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69話
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ビャクヤとアルファはレビとサタンを目の前にしていた。
「トリスとマリアは大丈夫だろう。アルファよ、この先絶望が見えてもそれを受け入れる『勇気』を心に持てよ。月影の白兎はワシらと同じ白き者。やつも眼の使い手だ!」
「わかったよ、父さん」
レビは瞬時にアルファの目の前にやってきて、じっと眼を見ていた。
「アルファは私の事覚えているかしら?あなたの眼『エア・イリス』を奪ったのは私よ」
「もちろん覚えてる。でもおまえのおかげでワシはトリスと出会う事が出来た。今では感謝してるよ」
「強がりを言っているのも今のうちよ。あなたの相手は私がしてあげる」
レビはビャクヤとサタンから離れるようにアルファを吹き飛ばした。
「さあいくわよ!『エア・イリス』のないあなたはどこまでやれるのかしらね」
「『ムーン・アイリス』開眼」
レビの額の第3の眼が開かれた。
「月影の舞・幻月」
レビは3体に分身。
「こっちもいくぜ」
「白帝砲・バズーカ」
超圧縮された竜巻の風がアルファの手から解き放たれ、レビに襲いかかったがレビはするりと躱した。
「そんなのじゃ私には当たらないわ。もっと私を楽しませてよ」
「月影の舞・三日月」
レビの手には三日月の形をしたブーメランが具現化され、3本のブーメランがアルファに放たれる。
「そんな攻撃には当たりはしない」
アルファは躱したが、三日月のブーメランはアルファの腕に当たり傷を負ってしまった。
「私の攻撃が普通の攻撃だと思ってたのかしら。きちんと眼を使って見てちょうだい。まだまだ戦いは始まったばかりよ」
再びアルファに三日月のブーメランが放たれる。
「さっきはきちんと躱したはずなのになぜだ・・・」
アルファはブーメランを再び躱したが、アルファの腕に当たった。
きちんと見ているはずなのになぜだ。もしかして・・・
「わかった!この三日月のブーメランが本体ではなく、影の方が本体だ!」
「正解!よくわかったね。じゃあ次はどうかしら」
「月影の舞・無月」
レビの姿が見えなくなった。
「行くわよ、ラビットストリーム」
目に見えない3体のレビがアルファに襲いかかる。
くそ、どこにいる。
アルファは見えないレビの攻撃にジワジワとダメージを受け始めた。
「このままではマズいぞ。なんとかしないと・・・眼に頼ってばかりじゃダメだ。心の眼で感じないと」
アルファは眼を閉じて、レビが動く事で生じる風を感じ攻撃を躱しはじめた。
「なかなかやるわね。でもそんなやり方は眼を持つ白き者にはふさわしくない戦い方よ」
「月影の舞・裏無月」
レビの気配はなくなり、何も感じる事ができなくなった。
「ラビットストリーム」
再びアルファは見えない攻撃によってダメージを受け始めた。
「このままでは一方的にやられるだけだ。攻撃は最大の防御。攻撃を司る四獣なら攻撃だ!」
「白帝砲・奥義・天翔風来波」
アルファの周りを無数の竜巻が立ち昇り、辺り一面竜巻の風が襲いかかる。
しかし、その攻撃はレビに当たったという感じはなかった。
「なぜだ!攻撃が当たる気配すら感じさせないのか・・・」
「残念ながらその答えは違うよ。私はただ影に隠れてビャクヤの方に遊びに行っていただけ」
レビは姿を現した。
そしてその傍らに片腕をなくし、ボロボロになったビャクヤの姿。
「父さん!!」
「安心して。これは幻の姿。だけどこれは未来のビャクヤの姿。あなたはこの絶望を受け入れる『勇気』はあるかしら」
そう言うとビャクヤの姿が消えた。
「そんな・・・」
アルファはうなだれて動く事ができなくなってしまった。
「やはりまだまだ子どもね。もっと楽しませて欲しかったわ。絶望の闇に沈むがいい」
「月影の舞・闇月」
レビはアルファの手を握り、闇の中に入ろうとした時、アルファは立ち上がった。
「この程度の絶望で屈するほどやわじゃない」
「ゼロ距離・天翔風来波」
レビは無数の竜巻の風によって、はるか遠くに吹き飛ばされた。
「トリスとマリアは大丈夫だろう。アルファよ、この先絶望が見えてもそれを受け入れる『勇気』を心に持てよ。月影の白兎はワシらと同じ白き者。やつも眼の使い手だ!」
「わかったよ、父さん」
レビは瞬時にアルファの目の前にやってきて、じっと眼を見ていた。
「アルファは私の事覚えているかしら?あなたの眼『エア・イリス』を奪ったのは私よ」
「もちろん覚えてる。でもおまえのおかげでワシはトリスと出会う事が出来た。今では感謝してるよ」
「強がりを言っているのも今のうちよ。あなたの相手は私がしてあげる」
レビはビャクヤとサタンから離れるようにアルファを吹き飛ばした。
「さあいくわよ!『エア・イリス』のないあなたはどこまでやれるのかしらね」
「『ムーン・アイリス』開眼」
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「月影の舞・幻月」
レビは3体に分身。
「こっちもいくぜ」
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「そんなのじゃ私には当たらないわ。もっと私を楽しませてよ」
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「そんな攻撃には当たりはしない」
アルファは躱したが、三日月のブーメランはアルファの腕に当たり傷を負ってしまった。
「私の攻撃が普通の攻撃だと思ってたのかしら。きちんと眼を使って見てちょうだい。まだまだ戦いは始まったばかりよ」
再びアルファに三日月のブーメランが放たれる。
「さっきはきちんと躱したはずなのになぜだ・・・」
アルファはブーメランを再び躱したが、アルファの腕に当たった。
きちんと見ているはずなのになぜだ。もしかして・・・
「わかった!この三日月のブーメランが本体ではなく、影の方が本体だ!」
「正解!よくわかったね。じゃあ次はどうかしら」
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くそ、どこにいる。
アルファは見えないレビの攻撃にジワジワとダメージを受け始めた。
「このままではマズいぞ。なんとかしないと・・・眼に頼ってばかりじゃダメだ。心の眼で感じないと」
アルファは眼を閉じて、レビが動く事で生じる風を感じ攻撃を躱しはじめた。
「なかなかやるわね。でもそんなやり方は眼を持つ白き者にはふさわしくない戦い方よ」
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レビの気配はなくなり、何も感じる事ができなくなった。
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再びアルファは見えない攻撃によってダメージを受け始めた。
「このままでは一方的にやられるだけだ。攻撃は最大の防御。攻撃を司る四獣なら攻撃だ!」
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しかし、その攻撃はレビに当たったという感じはなかった。
「なぜだ!攻撃が当たる気配すら感じさせないのか・・・」
「残念ながらその答えは違うよ。私はただ影に隠れてビャクヤの方に遊びに行っていただけ」
レビは姿を現した。
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「父さん!!」
「安心して。これは幻の姿。だけどこれは未来のビャクヤの姿。あなたはこの絶望を受け入れる『勇気』はあるかしら」
そう言うとビャクヤの姿が消えた。
「そんな・・・」
アルファはうなだれて動く事ができなくなってしまった。
「やはりまだまだ子どもね。もっと楽しませて欲しかったわ。絶望の闇に沈むがいい」
「月影の舞・闇月」
レビはアルファの手を握り、闇の中に入ろうとした時、アルファは立ち上がった。
「この程度の絶望で屈するほどやわじゃない」
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レビは無数の竜巻の風によって、はるか遠くに吹き飛ばされた。
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