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第81話:彼女たちの感想
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「おばちゃんヤバかったな。
俺ら3人の服、30分くらいで作っちまったぞ」
「ああ。動きも悪くねェ。
これなら暴れられるぜ」
「リック…
折角作って頂いたんだから、少しは大切にしろ」
人数が少ないこともあり、男子チームの仕立てが先に終わった
風魔法を駆使して、服を創作していく様はまさに神業だった
魔法が使えない俺でも分かる
あんな繊細なコントロール、そんじょそこらの奴らじゃあとても真似できないだろう
俺の服は髪の色に合わせてくれたのか、全体的に黒で統一されたゴシック風の燕尾服…所謂タキシードジャケットだ
所々に明るいステッチや白色のポケットチーフを胸に忍ばせるなど、陰湿なイメージを持たせないための工夫が色々と施されていた
こんな立派な服いったいいくらするんだろう…と、思ってしまう俺は貧乏症丸出しだ
リックの奴は身体がデカいためか、竜の刺繍が入ったロングコートでコーデされていた
普段鱗の肌を見せつけてる格好がどうしても頭が離れず、正直あんまり似合っていない
けど、本人は気に入っているみたいだし、何も言うまい
テオは逆に身体が小さいため、比較的カッチリとしたフォーマルな衣装だ
ちなみに彼の家にちゃんとした正装があるらしいのだが、マスカット家を表す衣装であるため、家の名誉のことを考えると着用できないと言っていた
それは別に良いんだけど、この衣装だとテオの愛らしさが半端なく増幅されて、まるでこれからお遊戯会にでも出演しそうな印象を感じさせられた
そして俺たちはルカとジオンの居る元の場所へ戻ってきた
「おや、もう終わったのか?
さすがオババ、仕事が早い」
「ああ、ホントびっくらこいたぜ」
「おお!みな、中々様になっているな!
ルカ殿!こっちに来てみろ!」
ジオンが大きな声でルカに呼びかけるが、彼女は返事をしなかった
呼ばれたことに気づいていないのか、ルカは店のデモ商品のサンプルドレスに注目している
あいつが食べ物じゃなくて服に興味を示してるのなんて珍しいな
俺はルカの後ろに立ち、背中をツンと突いた
「ひゃっ!?
何をす…零人、なのか…?」
「へへ、うん。
どう?やっぱり変かな?」
「…………」
ルカの前でちょっとカッコつけたポーズを取ってみる
しかし、ルカは押し黙ったままだ
え、やば、スベった?
「な、なんか言ってくれないと、俺ただのナルシストなんだけど?」
「あ、ああ…すまない。
その、何と伝えたらいいか迷ってな。
やはり君は黒が似合っているよ」
「そっか!ありがとな」
やっと喋ってくれた
ふふ、相棒に認められるとフツーに嬉しいな
「ところで、そのドレスが気になるのか?」
「い、いや!そんな、勿体ない…
宝石の私なんかが着てもきっと似合わないだろう」
「そんなことないと思うけど…
なんならおばちゃんに頼んで、このドレス仕立ててもらうか?」
「ほ、本当にいいんだ!
今日は別にショッピングに来たわけでは無いだろう?
時間も限られている、他の奴らが戻り次第すぐ出発しよう」
ルカはそう言って、そそくさと離れてしまった
別にそんな急がんでもカジノが逃げるわけでもないだろうに…
改めて見ていたそのドレスを確認してみる
…ん?
ひとつだけ値札が付いているのがあるな…
☆☆☆
1時間後、ようやく女子チームの方も創作が終わったようでゾロゾロと降りてきた
「はぁ…何よあの魔法?
あんなすごい風魔法見たことなかったわ」
「ああ。
あの魔力さばきは一朝一夕で得られる技術ではない。
おそろしいご麗人だ…」
「あの動き、あたしもできたら…
多分もっと『鉄線』のバリエーションが増えると思うニャ。
…ニャッ!?」
「あっ…セリーヌさん。
ヒールに気を付けてください。
気を抜くと転んでしまいますよ?」
「モービル様はこういった服装に慣れていないご様子。
後ほど適切な歩き方をお教えしましょう」
この人数をあの僅かな時間で仕上げたのか!?
バケモンだなあのバアさん…
フレイが俺を見つけると、こちらに走り寄ってきた
「レイト!
へぇ…意外と似合っているじゃない」
「『意外と』ってなんだよ…」
「それより私どうかしら!
ほら、ほら!結構良くない!?」
フレイは自らの服装をこれ見よがしに見せつけてきた
コイツの服装は、大胆にも肩と脚をさらけ出した、オフショルダーのスリットドレス
色は瞳の色をイメージさせた翡翠色だ
無駄に身長が高いせいか、めちゃくちゃ様になっている
というか、その…目のやり場に困る…
「な、なんで目を逸らすのよ!?
もしかして…似合ってない…?」
「ち、違う!
あんまりエロ…セクシー過ぎて直視できないんだよ!」
「…!!へえ、ふーん?
それってつまり…照れてるのかしら?」
「……そうだよ、悪いか?」
「へっ!?
何よ、いつになく素直じゃない…」
俺とフレイはたがいに顔を赤くして、言葉に詰まってしまった
だって、いつもとギャップが…
「マミヤ殿っ!わ、私はどうだ!?」
「うおっ!」
クイっと手を引かれてしまった
ナディアさんはジッと不安げな表情で俺の言葉を待っている
彼女の服装は正に貴族と呼ぶに相応しい優雅なロングドレスだ
頭にウェディングハットを乗せて、清楚な印象を与える白色で全体を結んでいた
彼女の赤い髪とすごくマッチしている
例えるなら…そうだな…
「『貴婦人』って感じですね…
驚きました、こんな自然に着こなせるなんて」
「そうか…!!
フフ…もっと見てくれてもいいぞ?」
ナディアさんは俺の感想に興が乗ったのか、先ほど俺がルカにしていたようにポーズを決めてきた
フフ…はしゃいでるナディアさんちょっと可愛いかも
「レイト様」
「ん?なにザベ…イデデデデ!!」
いきなりザベっさんに耳を引っ張られた!
何すんだクソエルフ!
「せっかくなので、私もお聞きします。
このドレス…いかがですか?」
「え?ああ、うん。似合ってんじゃね?」
「…先ほどのお二方に比べると、随分と反応が淡白に感じられますが」
若干、目を半眼にしてゴキゲンナナメに文句を言ってきた
淡白って…アンタに言われたくないよ!
だってザベっさんの格好、メイド服からあまり変わってなく見えるんだもん!
違うところって言ったら、俺着てるやつみたいにゴシック調の黒になってるくらいだし…
「でもまあ、俺とザベっさんお揃いな感じのデザインだし…
その、カッコいい…よ?」
「……女性に言う褒め言葉ではありませんが、ここは素直に賛辞を受け取りましょう。
ありがとうございます」
ザベっさんはくるっと後ろを向いて、一緒に来たおばちゃんの所へ歩いていってしまった
なんだよ、せっかく感想言ったのに…
口を尖らせていると、今度はセリーヌが俺の手を叩いて注意を引いた
「レイト君レイト君。
エリーちゃん、今喜んでたニャ」
「『エリー』!?
セリーヌ、お前そんな呼び方してたのか…
あいや、なんで喜んでたなんて分かるんだ?」
「ニャフフ、実はあたし感情のニオイに敏感なのニャ。
ホラ、前にレイト君の嘘見破ったでしょ?」
「は!?
やっぱアレ冗談じゃなかったんかい!」
「そうニャ!
ところであたしの格好はどうニャ?」
「それどころじゃないんだが…」
しぶしぶセリーヌのドレスを見てみる
彼女の小柄な体型に合わせた、可愛らしいデザインのミニドレスだ
ついでにどうやって加工したのか、耳としっぽがフサフサになっている
これならテオの兄妹役が無事に務まるだろう
「可愛いよ、セリーヌ。
たまにはお洒落するもんだ」
俺は素直に褒め、セリーヌの頭を撫でた
彼女は気持ち良さそうに目を閉じる
「えへへ~。
嬉しいニャ、ありがとうニャ!」
うんうん
やっぱこういう素直な子にはいっぱい甘やかしたくなっちゃうなぁ
「あの、お2人とも…セリーヌさんと良い感じになってますけど、いいんですか?」
「大丈夫よ…多分。
セリーヌにいやらしい目はまだ1回も向けていないし……ねっ、大丈夫よね?」
「なぜ貴公が不安になるのだ…?
そこは言い切ってほしいぞ…」
俺ら3人の服、30分くらいで作っちまったぞ」
「ああ。動きも悪くねェ。
これなら暴れられるぜ」
「リック…
折角作って頂いたんだから、少しは大切にしろ」
人数が少ないこともあり、男子チームの仕立てが先に終わった
風魔法を駆使して、服を創作していく様はまさに神業だった
魔法が使えない俺でも分かる
あんな繊細なコントロール、そんじょそこらの奴らじゃあとても真似できないだろう
俺の服は髪の色に合わせてくれたのか、全体的に黒で統一されたゴシック風の燕尾服…所謂タキシードジャケットだ
所々に明るいステッチや白色のポケットチーフを胸に忍ばせるなど、陰湿なイメージを持たせないための工夫が色々と施されていた
こんな立派な服いったいいくらするんだろう…と、思ってしまう俺は貧乏症丸出しだ
リックの奴は身体がデカいためか、竜の刺繍が入ったロングコートでコーデされていた
普段鱗の肌を見せつけてる格好がどうしても頭が離れず、正直あんまり似合っていない
けど、本人は気に入っているみたいだし、何も言うまい
テオは逆に身体が小さいため、比較的カッチリとしたフォーマルな衣装だ
ちなみに彼の家にちゃんとした正装があるらしいのだが、マスカット家を表す衣装であるため、家の名誉のことを考えると着用できないと言っていた
それは別に良いんだけど、この衣装だとテオの愛らしさが半端なく増幅されて、まるでこれからお遊戯会にでも出演しそうな印象を感じさせられた
そして俺たちはルカとジオンの居る元の場所へ戻ってきた
「おや、もう終わったのか?
さすがオババ、仕事が早い」
「ああ、ホントびっくらこいたぜ」
「おお!みな、中々様になっているな!
ルカ殿!こっちに来てみろ!」
ジオンが大きな声でルカに呼びかけるが、彼女は返事をしなかった
呼ばれたことに気づいていないのか、ルカは店のデモ商品のサンプルドレスに注目している
あいつが食べ物じゃなくて服に興味を示してるのなんて珍しいな
俺はルカの後ろに立ち、背中をツンと突いた
「ひゃっ!?
何をす…零人、なのか…?」
「へへ、うん。
どう?やっぱり変かな?」
「…………」
ルカの前でちょっとカッコつけたポーズを取ってみる
しかし、ルカは押し黙ったままだ
え、やば、スベった?
「な、なんか言ってくれないと、俺ただのナルシストなんだけど?」
「あ、ああ…すまない。
その、何と伝えたらいいか迷ってな。
やはり君は黒が似合っているよ」
「そっか!ありがとな」
やっと喋ってくれた
ふふ、相棒に認められるとフツーに嬉しいな
「ところで、そのドレスが気になるのか?」
「い、いや!そんな、勿体ない…
宝石の私なんかが着てもきっと似合わないだろう」
「そんなことないと思うけど…
なんならおばちゃんに頼んで、このドレス仕立ててもらうか?」
「ほ、本当にいいんだ!
今日は別にショッピングに来たわけでは無いだろう?
時間も限られている、他の奴らが戻り次第すぐ出発しよう」
ルカはそう言って、そそくさと離れてしまった
別にそんな急がんでもカジノが逃げるわけでもないだろうに…
改めて見ていたそのドレスを確認してみる
…ん?
ひとつだけ値札が付いているのがあるな…
☆☆☆
1時間後、ようやく女子チームの方も創作が終わったようでゾロゾロと降りてきた
「はぁ…何よあの魔法?
あんなすごい風魔法見たことなかったわ」
「ああ。
あの魔力さばきは一朝一夕で得られる技術ではない。
おそろしいご麗人だ…」
「あの動き、あたしもできたら…
多分もっと『鉄線』のバリエーションが増えると思うニャ。
…ニャッ!?」
「あっ…セリーヌさん。
ヒールに気を付けてください。
気を抜くと転んでしまいますよ?」
「モービル様はこういった服装に慣れていないご様子。
後ほど適切な歩き方をお教えしましょう」
この人数をあの僅かな時間で仕上げたのか!?
バケモンだなあのバアさん…
フレイが俺を見つけると、こちらに走り寄ってきた
「レイト!
へぇ…意外と似合っているじゃない」
「『意外と』ってなんだよ…」
「それより私どうかしら!
ほら、ほら!結構良くない!?」
フレイは自らの服装をこれ見よがしに見せつけてきた
コイツの服装は、大胆にも肩と脚をさらけ出した、オフショルダーのスリットドレス
色は瞳の色をイメージさせた翡翠色だ
無駄に身長が高いせいか、めちゃくちゃ様になっている
というか、その…目のやり場に困る…
「な、なんで目を逸らすのよ!?
もしかして…似合ってない…?」
「ち、違う!
あんまりエロ…セクシー過ぎて直視できないんだよ!」
「…!!へえ、ふーん?
それってつまり…照れてるのかしら?」
「……そうだよ、悪いか?」
「へっ!?
何よ、いつになく素直じゃない…」
俺とフレイはたがいに顔を赤くして、言葉に詰まってしまった
だって、いつもとギャップが…
「マミヤ殿っ!わ、私はどうだ!?」
「うおっ!」
クイっと手を引かれてしまった
ナディアさんはジッと不安げな表情で俺の言葉を待っている
彼女の服装は正に貴族と呼ぶに相応しい優雅なロングドレスだ
頭にウェディングハットを乗せて、清楚な印象を与える白色で全体を結んでいた
彼女の赤い髪とすごくマッチしている
例えるなら…そうだな…
「『貴婦人』って感じですね…
驚きました、こんな自然に着こなせるなんて」
「そうか…!!
フフ…もっと見てくれてもいいぞ?」
ナディアさんは俺の感想に興が乗ったのか、先ほど俺がルカにしていたようにポーズを決めてきた
フフ…はしゃいでるナディアさんちょっと可愛いかも
「レイト様」
「ん?なにザベ…イデデデデ!!」
いきなりザベっさんに耳を引っ張られた!
何すんだクソエルフ!
「せっかくなので、私もお聞きします。
このドレス…いかがですか?」
「え?ああ、うん。似合ってんじゃね?」
「…先ほどのお二方に比べると、随分と反応が淡白に感じられますが」
若干、目を半眼にしてゴキゲンナナメに文句を言ってきた
淡白って…アンタに言われたくないよ!
だってザベっさんの格好、メイド服からあまり変わってなく見えるんだもん!
違うところって言ったら、俺着てるやつみたいにゴシック調の黒になってるくらいだし…
「でもまあ、俺とザベっさんお揃いな感じのデザインだし…
その、カッコいい…よ?」
「……女性に言う褒め言葉ではありませんが、ここは素直に賛辞を受け取りましょう。
ありがとうございます」
ザベっさんはくるっと後ろを向いて、一緒に来たおばちゃんの所へ歩いていってしまった
なんだよ、せっかく感想言ったのに…
口を尖らせていると、今度はセリーヌが俺の手を叩いて注意を引いた
「レイト君レイト君。
エリーちゃん、今喜んでたニャ」
「『エリー』!?
セリーヌ、お前そんな呼び方してたのか…
あいや、なんで喜んでたなんて分かるんだ?」
「ニャフフ、実はあたし感情のニオイに敏感なのニャ。
ホラ、前にレイト君の嘘見破ったでしょ?」
「は!?
やっぱアレ冗談じゃなかったんかい!」
「そうニャ!
ところであたしの格好はどうニャ?」
「それどころじゃないんだが…」
しぶしぶセリーヌのドレスを見てみる
彼女の小柄な体型に合わせた、可愛らしいデザインのミニドレスだ
ついでにどうやって加工したのか、耳としっぽがフサフサになっている
これならテオの兄妹役が無事に務まるだろう
「可愛いよ、セリーヌ。
たまにはお洒落するもんだ」
俺は素直に褒め、セリーヌの頭を撫でた
彼女は気持ち良さそうに目を閉じる
「えへへ~。
嬉しいニャ、ありがとうニャ!」
うんうん
やっぱこういう素直な子にはいっぱい甘やかしたくなっちゃうなぁ
「あの、お2人とも…セリーヌさんと良い感じになってますけど、いいんですか?」
「大丈夫よ…多分。
セリーヌにいやらしい目はまだ1回も向けていないし……ねっ、大丈夫よね?」
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そこは言い切ってほしいぞ…」
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