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ひとつめの国
14.迷宮
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翌日、朝早くにチェックアウトを済ませ、宿を出て冒険者組合へと向かう。
ダンジョンに入る前にリクエストボードをからいくつか依頼を受けるためだ。早朝に確認に行けば、昨日の夜までに新しく受け付け処理された依頼が張り出されているため、昼や夕方に行くよりたくさんの依頼から選ぶことができる。
組合には既に多くの冒険者がいて、受け付けやリクエストボードで依頼を物色していた。
「アレとアレと……あとは好きなやつを受けていいぞ」
「うん、わかった」
マーレにだけ聞こえるようにコソッと指示をして、リクエストボードからいくつか依頼書を取ってきてもらう。マーレは群がる冒険者の間をすり抜け、素早く採取依頼と討伐依頼を剥ぎ取った。もちろん気配を周囲に上手く溶け込ませているため、ほとんどの者が気付いていない。
戻って来たマーレを連れてリクエストカウンターに並んだ。こちらはリクエストボードから依頼を受ける人専用の受け付けで、受ける依頼書を出して既に誰かが受けていないか、冒険者ランクに見合ったものかを確認するだけだ。そのため他の受け付けより進むのが早く、字が読める者はこちらを使うのだ。
「拝見します」
確認は依頼書をハンコ型の魔道具を押すだけ。この魔道具は情報管理の魔道具と連携していて、まだ誰も受けていなければ受け付け印が押され、既に受け付け済みの場合は反応しないようになっている。
窓口で紹介して受けられた依頼書は、すぐに職員がリクエストボードから剥がすようになっているが、一瞬の差で他の冒険者が取ってしまっていたりする。そういう場合の二重受け付けを防ぐため、この魔道具で確認するのだ。
今回は特に被っていなかったようで、希望の依頼を全て受けることができた。わたし達は受け付け嬢に軽く頭を下げ、組合を出てさっそくダンジョンへ。
ダンジョンは街から少し離れた森の中にあり、それに面した城壁には、ダンジョンに向かう冒険者専用の出入り口が設けられている。ダンジョン用の出入り口は冒険者組合で登録された通行証があれば素通りできるため、賑わっていてもそれほど待たされることは無い。また、わたしのような同行者に関しても、受け付けで申し込めば一時的に通行証に情報が登録されるので、一定距離内にいれば一緒に素通りできる。
街を出て、ダンジョンへと続く一本道を歩きながら、サンドイッチで軽く朝食を済ませる。
昨日泊まった宿は非常に快適だった。大浴場は広く綺麗で、サウナまで付いていた。風呂上がりには冷たい飲み物も売ってあったりして、一気に飲めば、湯船とサウナで火照った身体に染み渡った。
夕食は言わずもがな美味しかったし、ベッドもふかふかで寝心地が良かった。ただダブルとはいえ、両サイドをピッタリと固められていたため、広々とはいかなかったが。
まったく……。マーレは最初の頃、他人とくっついて眠るのが酷く落ちるかない様子で、一時期はいつも寝不足気味であった。それがいつからこんなに寂しがり屋になってしまったのか……。別に嫌という訳ではないが、たまには広々とゆったり寝たいと思う。
街から出てゆっくり歩いて一時間ほどでダンジョンを囲む砦に到着する。ダンジョンはたくさんの富を産むが、魔物が増えすぎると溢れ出して来て街を襲うことがある。そのため、ダンジョンの周りを防壁で囲んでいるのだ。
またこの砦の門には特殊な結界が張られていて、組合で登録された通行証がなければ通ることはできない。ここも通行証があれば素通りできるので、時間によっては多少並ぶが、そう長く待たされることはない。
マーレの通行証でダンジョンに入って、少しの間狭く暗い洞窟を歩いてぬけると、そこにはうっすらと霧がかった湿地帯が広がっていた。
ここは通称"霧のダンジョン"
どの階層も霧に覆われていて、下に行けば行くほどその霧は深く濃くなっていく。
不思議なことに上を見上げれば曇り空が広がっていて、洞窟や地下などとは思えないほど明るく、霧も相まって白っぽい景色が続いていた。
ここの空は外と連動するように、時間によって暗くなったり明るくなったりするのだそうだ。
「お~、外にいるみたいだな。今日は晴れだったが」
猫目に聞いた話によるとここは年中曇りか雨らしい。その対策として、このダンジョンに入るならば、防水グッズは必須とのこと。
わたし達はその助言に従い、ローブの上にはフード付きの防水マント。足には滑り止め付きで防水性の高い長靴を履いている。いつもの靴はルシアの影にINしている。
マントも長靴も猫目オススメの雨具屋で買ったものだが、非常に軽くて動きやすい。いい店を紹介してくれた猫目に感謝だ。
「じゃあまずは一階層の植生を調べつつ、この階の採取依頼を片付けようか」
"眼"を使って隅々まで見渡しながら、霧の中を歩き回る。霧があろうとなかろうと、関係なく"眼"はわたしが見たいと思うものを捉える。
「おお~!そこら辺にある苔や水草でさえ見たことがないものばかりだ!」
青白苔。昼間明るい場所では暗い青い色をしていて、夜暗くなると青白い光を発する。その性質から、蓄光塗料として利用される。このダンジョンにのみ生息する。
芳霧草。吸い上げた水を霧のように空気中に吐き出す。湿地帯に生息する水草の一種。このダンジョンに生息するものは独自の進化を遂げていて、吐き出した霧からは独特の芳香がする。そのため香水として利用されるが、この水草をダンジョンの外に出すと徐々に香りがなくなって行くため、定期的に採取が必要。
一階層はこのふたつが一番多く、そこら中に生えている。両方とも採取依頼に含まれているので、状態のいいものを採取して、コレクション用に一株ずつ貰っておく。青白苔は岩から優しくこそぎ取って、芳霧草は湿地帯の水と泥ごと水槽に保管する。ダンジョンの水と泥を持っていくことで芳霧草の香りが長持ちするのだ。
一階層はあまり強い魔物もいないので、採取は簡単で低ランクや駆け出しの冒険者なんかも受けられる依頼が多数ある。討伐に関しても、増えすぎないようにこまめに間引く程度で、低ランク向けのものばかりなので、わたし達は受けていない。
魔物に遭遇しても気配を消してスルーしている。
湿地帯は奥に進むにつれて水底が深くなっていき、長靴が使ってしまうスレスレになると、植生が少し変わる。まるで新しい足場として使えとばかりに、桶蓮の大きな葉が水面を覆い出した。おそらくここからガクンと深くなっているのだろう。水中からは小さな魚の気配がしている。
そっと葉の上に乗ると、直径二メートル程もある丸い大きな葉は思ったより硬く安定していて、人ひとり乗ってもまったく沈む気配はない。
「これで全身濡れずに済むな」
「うん」
桶蓮の上にはちょこちょことスライムがいる。やや濁った青や緑色をしていて、大きさはだいたい三十センチ四方くらいだ。普通は人間を見ればとりあえずとばかりの飛びかかって来るが、ルシアが近くにいるため怖がってまったく近づいて来ない。こちらは特に用は無いので、追い払う手間が省けて結構だ。
ダンジョンに入る前にリクエストボードをからいくつか依頼を受けるためだ。早朝に確認に行けば、昨日の夜までに新しく受け付け処理された依頼が張り出されているため、昼や夕方に行くよりたくさんの依頼から選ぶことができる。
組合には既に多くの冒険者がいて、受け付けやリクエストボードで依頼を物色していた。
「アレとアレと……あとは好きなやつを受けていいぞ」
「うん、わかった」
マーレにだけ聞こえるようにコソッと指示をして、リクエストボードからいくつか依頼書を取ってきてもらう。マーレは群がる冒険者の間をすり抜け、素早く採取依頼と討伐依頼を剥ぎ取った。もちろん気配を周囲に上手く溶け込ませているため、ほとんどの者が気付いていない。
戻って来たマーレを連れてリクエストカウンターに並んだ。こちらはリクエストボードから依頼を受ける人専用の受け付けで、受ける依頼書を出して既に誰かが受けていないか、冒険者ランクに見合ったものかを確認するだけだ。そのため他の受け付けより進むのが早く、字が読める者はこちらを使うのだ。
「拝見します」
確認は依頼書をハンコ型の魔道具を押すだけ。この魔道具は情報管理の魔道具と連携していて、まだ誰も受けていなければ受け付け印が押され、既に受け付け済みの場合は反応しないようになっている。
窓口で紹介して受けられた依頼書は、すぐに職員がリクエストボードから剥がすようになっているが、一瞬の差で他の冒険者が取ってしまっていたりする。そういう場合の二重受け付けを防ぐため、この魔道具で確認するのだ。
今回は特に被っていなかったようで、希望の依頼を全て受けることができた。わたし達は受け付け嬢に軽く頭を下げ、組合を出てさっそくダンジョンへ。
ダンジョンは街から少し離れた森の中にあり、それに面した城壁には、ダンジョンに向かう冒険者専用の出入り口が設けられている。ダンジョン用の出入り口は冒険者組合で登録された通行証があれば素通りできるため、賑わっていてもそれほど待たされることは無い。また、わたしのような同行者に関しても、受け付けで申し込めば一時的に通行証に情報が登録されるので、一定距離内にいれば一緒に素通りできる。
街を出て、ダンジョンへと続く一本道を歩きながら、サンドイッチで軽く朝食を済ませる。
