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5話
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[総獲得経験値が1兆を超えたため、ワンエクスペリエンスのブロンズ称号を獲得しました]
ボクはスマホを操作して称号の詳細を確認。
ブロンズ称号・ワンエクスペリエンス。総獲得経験値が1兆超えた者に送られる称号。プラチナメタルスライムを1体倒すと1兆の経験値を得られるためワンエクスペリエンスとなっている。
効果・獲得経験値が1.2倍になる。ただしプラチナメタルスライムを除く。
ダイヤのマーク専用効果・マークスキル、エクスペリエンスダーツを使えるようになる。
エクスペリエンスダーツは経験値を固定ダメージに変換して攻撃するスキル。ただしプラチナメタルスライムに対してはフル消費の場合のみダメージを与える事が出来る。
「えっ、何これ。ちょっとまだ理解が追いつかないんだけど・・・」
獲得経験値の増加は簡単に理解出来る。おそらくシルバー称号やゴールド称号でも同じ効果だという事も簡単に予想出来る。
だけど、ダイヤのマーク専用効果って何?聞いた事ないんだけど・・・ボクが初めて取得したって事か・・・
たしか今トップランカーの人がレベル160台で170になったら固定ダメージ17の武器の二刀流でプラチナメタルスライム討伐に挑戦してみるって掲示板で見た事がある。
今のボクは1兆の経験値を取得してレベル200になってしまっている。
検証を楽しむはずがぶっちぎりの1位になってしまっている。こんなのはボクが望む事じゃない。ボクがやりたいのは検証を楽しむスローライフをしたいのだ。
でもこの状況でいろいろ検証したい事もある。
まず検証したいのはこの経験値を使ってスキルのレベル上げ。
このゲームのスキルは1000個ある。魔法スキルだけでも多岐に渡り、攻撃魔法、補助魔法、回復魔法とある。攻撃魔法はそこからさらに火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、光魔法、闇魔法とある。
これは個性を出すためにわざと細分化されているみたいだ。
火魔法の特化型魔法使いを目指すなら攻撃魔法と火魔法の2つのスキルのレベルを上げればいい。
満遍なくどの攻撃魔法も使えるキャラクターを作りたいと思ったら、攻撃魔法と属性魔法の6つ、全部で7つのスキルのレベル上げが必要となる。
この事からわかるようにこのゲームにおいてバランス型のキャラクターを作りたいと思うとすごく大変になる。
だからこそ検証出来ていない事がある。それは1000のスキルを全て取得しながらのレベル上げ。
レベル160の人が1000億の経験値を1000のスキルに振り分けてスキルレベルを60までしたという情報を見た事がある。だけど何も称号は獲得出来なかったという。
今のボクなら1兆を1000のスキルに振り分けると全てのスキルレベルを100にする事が出来る。
「思い立ったが吉日だ」
ボクは早速行動に移す・・・といってもやる事はスマホをポチポチして経験値を振り分けるという作業。
1000回も同じ事をするために地味に時間がかかる。
・・・
「これで最後のレベル上げだーー」
ポチッ
スマホの画面にはシステムメッセージ。
[1000のスキルがレベル100になったため、フールのブロンズ称号を獲得しました]
「やった、称号ゲットだぜ。この称号の効果はなんだろな」
ワクワクしながら称号の詳細を確認。
ブロンズ称号・フール。1000のスキルをレベル100にした者に送られる称号。この称号は条件を満たしていない場合、剥奪される称号です。
効果・特になし。
「えっ、効果は特になしなんだ。称号名もフールって愚か者っていう意味だしこの称号は名前だけの称号って感じみたいだな。時間はかかったけどワクワク楽しめたからいいっか」
ボクはスマホをポケットにしまい込んで次の行動を起こす。
「経験値はスキルレベルに振り分けてなくなった。エクスペリエンスダーツというのもまだ試していないし、またプラチナメタルスライムを倒すとするか」
ボクは再びプラチナメタルスライムを倒すためにショートソードを身構えた。
ボクはスマホを操作して称号の詳細を確認。
ブロンズ称号・ワンエクスペリエンス。総獲得経験値が1兆超えた者に送られる称号。プラチナメタルスライムを1体倒すと1兆の経験値を得られるためワンエクスペリエンスとなっている。
効果・獲得経験値が1.2倍になる。ただしプラチナメタルスライムを除く。
ダイヤのマーク専用効果・マークスキル、エクスペリエンスダーツを使えるようになる。
エクスペリエンスダーツは経験値を固定ダメージに変換して攻撃するスキル。ただしプラチナメタルスライムに対してはフル消費の場合のみダメージを与える事が出来る。
「えっ、何これ。ちょっとまだ理解が追いつかないんだけど・・・」
獲得経験値の増加は簡単に理解出来る。おそらくシルバー称号やゴールド称号でも同じ効果だという事も簡単に予想出来る。
だけど、ダイヤのマーク専用効果って何?聞いた事ないんだけど・・・ボクが初めて取得したって事か・・・
たしか今トップランカーの人がレベル160台で170になったら固定ダメージ17の武器の二刀流でプラチナメタルスライム討伐に挑戦してみるって掲示板で見た事がある。
今のボクは1兆の経験値を取得してレベル200になってしまっている。
検証を楽しむはずがぶっちぎりの1位になってしまっている。こんなのはボクが望む事じゃない。ボクがやりたいのは検証を楽しむスローライフをしたいのだ。
でもこの状況でいろいろ検証したい事もある。
まず検証したいのはこの経験値を使ってスキルのレベル上げ。
このゲームのスキルは1000個ある。魔法スキルだけでも多岐に渡り、攻撃魔法、補助魔法、回復魔法とある。攻撃魔法はそこからさらに火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、光魔法、闇魔法とある。
これは個性を出すためにわざと細分化されているみたいだ。
火魔法の特化型魔法使いを目指すなら攻撃魔法と火魔法の2つのスキルのレベルを上げればいい。
満遍なくどの攻撃魔法も使えるキャラクターを作りたいと思ったら、攻撃魔法と属性魔法の6つ、全部で7つのスキルのレベル上げが必要となる。
この事からわかるようにこのゲームにおいてバランス型のキャラクターを作りたいと思うとすごく大変になる。
だからこそ検証出来ていない事がある。それは1000のスキルを全て取得しながらのレベル上げ。
レベル160の人が1000億の経験値を1000のスキルに振り分けてスキルレベルを60までしたという情報を見た事がある。だけど何も称号は獲得出来なかったという。
今のボクなら1兆を1000のスキルに振り分けると全てのスキルレベルを100にする事が出来る。
「思い立ったが吉日だ」
ボクは早速行動に移す・・・といってもやる事はスマホをポチポチして経験値を振り分けるという作業。
1000回も同じ事をするために地味に時間がかかる。
・・・
「これで最後のレベル上げだーー」
ポチッ
スマホの画面にはシステムメッセージ。
[1000のスキルがレベル100になったため、フールのブロンズ称号を獲得しました]
「やった、称号ゲットだぜ。この称号の効果はなんだろな」
ワクワクしながら称号の詳細を確認。
ブロンズ称号・フール。1000のスキルをレベル100にした者に送られる称号。この称号は条件を満たしていない場合、剥奪される称号です。
効果・特になし。
「えっ、効果は特になしなんだ。称号名もフールって愚か者っていう意味だしこの称号は名前だけの称号って感じみたいだな。時間はかかったけどワクワク楽しめたからいいっか」
ボクはスマホをポケットにしまい込んで次の行動を起こす。
「経験値はスキルレベルに振り分けてなくなった。エクスペリエンスダーツというのもまだ試していないし、またプラチナメタルスライムを倒すとするか」
ボクは再びプラチナメタルスライムを倒すためにショートソードを身構えた。
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