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第83話:夫婦役
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☆間宮 零人sides☆
『貴族街』
ルカの転移で俺たちは比較的ラクに潜入することができた
できたはいいが、少し問題があった
亜人であるリックとザベッさんはともかく、人族でしかも黒髪の俺だけは、道行く亜人貴族たちの注目をかなり集めていた
一応、国境の検問所で貰った人族用の『腕章』はちゃんと付けているけど…
「なんだあの黒い人族は…?
どこの家の者だ?」
「さあ、見たことありませんなぁ。
しかし身に付けてる衣装は相当のモノですぞ。
大方、『理の国』から来た若手の富豪貴族でしょう」
「フン…
人族如きが堂々と闊歩しおってからに…
いったい誰がアレを招待したのだろうな」
「余程の物好きか、同じ人族では?
そうでなければ、あのようなクズがこの街へ入って来れますまい。
まったく!
奴らが我らと同じ人間とは信じたくありませんな!」
……………………………………………
表情に出ないよう極力平静を装う
さすがにもう慣れてきた…はずなんだけど、俺は今までの人生でイジメや差別なんて経験は無かったので、正直ものすごくツラい
「レイト様、以前も言いましたが、この国では普通の反応です。
どうかお気になさらぬよう」
「ここにデカキンがいなくて良かったな…
今の聞いたら迷わずブチのめしただろうぜ。
…オレも聞いててあんま良い気分じゃねェ」
「…うん、2人ともありがとう」
2人とも俺を気遣ってか、優しい言葉でフォローしてくれた
本当に良い仲間を持ったもんだぜ、俺は
気を取り直してザベっさんにスマホを見せる
「あとはカジノに侵入だな…
ザベっさん、ここが会場の位置なんだけど、どこから入れるか分かる?」
「通常、非合法に収益を得ている会場は、国の警察機関が簡単に入って来れないように、複数の入口が隠蔽されています。
ですが、この場所ですとおおよその検討がつきますゆえ、私におまかせください」
「おお、さすがザベっさん!
もしかして来たことあるの?」
「…昔、マスカット様に連れられた坊っちゃまを連れ戻しに来たことがあります」
そう語るザベっさんはどこか懐かしさを噛み締めているようにも見える
ジオンとテオは『悪友』だって聞いたな
いいなぁ、そんな友達ちょっと憧れるぜ
太い首を伸ばして、同じくスマホを覗き込んでいるリックが続きを促す
「で、その場所ってどこなんだ?」
「ここより暫く歩いた『娼婦館』です」
「「…!?」」
しょ、娼婦館!?
え、それって風俗店だよね…
「まさか、もう一度行くことになるとは…」
「はぁ!?」
ポケットに忍んでいるルカがとんでもない爆弾発言をしてきた!
行った!?どういうこと!?
「ご、誤解しないでほしい。
君とランボルトが出掛けた時、私達は君たちを探していたのだ。
娼婦館に行ったのではと意見が出てな…」
「失礼な!
そこまで女に飢えてねぇよ!」
誰だそんな予想たてたの!
こういう発想に至るのはセリーヌあたりか…?
「なんで娼婦館がカジノになってんだ?」
「正確に言いますと、娼婦館から『裏賭博場』へ通じる入口があるのです。
レイト様、こちらをお受け取りください」
ザベっさんが何か手渡してきた
なんだこれ?カード?
「その偽造の会員証を娼婦館のスタッフへご提示ください。
さすれば、カジノへ案内する手筈になっております」
「偽造!?
いつの間にそんなことを…」
「マスカット様が元々お持ちになられていた会員証をお借りして、仕立て屋にて複製したのです」
「ほえ~…
なんかスパイ映画みたいな展開になってきたな…
あれ?これ1枚しかないけど、アンタらは?」
スルッ
「えっ!?ちょっと!?」
聞くやいなや、ザベっさんは突然俺に腕を絡ませてきた!
いきなりなんだ!?
「今回、急な潜入任務でしたので、ご用意できたのはこちらとウォルト様の分だけになります。
一応付き人も入場可となっているはずなので、私とランボルト様は、レイト様のお付きという設定で振る舞ってくださいませ」
「わ、分かった…
けど、なんで腕組むの?」
まるでデートする時のように腕を絡ませた、見てて恥ずかしくなる組み方だ
けど、周りの人々の反応がさっきよりも和らいだような気がする
……それとは対照的に胸にいるルカから妙な殺気を感じるな
「先ほど仕立て屋でレイト様が仰られたように、私と貴方様は衣装のデザインが似ています。
それならば夫婦の役で演じるのが得策と、判断いたしました」
「夫婦!?」
よく恥ずかしげもなくそんな設定思いつくな!
ザベっさんが奥さん…
えー…俺うまく演技できる自信ない
でも、1枚しかないならしょうがないか…
「待てや、それじゃあオレは何の役だ?」
「『用心棒』です」
「はァ!?」
リックは素っ頓狂な声をあげた
コイツが用心棒…あれ?
貴族の見た目でこんな屈強な印象を感じるんだし、意外と馴染んでいる気がするな
「チッ…、今回だけだ!
次、オレにこんな役回しやがったら承知しねェからな!」
「こんな展開になるのならば、やはり私もドレスを用意してもらうべきだったか…?
あ、いや、なんでもない…」
「ご理解いただきありがとうございます。
それでは参りましょう」
☆☆☆
娼婦館へ到着した
恐る恐る中へ入ると、際どい衣装を着た女の人たちが、挑発的なポーズで出迎えてくれた
やべぇ…こんなとこナディアさんに見つかったら間違いなく折檻される…
そして、1人のスタッフがこちらにやってきた
「『マチルダの館』へようこそ。
あら?女性の方もいらっしゃる…?」
「…これを」
「…!これは、失礼を。
ご案内致します、どうぞこちらへ」
ザベっさんから渡された会員証を見せると、娼婦館のスタッフは事情を察したのか、これ以上は何も聞かずに俺達を連れて店の奥へと歩き出した
「黒い人族とハイエルフ…?
珍しいお客様ね」
「ねえ、見て!
あの『蜥蜴人』の人!
あんな逞しい身体つき、この辺じゃ全然見ないわ!」
「そうねぇ、ブヨブヨに太った男だけだし…
ハァ、私もあんな太い腕で抱かれてみたい…」
目のやり場に困る、エッチな服装をしている亜人のお姉さんたちの傍を通り過ぎる度に、ヒソヒソと噂をしてくる
何気にリックのやつモテてやがんな…
やはり鍛えたムキムキボディの方が女性に受けは良いのか
「俺も筋トレしたらモテるのかな…」
「お、やるってんならオレも付き合うぜ?
まずは上体起こし100回くらいから…」
「100!?い、いや、やっぱやめとく…」
つい心で考えたことをボソッと口に出してしまった
てかコイツ序盤でそんな飛ばしてるのか!?
そういえば暇な時は身体鍛えてるしな…
それくらい別に屁でもないのかも
「レイトさん?
私は貴方の妻です。
結婚して早々、浮気の計画を立ててるおつもりですか?」
「イテッ。ゴ、ゴメンて…
そんな強く腕つねんなくても…」
なるほど、夫のケツを蹴る妻の演技か!
即興なのにうまいなぁ…
無表情ながらどこか若干を口を尖らせているようにも見える
…演技とはいえ、ちょっと可愛い
そしてさらにスタッフについて行くこと数分、真っ暗な狭いワンルームへ案内された
「こちらを進むと今回の『会場』になります。
今宵もひと時のスリルをお楽しみください」
お姉さんはそう言うと、部屋の壁に設置してある小さな鏡を横にズラした
ゴゴゴゴ!
鏡のある壁面が90°反転し、地下へ続く階段が現れた!
おお!
いつぞやかモネの仕事を手伝った時みたいだ
「隠し扉か…
俺、こういうの好きかも」
「チッ、まーた地下かよ」
リックがボリボリ頭を掻きながらボヤいている
ああ、そういえば『裏市場』も地下にあったらしいな
コソコソ悪巧みをするには地下がうってつけということなのか
開かれた扉へザベっさんが先に踏み出す
「さあ、早く行きましょう、レイトさん。
今夜は私にカッコいいところを見せてくださるのでしょう?」
くるっと振り返った彼女は優雅に微笑み、俺に手を差し伸べた
『貴族街』
ルカの転移で俺たちは比較的ラクに潜入することができた
できたはいいが、少し問題があった
亜人であるリックとザベッさんはともかく、人族でしかも黒髪の俺だけは、道行く亜人貴族たちの注目をかなり集めていた
一応、国境の検問所で貰った人族用の『腕章』はちゃんと付けているけど…
「なんだあの黒い人族は…?
どこの家の者だ?」
「さあ、見たことありませんなぁ。
しかし身に付けてる衣装は相当のモノですぞ。
大方、『理の国』から来た若手の富豪貴族でしょう」
「フン…
人族如きが堂々と闊歩しおってからに…
いったい誰がアレを招待したのだろうな」
「余程の物好きか、同じ人族では?
そうでなければ、あのようなクズがこの街へ入って来れますまい。
まったく!
奴らが我らと同じ人間とは信じたくありませんな!」
……………………………………………
表情に出ないよう極力平静を装う
さすがにもう慣れてきた…はずなんだけど、俺は今までの人生でイジメや差別なんて経験は無かったので、正直ものすごくツラい
「レイト様、以前も言いましたが、この国では普通の反応です。
どうかお気になさらぬよう」
「ここにデカキンがいなくて良かったな…
今の聞いたら迷わずブチのめしただろうぜ。
…オレも聞いててあんま良い気分じゃねェ」
「…うん、2人ともありがとう」
2人とも俺を気遣ってか、優しい言葉でフォローしてくれた
本当に良い仲間を持ったもんだぜ、俺は
気を取り直してザベっさんにスマホを見せる
「あとはカジノに侵入だな…
ザベっさん、ここが会場の位置なんだけど、どこから入れるか分かる?」
「通常、非合法に収益を得ている会場は、国の警察機関が簡単に入って来れないように、複数の入口が隠蔽されています。
ですが、この場所ですとおおよその検討がつきますゆえ、私におまかせください」
「おお、さすがザベっさん!
もしかして来たことあるの?」
「…昔、マスカット様に連れられた坊っちゃまを連れ戻しに来たことがあります」
そう語るザベっさんはどこか懐かしさを噛み締めているようにも見える
ジオンとテオは『悪友』だって聞いたな
いいなぁ、そんな友達ちょっと憧れるぜ
太い首を伸ばして、同じくスマホを覗き込んでいるリックが続きを促す
「で、その場所ってどこなんだ?」
「ここより暫く歩いた『娼婦館』です」
「「…!?」」
しょ、娼婦館!?
え、それって風俗店だよね…
「まさか、もう一度行くことになるとは…」
「はぁ!?」
ポケットに忍んでいるルカがとんでもない爆弾発言をしてきた!
行った!?どういうこと!?
「ご、誤解しないでほしい。
君とランボルトが出掛けた時、私達は君たちを探していたのだ。
娼婦館に行ったのではと意見が出てな…」
「失礼な!
そこまで女に飢えてねぇよ!」
誰だそんな予想たてたの!
こういう発想に至るのはセリーヌあたりか…?
「なんで娼婦館がカジノになってんだ?」
「正確に言いますと、娼婦館から『裏賭博場』へ通じる入口があるのです。
レイト様、こちらをお受け取りください」
ザベっさんが何か手渡してきた
なんだこれ?カード?
「その偽造の会員証を娼婦館のスタッフへご提示ください。
さすれば、カジノへ案内する手筈になっております」
「偽造!?
いつの間にそんなことを…」
「マスカット様が元々お持ちになられていた会員証をお借りして、仕立て屋にて複製したのです」
「ほえ~…
なんかスパイ映画みたいな展開になってきたな…
あれ?これ1枚しかないけど、アンタらは?」
スルッ
「えっ!?ちょっと!?」
聞くやいなや、ザベっさんは突然俺に腕を絡ませてきた!
いきなりなんだ!?
