12 / 14
〈弁護士side・3〉
しおりを挟む
「テレビは、なるべく見ない方が良いよ。」
施設に行くと、愛奈はワイドショーを眺めていた。
「生田さん。私わからないんです。どうして父は何も教えてくれないんでしょう。心が、気持ちが揺れるんです。不安でたまらない…。」
あれから三ヶ月。
聡はまだ、口を閉ざしている。
相変わらず、真実は闇に葬られたまま。
愛奈は今。
『もしかしたら』を考えている。
自分は幸せな家庭にいたのに、聡によって壊されたのではないか。
本当は、あの両親に愛情を注いでもらっていたのではないか。
悪いのは…、全部聡だったのではないか。
(あなたの、筋書き通りになろうとしてますよ…。)
でも、迷っている。
本能が、経験が、違うと叫んでいる。
だから心を揺さぶられているのだ。
愛奈は続ける。
「テレビでみんな、好き勝手言うんです。父が悪い。あの殺人も何もかもが全部父のせいだって。自分の子どもを殺した人たちの肩まで持つ人もいる。仕方がない、と。でも、一番嫌なのは。私が『可哀想な子』と言われること。…私には、父が正解だったんです。それなのに…。」
同じだ。
この子も、自分が生きていた場所に満足していたんだ。
ちゃんと満たされていた。
納得もしていた。
幸せが、そこにあった。
蒼士は歯を食いしばる。
つくづく、自分の不甲斐なさを噛み締める。
「ごめんね。僕が聞き出せないばかりに。」
愛奈は頭を振る。
「生田さんのせいじゃないです。ただ。私が最近、何を信じて良いのかが、わからなくなっちゃっただけなんです。」
蒼士は頷く。
それは、あまりにも当然なことだった。
「フリースクールにいた頃に。親友が死んじゃったんです。お母さんに殺されたんです。彼女はずっと信じていました。いつか、幸せだった時の家族に。元の家族に戻れるって。…でも、叶わなかった。」
蒼士はじっと、耳を傾ける。
「私、その時は許せなくて。今でもやっぱり許せないけど。でも、美咲…、彼女にしかわからない現実があったんだ。そう思うようになってきた。どうして彼女は自分を傷付けるお母さんを、信じ続けていたのか。きっと、そこには信じられるものがあったんだって。私には。実の両親に、どうしてもそう思えるものがない。会って尚更、信じられなくなった。」
愛奈は蒼士を見つめて、心の声を上げる。
「お父さんは、本当にただの気まぐれで私を誘拐したの?あの毎日は、全てが嘘だったの?」
これは。
蒼士を通して、聡に向けられた、愛奈の叫びだ。
たった14歳の子は、今も戦い続けているのだ。
その身が、心が、四方から攻撃されようとも。
崩れ落ちないように、必死に踏ん張っているのだ。
支えになる言葉も、拠り所になる真実もないままに…。
「…僕は、軽はずみな発言はできないけど。美咲ちゃんの気持ちはわかるつもりだよ。今、君が迷う気持ちもね。テレビの人たちは所詮、他人事なんだ。当事者じゃないと理解できない関係だってある。僕はそれを良く知っている。間違ってるなんて、誰にも言われる筋合いないんだ。本人にしかわからない正解なんて、この世には沢山あるよ。だから愛菜ちゃん、今は自分を信じてあげてほしい。」
愛奈は救いを求めるように声を絞り出す。
「その…、自分すらも…信じられない…。」
蒼士の心がズキッと痛む。
(香川さん…。本当に、これで良いんですか?)
