上 下
52 / 294

第49話:ガレージ・マキナ

しおりを挟む
ザベっさん先導のもと、俺の新たな武器を求めてホテルを出発した
せっかくだし、今から向かう所について詳しく聞いてみるかな


「ザベっさん。
『ガレージ・マキナ』ってどんな所なの?」

「あそこは『コンパクトな工房』といった印象です。
元々は王族・貴族御用達の馬車を生産する由緒正しき工房だったのですが、近年店主の世代交代によりその工房は変わってしまいました」

「変わったって?」

「新たな店主様は、私たちと同年代にあるにもかかわらず、とにかく頑固一徹…失礼、『職人気質』なのです」

「へ、へぇ…」

「その気概の影響か、王族も貴族も顧客が離れていってしまわれた…
まともに相手をするのは、坊っちゃまのような変わり者の貴族や商人、あとは彼女に認められた冒険者などです」


店側が客を選ぶか…
俺の世界でもそういったお店はあるにはある
ほとんどが高級な商品を扱う店だけど

んなもんに一生縁は無いって思ってたなぁ…


「そんな商いを続けた結果、かつての栄光は無くなりお店も小さくなってしまいました。
そこで彼女は馬車の製造だけではなく、武器や魔道具アーティファクトの創作にも手を広げたのです」

「あっ!
もしかしてそれがザベっさんの持っている…」

「はい。
複数の武器種を内蔵させ、変形機構を搭載した武器…
一部の収集家コレクターの間では『変形武器マキナ・ウェポン』と呼ばれています」

「おお~!」


マキナ・ウェポン!?
なにそれ、めっちゃカッケェじゃん!


「そのかいもあってか、彼女の商いはなんとか持ち直しました。
そして現在は…コホッコホッ…失礼しました」

「あ、水飲む?」

「どうも…」


軽く咳き込んだザベっさんに俺の水筒を手渡す
彼女は少しじっと水筒を見たあと、蓋を開けてコクコクと喉を潤した


「ふう、ありがとうございました。
すみません、些か喋りすぎてしまったようです。
普段は口を開くことがあまりありませんので」

「ああいや、最初に聞いたのは俺だったし…
ザベっさんはジオンとあんまり喋んないの?」

「坊っちゃまは多忙の身ゆえ、お仕事の障害になるような事はしません。
…以前、お戯れに話したことがきっかけになり、屋敷が爆発したこともありましたので」


モネとジオンのアレか!
他人事だからかもだけど、すんげえ笑わせてもらったな


「しかし、考えてみればレイト様はお客様…
私がここまで口を聞く必要は無いはずなのですが…」


はぁ!?
まだそれ言うの!?


「だぁかぁら、俺たち今は冒険者!
んな寂しいこと言うなよ。
せっかくそんな良い声してんだからもっと喋ろうぜ」

「良い声…?」

「うん。
ザベっさんの声聴いてると落ち着くっていうか癒されるんだ。
案外、『歌手ボーカル』とか向いてたりしてな」

「……!!」


今度またモネ達とカラオケすることになったら、彼女も誘ってみようかな
なんて考えていると、ザベっさんはフリーズしてしまったかのように立ち止まってしまった

あれ?

彼女の顔の前で手を振って話しかける


「ザベっさーん?どした?」

「…っ!いえ…なんでもありません。
ガレージはもうすぐ到着します、急ぎましょう」

「あっ!?おい!」


ザベっさんはスタスタと早歩きでその場から逃げるように行ってしまった
何か俺マズイこと言ったかな…


☆☆☆


足の速いザベっさんに必死についていくこと数分、目的地に到着した

…思ってたより小さいな
『ガレージ』って名前の通り、1台分の馬車が格納できるくらいの建物だ

ガラス張りのゲートの向こうからガチャガチャと作業音が聴こえてくる
どうやら仕事中みたいだ


「ここが『ガレージ・マキナ』か。
なんというか秘密基地って感じ…」

「お店の見た目は確かに少々ボロボロですが、彼女の腕は保証致します。
早速、入りましょう」

「お、おうっ」


若干緊張しながら、彼女に続いてゲートの横に設置してあるドアをくぐった


「わぁ…」


中に入った途端、酸っぱい独特な匂いが鼻を刺激してきた

何の匂いだろうコレ?

点灯アルム』の魔道具アーティファクトがガレージの4隅から照らしており、中央には大型のキャラバンが車輪と目線が同じ高さで宙に浮いていた

え、どうなってんのアレ…

そして車体の下から長靴を履いた、薄汚れた脚が見える


「ごめんください。エリザベスです」


ザベっさんは簡単に挨拶した

…そんなんでいいのか?


「あぁん?」


えらくドスの効いた声と共に、車体の下からひょこっと顔を出してきた

褐色の肌におでこから伸びている立派な角…
多分この人は『鬼人オーガノート』かな?

ボロボロのツナギを着崩して、顔や腕には油汚れが付着していた
え、てかめちゃくちゃ不機嫌そうなんだけど…


「テメーの目は腐ってんのか?
見ての通りこっちは仕事中だ。
邪魔だ、シッシッ!消えろカス」


口悪ぅ!!
ガルドのマッチョより悪いぞこの人!
しかし、ザベっさんは大して動揺もせずに淡々と続けた


「そうは参りません。
こちらも仕事で来たのです。
私の武器の点検メンテナンスと、こちらの方に創作オーダーメイドをお願いしたいのです」

「ああ?…誰だテメー?」


眉間にシワを寄せて俺を睨みつけるように威嚇してきた!
こっわ!!


「え!えと、間宮零人って言います。
よろしくです…」

「マミヤぁ?
いや…待て、その黒髪…まさか!!」

「えっ、えっ!?」


鬼人オーガノート』の女性はズンズンとこちらに近づくと、突然俺の顔と身体をまさぐってきた!

な、ななな…!?


「ちょっとぉ!?いきなり何すんだアンタ!」

「そうか!
オメーが『黒竜ブラック・ドラゴン』をブチのめした異世界の人族、マミヤ・レイトだな!」

「ブラック…ヒィッ!!」

「レイト様?」


こんな場所でその名前を聞くとは思わなかった
反射的にザベっさんの後ろに隠れちまったじゃねぇか…

…いや!そもそも何でこの人俺の名前知ってんだ!?


「…な、何で俺のこと知ってるんだ?
アンタ何者だよ…?」

「質問はひとつに絞りな。
あたいの名は『ハルート・マキナ』だ。
エリザベスのツレってことは、ジオンの紹介か?」

「え?あ、ああ。そうだけど…」

「ほおぅ。
あの面長エルフにしては珍しくマトモな客を連れて来たじゃねーか」


ハルートと名乗ったコイツは、俺の身体をまじまじと舐め回すように観察し始めた
…クセが強すぎる


「んで、何でオメーを知ってるか、だったか。
んなもん、ちっと噂に聞いただけだよ。
こっから離れたエルフの傭兵団の村で、あの最強の『黒竜ブラック・ドラゴン』を討伐した黒髪の人族が居るってな」

「な、なんだと!?」


誰だそんな噂流したの!!

……いや、そういえばモネと初めて会った時に似たような状況になった気がする
待て…あいつ言ってたな、今のと同じ噂が大陸中に広がってるって…
最悪だ…!!


「もちろん最初は信じちゃいなかったが、その後に『マミヤ・レイト』っつー冒険者が、あのクソ盗賊団…ベンターのクズどもを皆殺しにしたって噂も流れてきてな。
さすがにそれを聞いちゃあ、あたいも興味が出てきたのさ」

「み、皆殺し!?んなことするか!」

「あん?違うのか?」

「そもそも『黒竜ブラック・ドラゴン』の噂からして間違ってんだよ!
あん時はなぁ…」


☆☆☆


俺は少し時間を掛けて、ハルートに正確なあらましを伝えた
正直、ドラゴンの事を延々と話すのは堪えるけど仕方ない…


「んだよ、尾ヒレが付いてただけじゃねーか。
あーあ、つまんねーな」

「どっちも命がけだったんだからな!?」


せっかく説明したのにこの反応はないだろ!
自己中過ぎる…


「そろそろ本題に入りたいのですが、宜しいでしょうか?
先ほど伝えた依頼をなるべく早く受注して頂きたいのです」

「ああ?だからさっき言ったろ?
仕事が残ってんだよ。
テメェらの相手をしてるヒマなんざねーんだ」


捨て台詞を言うと、ハルートはキャラバンの下に潜り込み、再びガチャガチャと作業を再開した
……ふむ


「よお、ハルートさんよ。俺も手伝おうか?」

「ああ?シロートが何ナマ言ってんだ?
インチキ冒険野郎は帰ってシコってろサル」


このクソアマ…!
いやいや、落ち着け零人…
ここでキレたら俺の負けだ


「んなこと言っても良いのか?
リーフスプリングの交換…
1人じゃキツいんじゃないの?」

「…!テメー…『分かる』奴か?」

GSガソリンスタンドでバイトしててな。
先輩達に車弄りを叩き込まれたんだよ。
俺のマシン見るか?」


俺はスマホを取り出し、ジオンに見せたやつと同じ愛車が写っている写真を見せた
すると、ハルートはスマホを奪い取って画面に釘付けになり、無駄にでかい目をさらに大きく見開き始めた


「な…!なんだこの『馬車』は!?
い、いや…馬車じゃない…?
クルゥと接続する為のマウントがない…
まさか、こいつは『自走』できるのか!?」

「ああ。これは『自動車』って言うんだ。
フロントのボンネットを開けると、車の心臓…『エンジン』が内蔵している。
詳しい機構は省くけど、『ガソリン』っていう燃料をエンジンに送り込んで、どこまでも走ることできるんだぜ」


軽く自動車について説明すると、ハルートはスマホを持ったまま地面に膝から崩れ落ちた
…なんでそんな反応なるの


「あ…ああ…!なんてこった…
まさか、あたいの『夢』を先に叶えた奴が居るなんて…」

「あ?『夢』?」

「い、いやなんでもねー…
それよりオメー作業手伝えんだな?」

「さっきからそう言ってるだろ」

「よし。ならとっととこっち来い!」


俺は腕をまくり、車体の下に潜った


☆☆☆


2時間後、キャラバンのサスペンション交換を2人で協力して終わらせた
車弄りするのめちゃくちゃ久しぶりだったな…
結構楽しかった


「お見事です、レイト様。
よもや、マキナ様と共に整備作業をこなせるとは…」

「認めたくねーが、テメーの腕はそれなりにあるみてーだな。
まさかあたい特注の『魔工具マナツール』も使いこなすたぁ、驚きだぜ」

「ちょっと使い方違うだけで、この工具はこっちの世界で言う『エアツール』に似ているからな。
俺こそ驚きだよ。
まさか魔法で作業工具まで創るなんて…」


車の足回りの作業する時に使用するリフトやジャッキでさえも、風魔法と雷魔法を組み合わせた特殊な『魔工具マナツール』で代用していた

余計なエアホースや障害物が無い分、こっちの方が使い勝手が良いな

ハルートは少しだけ機嫌が治ったのか、煙草を吹かしながら出来上がったキャラバンを満足そうに眺めていた

一緒に仕事して分かったけど、コイツも相当車好きなんだな


「フン、しゃーねー。
テメーらの依頼、受けてやるよ。
エリザベスの武器のメンテとマミヤの武器創作オーダーメイドだったか?」

「…ったく、やっと首を縦に降ってくれたな…
あ、でも創作オーダーメイドって高いよな?
俺あんま金持ってないんだけど…」

「ハン!いらねーよボケ。
さっきの作業の工賃代で手打ってやるよ」

「えっマジか!!
なんだ、お前結構良い奴だな!」

「か、勘違いすんなカス!今回だけだ!
からはちゃんと徴収すっから覚悟しとけやマミヤ!」


プイッと、そっぽを向いた彼女の横顔は若干紅くなっていた
なんだ、意外とコイツぶっきらぼうなわりに変なとこでウブなんだな


「承って下さり感謝致します、マキナ様。
ところでまもなくお昼時でございます。
もしよろしければ、これから我々とランチなど如何ですか?」

「ああ!?だ、誰がオメーらとなんか…!」

「お、いいねザベっさん。
メシ行こうぜ、ハルート。
自動車のこと、もっと聞きたいだろ?」

「うっ…しゃ、しゃーねーな…」


こうして、『鬼人オーガノート』のハルート・マキナと新しく友達になった
ノルンの王都でまさか俺を知ってる奴が居るとは思わなかった

知らぬうちに俺はこの世界で名前を売っていてしまっていた
良い意味でも、悪い意味でも…



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

王子妃だった記憶はもう消えました。

cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。 元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。 実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。 記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。 記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。 記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。 ★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日) ●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので) ●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。  敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。 ●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~

志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。 政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。 社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。 ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。 ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。 一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。 リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。 ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。 そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。 王家までも巻き込んだその作戦とは……。 他サイトでも掲載中です。 コメントありがとうございます。 タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。 必ず完結させますので、よろしくお願いします。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜

mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!? ※スカトロ表現多数あり ※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります

勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~

霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。  ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。  これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である

処理中です...