「今回、急な潜入任務でしたので、ご用意できたのはこちらとウォルト様の分だけになります。
一応付き人も入場可となっているはずなので、私とランボルト様は、レイト様のお付きという設定で振る舞ってくださいませ」
「わ、分かった…
けど、なんで腕組むの?」
まるでデートする時のように腕を絡ませた、見てて恥ずかしくなる組み方だ
けど、周りの人々の反応がさっきよりも和らいだような気がする
……それとは対照的に胸にいるルカから妙な殺気を感じるな
「先ほど仕立て屋でレイト様が仰られたように、私と貴方様は衣装のデザインが似ています。
それならば夫婦の役で演じるのが得策と、判断いたしました」
「夫婦!?」
よく恥ずかしげもなくそんな設定思いつくな!
ザベっさんが奥さん…
えー…俺うまく演技できる自信ない
でも、1枚しかないならしょうがないか…
「待てや、それじゃあオレは何の役だ?」
「『用心棒』です」
「はァ!?」
リックは素っ頓狂な声をあげた
コイツが用心棒…あれ?
貴族の見た目でこんな屈強な印象を感じるんだし、意外と馴染んでいる気がするな
「チッ…、今回だけだ!
次、オレにこんな役回しやがったら承知しねェからな!」
「こんな展開になるのならば、やはり私もドレスを用意してもらうべきだったか…?
あ、いや、なんでもない…」
「ご理解いただきありがとうございます。
それでは参りましょう」
☆☆☆
娼婦館へ到着した
恐る恐る中へ入ると、際どい衣装を着た女の人たちが、挑発的なポーズで出迎えてくれた
やべぇ…こんなとこナディアさんに見つかったら間違いなく折檻される…
そして、1人のスタッフがこちらにやってきた
「『マチルダの館』へようこそ。
あら?女性の方もいらっしゃる…?」
「…これを」
「…!これは、失礼を。
ご案内致します、どうぞこちらへ」
ザベっさんから渡された会員証を見せると、娼婦館のスタッフは事情を察したのか、これ以上は何も聞かずに俺達を連れて店の奥へと歩き出した
「黒い人族とハイエルフ…?
珍しいお客様ね」
「ねえ、見て!
あの『蜥蜴人』の人!
あんな逞しい身体つき、この辺じゃ全然見ないわ!」
「そうねぇ、ブヨブヨに太った男だけだし…
ハァ、私もあんな太い腕で抱かれてみたい…」
目のやり場に困る、エッチな服装をしている亜人のお姉さんたちの傍を通り過ぎる度に、ヒソヒソと噂をしてくる
何気にリックのやつモテてやがんな…
やはり鍛えたムキムキボディの方が女性に受けは良いのか
「俺も筋トレしたらモテるのかな…」
「お、やるってんならオレも付き合うぜ?
まずは上体起こし100回くらいから…」
「100!?い、いや、やっぱやめとく…」
つい心で考えたことをボソッと口に出してしまった
てかコイツ序盤でそんな飛ばしてるのか!?
そういえば暇な時は身体鍛えてるしな…
それくらい別に屁でもないのかも
「レイトさん?
私は貴方の妻です。
結婚して早々、浮気の計画を立ててるおつもりですか?」
「イテッ。ゴ、ゴメンて…
そんな強く腕つねんなくても…」
なるほど、夫のケツを蹴る妻の演技か!
即興なのにうまいなぁ…
無表情ながらどこか若干を口を尖らせているようにも見える
…演技とはいえ、ちょっと可愛い
そしてさらにスタッフについて行くこと数分、真っ暗な狭いワンルームへ案内された
「こちらを進むと今回の『会場』になります。
今宵もひと時のスリルをお楽しみください」
お姉さんはそう言うと、部屋の壁に設置してある小さな鏡を横にズラした
ゴゴゴゴ!
鏡のある壁面が90°反転し、地下へ続く階段が現れた!
おお!
いつぞやかモネの仕事を手伝った時みたいだ
「隠し扉か…
俺、こういうの好きかも」
「チッ、まーた地下かよ」
リックがボリボリ頭を掻きながらボヤいている
ああ、そういえば『裏市場』も地下にあったらしいな
コソコソ悪巧みをするには地下がうってつけということなのか
開かれた扉へザベっさんが先に踏み出す
「さあ、早く行きましょう、レイトさん。
今夜は私にカッコいいところを見せてくださるのでしょう?」
くるっと振り返った彼女は優雅に微笑み、俺に手を差し伸べた
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