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しおりを挟む「天使なんだよ、あいつ…」
「可愛くて可愛くて…なんで俺、あんな事してしまったのかって後悔した」
「あいつさ、ずっと俺のこと好きなんだよ」
「セイ君、セイ君っていつも俺のこと気にかけてくれて」
「俺がバカだったんだ…あいつの優しさを踏みにじった」
「俺のこと…本気で好きでいてくれたのに」
何度も聞くその言葉に笹原は呆れていた。
この男にとってはあるΩが全てなのだ。
だったらその美貌で早く手に入れてしまえばいいのに…と感じていると男は最後にいつもの言葉を口にした。
「早く俺のものにしたい…絶対に今度こそ間違えない……」
そう呟くといつも微笑む。
ゾッとするほど………黒い笑みで。
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