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ひとつめの国
21.神隠し
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霧深い迷路を迷いなく進んでいく。迷路も霧も、わたしにとっては大した障害にはならない。
「ここで昼飯は食べたくない。昼までには五階層にたどり着くぞ」
「うん」
だんだん腐臭には慣れてきたが、それでも死肉に囲まれた状態で昼食を取りたいとは思わない。
そう考えて、早足に迷路を抜けようとしたのだが、とある一角を通り過ぎようとしたその時、ふと違和感を覚える。特に不自然な所はないのに、何かが引っかかる。
わたしは足を止め、瞼を開けて、その石壁をじっと観た。
「どうした、ラウム」
急に立ち止まったわたしをマーレ達が覗き込む。
「隠しエリア」
わたしは目の前の壁、ではなく、それを透過したずっと先、あるハズレルートの行き止まりにあたる場所を指した。
……ぶっちゃけ気になる。"隠しナントカ"と言う者についつい好奇心が刺激されてしまった。
「すまん、急ぐつもりだったが、寄り道していいか?」
「うん、ついてく」
「ワフッ」
最後にスライムがぷるんと揺れて、全員の同意を得られる。
「マーレ、目を閉じてわたしの手を握れ」
「うん」
「スライムはそのまま肩に。ルシアはわたしの影に潜れ」
「ワフッ」
ルシアは元気に返事をすると、わたしの影に飛び込んで消えた。影潜りと言って、ルシアは影がある場所ならどこにでも潜むことが出来る。
「マーレ、わたしの動きに合わせて跳べ」
「わかった」
マーレの手を引き、壁を飛び越え、迷路を外れた。
瞬間、霧が襲いかかるように、幻覚を見せるが"眼"を開けたわたしには通用しない。この霧には強力な迷いの陣がかけられていて、ルートを外れた者はその場でぐるぐると徘徊し続けることになる。つまり横着してまっすぐ突っ切ろうとするのは自殺行為なのだ。
普通の人間なら、の話だが。
目瞑ったマーレを連れて、迷路の上を最短ルートで駆け抜ける。霧が他の冒険者の目を遮ってくれるのでありがた。
ものの数分でで、わたし達は目的の行き止まりへとたどり着いた。
道を塞ぐ壁に迷いなく突っ込んで、するりと通り抜ける。
「かなり巧妙に隠蔽された場所だな」
壁には思考誘導の効果まであるようで、実際には実態がないのに壁に触れたと思わせ、さらには引き返すことしか考えられなくなるよう暗示をかけるのだ。
「もう目を開けていいぞ」
隠しエリアには霧がなく、迷いの陣もかけられていない。
代わりに、強い聖属性の結界が張られている。
一本道の先にはひとつの墓石があり、その下に小さなジュエリーケースが置いてある。
罠がないことを確認して、ジュエリーケースを開けると、大粒のブルーダイヤのような美しい石が収められていた。
「ふむ……結界装置と動力源か」
ジュエリーケースは結界を発生させる魔術具で、透き通った青い石はその動力源だと分かり、この場所への興味が失せる。わたしは加工された石には興味が無い。原石こそ至高。それが素材マニアとしてわたしが導き出した答えであった。
人の手が加わった瞬間、それは素材ではなくなる。素材そのものを愛するわたしとしては、人工物には魅力を感じないのだ。自分が加工する場合は別だが。
まあ、便利な魔道具なら貰っていこうかとも思ったが、馬鹿みたいにエネルギーを食って強い結界を張るだけの装置なども、全くもって必要ない。
「ハズレか。すまん、戻ろうか」
「うん」
結界装置を放置して踵を返したその時、私の目の前に五歳くらいの少女が立っていた。
「っ……!」
これほど近くにいて、全く気づかなかった。気配がないとかそう言う問題じゃなく、もっと根本的なこと。
この狭い空間にいて、今の今まで全く姿が見えなかったということ。
つまりは、わたしの"眼"を欺いたということ。
「お兄ちゃん、良い人!?」
それが分かってなお、目の前の少女に欠片も脅威を感じない。
「……お前、何者だ?いつからいた?」
「ずっと隠れてたの、この中に」
そう言って金色のロケットペンダントを掲げた。それを見て不思議に思う。これだけ目立つペンダントなのに、言われるまで全く印象に残らなかった。
"眼"で見て、さらに驚く。
「神隠しの覗き窓……」
それ以外、何も見通せなかったのだ。今まで、そんなモノを見たことがなかった。見える見えないではなくどこまで見るか、それがわたしの常識だった。
しかし目の前のペンダントは違う。この世界にある他のモノとは格が違うのだ。
「もっと……ぐっ!」
「お兄ちゃん?」
まるで普通の人間になったようで、解らないという不自由が心地よく、つい、もっと観ようと"眼"をこらす。しかし、見えないどころか、あまりにも膨大な情報のほんの一部すら受け止めきれず、酷い頭痛に襲われた。
目を押さえて痛みに耐える。
「大丈夫……ハハッすごい代物だな……」
「ラウム?」
「ああ、すまないマーレ。問題な」
「ラウム!どこだ!」
すぐ目の前にいるのに、マーレはわたしに全く気づかず、周囲を見回して声を上げる。その足元を見れば、わたしの影に潜っていたはずのルシアと肩に乗っていたはずのスライムが、慌てたように騒いでいた。
ルシアの影潜りはどんな妨害も受けず、影の主についていることができるはず。それがまさか弾き出されたのか?
「ここに隠れているうちは、あの人達には見えないよ」
少女ぎゅっとペンダントを握る。
「……わたしに何を求める?」
担当直入にそう聞けば、僅かに希望を抱くような真剣な眼で、わたしを見た。
「お願い!あたしを外に連れてって!叶えてくれたら、このペンダント、あなたにあげるわ!」
「ここで昼飯は食べたくない。昼までには五階層にたどり着くぞ」
「うん」
だんだん腐臭には慣れてきたが、それでも死肉に囲まれた状態で昼食を取りたいとは思わない。
そう考えて、早足に迷路を抜けようとしたのだが、とある一角を通り過ぎようとしたその時、ふと違和感を覚える。特に不自然な所はないのに、何かが引っかかる。
わたしは足を止め、瞼を開けて、その石壁をじっと観た。
「どうした、ラウム」
急に立ち止まったわたしをマーレ達が覗き込む。
「隠しエリア」
わたしは目の前の壁、ではなく、それを透過したずっと先、あるハズレルートの行き止まりにあたる場所を指した。
……ぶっちゃけ気になる。"隠しナントカ"と言う者についつい好奇心が刺激されてしまった。
「すまん、急ぐつもりだったが、寄り道していいか?」
「うん、ついてく」
「ワフッ」
最後にスライムがぷるんと揺れて、全員の同意を得られる。
「マーレ、目を閉じてわたしの手を握れ」
「うん」
「スライムはそのまま肩に。ルシアはわたしの影に潜れ」
「ワフッ」
ルシアは元気に返事をすると、わたしの影に飛び込んで消えた。影潜りと言って、ルシアは影がある場所ならどこにでも潜むことが出来る。
「マーレ、わたしの動きに合わせて跳べ」
「わかった」
マーレの手を引き、壁を飛び越え、迷路を外れた。
瞬間、霧が襲いかかるように、幻覚を見せるが"眼"を開けたわたしには通用しない。この霧には強力な迷いの陣がかけられていて、ルートを外れた者はその場でぐるぐると徘徊し続けることになる。つまり横着してまっすぐ突っ切ろうとするのは自殺行為なのだ。
普通の人間なら、の話だが。
目瞑ったマーレを連れて、迷路の上を最短ルートで駆け抜ける。霧が他の冒険者の目を遮ってくれるのでありがた。
ものの数分でで、わたし達は目的の行き止まりへとたどり着いた。
道を塞ぐ壁に迷いなく突っ込んで、するりと通り抜ける。
「かなり巧妙に隠蔽された場所だな」
壁には思考誘導の効果まであるようで、実際には実態がないのに壁に触れたと思わせ、さらには引き返すことしか考えられなくなるよう暗示をかけるのだ。
「もう目を開けていいぞ」
隠しエリアには霧がなく、迷いの陣もかけられていない。
代わりに、強い聖属性の結界が張られている。
一本道の先にはひとつの墓石があり、その下に小さなジュエリーケースが置いてある。
罠がないことを確認して、ジュエリーケースを開けると、大粒のブルーダイヤのような美しい石が収められていた。
「ふむ……結界装置と動力源か」
ジュエリーケースは結界を発生させる魔術具で、透き通った青い石はその動力源だと分かり、この場所への興味が失せる。わたしは加工された石には興味が無い。原石こそ至高。それが素材マニアとしてわたしが導き出した答えであった。
人の手が加わった瞬間、それは素材ではなくなる。素材そのものを愛するわたしとしては、人工物には魅力を感じないのだ。自分が加工する場合は別だが。
まあ、便利な魔道具なら貰っていこうかとも思ったが、馬鹿みたいにエネルギーを食って強い結界を張るだけの装置なども、全くもって必要ない。
「ハズレか。すまん、戻ろうか」
「うん」
結界装置を放置して踵を返したその時、私の目の前に五歳くらいの少女が立っていた。
「っ……!」
これほど近くにいて、全く気づかなかった。気配がないとかそう言う問題じゃなく、もっと根本的なこと。
この狭い空間にいて、今の今まで全く姿が見えなかったということ。
つまりは、わたしの"眼"を欺いたということ。
「お兄ちゃん、良い人!?」
それが分かってなお、目の前の少女に欠片も脅威を感じない。
「……お前、何者だ?いつからいた?」
「ずっと隠れてたの、この中に」
そう言って金色のロケットペンダントを掲げた。それを見て不思議に思う。これだけ目立つペンダントなのに、言われるまで全く印象に残らなかった。
"眼"で見て、さらに驚く。
「神隠しの覗き窓……」
それ以外、何も見通せなかったのだ。今まで、そんなモノを見たことがなかった。見える見えないではなくどこまで見るか、それがわたしの常識だった。
しかし目の前のペンダントは違う。この世界にある他のモノとは格が違うのだ。
「もっと……ぐっ!」
「お兄ちゃん?」
まるで普通の人間になったようで、解らないという不自由が心地よく、つい、もっと観ようと"眼"をこらす。しかし、見えないどころか、あまりにも膨大な情報のほんの一部すら受け止めきれず、酷い頭痛に襲われた。
目を押さえて痛みに耐える。
「大丈夫……ハハッすごい代物だな……」
「ラウム?」
「ああ、すまないマーレ。問題な」
「ラウム!どこだ!」
すぐ目の前にいるのに、マーレはわたしに全く気づかず、周囲を見回して声を上げる。その足元を見れば、わたしの影に潜っていたはずのルシアと肩に乗っていたはずのスライムが、慌てたように騒いでいた。
ルシアの影潜りはどんな妨害も受けず、影の主についていることができるはず。それがまさか弾き出されたのか?
「ここに隠れているうちは、あの人達には見えないよ」
少女ぎゅっとペンダントを握る。
「……わたしに何を求める?」
担当直入にそう聞けば、僅かに希望を抱くような真剣な眼で、わたしを見た。
「お願い!あたしを外に連れてって!叶えてくれたら、このペンダント、あなたにあげるわ!」
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