昨日泊まった宿は非常に快適だった。大浴場は広く綺麗で、サウナまで付いていた。風呂上がりには冷たい飲み物も売ってあったりして、一気に飲めば、湯船とサウナで火照った身体に染み渡った。
夕食は言わずもがな美味しかったし、ベッドもふかふかで寝心地が良かった。ただダブルとはいえ、両サイドをピッタリと固められていたため、広々とはいかなかったが。
まったく……。マーレは最初の頃、他人とくっついて眠るのが酷く落ちるかない様子で、一時期はいつも寝不足気味であった。それがいつからこんなに寂しがり屋になってしまったのか……。別に嫌という訳ではないが、たまには広々とゆったり寝たいと思う。
街から出てゆっくり歩いて一時間ほどでダンジョンを囲む砦に到着する。ダンジョンはたくさんの富を産むが、魔物が増えすぎると溢れ出して来て街を襲うことがある。そのため、ダンジョンの周りを防壁で囲んでいるのだ。
またこの砦の門には特殊な結界が張られていて、組合で登録された通行証がなければ通ることはできない。ここも通行証があれば素通りできるので、時間によっては多少並ぶが、そう長く待たされることはない。
マーレの通行証でダンジョンに入って、少しの間狭く暗い洞窟を歩いてぬけると、そこにはうっすらと霧がかった湿地帯が広がっていた。
ここは通称"霧のダンジョン"
どの階層も霧に覆われていて、下に行けば行くほどその霧は深く濃くなっていく。
不思議なことに上を見上げれば曇り空が広がっていて、洞窟や地下などとは思えないほど明るく、霧も相まって白っぽい景色が続いていた。
ここの空は外と連動するように、時間によって暗くなったり明るくなったりするのだそうだ。
「お~、外にいるみたいだな。今日は晴れだったが」
猫目に聞いた話によるとここは年中曇りか雨らしい。その対策として、このダンジョンに入るならば、防水グッズは必須とのこと。
わたし達はその助言に従い、ローブの上にはフード付きの防水マント。足には滑り止め付きで防水性の高い長靴を履いている。いつもの靴はルシアの影にINしている。
マントも長靴も猫目オススメの雨具屋で買ったものだが、非常に軽くて動きやすい。いい店を紹介してくれた猫目に感謝だ。
「じゃあまずは一階層の植生を調べつつ、この階の採取依頼を片付けようか」
"眼"を使って隅々まで見渡しながら、霧の中を歩き回る。霧があろうとなかろうと、関係なく"眼"はわたしが見たいと思うものを捉える。
「おお~!そこら辺にある苔や水草でさえ見たことがないものばかりだ!」
青白苔。昼間明るい場所では暗い青い色をしていて、夜暗くなると青白い光を発する。その性質から、蓄光塗料として利用される。このダンジョンにのみ生息する。
芳霧草。吸い上げた水を霧のように空気中に吐き出す。湿地帯に生息する水草の一種。このダンジョンに生息するものは独自の進化を遂げていて、吐き出した霧からは独特の芳香がする。そのため香水として利用されるが、この水草をダンジョンの外に出すと徐々に香りがなくなって行くため、定期的に採取が必要。
一階層はこのふたつが一番多く、そこら中に生えている。両方とも採取依頼に含まれているので、状態のいいものを採取して、コレクション用に一株ずつ貰っておく。青白苔は岩から優しくこそぎ取って、芳霧草は湿地帯の水と泥ごと水槽に保管する。ダンジョンの水と泥を持っていくことで芳霧草の香りが長持ちするのだ。
一階層はあまり強い魔物もいないので、採取は簡単で低ランクや駆け出しの冒険者なんかも受けられる依頼が多数ある。討伐に関しても、増えすぎないようにこまめに間引く程度で、低ランク向けのものばかりなので、わたし達は受けていない。
魔物に遭遇しても気配を消してスルーしている。
湿地帯は奥に進むにつれて水底が深くなっていき、長靴が使ってしまうスレスレになると、植生が少し変わる。まるで新しい足場として使えとばかりに、桶蓮の大きな葉が水面を覆い出した。おそらくここからガクンと深くなっているのだろう。水中からは小さな魚の気配がしている。
そっと葉の上に乗ると、直径二メートル程もある丸い大きな葉は思ったより硬く安定していて、人ひとり乗ってもまったく沈む気配はない。
「これで全身濡れずに済むな」
「うん」
桶蓮の上にはちょこちょことスライムがいる。やや濁った青や緑色をしていて、大きさはだいたい三十センチ四方くらいだ。普通は人間を見ればとりあえずとばかりの飛びかかって来るが、ルシアが近くにいるため怖がってまったく近づいて来ない。こちらは特に用は無いので、追い払う手間が省けて結構だ。
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