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魔法使いに俺はなれない

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 がっくりと肩を落とし、とぼとぼと歩きながら宿屋へと向かっていた。

 魔法屋へ行った帰り道である。

 魔法を覚えて自分も魔法使いやー。みたいに勇んで行きは向かったのであるがこの通りである。

 この世界の魔法はお店で買える。

 が、貧乏人には買えない。

 1番安い魔法で金貨1枚から。

 自分の懐には金貨は1枚もない。

 何も買う事ができず店員からは冷やかしかと冷たい視線をあびながら退散してきた。

『もー、元気出してよ』

 隣を飛ぶ飛行生命体がいう。

 妖精は自分からみせようとしない限りは他の人にみえないらしく、ぶつぶつ独り言をいうヤベェ奴だと思われない為もあって気にせずそのまま歩いていた。

 妖精は無視されたせいか自分の顔の周りをぐるぐる何周かまわった後。

『じゃあ、私と契約しよう』

 などとのたまった。

 ここにきて魔法少女になるのか。テコ入れ回か。

 などとよくわからない事を考えたがそんな事はなく。

 あ、召喚獣だったのか。

 口にだしていっていたらしく、妖精は獣じゃないよと口を尖らせた。

 だが、そんな事は気にせずできるだけ設定を思い出す。

 この世界には召喚魔法があるのだ。

 その頃やってたゲームから引っ張ってきていて、妖精の容姿から推測するとこの妖精は風を司る召喚獣シー。

 最初はシルフという名前にしたけどなんかよくわからないけど著作権とか引っ掛かりそうと思い少しだけ変えたのだ。


 
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