犯してしまった罪は償うのは当然だ。
愛奈には真実くらいを知る権利がある。
この子が何に今以上傷付くのか、なぜわからないのだ。
守り方が違うと、なぜ気付かないのだ。
ずっと側にいたはずなのに…。
蒼士は心を固める。
もっと彼の声を引き出さなくてはならない。
「テレビで、彼女が何と言われているか、わかりますか?」
聡は顔を上げる。
「あなただけが好き勝手に言われているだけじゃない。同様に彼女も言われているんです。ネットなんかもっと酷い。一部の専門家は今回の事例を『ストックホルム症候群』だと声を上げている。何かわかります?誘拐犯に長く監禁されると相手に対して、次第に好意を抱くようになる、という心理状態です。」
蒼士は聡を見据え、話を続ける。
「なぜこんな話をしたか。私には、そう思えないからです。あなたには親としての愛情がちゃんとあった。そう思えて仕方ない。そして、彼女も…。だから辛いと、なぜわからないんです。今、あの子は世間からの様々な攻撃に耐えている。必死に戦っているんだ。あなたとの思い出だけを頼りにね。真実がわからない、それが今一番、あの子を苦しめているんですよ。あなたが愛した、なぜそれじゃ駄目なんです!」
思わず声が大きくなる。
自分が肩入れしている事をわかっていた。
それでも、冷静になれずにいる。
「本当の親だとか、赤の他人だとか…。そんなに重要な事でしょうか…。」
聡が小さく呟く。
「親に愛されない事が、どれだけ悲しい事か、わかりますか?」
聡は目を逸らさずに、しっかりと蒼士を捕らえる。
「自分を産んだはずの人間に、自分を否定される。望まれて、喜ばれて、この世に産まれてきたんじゃない。そう思わされることが、どれだけ苦しいかわかりますか?彼女にそう思ってほしくない、それの何がいけないんですか!」
「だから!愛はあったんでしょう?!あなたの元に!それの何が駄目なんですか!!」
「俺は本当の親じゃない!犯罪者だ!!こんな人間と過ごしていた時間なんて忘れるべきなんだ!俺が愛だとか幸せだとか語る資格も権利もない!!」
どうして、こんなにもすれ違ってしまうんだ。
きっと聡も、自分自身を信じられない。
ずっと否定されて生きてきたのだろう。
「俺はこの罪を背負って生きていく、そう決めたんです。あの子が幸せになってくれれば、俺がどうなろうがどうでも良い。もうこれ以上、あの子を縛りたくない。不幸にさせたくないんです。」
なんて、悲しい。
二人の思いが交差していく。
「彼女の幸せは彼女が決めることだ。そして、あなたを選んだ。これ以上不幸にしたくない、そう思うなら。お願いです。本当の事を教えてあげて下さい。あの子の願いはたった一つ。誘拐した理由を知りたい、それだけなんです。」
蒼士は頭を下げる。
どうか、伝わってくれ、と。
「あなたとの時間が家族であった。あなたに守られて育ってきた。そう信じられる拠り所が欲しいんだ。母親に会ったんですよ、彼女は。そこで、全てがわかってしまった。自分は愛されてなんかいなかったと。もう良いでしょう。あの子はもう、十分傷付いた。苦しんだ。解放してあげられるのは、あなたの真実の証言だけなんです。」
聡の顔色が変わっていく。
「母親に…会った…?」
蒼士は自分が弁護士として、あるまじきことを伝えている自覚があった。
本当は、自分が話していいことじゃない。
だけど、これ以上。
不毛な思いを黙って見ていられなかった。
聡はまるで、観念したかのように呆然としている。
母親に会わなければ、きっと、彼の描いた筋書きは完成していたのだろう。
「助けたかった…。俺は、ただあの子を。…助けたかった。今でも、ずっと…彼女を守っていたつもりだった…。」
声を押し殺して泣く聡。
真実はこうして語られた。
それ以上を語ることはなかったが。
それでも。
これ以上ないほどの。
重く、深く、意味のある言葉だった。
施設に行くと、愛奈はワイドショーを眺めていた。
「生田さん。私わからないんです。どうして父は何も教えてくれないんでしょう。心が、気持ちが揺れるんです。不安でたまらない…。」
あれから三ヶ月。
聡はまだ、口を閉ざしている。
相変わらず、真実は闇に葬られたまま。
愛奈は今。
『もしかしたら』を考えている。
自分は幸せな家庭にいたのに、聡によって壊されたのではないか。
本当は、あの両親に愛情を注いでもらっていたのではないか。
悪いのは…、全部聡だったのではないか。
(あなたの、筋書き通りになろうとしてますよ…。)
でも、迷っている。
本能が、経験が、違うと叫んでいる。
だから心を揺さぶられているのだ。
愛奈は続ける。
「テレビでみんな、好き勝手言うんです。父が悪い。あの殺人も何もかもが全部父のせいだって。自分の子どもを殺した人たちの肩まで持つ人もいる。仕方がない、と。でも、一番嫌なのは。私が『可哀想な子』と言われること。…私には、父が正解だったんです。それなのに…。」
同じだ。
この子も、自分が生きていた場所に満足していたんだ。
ちゃんと満たされていた。
納得もしていた。
幸せが、そこにあった。
蒼士は歯を食いしばる。
つくづく、自分の不甲斐なさを噛み締める。
「ごめんね。僕が聞き出せないばかりに。」
愛奈は頭を振る。
「生田さんのせいじゃないです。ただ。私が最近、何を信じて良いのかが、わからなくなっちゃっただけなんです。」
蒼士は頷く。
それは、あまりにも当然なことだった。
「フリースクールにいた頃に。親友が死んじゃったんです。お母さんに殺されたんです。彼女はずっと信じていました。いつか、幸せだった時の家族に。元の家族に戻れるって。…でも、叶わなかった。」
蒼士はじっと、耳を傾ける。
「私、その時は許せなくて。今でもやっぱり許せないけど。でも、美咲…、彼女にしかわからない現実があったんだ。そう思うようになってきた。どうして彼女は自分を傷付けるお母さんを、信じ続けていたのか。きっと、そこには信じられるものがあったんだって。私には。実の両親に、どうしてもそう思えるものがない。会って尚更、信じられなくなった。」
愛奈は蒼士を見つめて、心の声を上げる。
「お父さんは、本当にただの気まぐれで私を誘拐したの?あの毎日は、全てが嘘だったの?」
これは。
蒼士を通して、聡に向けられた、愛奈の叫びだ。
たった14歳の子は、今も戦い続けているのだ。
その身が、心が、四方から攻撃されようとも。
崩れ落ちないように、必死に踏ん張っているのだ。
支えになる言葉も、拠り所になる真実もないままに…。
「…僕は、軽はずみな発言はできないけど。美咲ちゃんの気持ちはわかるつもりだよ。今、君が迷う気持ちもね。テレビの人たちは所詮、他人事なんだ。当事者じゃないと理解できない関係だってある。僕はそれを良く知っている。間違ってるなんて、誰にも言われる筋合いないんだ。本人にしかわからない正解なんて、この世には沢山あるよ。だから愛菜ちゃん、今は自分を信じてあげてほしい。」
愛奈は救いを求めるように声を絞り出す。
「その…、自分すらも…信じられない…。」
蒼士の心がズキッと痛む。
(香川さん…。本当に、これで良いんですか?)
犯してしまった罪は償うのは当然だ。
愛奈には真実くらいを知る権利がある。
この子が何に今以上傷付くのか、なぜわからないのだ。
守り方が違うと、なぜ気付かないのだ。
ずっと側にいたはずなのに…。
蒼士は心を固める。
もっと彼の声を引き出さなくてはならない。
「テレビで、彼女が何と言われているか、わかりますか?」
聡は顔を上げる。
「あなただけが好き勝手に言われているだけじゃない。同様に彼女も言われているんです。ネットなんかもっと酷い。一部の専門家は今回の事例を『ストックホルム症候群』だと声を上げている。何かわかります?誘拐犯に長く監禁されると相手に対して、次第に好意を抱くようになる、という心理状態です。」
蒼士は聡を見据え、話を続ける。
「なぜこんな話をしたか。私には、そう思えないからです。あなたには親としての愛情がちゃんとあった。そう思えて仕方ない。そして、彼女も…。だから辛いと、なぜわからないんです。今、あの子は世間からの様々な攻撃に耐えている。必死に戦っているんだ。あなたとの思い出だけを頼りにね。真実がわからない、それが今一番、あの子を苦しめているんですよ。あなたが愛した、なぜそれじゃ駄目なんです!」
思わず声が大きくなる。
自分が肩入れしている事をわかっていた。
それでも、冷静になれずにいる。
「本当の親だとか、赤の他人だとか…。そんなに重要な事でしょうか…。」
聡が小さく呟く。
「親に愛されない事が、どれだけ悲しい事か、わかりますか?」
聡は目を逸らさずに、しっかりと蒼士を捕らえる。
「自分を産んだはずの人間に、自分を否定される。望まれて、喜ばれて、この世に産まれてきたんじゃない。そう思わされることが、どれだけ苦しいかわかりますか?彼女にそう思ってほしくない、それの何がいけないんですか!」
「だから!愛はあったんでしょう?!あなたの元に!それの何が駄目なんですか!!」
「俺は本当の親じゃない!犯罪者だ!!こんな人間と過ごしていた時間なんて忘れるべきなんだ!俺が愛だとか幸せだとか語る資格も権利もない!!」
どうして、こんなにもすれ違ってしまうんだ。
きっと聡も、自分自身を信じられない。
ずっと否定されて生きてきたのだろう。
「俺はこの罪を背負って生きていく、そう決めたんです。あの子が幸せになってくれれば、俺がどうなろうがどうでも良い。もうこれ以上、あの子を縛りたくない。不幸にさせたくないんです。」
なんて、悲しい。
二人の思いが交差していく。
「彼女の幸せは彼女が決めることだ。そして、あなたを選んだ。これ以上不幸にしたくない、そう思うなら。お願いです。本当の事を教えてあげて下さい。あの子の願いはたった一つ。誘拐した理由を知りたい、それだけなんです。」
蒼士は頭を下げる。
どうか、伝わってくれ、と。
「あなたとの時間が家族であった。あなたに守られて育ってきた。そう信じられる拠り所が欲しいんだ。母親に会ったんですよ、彼女は。そこで、全てがわかってしまった。自分は愛されてなんかいなかったと。もう良いでしょう。あの子はもう、十分傷付いた。苦しんだ。解放してあげられるのは、あなたの真実の証言だけなんです。」
聡の顔色が変わっていく。
「母親に…会った…?」
蒼士は自分が弁護士として、あるまじきことを伝えている自覚があった。
本当は、自分が話していいことじゃない。
だけど、これ以上。
不毛な思いを黙って見ていられなかった。
聡はまるで、観念したかのように呆然としている。
母親に会わなければ、きっと、彼の描いた筋書きは完成していたのだろう。
「助けたかった…。俺は、ただあの子を。…助けたかった。今でも、ずっと…彼女を守っていたつもりだった…。」
声を押し殺して泣く聡。
真実はこうして語られた。
それ以上を語ることはなかったが。
それでも。
これ以上ないほどの。
重く、深く、意味のある言葉だった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
Desire -デザイア-
409号室
BL
18禁BLサスペンス作品。
殺人という大罪を犯した美しき堕天使と、荒んだ心を抱きながら罪人を追いかける刑事……。
W大学医学部。特待生で、成績優秀、さらに、その美貌から、学内にファンクラブを持つ程の人気を誇りながら、人との交流を避け、感情を表に表さないミステリアスな青年・藤代十夜は、論文が認められ、更に、アルバイトの家庭教師先の元生徒で、都内有数の大病院の一人娘・香野 風実花 との婚約をし、順風満帆な生活を送っていたが、殺人を犯してしまう。
一方、S西署捜査一課に所属する刑事・本平 和維は、十年前にたった一人の妹が、暴漢に殺害されたことがきっかけで刑事になった。
もともとは、正義感に燃えた優秀な警官だったが、妹を女性として見ていたことに気づいてからは、自らを嫌悪し、幼馴染みで、 キャリア組の女警視・中能登桐日との交際を絶ち、荒んだ心を抱くようになっていた。
たった一人の肉親を殺された刑事と、たった一人の肉親を殺した青年。
この二人が出会った時、運命の歯車は、音を立てて軋み始めた。
イラスト:Yukiya様
すこやか食堂のゆかいな人々
山いい奈
ライト文芸
貧血体質で悩まされている、常盤みのり。
母親が栄養学の本を読みながらごはんを作ってくれているのを見て、みのりも興味を持った。
心を癒し、食べるもので健康になれる様な食堂を開きたい。それがみのりの目標になっていた。
短大で栄養学を学び、専門学校でお料理を学び、体調を見ながら日本料理店でのアルバイトに励み、お料理教室で技を鍛えて来た。
そしてみのりは、両親や幼なじみ、お料理教室の先生、テナントビルのオーナーの力を借りて、すこやか食堂をオープンする。
一癖も二癖もある周りの人々やお客さまに囲まれて、みのりは奮闘する。
やがて、それはみのりの家族の問題に繋がっていく。
じんわりと、だがほっこりと心暖まる物語。
鎌倉古民家カフェ「かおりぎ」
水川サキ
ライト文芸
旧題」:かおりぎの庭~鎌倉薬膳カフェの出会い~
【私にとって大切なものが、ここには満ちあふれている】
彼氏と別れて、会社が倒産。
不運に見舞われていた夏芽(なつめ)に、父親が見合いを勧めてきた。
夏芽は見合いをする前に彼が暮らしているというカフェにこっそり行ってどんな人か見てみることにしたのだが。
静かで、穏やかだけど、たしかに強い生彩を感じた。
別れの曲
石田ノドカ
ライト文芸
主人公・森下陽和は幼少の頃、ピアノを弾くことが好きだった。
しかし、ある日医師から『楽譜“だけ”が読めない学習障害を持っている』と診断されたことをきっかけに、陽和はピアノからは離れてしまう。
月日が経ち、高校一年の冬。
ピアニストである母親が海外出張に行っている間に、陽和は不思議な夢を視る。
そこで語り掛けて来る声に導かれるがまま、読めもしない楽譜に目を通すと、陽和は夢の中だけではピアノが弾けることに気が付く。
夢の中では何でも自由。心持ち次第だと声は言うが、次第に、陽和は現実世界でもピアノが弾けるようになっていく。
時を同じくして、ある日届いた名無しの手紙。
それが思いもよらぬ形で、差出人、そして夢の中で聞こえる声の正体――更には、陽和のよく知る人物が隠していた真実を紐解くカギとなって……
優しくも激しいショパンの旋律に導かれた陽和の、辿り着く答えとは……?
すべてが叶う黒猫の鈴
雪町子
ライト文芸
その黒猫の首輪には鈴がついている。
魔法の鈴だ。
何一つ不自由のない生活をおくる黒猫が、いじめられっこの少女『彩』と出会ったその日から、運命の歯車はくるくると回りだす。
――『ない』ものを『ある』ことにはできないし、『ある』ものも『ない』ことにはできないんだよ。
すべてが叶う鈴とひきかえに、『特別』をなくした黒猫の物語。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
アッキーラ・エンサィオ006『彼女が僕のほっぺたを舐めてくれたんだ』
二市アキラ(フタツシ アキラ)
ライト文芸
多元宇宙並行世界の移動中に遭難してしまった訳あり美少年・鯉太郎のアダルトサバイバルゲーム。あるいは変態する変形合体マトリューシカ式エッセイ。(一応、物語としての起承転結はありますが、どこで読んでも楽しめます。)グローリーな万華鏡BLを追体験!てな、はやい話が"男の娘日記"です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる