90 / 294
第87話:ファイトクラブ
しおりを挟む
「単刀直入にお聞きします。
私たちは、『闇医者』という人族を訪ねてきたのです。
どこにいるか教えて頂けませんか?」
ザベっさんは妻モードをやめ、いつもの無表情メイドスタイルに戻った
ちょっと残念…
ディーラーさんは腕を組み、俺と彼女を交互に一瞥した
「………なるほど。彼女に用ですか…
ところで、どこからその情報を?」
「質問しているのはこちらです。
それに答える義理もありません」
ザベっさんはやや冷たい口調でディーラーさんの質問に抗った
まぁ、拷問とモネの占いで知ったなんて下手に言えないしな
「ふう…仕方ありません。
本来、『裏武闘会』にお目通し可能なのは特別会員になられたお客様のみなのですが…」
「『裏武闘会』?
なんだそれは?」
「「!?」」
「おまっ!?」
ルカ喋りやがった!
さっきは大人しくしてたのに!このバカ!
「い、今の女性の声はどこから…?
レイト様から聞こえた気が…」
「え!?ヤダなぁ、俺は男ですよ?
ほ、他の客の声だったんじゃないですか?」
「そう、ですね…?
しかし空耳にしては、ハッキリと私に疑問を投げていた気が…」
やば、ディーラーさんめっちゃ怪しんでる!
こ、これは苦しいか!?
「それよりも『裏武闘会』について教えてください。
私は何度か裏カジノに来たことがありますが、その情報は初耳です」
「え?あ…はい」
ナイス!ザベっさん!
さすがスーパーメイド!
ディーラーさんは気を取り直すと、俺達に2枚のカードを渡してきた
「これは?」
「当カジノで素晴らしい成績を残したプレイヤーの方々へお渡ししている特別会員証です。
今回は特別に貸与という形でお渡し致しますので、どうかこの事はご内密にっ」
ディーラーさんは片目をつぶって可愛くウインクをかましてきた
あら、お茶目なお姉さんだな
「そして、そのカードを支配人のジョナサンへ提示してください。
あとは彼が貴方がたがお望みの人物の元へ連れて下さいますよ」
「了解しました。
情報提供、感謝します」
ザベっさんは軽く一礼すると、スタスタ歩いてその場を後にしてしまった
ドライな奥さんだぜ…
「ええと…あの、ありがとうございます。
じゃあ俺たちはこれで…」
「はい!
再びお客様と対戦できる機会を心待ちにしております。
どうか、お気を付けて!」
ディーラーさんは笑顔で手を振ってくれた
『気を付けて』、か…
まあ、ファイトクラブなんて名前からして物騒な予感はするけど…
☆☆☆
「おい待てって!ザベ…じゃない、エリー!」
「なんですか?」
先に向かってしまったザベっさんをようやく捕まえる
しかし、さっきまでの健気な妻の顔はどこへやら、いつもと変わらない無表情だ
小声で彼女へ話しかける
「俺とアンタは夫婦の役なんだろ?
1人だけ先に向かったら怪しまれるんじゃ…」
「…………」
ザベっさんはジッと、俺の顔を凝視する
……?何か怒ってる?
「…それはもう終わりにしましょう。
ここでこれ以上、私とレイト様が演技を続けるのは無意味です」
「………!」
もしかして…
さっきの貴族が詰め寄った時の乱闘騒ぎで、情けない俺の姿を見て、そう思っちまったのか?
……俺の落ち度だ
これ以上彼女の信頼を失うわけにはいかない!
「ゴメン、ザベっさん。
けどもう一度だけ…チャンスをくれないか?
次はちゃんと、君を守ってみせる」
「……!?」
謝罪をすると何故か彼女は目を見開いた
俺が謝ったのが意外とでも思ったのだろうか
「あの…何か勘違いをされて…」
「渡した指輪は持ってる?」
「…え?はい、こちらにございますが…」
ザベっさんは懐から指輪を取り出し、俺に渡してきた
彼女の左手を手に取り、そして…
「約束するよ、エリー。
次は必ず君の夫に相応しい立ち振る舞いをすることを。
だからもう一度、俺の奥さんになってくれ」
指輪を再び彼女の薬指へと嵌めた
すると、彼女の頬に朱が差し始める
…朝と同じ顔だ
「……に、二度も…
あの…レイト様、何故このようなことを?」
「え?
さっき貴族にぶん投げられたの見て幻滅したんじゃ…」
「幻滅?別にしてませんが…
先ほどのディーラーに我々の素性を知られてしまったので、無意味と申したまでで…」
「は?」
………………………………………………………
またやってもうた…
バカなの、俺?
いい加減学習しろよ!
なんでいつも恥ずかしいヤツなの!
たった今、彼女に言ったセリフが脳内にフラッシュバックする
『もう一度俺の奥さんになってくれ』
……………………………………………………
うああああああ!!!!
痛い痛い痛い!!
「ゴ、ゴメン!!
待って!やっぱさっきのナシ!!」
慌てて指輪を外そうと、彼女の手に触れると、ザベっさんは右手を被せて包み込んだ
「……フ、フフフ…っ!」
「ザ、ザベっ…さん…?」
ザベっさんは俯きながら堪えるように身体をプルプルと震わせた
え、まさかツボってるの…?
「分かりずらいかもしれませんが、貴方たち…いえ、貴方と関わり出してから、私は喜びや怒り、哀しみといった、たくさんの感情を身に感じているのです。
こんな愛想が無くつまらない妻で良ければ、どうか大切にしてください、レイトさん」
そう言って顔を上げた彼女は、これまで見たほどの満面の笑みを零していた
私たちは、『闇医者』という人族を訪ねてきたのです。
どこにいるか教えて頂けませんか?」
ザベっさんは妻モードをやめ、いつもの無表情メイドスタイルに戻った
ちょっと残念…
ディーラーさんは腕を組み、俺と彼女を交互に一瞥した
「………なるほど。彼女に用ですか…
ところで、どこからその情報を?」
「質問しているのはこちらです。
それに答える義理もありません」
ザベっさんはやや冷たい口調でディーラーさんの質問に抗った
まぁ、拷問とモネの占いで知ったなんて下手に言えないしな
「ふう…仕方ありません。
本来、『裏武闘会』にお目通し可能なのは特別会員になられたお客様のみなのですが…」
「『裏武闘会』?
なんだそれは?」
「「!?」」
「おまっ!?」
ルカ喋りやがった!
さっきは大人しくしてたのに!このバカ!
「い、今の女性の声はどこから…?
レイト様から聞こえた気が…」
「え!?ヤダなぁ、俺は男ですよ?
ほ、他の客の声だったんじゃないですか?」
「そう、ですね…?
しかし空耳にしては、ハッキリと私に疑問を投げていた気が…」
やば、ディーラーさんめっちゃ怪しんでる!
こ、これは苦しいか!?
「それよりも『裏武闘会』について教えてください。
私は何度か裏カジノに来たことがありますが、その情報は初耳です」
「え?あ…はい」
ナイス!ザベっさん!
さすがスーパーメイド!
ディーラーさんは気を取り直すと、俺達に2枚のカードを渡してきた
「これは?」
「当カジノで素晴らしい成績を残したプレイヤーの方々へお渡ししている特別会員証です。
今回は特別に貸与という形でお渡し致しますので、どうかこの事はご内密にっ」
ディーラーさんは片目をつぶって可愛くウインクをかましてきた
あら、お茶目なお姉さんだな
「そして、そのカードを支配人のジョナサンへ提示してください。
あとは彼が貴方がたがお望みの人物の元へ連れて下さいますよ」
「了解しました。
情報提供、感謝します」
ザベっさんは軽く一礼すると、スタスタ歩いてその場を後にしてしまった
ドライな奥さんだぜ…
「ええと…あの、ありがとうございます。
じゃあ俺たちはこれで…」
「はい!
再びお客様と対戦できる機会を心待ちにしております。
どうか、お気を付けて!」
ディーラーさんは笑顔で手を振ってくれた
『気を付けて』、か…
まあ、ファイトクラブなんて名前からして物騒な予感はするけど…
☆☆☆
「おい待てって!ザベ…じゃない、エリー!」
「なんですか?」
先に向かってしまったザベっさんをようやく捕まえる
しかし、さっきまでの健気な妻の顔はどこへやら、いつもと変わらない無表情だ
小声で彼女へ話しかける
「俺とアンタは夫婦の役なんだろ?
1人だけ先に向かったら怪しまれるんじゃ…」
「…………」
ザベっさんはジッと、俺の顔を凝視する
……?何か怒ってる?
「…それはもう終わりにしましょう。
ここでこれ以上、私とレイト様が演技を続けるのは無意味です」
「………!」
もしかして…
さっきの貴族が詰め寄った時の乱闘騒ぎで、情けない俺の姿を見て、そう思っちまったのか?
……俺の落ち度だ
これ以上彼女の信頼を失うわけにはいかない!
「ゴメン、ザベっさん。
けどもう一度だけ…チャンスをくれないか?
次はちゃんと、君を守ってみせる」
「……!?」
謝罪をすると何故か彼女は目を見開いた
俺が謝ったのが意外とでも思ったのだろうか
「あの…何か勘違いをされて…」
「渡した指輪は持ってる?」
「…え?はい、こちらにございますが…」
ザベっさんは懐から指輪を取り出し、俺に渡してきた
彼女の左手を手に取り、そして…
「約束するよ、エリー。
次は必ず君の夫に相応しい立ち振る舞いをすることを。
だからもう一度、俺の奥さんになってくれ」
指輪を再び彼女の薬指へと嵌めた
すると、彼女の頬に朱が差し始める
…朝と同じ顔だ
「……に、二度も…
あの…レイト様、何故このようなことを?」
「え?
さっき貴族にぶん投げられたの見て幻滅したんじゃ…」
「幻滅?別にしてませんが…
先ほどのディーラーに我々の素性を知られてしまったので、無意味と申したまでで…」
「は?」
………………………………………………………
またやってもうた…
バカなの、俺?
いい加減学習しろよ!
なんでいつも恥ずかしいヤツなの!
たった今、彼女に言ったセリフが脳内にフラッシュバックする
『もう一度俺の奥さんになってくれ』
……………………………………………………
うああああああ!!!!
痛い痛い痛い!!
「ゴ、ゴメン!!
待って!やっぱさっきのナシ!!」
慌てて指輪を外そうと、彼女の手に触れると、ザベっさんは右手を被せて包み込んだ
「……フ、フフフ…っ!」
「ザ、ザベっ…さん…?」
ザベっさんは俯きながら堪えるように身体をプルプルと震わせた
え、まさかツボってるの…?
「分かりずらいかもしれませんが、貴方たち…いえ、貴方と関わり出してから、私は喜びや怒り、哀しみといった、たくさんの感情を身に感じているのです。
こんな愛想が無くつまらない妻で良ければ、どうか大切にしてください、レイトさん」
そう言って顔を上げた彼女は、これまで見たほどの満面の笑みを零していた
1
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる