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第107話:Type C
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☆フレデリカ・シュバルツァーsides☆
「えー最後になりますが、今回、当会員の方々に日頃の感謝を込めて素敵なショーをお見せするべく…」
ジョナサンの挨拶は終盤に差し掛かっている
……何やってんのよレイト!
このままじゃいつ気付かれてもおかしくない…
すぐ戻るって言ったんだから、有言実行しなさいよね!!
「あれ…おい、闘技者の黒い片割れが…
どこにも居ないぞ!?」
「なに…?……っ!?
バカな!いつの間に消えた!?」
まずい!!
とうとう気付かれてしまった!!
「逃がすな!!」
「入口を封鎖しろ!」
アリーナ内へ次々と、亜人警備たちがワラワラ侵入してきた
そして全員抜刀し、逃げられないように剣先をこちらへ向ける
その中から1人、他の警備とは違う、やや重装の鎧を身に付けた男が前へ出た
青い着色がしてあるどっしりとした鎧…
何かしら、あの鎧…どこか変な気配を感じる
というか、コイツが隊長なのかしら…?
「4-706…貴様の相棒はどこへ消えた!!」
男は怒声を張り上げて剣を構えた
…ここはレイトの言われた通りに誤魔化してみようか
「あ、アイツなら、お腹が痛いって言ってトイレに行ったわよ?」
「ふざけるな!!
あの男は瞬時に任意の場所へ移動する魔法を使っていただろう!
奴をどこへ忍び込ませた!?」
「だ、だからトイレに行ったって言ってるじゃない…」
「貴様…仲間の命が惜しくないようだな?
これが最後の質問だ。
奴は、どこに、消えた?」
やっぱりこの言い訳は苦しいわよあのバカ!
あいつ何をモタモタしてんのよ!
このままじゃ…
ガタガタガタガタガタガタガタ!
「お、おい…なんか地響きしてないか?」
「本当だ…ん?下の方から声もするぞ」
「ね、ねぇ…
何コレ…?大丈夫なの…」
観客席からどよめきが聞こえてきた
この震動……もしかして…!
ドオオン!!
「うああああ!!!」
「何!?爆発!?」
「おいあそこ!煙が上がってるぞ!!」
観客の1人が指さした先には、観客席が崩落してポッカリと大きな穴が空けられていた
……ド派手にやってくれたわね!
「…!1班から5班!
魔物の監禁フロアへ急行しろ!
外骨鎧部隊も数人回せ!
それと6班は観客の避難誘導をしろ!」
「はっはい!」
「了解です!」
男が部下へ指示を出すと、この場にいる半数以上の警備たちが、魔物サイドの門へと走り出した
この場に残ったのは隊長格の男と随行している部下が3人…
フン、ナメられたものだわ
ヒュウウウン……
いや、もう1人追加ね
上で演説をしていたジョナサンがリフトと共に舞い降りてきた
ステッキを持ちながらツカツカと歩いてくる
その表情は怒りに満ちている
「ジョナサン様!
ここは危険です!お下がりを!」
男が近付くジョナサンを腕で阻害する
改めて見るとコイツ、随分小さいのね
「貴方…いったい何をしたのです!
あのマミヤ・レイトとか言う人族は、どこへ向かったのですか!?」
最初に会った時の紳士的な雰囲気はどこへやら、私の腰くらいの身長のおじさんはプルプルと真っ赤になって震えている
あ、やばい…ッ!
「プッ…アハハハハハハハ!!!!」
「何がおかしい!
ジョナサン様の質問に答えろエルフ!!」
これが笑わずにいられようか
こいつの顔…レイトにも見せてあげたい
あーあ、スマホがあったら写真撮れたのに!
お腹を抱えて笑っていると、魔物の監禁室とやらに向かった部下の1人が血相を変えて戻ってきた
「看守長!!
魔物どもが…監禁室から全て消えています!」
「なに!?
まさか…貴様ァァ!!!」
看守…?そうか、こいつが看守長だったのね
レイトが看守室には忍び込んだ時、看守長は不在だったと聞いていた
その時は既に、ジョナサンの警備に回されていたってことかしら?
「看守長…
私は例の『部屋』へ行きます。
貴方はこの女を…殺しなさい!」
「はっ!!」
あのチビオヤジ…逃げる気!?
小賢しい男ね!
「はああああ…!」
看守長が魔力を展開させると、それに伴って辺りの空気の温度が下がった…
この属性…氷か!
「『氷針』!」
チッ…!
足元にある土の地面へ、魔力を送り込む
『土幕!』
ドカカカッ!!
「つう…ッ!!」
とっさに即席の壁を作って防御するが、地質が柔らかいためか、何本か貫通してしまった
短剣は腕と脚を掠め、それぞれに冷たい傷を負ってしまう
今持ってるボロ槍では弾けないし、仕方ないわね…
「くたばれぇ!!」
部下が1人、剣を構えてこちらへ突進してきた
上等よ!ガルド流の白兵戦を見せてやるわ!
「はあっ!!」
ブォン!
剣筋を見極め、脚を引いて最小限の動きで攻撃を躱す
ふん、こんなトロい剣撃、眠ってたって避けられるわ!
ガシッ
「なっ…!?」
「あんたの武器もらうわよ」
攻撃後の無防備な体勢を狙い、膝を蹴って武器を奪い取る
バゴッ!!
「う、うあ!?」
「ガフッ!」
そして用済みになった男を他の警備へぶつかるように突き飛ばす
部下たちはもつれ込むように這いつくばった
「その動き…貴様、傭兵か!
おもしろい!俺と勝負しろ!」
看守長の魔力がさらに濃くなる
そうはさせないわよ!!
「アイス…なにっ!?」
ギィン!
魔法を発動される前に先手を打ち、看守長へ斬り掛かって、無理やり鍔迫り合いへ移行した
はん!とっさの行動で対応が遅れたわね
「くっ…!?
なんだこの馬鹿力は…!貴様本当に女か!?」
「どういう意味よ!
あんたが弱いだけでしょうが!」
失礼な男ね!
私、そこまでパワーないわよ!
カン!
「あっ!?くそ、武器が…!」
膝を突き上げ、看守長の得物を上へ弾き飛ばす
非武装化に成功させ、奪い取った剣をそのまま上体に向けて斬りつけた
「くたばりなさい!」
バキン!!
…!?剣が、折れた…!?
何でできてるのよその鎧!?
「固い!?」
「フン!調子に乗るな女!
『冰式正拳突き』!」
ドゴッ!!
「ガハッッ!!」
上位の氷属性を纏った強烈なボディーブローを受け、アリーナの壁まで吹き飛ばされた!
くぅ、お腹が冷たい……
食らった腹部はドレスごと凍りついている…
…ただの鎧じゃないわね…!?
「『外骨鎧 TypeC』。
ジョナサン様より賜ったこの力を…
貴様に存分に味わせてや…!」
「ブモォォォ!!!」
バァン!!!
「あ」
何かを言いかけた瞬間、横から黒い巨大な物体が看守長を轢きとばした
黒毛で覆われた強靭な肉体に大きな角…
『牛魔獣』だわ!
「はははっ!ナイスショットだぜ!ミノちゃん」
そして魔物の肩には同じ黒毛を生やした、生意気で少しだけカッコ良い、私の大好きな人…
マミヤ・レイトが乗っていた
「待たせたなフレイ!
ご注文の援軍一丁、ただいまご到着だ!!」
「えー最後になりますが、今回、当会員の方々に日頃の感謝を込めて素敵なショーをお見せするべく…」
ジョナサンの挨拶は終盤に差し掛かっている
……何やってんのよレイト!
このままじゃいつ気付かれてもおかしくない…
すぐ戻るって言ったんだから、有言実行しなさいよね!!
「あれ…おい、闘技者の黒い片割れが…
どこにも居ないぞ!?」
「なに…?……っ!?
バカな!いつの間に消えた!?」
まずい!!
とうとう気付かれてしまった!!
「逃がすな!!」
「入口を封鎖しろ!」
アリーナ内へ次々と、亜人警備たちがワラワラ侵入してきた
そして全員抜刀し、逃げられないように剣先をこちらへ向ける
その中から1人、他の警備とは違う、やや重装の鎧を身に付けた男が前へ出た
青い着色がしてあるどっしりとした鎧…
何かしら、あの鎧…どこか変な気配を感じる
というか、コイツが隊長なのかしら…?
「4-706…貴様の相棒はどこへ消えた!!」
男は怒声を張り上げて剣を構えた
…ここはレイトの言われた通りに誤魔化してみようか
「あ、アイツなら、お腹が痛いって言ってトイレに行ったわよ?」
「ふざけるな!!
あの男は瞬時に任意の場所へ移動する魔法を使っていただろう!
奴をどこへ忍び込ませた!?」
「だ、だからトイレに行ったって言ってるじゃない…」
「貴様…仲間の命が惜しくないようだな?
これが最後の質問だ。
奴は、どこに、消えた?」
やっぱりこの言い訳は苦しいわよあのバカ!
あいつ何をモタモタしてんのよ!
このままじゃ…
ガタガタガタガタガタガタガタ!
「お、おい…なんか地響きしてないか?」
「本当だ…ん?下の方から声もするぞ」
「ね、ねぇ…
何コレ…?大丈夫なの…」
観客席からどよめきが聞こえてきた
この震動……もしかして…!
ドオオン!!
「うああああ!!!」
「何!?爆発!?」
「おいあそこ!煙が上がってるぞ!!」
観客の1人が指さした先には、観客席が崩落してポッカリと大きな穴が空けられていた
……ド派手にやってくれたわね!
「…!1班から5班!
魔物の監禁フロアへ急行しろ!
外骨鎧部隊も数人回せ!
それと6班は観客の避難誘導をしろ!」
「はっはい!」
「了解です!」
男が部下へ指示を出すと、この場にいる半数以上の警備たちが、魔物サイドの門へと走り出した
この場に残ったのは隊長格の男と随行している部下が3人…
フン、ナメられたものだわ
ヒュウウウン……
いや、もう1人追加ね
上で演説をしていたジョナサンがリフトと共に舞い降りてきた
ステッキを持ちながらツカツカと歩いてくる
その表情は怒りに満ちている
「ジョナサン様!
ここは危険です!お下がりを!」
男が近付くジョナサンを腕で阻害する
改めて見るとコイツ、随分小さいのね
「貴方…いったい何をしたのです!
あのマミヤ・レイトとか言う人族は、どこへ向かったのですか!?」
最初に会った時の紳士的な雰囲気はどこへやら、私の腰くらいの身長のおじさんはプルプルと真っ赤になって震えている
あ、やばい…ッ!
「プッ…アハハハハハハハ!!!!」
「何がおかしい!
ジョナサン様の質問に答えろエルフ!!」
これが笑わずにいられようか
こいつの顔…レイトにも見せてあげたい
あーあ、スマホがあったら写真撮れたのに!
お腹を抱えて笑っていると、魔物の監禁室とやらに向かった部下の1人が血相を変えて戻ってきた
「看守長!!
魔物どもが…監禁室から全て消えています!」
「なに!?
まさか…貴様ァァ!!!」
看守…?そうか、こいつが看守長だったのね
レイトが看守室には忍び込んだ時、看守長は不在だったと聞いていた
その時は既に、ジョナサンの警備に回されていたってことかしら?
「看守長…
私は例の『部屋』へ行きます。
貴方はこの女を…殺しなさい!」
「はっ!!」
あのチビオヤジ…逃げる気!?
小賢しい男ね!
「はああああ…!」
看守長が魔力を展開させると、それに伴って辺りの空気の温度が下がった…
この属性…氷か!
「『氷針』!」
チッ…!
足元にある土の地面へ、魔力を送り込む
『土幕!』
ドカカカッ!!
「つう…ッ!!」
とっさに即席の壁を作って防御するが、地質が柔らかいためか、何本か貫通してしまった
短剣は腕と脚を掠め、それぞれに冷たい傷を負ってしまう
今持ってるボロ槍では弾けないし、仕方ないわね…
「くたばれぇ!!」
部下が1人、剣を構えてこちらへ突進してきた
上等よ!ガルド流の白兵戦を見せてやるわ!
「はあっ!!」
ブォン!
剣筋を見極め、脚を引いて最小限の動きで攻撃を躱す
ふん、こんなトロい剣撃、眠ってたって避けられるわ!
ガシッ
「なっ…!?」
「あんたの武器もらうわよ」
攻撃後の無防備な体勢を狙い、膝を蹴って武器を奪い取る
バゴッ!!
「う、うあ!?」
「ガフッ!」
そして用済みになった男を他の警備へぶつかるように突き飛ばす
部下たちはもつれ込むように這いつくばった
「その動き…貴様、傭兵か!
おもしろい!俺と勝負しろ!」
看守長の魔力がさらに濃くなる
そうはさせないわよ!!
「アイス…なにっ!?」
ギィン!
魔法を発動される前に先手を打ち、看守長へ斬り掛かって、無理やり鍔迫り合いへ移行した
はん!とっさの行動で対応が遅れたわね
「くっ…!?
なんだこの馬鹿力は…!貴様本当に女か!?」
「どういう意味よ!
あんたが弱いだけでしょうが!」
失礼な男ね!
私、そこまでパワーないわよ!
カン!
「あっ!?くそ、武器が…!」
膝を突き上げ、看守長の得物を上へ弾き飛ばす
非武装化に成功させ、奪い取った剣をそのまま上体に向けて斬りつけた
「くたばりなさい!」
バキン!!
…!?剣が、折れた…!?
何でできてるのよその鎧!?
「固い!?」
「フン!調子に乗るな女!
『冰式正拳突き』!」
ドゴッ!!
「ガハッッ!!」
上位の氷属性を纏った強烈なボディーブローを受け、アリーナの壁まで吹き飛ばされた!
くぅ、お腹が冷たい……
食らった腹部はドレスごと凍りついている…
…ただの鎧じゃないわね…!?
「『外骨鎧 TypeC』。
ジョナサン様より賜ったこの力を…
貴様に存分に味わせてや…!」
「ブモォォォ!!!」
バァン!!!
「あ」
何かを言いかけた瞬間、横から黒い巨大な物体が看守長を轢きとばした
黒毛で覆われた強靭な肉体に大きな角…
『牛魔獣』だわ!
「はははっ!ナイスショットだぜ!ミノちゃん」
そして魔物の肩には同じ黒毛を生やした、生意気で少しだけカッコ良い、私の大好きな人…
マミヤ・レイトが乗っていた
「待たせたなフレイ!
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