25 / 100
越後動乱編
死ぬなよってお前それ死亡フラグやん
しおりを挟む
「絶好の旅日和ですよ、ご隠居様!」
そうだな、畜生め!
青い空、一片の雲も無いそこは、まだ花冷えが少しあり肌寒いのはある。今でも少し着込んでいるが、それでも油断していると身体が震えるほどに寒い。
だが、鶯の声が確かな春の到来を私に知らしめていた。
「あ~花粉症が無いのが最高だよ!」
そう言って気持ちのいい風を無粋に吸っているのはハンゾーだ。
今日、私たち一行は出立し越後へと向かう。ハンゾーは当然居残りだ。
向かいたく無いが仕方がない、呼ばれたら行く。当たり前の話だ。それに呼び出したのは上杉謙信からだ、断れる筈もあるまい。
「桃ちゃん」
「ん?」
「僕が言ったこと、ちゃんと覚えてる?」
ハンゾーが声をかけて来る、ハンゾーとはこの冬の間色々と話ができた。
ハンゾー自身もこの世界に来て二十年以上経つ、その知識や思い出は幾らか覚えており一向宗の戦いのことも教えて貰った。
あの火事のことを朧げにしか覚えていないのは予想外だったが、今更覚えていても役に立たないので仕方がないこととする。
それはともかく、私はハンゾーから未来の話を聞いた、この意味が理解できるだろうか?
そう、それは私が未来の出来事を知ることができると言うことである! 目指せ異世界チートだ、知略を活かしてやるわ!
「あぁ、心配無い。上手く活かしてみせるさ。」
「心強いね、これから起きるのは本当の戦だと言うのに。」
「戦場の経験は無いが、命のやり取りの場なら経験がある。問題無いとは思うんだが...」
「違うよ?」
「え?」
「ごろつきの斬り合い、複数人での喧嘩と戦争は違う。人があまりに理不尽に死ぬ、前から、時には後ろからも。そこに命の優劣は無い、そこに運の介在する余地は無い。時に君は兵を率いて戦うことにもあるだろう、その時に知ることになる。兵の命を背負っているということを。」
ごくりと、喉が鳴った気がした。
もしかすると私は、自分が思っていたより戦を舐めていたのかも知らないな。
「僕がそれを知ったのは初陣の時だ。」
地獄、ハンゾーは戦をそう評した。
ハンゾーは教師だ、戦争と言うものは歴史の授業から切っても切り離せないものでありそこに憧れを持ってしまうのは当然のことなのかも知れない。
華々しい戦場にて名を轟かせる、それにより歴史に名を残した勇者たちはそれこそ世界中にいるのだ。
アキレウス
呂布奉先
本多忠勝などが有名だ。
そういや本多忠勝、元気にしてるのかな?雇って無いけど。
徳川勢の殆どは松平元康の嫡男である竹千代と徳川一族を連れて消えた。
お藤から聞いてもその後の足取りは掴めないと言う。
ハンゾーからの情報だが、松平元康の嫡男は史実では松平信康と言い信長の命により切腹させられている男らしい。
気性が激しいという情報だが、この世界ではどうなるのだろうな。
「頼むよ、桃ちゃん。死なんでくれよ。」
「まぁ、不味そうになったら直ぐに逃げるさ。」
「桃ちゃんはこれからの日ノ本に必要だ、残りの2人も探して欲しいしさ。頼むよ。」
「買い被りだな、まぁ生きるのだけは得意だからな。任せてくれよ。」
随分な言われ方だな、今まで私は、こちらの時代の皆が見ているのは『今川輝宗』と言う虚像であって『幼馴染』としての私では無い。
「あの人はすごい奴だぞ」と言う前情報がある場合、その人への接し方は普通とは違うものになるのが普通だ。
後はその虚像を打ち砕かないように言動に気をつければ良いだけだ。 (できてるとは言ってない)
だが、彼らは幼馴染だ。
私のことなんか知り尽くしているだろう。
「買い被りなんかじゃ無いよ、僕はね、いつだって未来のことを考えてる。」
「流石だな。」
「教師だからね、未来を育てるのが僕の仕事だ。桃ちゃんにとって今川義元ってどんな人だった?」
「頼り甲斐があって、我儘な男だ。だが英雄だった。」
「そう、英雄だ。彼の役割は天下一統、信長のような天下布武では無く将軍の権威を上げることで天下を鎮めた。史実を知っている僕らから見ればやや物足りないけど、この世界の者からすれば素晴らしい偉業だ。」
戦争が無く、平和なこと。
恐らく殆どの百姓が願っている願い、普通と笑われるだろうがこの乱世ではそれだけが彼らの願いだった。
「天下は鎮まった、これから重宝されるのは創る者だ。」
「それが...私だと?それは他の者の役目だ、私は隠居だ。」
「だからこそだ、この旅を君は道楽と称す。だが君は旅の中で人と触れ合い、彼らを救った。『創る者』次代に必要なのはそれなんだよ。」
私は、甲斐国で出会った清吾たちを思い出した。
彼らは泰平の世であっても苦しんでいた、土地のせいと断ずるのはいかにも二流だ。
それが、乱世の残した大きな爪痕であるのは間違い無いが、領主の政策も良く無いのだろう。
だが、彼らはきっとフロイスに救われているだろう。
確かにそれは、私のした善行と言えるのかもしれない。
「これから必要なのは英雄じゃ無い、桃ちゃんみたいな象徴と名も無き1人1人の文官さ。」
「象徴か。」
「戦国時代で名を馳せた英雄の殆どは強い、織田信長、豊臣秀吉、そして今川義元...大名では無いものたちも皆武名で名を馳せた者が殆どだ。それこそ君に仕えている2人がそうだね。」
最後の言葉を小さめに言いつつ、ハンゾーはちらりと後ろの2人を見た。
「英雄は必要無かったと?」
「必要無いとは言わない、彼らが有名になったのはその華々しい逸話や武功あってのものだからね。まぁそのせいで文官の資料が少ないのが寂しいけど。彼らは強いリーダーとして皆を武力で率いたけど、いやだからこそ皆の心に寄り添えるそんなリーダーになれなかったんだ。」
「皆の心に寄り添うか。」
信長や秀吉は、孤立していた。
2人とも己が持つ才覚故に、並び立つ者が居なかったのだ。その末路は知っているだろう。
信長のいない織田家は見るも無残に瓦解し、豊臣家は滅んだ。
彼らには、次代が無かったのだ。
結果だけを見るならば武田信玄も同じだろう、個人的には上杉景勝が成功例だと思っている。
「今は今川氏真殿がそれを担ってくれている、君の息子も優秀だと聞いているよ。」
「ありがとう。」
「だがまだだ、まだ死ねないよ。」
ハンゾーの目が頼り無さげに動く、まだ何か言い足りないのか?
ま、また今度にとっておこう。言い足りないぐらいが丁度良いからな。
「勿論だ、また会おう!」
「おうよ!」
ハンゾーが笑顔でそう答えるのと同時に、付いてきた家臣たちも頭を下げる。
こちらも軽く会釈をすると馬に飛び乗り、悠々と歩き始めた。
さて、越後だ!
行きたくねぇ!
そうだな、畜生め!
青い空、一片の雲も無いそこは、まだ花冷えが少しあり肌寒いのはある。今でも少し着込んでいるが、それでも油断していると身体が震えるほどに寒い。
だが、鶯の声が確かな春の到来を私に知らしめていた。
「あ~花粉症が無いのが最高だよ!」
そう言って気持ちのいい風を無粋に吸っているのはハンゾーだ。
今日、私たち一行は出立し越後へと向かう。ハンゾーは当然居残りだ。
向かいたく無いが仕方がない、呼ばれたら行く。当たり前の話だ。それに呼び出したのは上杉謙信からだ、断れる筈もあるまい。
「桃ちゃん」
「ん?」
「僕が言ったこと、ちゃんと覚えてる?」
ハンゾーが声をかけて来る、ハンゾーとはこの冬の間色々と話ができた。
ハンゾー自身もこの世界に来て二十年以上経つ、その知識や思い出は幾らか覚えており一向宗の戦いのことも教えて貰った。
あの火事のことを朧げにしか覚えていないのは予想外だったが、今更覚えていても役に立たないので仕方がないこととする。
それはともかく、私はハンゾーから未来の話を聞いた、この意味が理解できるだろうか?
そう、それは私が未来の出来事を知ることができると言うことである! 目指せ異世界チートだ、知略を活かしてやるわ!
「あぁ、心配無い。上手く活かしてみせるさ。」
「心強いね、これから起きるのは本当の戦だと言うのに。」
「戦場の経験は無いが、命のやり取りの場なら経験がある。問題無いとは思うんだが...」
「違うよ?」
「え?」
「ごろつきの斬り合い、複数人での喧嘩と戦争は違う。人があまりに理不尽に死ぬ、前から、時には後ろからも。そこに命の優劣は無い、そこに運の介在する余地は無い。時に君は兵を率いて戦うことにもあるだろう、その時に知ることになる。兵の命を背負っているということを。」
ごくりと、喉が鳴った気がした。
もしかすると私は、自分が思っていたより戦を舐めていたのかも知らないな。
「僕がそれを知ったのは初陣の時だ。」
地獄、ハンゾーは戦をそう評した。
ハンゾーは教師だ、戦争と言うものは歴史の授業から切っても切り離せないものでありそこに憧れを持ってしまうのは当然のことなのかも知れない。
華々しい戦場にて名を轟かせる、それにより歴史に名を残した勇者たちはそれこそ世界中にいるのだ。
アキレウス
呂布奉先
本多忠勝などが有名だ。
そういや本多忠勝、元気にしてるのかな?雇って無いけど。
徳川勢の殆どは松平元康の嫡男である竹千代と徳川一族を連れて消えた。
お藤から聞いてもその後の足取りは掴めないと言う。
ハンゾーからの情報だが、松平元康の嫡男は史実では松平信康と言い信長の命により切腹させられている男らしい。
気性が激しいという情報だが、この世界ではどうなるのだろうな。
「頼むよ、桃ちゃん。死なんでくれよ。」
「まぁ、不味そうになったら直ぐに逃げるさ。」
「桃ちゃんはこれからの日ノ本に必要だ、残りの2人も探して欲しいしさ。頼むよ。」
「買い被りだな、まぁ生きるのだけは得意だからな。任せてくれよ。」
随分な言われ方だな、今まで私は、こちらの時代の皆が見ているのは『今川輝宗』と言う虚像であって『幼馴染』としての私では無い。
「あの人はすごい奴だぞ」と言う前情報がある場合、その人への接し方は普通とは違うものになるのが普通だ。
後はその虚像を打ち砕かないように言動に気をつければ良いだけだ。 (できてるとは言ってない)
だが、彼らは幼馴染だ。
私のことなんか知り尽くしているだろう。
「買い被りなんかじゃ無いよ、僕はね、いつだって未来のことを考えてる。」
「流石だな。」
「教師だからね、未来を育てるのが僕の仕事だ。桃ちゃんにとって今川義元ってどんな人だった?」
「頼り甲斐があって、我儘な男だ。だが英雄だった。」
「そう、英雄だ。彼の役割は天下一統、信長のような天下布武では無く将軍の権威を上げることで天下を鎮めた。史実を知っている僕らから見ればやや物足りないけど、この世界の者からすれば素晴らしい偉業だ。」
戦争が無く、平和なこと。
恐らく殆どの百姓が願っている願い、普通と笑われるだろうがこの乱世ではそれだけが彼らの願いだった。
「天下は鎮まった、これから重宝されるのは創る者だ。」
「それが...私だと?それは他の者の役目だ、私は隠居だ。」
「だからこそだ、この旅を君は道楽と称す。だが君は旅の中で人と触れ合い、彼らを救った。『創る者』次代に必要なのはそれなんだよ。」
私は、甲斐国で出会った清吾たちを思い出した。
彼らは泰平の世であっても苦しんでいた、土地のせいと断ずるのはいかにも二流だ。
それが、乱世の残した大きな爪痕であるのは間違い無いが、領主の政策も良く無いのだろう。
だが、彼らはきっとフロイスに救われているだろう。
確かにそれは、私のした善行と言えるのかもしれない。
「これから必要なのは英雄じゃ無い、桃ちゃんみたいな象徴と名も無き1人1人の文官さ。」
「象徴か。」
「戦国時代で名を馳せた英雄の殆どは強い、織田信長、豊臣秀吉、そして今川義元...大名では無いものたちも皆武名で名を馳せた者が殆どだ。それこそ君に仕えている2人がそうだね。」
最後の言葉を小さめに言いつつ、ハンゾーはちらりと後ろの2人を見た。
「英雄は必要無かったと?」
「必要無いとは言わない、彼らが有名になったのはその華々しい逸話や武功あってのものだからね。まぁそのせいで文官の資料が少ないのが寂しいけど。彼らは強いリーダーとして皆を武力で率いたけど、いやだからこそ皆の心に寄り添えるそんなリーダーになれなかったんだ。」
「皆の心に寄り添うか。」
信長や秀吉は、孤立していた。
2人とも己が持つ才覚故に、並び立つ者が居なかったのだ。その末路は知っているだろう。
信長のいない織田家は見るも無残に瓦解し、豊臣家は滅んだ。
彼らには、次代が無かったのだ。
結果だけを見るならば武田信玄も同じだろう、個人的には上杉景勝が成功例だと思っている。
「今は今川氏真殿がそれを担ってくれている、君の息子も優秀だと聞いているよ。」
「ありがとう。」
「だがまだだ、まだ死ねないよ。」
ハンゾーの目が頼り無さげに動く、まだ何か言い足りないのか?
ま、また今度にとっておこう。言い足りないぐらいが丁度良いからな。
「勿論だ、また会おう!」
「おうよ!」
ハンゾーが笑顔でそう答えるのと同時に、付いてきた家臣たちも頭を下げる。
こちらも軽く会釈をすると馬に飛び乗り、悠々と歩き始めた。
さて、越後だ!
行きたくねぇ!
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
幼馴染と婚約者を裏切った2人の末路
柚木ゆず
恋愛
「こういうことなの、メリッサ。だからね、アドン様との関係を解消してもらいたいの」
「今の俺にとって1番は、エステェ。2番目を心から愛することなんてできるはずがなくて、そんな状況は君にとってもマイナスしか生まない。そうだろう?」
大事な話がある。そう言われて幼馴染が暮らすファレナルース伯爵邸を訪れたら、幼馴染エステェの隣にはわたくしの婚約者がいました。
どうやら二人はわたくしが紹介をした際に共に一目惚れをして、内緒で交際をして昨日恋人になっていて――。そのままだと婚約できないから、『別れて』と言っているみたいですわ。
……そう。そうなのね。分かったわ。
わたくし達が結んでいる婚約は、すぐに白紙にしますわ。
でもね、エステェ、アドン様。これで幸せになれると貴方達は喜んでいるけど、そうはならないと思うわ。
だって平然と幼馴染と婚約者を裏切るような人達は、いずれまた――
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
婚約破棄?貴方程度がわたくしと結婚出来ると本気で思ったの?
三条桜子
恋愛
王都に久しぶりにやって来た。楽しみにしていた舞踏会で突如、婚約破棄を突きつけられた。腕に女性を抱いてる。ん?その子、誰?わたくしがいじめたですって?わたくしなら、そんな平民殺しちゃうわ。ふふふ。ねえ?本気で貴方程度がわたくしと結婚出来ると思っていたの?可笑しい! ◎短いお話。文字数も少なく読みやすいかと思います。全6話。
イラスト/ノーコピーライトガール
旅行先で目を覚ましたら武田勝頼になっていた私。どうやら自分が当主らしい。そこまでわかって不安に覚える事が1つ。それは今私が居るのは天正何年?
俣彦
ファンタジー
旅行先で目を覚ましたら武田勝頼になった私。
武田家の当主として歴史を覆すべく、父信玄時代の同僚と共に生き残りを図る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる