前だが知っている天井だ。
欠伸をしながらベッドから身体を起こすと、ルカが人間形態ですぐ横に寝ている。
昨日は本当にルカを助けられたんだな…。
静かに眠るルカの頬を指で撫でると、うっとおしそうに寝返りを打って反対側に身体を向けてしまった。
思わず苦笑いをしつつ、俺は顔を洗い着替えた。
…お腹空いた。
レストランでメシ食うか。
部屋のドアを開けた瞬間、彼女が居た。
「おはようございますレイト様。
昨日はよく眠れましたか?」
「うわあっ!?ビックリした…。
あ、ああ、おはよう。
うん、まあ…疲れてたから」
ザベっさんが部屋の前に立っていた。
血に濡れたような赤い眼差しの視線が俺の視界と交差する。
表情一つ変えずに、じっと俺の眼を捉えて離さない。
……ちょっと怖い。
つうか朝から心臓飛び出るかと思ったぞ…。
ドア開けたらいきなり無表情の女が突っ立ってるんだもん。
あ、服がいつものメイド服に戻っている。
予備の制服が部屋にあったのか。
昨日は治療終わったあと、マルロの宿に戻ってみんなすぐ寝たけど…。
この人もう回復したのか?
「ええと…、ザベっさんの具合はもう大丈夫か?
昨日はフラフラだったろうに」
「はい、おかげさまで全快いたしました。
本日からより一層皆さまのサポートをするよう、ジオン様から仰せつかっております。
何なりとご用命ください」
「そ、そっか…。
ところでいつからそこで待ってたの…?」
俺は最も気になることを訊いた。
まさか、目覚めてからずっとここに立っていたわけじゃないよな?
もしそうならちょっと…いやかなり引く。
「……先ほど来たばかりです。
お目覚めになる頃かと思いましたので」
「…そ、そう。
なんでそこで目を合わせないのか分からないけど…。
他のみんなは?」
「ウォルト様と坊っちゃまはラウンジで待機しています。
あとはお二人の準備が整えばいつでも出発可能です」
えっ…?
まさかもうみんな朝食を食べ終わって…?
時計を確認すると、既に10時を回っていた!
げっ、俺らこんなに寝てたのか!?
やべー寝坊しちまった!
「ゴ、ゴメン!
すぐルカも起こしてくる!」
「いえ、別に急がずとも構いませんが、少々貴方様に確認したいことがございます」
「へ…?なに?」
ズイッと、整った顔を近づけてきた。
ちょ…近い近い!
…って、あれ…?気のせいかな?
ほんの僅かだけど、口を尖らせている…?
「昨日…ルカ様とは何もしていないのですか?」
それは耳にタコができるほど、フレイとナディアさんが朝に必ず言うセリフだった。
まさか、ザベっさんも言ってくるとは…。
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果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
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