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35話

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応接室にて
~~~
「先ほどは失礼しました」

「武器屋でも同じ感じだったので、気にしないでください」

「そうでしたか。ちなみにですが南の王国から2ヶ月もかかるここまでどうやって来たのですか?」

なんて説明したらいいんだろ。

「風を極めたんで、空飛んで来ました」

「ハハハ、空を飛んできたときましたか。さすがはSランク挑戦者ですね。このクラスになると信じがたい事もよくある事です」

よくある事か・・・Sランクの人達っていうのはそういうもんなんだな。

「それでは本題の『ブルードラゴン』の事ですが、まずはここから北の方に2週間くらい行った先にある『龍の洞窟』と言われる場所に生息しています。この場所にはドラゴンブルーと言われるくらい綺麗な青の川が流れています。『ブルードラゴン』はこの魔力のあふれる水を飲んでいるため強くなったとされています」

強くなれるか。魔力のあふれる水に興味が出てきたな。

「そして洞窟の最奥には『ブルードラゴン』より強力な魔物がいますので行かない事をおすすめします」

道具屋の親父さんも言っていた強力な魔物。本当に近づかない方がいいんだろうな。

「あと『ブルードラゴン』は空を飛びますのでその対策をした方がいいでしょう。そして危険を感じると仲間も呼びますので気をつけてください。『ブルードラゴン』の情報は以上になります」

「ありがとうございました」

「他に聞きたい事などはありますか?」

「この国で今度祭りがあるって聞いていたんですが、どういった祭りですか?」

「今度ある祭りと言われると3か月後にある祭りで『青の知恵祭り』と言われる祭りですかね。この祭りは世界一の武器屋、防具屋、道具屋を決める祭りとなっています。まあいつもドワフ3兄弟が1位を取っていて、この国の武器屋と防具屋は世界一とされています」

「じゃあフワドーさんは世界一の道具屋だったんだ!」

「フワドー様とお知り合いでしたか」

「はい。でもそんな人には全然見えないです。だってヒゲ面の気の良いオッチャンにしか見えないですもん」

「ふふっ、たしかにそうかもしれませんね。あっ!今のは内緒でお願いします」

やはりみんな思っている事は一緒だな。

「はい」

「ご質問は以上でよろしいでしょうか?」

「はい」

「それではトリス様のご武運お祈り申し上げます。頑張ってください」

こうして俺はギルドを出て宿屋に向かい、次の日の朝を迎えた。

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