34 / 104
34話
しおりを挟む
俺はゆっくり景色を楽しみながら空を飛び、移動していたため夕方になっていた。
「遅くなったがそろそろ東の王国に着く頃だな。普通にくれば、2か月はかかる距離だから早いんだけどな」
それから少しして、街が見えてきた。
「そろそろ歩いて行くか」
街の入り口には門番がいて、俺は門番に商人の証を見せながら、門番に尋ねる。
「この街の武器屋と防具屋はどのあたりにありますか?」
「ギルドの近くにどちらもありますよ。ギルドは街の中心にあり真っ直ぐ行くとあります」
「ありがとうございます」
まずは頼まれたいたお使いの用事を済ませるとするか。
俺は武器屋に立ち寄る事にした。
街の入り口からしばらく真っ直ぐ歩くと3つの大きな建物。
中央にギルド、左右に武器屋と防具屋があった。
武器屋の扉を開くと、そこには綺麗なお姉さん。
「いらっしゃいませ。本日はどういったご用件でしょうか?」
「南の王国のフワドーさんからの依頼でドフワーさんに荷物お持ちしました」
「あれ・・・その依頼は今日聞いたような気が・・・ちょっと確認しますので少々お待ちください」
「はい」
受付の人は奥に行き、10分くらい待っていた。
「お待たせしました。大変申し訳ありませんが、本日はその荷物を受け取る事ができません」
「えっ!なんでですか?」
「まず本日というか、後2か月くらい社長のドフワーは武器の製作のため戻ってきません。次に今朝フワドー様からの依頼があった事は伺っております。ですが普通であれば南の王国からここまでは2か月かかる距離です。それなのに今日その依頼の品を持ってきたと言われても信じがたいので、社長以外の人は対応しない方がいいという結論になりました。申し訳ございません」
「まいったな。まぁ仕方ないかぁ、お手数おかけしました。失礼します」
こうして武器屋を後にして防具屋に行ったが、同じように2か月は戻ってこないと言われた。
いないものはしょうがない。先に『ブルードラゴン』の討伐をするか。まずは情報収集しないとな。
俺はギルドの扉を開けた。
「こんばんは。本日はどういったご用件でしょうか?」
受付の人が対応してくれた。
「トリスといいます。Sランクの『ブルードラゴン』の情報を知りたいんですが・・・」
「あれ・・・Sランクの挑戦者がっていう話はついこの前聞いたような・・・ちょっと確認しますので少々お待ちください」
受付の人は奥に行き、10分くらい待っていたらギルド長と一緒に戻ってきた。
「本当にトリス様ご本人でしょうか?」
また疑われているな。どうしたら信じてもらえるんだろうか。冒険者なんだから実力を示したらいいかな。
「はい。私がSランク挑戦者のトリスです」
そう言うと共に建物全体に威圧をかけた。
その日の仕事を終えて、食事や酒を楽しんで騒いでいた人達はその威圧に圧倒されて一瞬にして静まり返った。
「実力からして本物のようですね。失礼いたしました。それでは奥の応接室でお話しましょう」
「はい」
俺は応接室に通された。
「遅くなったがそろそろ東の王国に着く頃だな。普通にくれば、2か月はかかる距離だから早いんだけどな」
それから少しして、街が見えてきた。
「そろそろ歩いて行くか」
街の入り口には門番がいて、俺は門番に商人の証を見せながら、門番に尋ねる。
「この街の武器屋と防具屋はどのあたりにありますか?」
「ギルドの近くにどちらもありますよ。ギルドは街の中心にあり真っ直ぐ行くとあります」
「ありがとうございます」
まずは頼まれたいたお使いの用事を済ませるとするか。
俺は武器屋に立ち寄る事にした。
街の入り口からしばらく真っ直ぐ歩くと3つの大きな建物。
中央にギルド、左右に武器屋と防具屋があった。
武器屋の扉を開くと、そこには綺麗なお姉さん。
「いらっしゃいませ。本日はどういったご用件でしょうか?」
「南の王国のフワドーさんからの依頼でドフワーさんに荷物お持ちしました」
「あれ・・・その依頼は今日聞いたような気が・・・ちょっと確認しますので少々お待ちください」
「はい」
受付の人は奥に行き、10分くらい待っていた。
「お待たせしました。大変申し訳ありませんが、本日はその荷物を受け取る事ができません」
「えっ!なんでですか?」
「まず本日というか、後2か月くらい社長のドフワーは武器の製作のため戻ってきません。次に今朝フワドー様からの依頼があった事は伺っております。ですが普通であれば南の王国からここまでは2か月かかる距離です。それなのに今日その依頼の品を持ってきたと言われても信じがたいので、社長以外の人は対応しない方がいいという結論になりました。申し訳ございません」
「まいったな。まぁ仕方ないかぁ、お手数おかけしました。失礼します」
こうして武器屋を後にして防具屋に行ったが、同じように2か月は戻ってこないと言われた。
いないものはしょうがない。先に『ブルードラゴン』の討伐をするか。まずは情報収集しないとな。
俺はギルドの扉を開けた。
「こんばんは。本日はどういったご用件でしょうか?」
受付の人が対応してくれた。
「トリスといいます。Sランクの『ブルードラゴン』の情報を知りたいんですが・・・」
「あれ・・・Sランクの挑戦者がっていう話はついこの前聞いたような・・・ちょっと確認しますので少々お待ちください」
受付の人は奥に行き、10分くらい待っていたらギルド長と一緒に戻ってきた。
「本当にトリス様ご本人でしょうか?」
また疑われているな。どうしたら信じてもらえるんだろうか。冒険者なんだから実力を示したらいいかな。
「はい。私がSランク挑戦者のトリスです」
そう言うと共に建物全体に威圧をかけた。
その日の仕事を終えて、食事や酒を楽しんで騒いでいた人達はその威圧に圧倒されて一瞬にして静まり返った。
「実力からして本物のようですね。失礼いたしました。それでは奥の応接室でお話しましょう」
「はい」
俺は応接室に通された。
0
お気に入りに追加
493
あなたにおすすめの小説
【完結】新しい我輩、はじめます。
コル
ファンタジー
魔界を統一した魔王デイルワッツ、次に人間界を支配するために侵攻を開始する。
そんな時、人間界で「天使の剣を抜いたものが勇者となり魔王を討つべし」とお触れが出た。
これを聞いたデイルワッツは自分の魂と魔力を人間の体に移し、自ら剣の破壊と勇者を始末しようと儀式に紛れ込むがなかなか剣を抜けるものは出てこなかった。
見物人にも儀式参加となりデイルワッツの順番が回っきてしまう、逃げるに逃げれなくなってしまい仕方なく剣を掴んだ瞬間に魔力を吸われ剣に宿る精霊エリンが具現化し剣が抜けてしまった。
剣を抜いた事により勇者と認められ魔王討伐の命が下る……がその魔王は自分自身である。
自分が自分を討ちに行く謎の冒険記はじめます。
【完結済】
・スケルトンでも愛してほしい![https://www.alphapolis.co.jp/novel/525653722/331309959]
・私が勇者を追いかける理由。[https://www.alphapolis.co.jp/novel/525653722/132420209]
※この作品は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さん、「ノベルアップ+」さんとのマルチ投稿です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる