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ひとつめの国

9.焚き火

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「今日の見張りは俺とコイツが一番目をする」

 夕飯の片付けも終わり、寝る準備をしていると、そばかすがわたしを指して、そんなことを言い出した。

「ジーノ?何を言って」
「じゃあ俺も一緒に一番目を」
「マーレはガスパロと二番目を頼む」

 すかさず割り込もうとしたマーレを、そばかすはすげなく却下した。

「駄目だ。護衛対象を一人にはできない」
「俺が護ってやるから安心しろ」
「お前が危害を加えないという保証はあるのか」
「それは、信じてくれとしか言えない」

 マーレはそばかすを睨みつける。他の面々は展開についていけず、少し狼狽え気味だ。わたしは、警戒心を剥き出しにしているマーレを宥め、提案を受けることにした。

「マーレ、そばかすは信頼できる。それにルシアも一緒にいるから大丈夫だ」

 そもそも、わたしは別に護衛など居なくとも、自分の身は自分で護れる。設定に忠実なのは素晴らしいが、そこまで過保護でなくていいと言う思いを込めて、そっと肩を叩いた。しかし、マーレは落ち着くどころか、わたしをかき抱くと、珍しく声を荒らげる。

「ラウムは女の子なんだぞ!他の男と二人きりになんてできるか!」

 その発言は、わたしを含めた、ルシア以外の全員を凍りつかせる威力があった。

「は?」
「ん?」
「え?」
「女?」

 冒険者達は驚愕の事実に目を見開いたあと、一斉に憐れみの視線を向けてくる。主にある部分に。
 わたしはその視線を受けながら、マーレってあんな大きい声出るんだな、と場違いな事を考えていた。

「まあ、なんだ。その、心配しなくてもソイツにそんな気起きねえから」

 そばかすは、非常に失礼であるが、まだるっこしい慰めや誤魔化しをぬきにして、本心だけを述べた。
 余計な問答をせずに済んで、こちらとしても非常に助かる。

「すまない。ちょっとコイツは過保護でな。わたしに劣情を抱くものなどいないと言っているんだが、たまにな…」

 たまに、年頃の娘を持つ父親のような事を言い出す時があるのだ。

「いや、アナタそれは……」
「……マーレ、可哀そう」

 女性達二人がマーレに憐れみの目を向ける。きっとする必要のない心配をするマーレを不憫に思っているのだろう。彼の心配は、天が落ちてくるのではと空を監視するようなものである。

「とにかく、わたしは心配ない。マーレは先に寝てくれ」
「でも……」

 まだ食い下がるマーレを寝床に押し込むと、頬を撫でるような仕草で、睡眠薬を嗅がせる。元暗殺者で、様々な薬に耐性のあるマーレでも、一瞬で眠りに落ちる強力な睡眠薬だ。しかも短時間で疲労回復効果のある優れものである。

「よし、ゆっくりおやすみ」

 その所業に、四人はドン引いていたが、何もツッコむことはなく、そそくさと寝床に入っていった。

「お前、怖いやつだな」
「悪いものは入っていないし、疲れも取れて起きた時にはスッキリだ。怖いことなんて何もないだろう」
「ハァ、もういい」

 焚き火の前に、そばかすと少し間隔を空けて座る。ルシアは今日も背中に隠れている。

「それで、何か話があったんじゃないのか」

 静かに火の世話をするそばかすに、こちらから話を振ってみる。

「……まあ、あると言えばあるし、ないと言えばないな」
「なんだそれは」

 曖昧な答えに、フンと鼻で笑った。そばかすは一度手を止めわたしを見た。正確には、わたしの胸を見た。

「お前、本当に女なのか?」
「ああ、一応。生物学上はな」
「……なんで男のフリしてるんだ?」
「いや……別にしてないが。勘違いされ過ぎて一々訂正するのが面倒なだけだ」
「そうか……」

 そばかすは、やはり憐憫の滲んだ声を出すと、またしばらく黙って火を見つめる。微かに聞こえる夜行性の小動物の足音と、ざわめく木々、冒険者たちの寝息。パチ、パチ、とたまに小さく爆ぜる焚き火の音。完全に視界を閉ざして、静寂を際立たせる音聞いていると、眠くなってしまっていけない。眠ってしまわないように、目を閉じたまま、景色を眺めた。

「お前さ、昨日の話、聞いてたか?」

 しばらく続いた沈黙を、そばかすの小さな声が破る。

「……ああ、聞いてたよ」
「やっぱりな」
「そんなことが聞きたかったのか?」
「いや……」

 そばかすはいつもの喧しさが嘘のように、慎重に言葉を探している。

「俺らパーティはさ、みんな奴隷思うところのあるやつらなんだ。親しい人間が奴隷にされたり、自分が奴隷にされそうになったり……。とにかく、アイツらは何かしら奴隷にトラウマを持ってる」
「アイツらって、お前はどうなんだ?その言い方じゃ他人事みたいだが」

 その違和感が気になって聞くと、そばかすはまた少し黙ってから、口を開く。

「俺の親は奴隷商だったんだ。今はもうしょっぴかれて、自分たちも奴隷になっちまったが。結構悪どい商売しててさ、そりゃ捕まるよなって」
「お前は奴隷にならなかったのか?」
「ああ……情状酌量で助かったんだ。……俺が告発したからな」

 そばかすは、両親の仕事に疑問を持っていたらしい。どう見ても同じ人間であるのに、道具のように扱われ、商品として売り買いされる。両親に奴隷について何度説明されても、そばかすは理解できなかった。

「だから俺は、法律違反の誘拐奴隷の証拠を提出して、解放して欲しいと役場に訴えた」

 法律で禁止されているのは、誘拐などで不当に入手した奴隷。エルフ奴隷などはその確率が高いが、確固たる証拠がなければ、裁くことができない。だからエルフの奴隷を連れていたからと言って、逮捕することはできないのだ。

「……俺は、奴隷が解放されるならそれで良かったんだ。でも、法律を犯したやつを、国が放っておくはずがなかった。結局両親は捕まって犯罪奴隷になって、俺だけが見逃された」

 そばかすは両親を売ったような気になっているのか、自分だけが自由に生きていることに罪悪感を感じているようだ。

「ふーん。お前は助かって良かったな」
「……お前、ちょっとは気遣いとかないのかよ」

 全く空気を読まないわたしに、そばかすは呆れたように溜め息を漏らす。

「全然同情してないのに、無駄な言葉が必要か?お前の両親は今までの悪事の報いを受けた。お前はその悪事で稼いだ金で育ったが、不当に奴隷にされたもの達を救ったため、親を失ったが自由を得た。それだけだろう」
「マーレも大概だが、お前は本当に容赦がないな……」
「マーレも言ってたが、わたしの口から優しい言葉が出たとして、お前はどう思う」
「……寒気がするな」

 非常に失礼なやつである。だがしかし、間違いなく自分でも鳥肌が立つことだろう。

「せっかく手に入れた自由だ。前向きに謳歌するも、後悔に縛られて立ち止まるも、平等に時間はすぎていくんだ。奴隷達が喉から手が出るほど欲していても手に入らないものを持っていながら、無駄に持ち腐れる方が、よっぽどそいつらを舐めてるよ。わたしなら飛び蹴りかますね」

 わたしは罪悪感を言い訳にして、安全地帯に留まることを良しとする人間が嫌いだ。そんな無為な時間を過ごすなら、さっさと死んで地面の肥やしになった方がよっぽどマシだ。そして魂を次の人生の主に開け渡せばいい。

「目が見えないのに、飛び蹴りかますのかよ」
「目が見えなくても、執念で当てるさ」

 少し元気を取り戻したそばかすと、軽口を叩き合う。そばかすはたまに振り返ることはあっても、前に進み続けているのだろう。だから飛び蹴りはしない。

「……お前は、なんでマーレにあんな物つけてるんだ?……いらないだろ、お前らには」

 "隷属の首輪"のことを言っているのだろう。それは、どこか責めるようで、どうしようもない事だとわかっているような声だった。

「分かりきったことをわざわざ聞いてなんになる」
「はは、だよなぁ……」

 マーレの首からチョーカーを外せないのは、誘拐奴隷がいるからだ。フリーのエルフが一人で街を出歩いていたら、すぐに奴隷狩りに狙われる。
 そうならない世界を作るためには、誘拐奴隷を買わない。連れ歩かない。奴隷ではなく、人間として共に暮らすエルフを増やす。そうやって少しずつ、世界の常識を変えていく他ない。

「マーレの首から首輪を外すのはお前たちのやりたいことだろう。ならばそれはお前たちの役目だ。わたしはマーレのことは守るが、手の届かない所にいるやつのことまで気にするつもりは無い」

 仲間を危険に曝して、手に余ることを抱え込むのは無責任で不誠実だとわたしは思う。
 まあ偶然たまたま、誘拐現場に居合わせたら、その証拠を告発して解放するくらいはしてやってもいいが、そんなことが起こる確証もないうちは、変に希望を持たせることは言わない。ただ相手を安心させるためだけの、その場しのぎの耳触りのいい約束は、それをなんだかんだと実行できてしまう、選ばれし勇者にでもしてもらうといい。
 わたしはしない。面倒だから。わたしはどこまで行っても利己的な人間なので、自分を犠牲にしてまで、他人や世界に尽くす気はない。
 ただ、寝覚めが悪くならない程度に、できる範囲で人助けをして、たまに少しだけその範囲を広げる。偽善者の自己満足だ。でも、そのくらいが、わたしにはちょうどいい。
 まあ、名前を覚えているやつらの為ならば、多少の自己犠牲ならば許容範囲ではあるが、それもほとんどは魔女が護っているので、わたしはお呼びでない。

「まあ、わたしは薬師だから、薬が入用の時は格安で提供してやってもいい。瀕死くらいならバッチリ治せるから、精々頑張ってくれ」
「ッハ!冷たいヤツだよお前は」

 そう言いながらも、そばかすは嬉しそうに笑う。きっと、超絶凄腕薬師の薬が格安で買えるのが嬉しくてたまらないのだろう。

「お前、今絶対見当違いなこと考えてるだろ」
「さあな」

 少し打ち解けたわたしとそばかすは、時折焚き火をつつきつつ、交代の時間が来るまで軽口を叩き合った。

「おはようラウム。随分と楽しそうだな」

 いつの間にか寝床から出て来ていたマーレが、背後から何故か不機嫌そうに声をかけてきた。わたしに気配を悟らせないとは、さすがの隠密スキルである。

「おはよう。機嫌が悪そうだが、疲れが取れなかったのか?」
「いや、すごくスッキリしてる」

 ならば、何故そんなに機嫌が悪いのだろうか。原因に心当たりがなく首を傾げる。

「いや、薬で無理やり寝かされたら普通怒るだろ」
「……そういうものなのか?」
「ちがう」

 そばかすのそれらしい言い分も、すげなく否定して、勢いよく隣に座ると、あぐらをかいていたわたしの脚に頭を乗せた。

「交代までここで寝る」
「ここで寝ても身体が痛いだろう。交代までまだ三十分はあるし、休むなら寝床で」
「ここで寝る」

 マーレは全く聞く耳を持たず、頑として動く様子がない。

「眩しい」

 そう言って寝返りを打つと、わたしの腹に顔を埋めた。いや、あまりお腹の音とかは聞かれたくないのだが。

「眩しいならやっぱり寝床で」
「ここで寝る」

 やっぱりテコでも動く気はないようだ。全く何がしたいんだか。

「イヤイヤ期なのか……?」
「いや、お前…それは俺でもソイツに同情するぞ……」

 今のマーレも状態をかなり正確に表現したつもりだったが、やはり大の男に向かってイヤイヤ期はさすがにマズかったか。いつでも本当の事を言えばいい訳ではない。例え本心ではそう思っていても、口をつぐまなければいけない時がある。それが大人になるということだ。
 とりあえず、もうどうやってもマーレが動くことは無いようなので、放置することに決めた。ちょうど良い場所にあるマーレの頭を撫でつつ、火を眺めた。

「お前らって……付き合ってるのか?」
「は……?付き合うって、恋人同士ってことか?」
「それ以外ないだろ」
「じゃあ違う。わたし達は旅の同行者だ。わたしはまだ見ぬ素材を求めて、マーレは自分なりの自由を探して……わたし達は旅の同士だが、恋人同士ではないよ」
「ふーん、そうかよ……」

 なぜ、男女だと分かった途端、いつもそう聞かれるのか。何となく、納得のいっていないような声に、わたしは首を傾げた。

「わたし達は一緒に眠っていても、裸同士で水浴びしても、口付けあったり性交渉に及んだことは無いぞ」
「ブブッ!おま……!」
「そういうわたし達の触れ合いが、友人や、家族の触れ合いとどう違う?」

 血が繋がっていない。性別が違う。お互いに生殖の適齢期である。たったそれだけの理由で、恋愛感情が必ずしも芽生えるというのは、少し強引ではないか。そんなのは、生存本能に従うだけの獣のようだ。人間を人間たらしめるのは、本能を律する理性ではないのか。そう言うと、魔女は頭でっかちだと言っていた。

「じゃあ、お前、ソイツがお前に対してそういう感情を持っていたらどうするんだよ?」
「そんな仮定は無意味だ」
「もしもだよ、もしも。いいから考えて見ろって」

 そうは言われても、ピンと来ない。

「……全く想像できないが、もしそうなったら。適当にはぐらかしたり、誤魔化したりはしないよ。ちゃんと自分で納得できる答えが出るまで、真面目に考えてみるさ」
「答えが出るまでって、どんだけ待たせるつもりだよ」
「待たせるつもりは無い。途中で別の相手に惹かれて、離れていってしまっても、ちゃんと答えだけは出すさ」

 マーレはもう、適当にあしらっても気にならないようなどうでもいい相手では無くなった。居なくなったら寂しいだろうし、死んでしまったら悲しいだろう。だから、中途半端をして、彼をぞんざいに扱えば、わたしはそれを恥じて生きることになるだろう。自分自身を恥ずかしく思うような、そんな生き方はしたくない。例え、たどり着いた答えで、彼を傷つけることになっても、逆にわたしが傷つけられたとしても。逃げていいことではないと、何となく思うのだ。

「クソ真面目だなぁ……モテないぞ、そんな堅い女」
「どうせ持ち腐れにするだけだ。そういうのを上手くやれるやつがモテればいい」
「っかぁー!つまんねーヤツだ!いくつだよ?枯れすぎだぞ」
「今年で十五だ。枯れているんじゃない、植えてる木が違うだけさ」
「キザなこと言ってんじゃねえよ」

 少しクサイ言い回しにゾワッと来たのかそばかすは肩を竦めた。
 そうは言っても、世の若者が恋愛にかける時間も情熱も、全て蒐集という趣味に捧げてしまっているのだから仕方あるまい。
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