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野良犬の遠吠え
サスペンス復讐シリーズ
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小説「野良犬の遠吠え」。。。。
1.ぼやき探偵登場
東京の下町,王子の駅前路地に事務所を構えている、探偵「大光寺大洋」は35歳で、警視庁捜査一課のエリート刑事だった。
しかし、ある大物政治家の贈収賄事件で誤認捜査の結果責任を取らされて、辞職した。
熱血刑事であったが、あまりにも走りすぎて、大きなミスをしたのであった。
余りにも理不尽な警察の対応にあきれて、自分から警察を見限ったような。。。
そして、野に下り、探偵事務所開いたのであった。
大光寺大洋は世の中の悪事を取り締まり、安心した国民生活を送るために、警察は必要だと信じていた。
しかし、京都大学を卒業してから警視庁に就職した。そして、正義感に燃えていた、大げさに言えば、自分一人で世の中の不正に立ち向かっていたような気がした。
大学を卒業してから、警察官僚の道を歩んでいた。13年間、疑いもしないで不正に、」悪時に立ち向かい、犯人検挙、事件解決に努力してきたのであった。
しかし、3年前に起きた贈収賄事件で、談合を見つけ、捜査をしているうちに不信に、不合理気が付き追及していったら、捜査途中で警視庁上層部から突然「捜査打ち切り」の指示が出た。
大光寺大洋警部補は、捜査を担当していて、最終的責任者の逮捕までたどり着いていたのであった。
第一土木建設株式会社の不正入札を追い詰め、証拠固めをしている最中であった。
それを突然に、捜査中止の命令が出され、特捜班は解散させられた。
その捜査の中心的位置で、指揮を執っていたので、大光寺大洋警部補は上層部に食いついていった。
その結果、責任を押し付けられ、出世コースから遠く外されて、地方警察に転勤命令が出たのであった。しかし、大光寺大洋は意に従わず、退職したのであった。
そして、探偵事務所を開いた。当初は仕事もなかったので、自分が手掛けた談合、贈収賄事件を調べてみた。性格上、納得いくまでやり遂げることを旨としていたのであった。
そして、捜査中止が出た事件であったが、その後に面白い展開を見せた。
2.事件開帳
大光寺大洋は仕事がまだ依頼されていなかったので、自分が最後に担当した贈収賄事件を調べてみた。あと一歩で、大物政治家党幹事長の水野忠助の逮捕までこぎつけながら、捜査中止になった経緯を突き詰めてみた。
何処で、誰が、誰の命令で中止になったか、ひとつひとつ、当時の捜査資料を追ってみた。勿論、正式な捜査資料はなかったが、自分の捜査手帳と自分の知ってる限りの記憶をたどってみた。
捜査は警視庁特別捜査班の責任者までは、資料がすべて上がつていた。そして、特別捜査班では担当刑事が、もう少しのところまで、証拠をそろえていた。
大光寺大洋、当時警部補たちが贈収賄側の第一土木建設株式会社の担当経理課長を追及して承認を得るまでに至ったが、警視庁特別班に向かう途中で事故に遭い、入院してしまった。
その後、経理担当課長の堤三郎は口を閉じてしまった。二度と証言は取れなかった。
その事件があってから、警視庁刑事部長の鈴木一郎から担当捜査班に捜査中止の命令が出されたのであった。
大光寺大洋は担当上司を通して、警視庁上層部に申し建てをしたが無駄だった。そして、退職にしたのであった。
退職した後も、大光寺大洋はしつこく、仲間や関係各所を調べて歩いた。そんなある日、彼は暴漢に襲われた。
自宅アパートでの睡眠中のことで、暴漢二人に殴る,蹴るを繰り返して襲われて、大けがをしたのであった。
ろっ骨に罅が入り、片足を折られてたのであった。救急車で運ばれて、2か月入院した。
その後は方法手段を考えて行動しようと思った。
しかし、事件を経験してから彼は燃えた。必ず、彼らの悪事を暴いて、世の中にさらしてやると。。。。。
半ば、社会悪に足して復讐をしてやると血が燃えたのであった。
3.燃える大光寺大洋
入院生活を終えた大光寺大洋は2か月振りに実家に戻った。
実家は京都府の丹波で、山々に囲まれ、丹波栗の産地で田舎風情の漂う村であった。
久しぶりに会う家族とともに、のんびりと体を癒した。一日中、田舎道を散歩したり、ゆっくりお風呂に入ったり、日当たりがいいんで日光欲をしていた。
三度の食事付きで、たっぷり両親の愛情に触れて、このまま田舎暮らしをしようとか思ったが、、、、
身体の調子もよくなり、精神的にも元気を取り戻した大洋は
東京に戻って、やり残したことを仕上げようと考えだした。
大洋の性格では我慢が、辛抱ができなかつたのであった。
自分なりの独自の捜査をしている途中で、暴漢に襲われ、捜査を諦めることは出来なかった。
復讐ではないが、やられぱっなしでは気が済まなかった上に、暴力で屈服させれば、身を引くと、黙ると思われることに我慢ができなかった。
そして、体調も良くなり、気分もよくなったので、東京へ戻った。
大洋は世の中の反勢力、社会悪を、悪行と思わずに活動している連中と戦うには、自分の住まいを砦化して、寝ていて襲われても助かる方法を考えた。今回の狙撃を考えてのことであった。
これからも、反勢力や権力者と戦っていくには防御態勢も作っておかないと、、、、
東京に戻った大洋は、まず、砦化するにふさわしい住まい探しをいた。
そして、大洋の希望条件に合う古いビルを見つけた。以前は鉄工所の工場であったが、2階が事務所兼住まいだった
今は後継者がいなく閉鎖しており、その所有者と会うことができた。
出来れば買い取って欲しいということだったが、資金的に足りずに借りることにした。しかし、所有者の行為により分割で譲ってくれることになった。
そして、大洋は改造に取り掛かった。
初めから砦化するつもりで、堅固に作り、逃げ道も用意して、自分の思うような外見は工場、中身は戦闘可能な要塞に作り上げた。仕上がった自分の住まい、我城に満足した。
4.戦闘開始、、、、大光寺大洋
大光寺大洋は体も元に戻り、社会悪に挑戦するための砦、わが城も用意ができたので、いよいよ行動開始をした。
手始めにすることは、警視庁時代に手掛けていた談合贈収賄事件だった。警察時代は上層部から捜査中止が出たが、今度は何の規制ももなく、自分の思う通りの捜査ができた。
大洋は覚悟していた、必ず、捜査妨害、邪魔が入ると、、、
其のためにも個人生活を知られない方がいいと思い、行動は出来るだけ秘密裏に捜査した。
それでも関係者の捜査になれば、自然に先方、敵方に伝わるはずだった。
今回の贈収賄事件の片割れ、増収側の第一建設土木の係長、堤三郎は自殺してしまったが、その係長周辺から執拗に調査を始めた。
談合贈収賄事件の中心人物であり、影の黒幕でもある、水野忠助を表舞台に引きずり出し、法的制裁をしなければ、大洋は納得しなかった。
世間一般のありきたりの法的判決で済まされてはたまらない。会社を巻き込み、関係者を死に追いこみ、社会的な不正をしておきながら、平然と日常を生活していることに我慢ができなかったのであった。
会社に損害を与え、人の命をうばっても、今もって社会的な権力を保ち、次の経済的悪商をやろうといている、悪ともいうべき人物を放置していては、法治国家の恥である。
だから、中途半端な悪行に対する裁きでは揺れされないのであった。
そのために、大物政治家で世の中の大悪でもある、水野忠助の不正、前からの不正をすべて暴かなくてはならなかった。
そのための証拠固めには、大洋はあらゆるコネを使い、危険をともなつた調査もした。
そして、水野忠助のあらゆる人間関係を調べた、追跡をした。
大光寺大洋は警視庁時代の仲間で、今は警視庁資料室の室長大野雅代からも必要に応じて参考資料を入手していた。大野は警視庁時代から、大光寺大洋には行為を寄せ致し、仕事に真摯に当たっていた大洋を尊敬もしていた。
また、大東新聞の警視庁詰めの社会部記者、高田茂ともいまだに交友があり、時には情報を得ていた。そして、高田茂に迷惑が掛からない程度の連絡をしていた。
そして、警視庁時代の街の情報ごろとも、付き合いを保ち、情報収集をしていた。
大光寺大洋なりに情報を集め、時には尾行、張り込み踏査もしていた。
いろいろな人々から、場所から情報を得ていたので、時には相手仲間に迷惑をかけていた。また、危険負担をしていたようだ。
しかし、何かあつても大洋に愚痴をこぼすような奴は意なかつた。逆に、社会悪に立ち向かっている大洋に協力をしていた。
表立っての力貸しはできなかつたが、陰ひなたで応援してくれていた。
そんなこともあつて、徐々に水野忠助の行状が分かってきて、その中の情報行動には不審な点が大かった。
最近特に金の流れに不審な点が見つかり、その足跡を追跡した。
5.金の流れ、、、女道楽の道が。。。
大光寺大洋はいろいろ情報を集めて、水野忠助に迫っていった。なかでも女好きな水野忠助には隙があるように見えて、なかなかボロを出さなかった。誰が見ても、銀座にあるクラブ「赤バラ」のオーナーは間違いなく水野忠助なのであるが
金の流れ、資金的な不正が見つからなかった。
巧妙に仕組まれているようだった。水野忠助の経理担当の大槻公認会計士がすべてを動かしている。」
そして、すべてが会社経営という名目で代表取締役が違い、それぞれに営業活動をしていた。その資金の流れに不正はなく、まったく隙が無かったのである。
しかし、間違いなく金は流れて、動いている。巧みな経理処理をしていた。
そして、その処理を担当しているものが、水野忠助に関わる金庫番が一人いた。他人との付き合いがない。
そのために水野忠助の金の流用の情報が得られなかった。
また、担当している外山計理士は独身で、仕事以外に、数字以外に興味がなく、数字のトリックに付かれていた。
大槻公認会計士も適任者を担当させていた。
そんな訳で経理の不正というか、遊び金の流れはつかめなかつた。
調査によれば、その都度、現金祓いをしていたようだった。
従って、個人の財布の中身を調べていくより仕方がなかった。
始末の悪い、遊び上手な、賢い男だった。
水野忠助については別の金の流用を、金の集めかた、使い方を見つけなくてはならなかった。
大光寺大洋は必ず見つけてやる、水野忠助の泣き所をと、、、
あらゆる情報を集めた。仕事に絡んだ談合、贈収賄リベート。利権に絡んだあらゆる謝礼金、コンサルタント料金、パーティーに絡んだ上納金など、あらゆる政治家特典を調べ上げていった。
その調査過程で水野忠助サイドから横やりが入ったり、嫌がらせが横行した。しかし、めげなかった。
水野忠助を失脚させるにはよほどの失態を見つけ、証拠固めをしないと、、、、
そんななかで、大洋は古い事件だけど見つけた。
水野忠助の失態を、、、若い時のことなので、覆い隠せなかったのであった。
水野忠助の地元選挙区でのことであった。
6.地元選挙区での失態
水野忠助の選挙区は栃木県佐野市であった。その地元で選挙運動運動中に若かりし頃
間違いを起こした。
選挙民と酒宴の時に、地元と安心したのか、車の運転をしてしまったのであった。
自宅の近くの田舎道で、自転車に乗った女性と衝突をして、気が付いたら車の前で倒れていた。
水野忠助は慌てた。そしてしまった.。。とも、思った。
そこへ町内で親戚筋の酒井和男が通りかかり、兎に角、怪我をしているようだから、病院へつれていこうということで。。。
病院へ連れていき手当てをしてもらった。足の骨が折れたみたいなので、入院をさせた。
水野忠助は選挙中でもあり、本当に困ってしまった。
親戚筋の酒井和男に頼むことにした。頭を下げ、それ相応の謝礼金を渡すことで身代わりをしてもらうことにした。
誰も見ている人は無く、本人も気を失っていたので。。。もみ消しを頼んだ。
若い時から人に責任を押し付け、自分はなんでも金で後始末をしていたようだ。
その時の事故もすべて金で処理し、自分は身を守っていたのであった。」
その後、親戚筋の酒井和男は金に困って、何度か無心していた。
しかし、事故から20年がたち、水野忠助も大物政治家と言われるようになったら、事故のことや世話になったことなどすっかり忘れてしまっていた。
そして、酒井和男がうるさくなり、煩わしくなってきた。そこで、裏世界の人間との関わりもあることから、その人間たちを使って処理をした。
処理というと、酒井和男もその後、事故を起こして経済的にも困り、さらには体にも支障をきたし、入院したままであった。口がきけなくなってしまったのであった。
水野忠助の非情な仕打ちに誰も文句を言えなかったのであった。
水野忠助は自分が都合が悪くなると、冷徹にも抹殺してしまうのであった。
その事実を掴んだ大光寺大洋は証拠固めをした。それ以外にも日常茶飯事の出来事で
横暴な言動を集めた。
7.水野忠助の横暴、自分の都合で
大光寺大洋は水野忠助を刑事事件で告発するための事件資料をまとめた。
20年は経過したけど、地元での選挙期間中に交通事故を起こして、身代わり事故届けを出して処理したこと。この件では刑事事件を隠蔽して、虚偽の申告をしたこと。そして、さらにその隠蔽事故を隠すために、身代わりに立てた「地元選挙民の酒井和男」を襲い、不治の体にしてしまい、その事故をうやむやにした疑い。
この一連の隠蔽工作は法治国家の立法を冒涜したことに他ならない。
すなわち刑事事件の隠蔽という、法律を無視した行為は、日本の政治に携わるものとして、犯してはならない行為である。速やかに政治家を辞任すところであり、法律を守るべきものがとるべき行動ではない。
その点においても行政をつかさどるものとしての資質を疑い、責任を取るべきである。
以上の点から、政治家として、国会議員として、査問会で尋問をするべきである。
其の他、国民に対しての暴言挙動、選挙民に対し当選してしまえば、お大臣という、国民に対する格差感覚が露骨であり、人間失格であると考えて、大光寺大洋は常識ある報道に訴えたのであった。
この大洋のデモンストレーション的な行動は、一般国民に支えられ、地元選挙民の間でも問題になつた。
そして、良識ある国民によって、水野忠助は失脚していった。
いつもの水野忠助の、大光寺大洋に対する特異な嫌がらせ、報復は無かった。
大衆、世の中の国民の声、民意は通つたのであった。
8.大光寺大洋の正義
大光寺大洋の今回の社会悪に対する戦いは、世の中の弱者に勇気づけたものがあった。
今の世の中、長いものには巻かれろの風習が多いような、、、自分に覆いかぶされような災難でなければ、見て見ぬふりのような、、、、
しかし、大光寺大洋のように、何の力もないものが、一人で権力者、金権者に立ち向い「正義」を振りかざし、勝利したことが世間の弱気者に、芯の勇気を見せたようだ。
大光寺大洋の噂はひろまり、不平不安を持っている人々から、地域から相談が寄せられた。
しかし、水野忠助たち、他の権力者、金権者たちは面白くなかった。金を持ち、グループを組織を組んで、世の中を動かしていると思っている人間たち、世の中は自分たちのもののような顔をしている連中が動いた。
冗談言うなよ、、、今回のような事件はあっても、今までは潰してきたと豪語している連中が黙ってはいなかった。
この世は成功者たちが作った道を誰しもが歩き、一般人は力あるものの言いなりに、、、そう信じている連中が反旗を翻したのであった。
そんなことから、世間から英雄視された大光寺大洋に対しての風当たりは強くなった。
彼に味方してくれる人種は世の中の弱気者、、、力を持たない人間だ、、、大にして情報が限りがあり、今までのようには情報が入りづらくなった。
そして、時には邪魔が入り、嫌がらせも、、、また、大光寺大洋を罠に嵌めるような情報もはいってきた。
大洋は考えた、、、、もっともっと、世の中の汚れた渦の中にも入り込んでいかないと、上には上をいかないとと、、、、
人間、ずるく、賢くなり、罠にもかかったふりをしていかないとダメなんだと思うようになった。
警視庁仲間の、現在資料室室長をしている、大野雅代と会った時に言われた。
「大洋、、、あなたは正直すぎるから、、、もっともっと、ずる賢くなりなよ、、」と。。。
そして、
「人を信用することはいいことだけど、、、信用することもほどほどにと」
そうかもしれないと、反省する大洋だった。
また、大東新聞の大学同級生の高田茂からも、、、
「余計なことを話すな、、、情報を得るためだろうが、もう少し、用心しろ。。」
と注意された。
「お前の情報は洩れる、、、だから、注意しろよ、、敵方に逆手に取られ、利用されているからな。。。」
大洋はいつもながらに二人は感謝していた。
大洋は思った。自惚れるな、、、人は口じゃ上手いこと言って、そのじつは、腹を探られていると。。。
だから、もっともっと慎重にならないといけない。
まだまだ、世の中の社会悪と戦うには青二才だと思った。
9.道は遠い、、前途苦難、
大光寺大洋は今回の水野忠助との戦いで、考えさせられたことが多かった。人とはもって生まれた器量というものがり、その人の特技というか才能というか、生きてる人生で表現できる人間と出来ない人間がいること。
環境がそろっており、舞台も整ったに人間が必ず、人生と言いう荒波を神風漫歩に渡り切れることのないことを。。。。
今回の水野忠助のように、裸一貫で身を起こし、地域での土木事業で財を成して、徐々に権力を得た人間もいる。
だから一概に悪者扱いにすることとも出来ないような、、、
彼にもいい面があり、地域貢献をしているから、常に選挙でトップ当選もしている。
人とは見える部分と、見えない部分がある。その見える部分が人を威圧したり、権力を見せつけたりして、世の反感を買ってしまうのかもしれない。
だから、人とは見た目だけで「悪」そして「善」と決めつけることはいかがなものかと、思うようになった。
水野忠助が言ったことがある。。。
「大洋君、あなたは人を批判したり、批評したりしているが、、、自分で政治をしてみれば、携わってみれば、少しは政治がわかるものだよ」と」。。。
それほど政治とは難しいもの、一筋縄ではいかないもの、、、やってみないとわからないことが多い。
そんなことを言っていた水野忠助を思い出した。
しかし、大光寺大洋は正すものはただす、、、という考えには変わりはなかった。
そんなこと心に刻みながら、人々の相談事をうけるようになった。
そして、大洋が正義にむかつて走り出した時に、事件が起きた。
警視庁時代に扱った贈収賄事件が思いがけない方向に向かったのだった。その事実を警視庁仲間の大野雅代から連絡が入った。
「大洋、、、気をつけてよ、、、当時の捜査がきつく、追い来みが酷かったので容疑者が自殺をしたという、、、、やりすぎの捜査を疑うものが出てきた、、、そして、内定が始まったから」
大野雅代が言うには、しばらく言動を慎み、めだたないようにと。。。
大洋はわかってはいたが、内定までになるとは思っても見なかかった。そして、本格的な捜査が始まった。
これも水野忠助たち、悪の裏返し制裁行動かもしれない、社会の悪の罠の始まりだった。
10.身に降りかかる火の粉は、、、大きい
大光寺大洋に対する恨み、憎しみを水野忠助は常に抱ていた。機会があれば、思い知らせてやりたいと、大人げなくも
考えていた。
そんな折に、水野忠助絡みの贈収賄事件で、責任を追及され、第一土木建設においても、会社からも検察庁からも追い込まれた経理担当の堤三郎が生きずまり、自殺してしまった事件。誰にも相談できずに,只、避難にさらされ、責任だけをとれされてしまった堤三郎が、書き残したメモが後日出てきたのであった。
そして、堤三郎が取り調べがきつく、連日に続いてたことへの愚痴が、そのメモには記されていたのであった。
当時の警視庁の担当刑事は大光寺大洋警部補であった。
その取り調べが強引だったと、、、半ば脅しかかった取り調べだと、、、そして、大光寺大洋も若かったこともあって、検挙して手柄を立てようと、、、取り調べ室の中で、堤三郎の頭をどついたりしてと、、、
同室だった刑事、深田光一の証言まで出てきたのだった。
これらの失態を見逃さずに、付いてきたのであった。
水野忠助は政治家ではなくなったが、政界に経済界に大きな影響力を持った権力者だった。
そのことから、警察内部の兎角に黒い噂のある幹部官僚に圧力をかけて、大光寺大洋に魔の手をのばしてきたのであった。言いがかり、因縁だった。
そして、その手先の警察官僚幹部からの指示を受けた特捜部が動いたのであった。
大光寺大洋の信頼できる警視庁資料室の大野雅代からも連絡があった。
「大洋、、、本腰を入れて、あなたの取り調べ過剰による、違反事項についての追及をしていく方針だよ、、、行動は慎重に、注意してな、、、なにか、捜査事項に進展があれば、連絡するから、、体にはきをつけよ、、」
、、と、心配の電話が入つた。
大洋もまずいな、、、と、思いながら覚悟を決めた。
警視庁在籍中に不当な取り調べはしてなかったことの証明をしなければと、、、、
11.しつこい、追従
大光寺大洋に対する捜査は執拗にしてきた。しかし、すべてが状況証拠であり、本人も死亡していたので、警察としても確証がなかったので身柄を拘束は出来なかった。
あくまでも水野忠助側としては、大洋の動きを止めるための工作として、苦しまぎれの捜査であった。
しかし、何が起きるかわかない、、、捜査過程で,瓢箪から駒ということもある。また、以前の捜査過程でのミスが有るかもしれない。
そして、贈収賄事件の時の第一土木建設の堤三郎の死にも不自然さが残っており、再度捜査の見直しが決められたのであった。
警察としても、第一土木建設の談合贈収賄事件も、鍵を握る堤三郎の死により、また、警察内部の権力の行使により、事実を捻じ曲げ、証拠不十分として処理されてしまったのであった。
当時の水野忠助の権力は凄かったのであった。政界での圧力、が。。。金権によるものだが。。。
時の権力者というものは、誰も逆らえなかったような、、、
逆らえば、官僚職務者は左遷という恐ろしい仕打ちが待っていたのであった。
日本の裁判では90%が有罪で、無罪はあり得ななかった。
民事裁判においては、無罪に近い「執行猶予」が付き、その身は、堂々、悠々と日常生活ができるのであった。
裁判で「無罪」の判決を出した場合は、よほどのことがない限り、担当裁判官は翌年に左遷が待っている。
日本という法治国家は恐ろしい国だ。。。。
だから、時の権力者になることがどれだけ必要なのか。。。政治家になれば、権力者となりたいのであった。
そんな日本で、大光寺大洋は権力者にさからったのであった。
大洋も覚悟はしていたはずである。しかし、水野忠助はたかが一介の「野良犬ごとき」に、その政治家の地位を追い落とされるとは思ってもみなかった。
水野忠助にも甘い姿勢があった。自分は時の権力者、その上に大物政治家としての自負があり、うぬぼれてもいたような。。。その、甘さゆえに、自惚れが身を滅ぼしたというか、傷を負ってしまったのであった。
そのための悔しさ、怒りから、大光寺大洋を許せなかった。
そして、まだ、権力者の立場にいる限り、大洋を追い込んでいくと豪語していた。
お互いが「追う立場」で攻めあっているのであった。
12.大光寺大洋も贈収賄事件を振り返る、反撃。。
大光寺大洋も水野忠助たちの悪だくみともいううべき、罠の殺気を感じながら対抗手段を考えた。
もともと、大洋たちが担当して起訴にまで持ち込んだ贈収賄事件であった、当事者の堤三郎について調べ直した。勝訴できる筈だつた事件を捻じ曲げ、不起訴になり、堤三郎までもが自殺に追い込れた。その捜査途中での大光寺大洋の執拗な尋問に屈辱に耐えられずにということだつた。
本人の大洋はそのような捜査も尋問もしていないという自負があったので、難癖にしか思えなかった。
何処が、どのように執拗だつたか、屈辱的な取り調べをしたのかをはっきりさせるためにも、事細かく、細心の注意を払って、自分の取り調べた調書を見直した。
勿論、警察内部の調書を見ることは、今は出来ない。疑いがかかっているので。。。。
大洋が最も信頼している、警視庁資料室の大野雅代に頼んで調べた。そして、自分が当時、記録していた捜査手帳を念入りに確認した。
また、気がおける友人でもある、大東新聞の高田茂の当時の新聞資料を見てもらった。
更に、第一土木建設株式会社の当時の人物たちにも当たった。時が経っているので、気軽に当時の堤三郎について語ってくれた社員も何人かいた。
そして、参考人、証人として当時の調書に記した人物にも会うことができた。
大洋が調べた結果では、どこをどう見ても、大洋の捜査や取り調べに違法性はなかった。
水野忠助の権力で捻じ曲げたごり押しであったと、大洋は確信をした。
水野忠助の金力で抑えられた官僚警察官たちの難癖捜査に他ならなかった。そう確信した大光寺大洋は進んだ。
まだまだ、攻めて来る水野忠助の強引な罠に立ち向かうことを。。。。
これからも、社会悪、そして、捻じ曲げられた権力者たちにめげることなく、臆することなく、大洋自身の正義を振るって。。。
この先にどんな道が、巨悪な罠が、世の中の権力者によって仕掛けられてくるかもしれない、闇の道に。。。
13.横暴な権力者に立ち向う。。。
大光寺大洋に対する権力側からの圧力は止まることは無く、
続けられた。しかし、権力側も知っていた。
あくまでも大洋を封じ込めるため、動きを止めるためのものであり、権力の嫌がらせであった。
水野忠助は言いたいのだ、、、、「いつまでも、権力者の自分にたてつくのだと、あんたを逮捕するまでに追い込み、刑務所まではいかなくても、拘置所で拘留し、裁判まで持ち込んで自由を束縛するぞと、、、」
水野忠助ぐらいの権力者になれば、最終的は不起訴になるかもしれないが、逮捕、拘留、裁判まで約7か月から1年間は
日本の立法である法律を盾にして、警察庁管理のもとに身柄の自由を束縛できるのであった。
裁判までの保釈は認めない、、、証拠隠滅の疑いがあるとし
て、裁判終了まで拘留できるのである。
日本という法治国家は恐ろしいところである。
検察庁、警察庁とは怖い、、、力のある拘束力のある国家権力とは本当に怖い。
悪知恵のある権力者が警察、検察官僚と手を組んだ場合は本
に怖いところだ。
これらの権力官僚を管理し、公平な対応をするべき裁判官でさえも人間であり、世の中の巨悪な権力悪にはねじ伏せられている。
裁判でも恐ろしいことがある、法律の是非を判断する裁判所が、刑を求刑する検事側が、、情報手段として年に何回か裁判官と検事担当の交流会があるくらいなのだ。
裁きを求刑するものと、裁きを判断するものとの、交換会とは甚だおかしい。。。
日本の法律とは、すべてが被疑者以外のところで、うちうちに相談しているという珍事実を。。。
だから、悪いことはしてはいけないが、、、間違いで、誤認逮捕で捕まると留置所、拘置所と拘留されて、それなりの尋問を受ける。
大光寺大洋はとにかく、警察側の罠に嵌って、逮捕されと不
利になることは知っていた。
たとえ、不起訴とわかっていても、拘留されることは避けなければならなかった。
従って、情報収集はいていなけばと、至るところに情報の網を張り巡らしていた。
この世の中は、その時の権力者は怖い。。。14
14.時の権力者は怖い、、、
人の世界というか、浮世というか、この世の中、、、
法治国家という日本は恐ろしい世界だ。
国を治める政治というやつは得体の知れない魔物だ。
法律という道具で、規律を作り、人も、物事もすべてを抑え込んでいるような、、、、、
見た目には法律という鎧で身を固め、言葉という便利な道具で形作っているようだ。
そして、それらの道具を、言葉を上手く操って、この世という舞台を踊っている。一つの演劇を演じているような、、、この世という舞台で主役を演じ切る、数少ない人間が人生舞台で光を浴びるような。。。。
その人生の光を見ることができる人間が、政治で、仕事で、あらゆる世界の成功者なのだ。
しかし、成功者にもいろいろな模様を持った形がある。
そして、人から、世の中から「善人」と言われる景色を
広める人間もいる。
また、この世で社会で大物とかやり手とか、権力者と言われる風景を持った人間もいる。
それらの景色や風景を描きながら、「悪人」と言われる人間もいるような、、、、
人が生きる社会で、世の中で、「権力」を、、、、特に勘違いした己のための権力を得たものが「独裁者」と言われるようだ。
その類の人間が現れると悲劇だ、、悲劇が起きるような、、
大光寺大洋は自分に降りかかった人生の大海原で、揺れ動かされ、波に風にさらされた小舟だ。。。
大学を出て、法律を正す警察組織に正義を求めて従事したが、時の権力者に道を閉ざされてしまつた。
この世の中には人生の道半ばで、第三者の力によって捻じ曲げられる人間の多いこと。。。
人の世界ほど「矛盾」の多い、不公平なことの多いことのような。。。。
大光寺大洋は戦った、、、矛盾だらけの世の中に、人間社会に正義を盾に挑んでいった。
しかし、捻じ曲がつた権力者社会では最後まで、権力者には勝てなかった。
まるで、この世をふらつく、さ迷う「野良犬」のようだ。
そして、叫ぶ。。。野良犬の遠吠えみたいに。。。。
1.ぼやき探偵登場
東京の下町,王子の駅前路地に事務所を構えている、探偵「大光寺大洋」は35歳で、警視庁捜査一課のエリート刑事だった。
しかし、ある大物政治家の贈収賄事件で誤認捜査の結果責任を取らされて、辞職した。
熱血刑事であったが、あまりにも走りすぎて、大きなミスをしたのであった。
余りにも理不尽な警察の対応にあきれて、自分から警察を見限ったような。。。
そして、野に下り、探偵事務所開いたのであった。
大光寺大洋は世の中の悪事を取り締まり、安心した国民生活を送るために、警察は必要だと信じていた。
しかし、京都大学を卒業してから警視庁に就職した。そして、正義感に燃えていた、大げさに言えば、自分一人で世の中の不正に立ち向かっていたような気がした。
大学を卒業してから、警察官僚の道を歩んでいた。13年間、疑いもしないで不正に、」悪時に立ち向かい、犯人検挙、事件解決に努力してきたのであった。
しかし、3年前に起きた贈収賄事件で、談合を見つけ、捜査をしているうちに不信に、不合理気が付き追及していったら、捜査途中で警視庁上層部から突然「捜査打ち切り」の指示が出た。
大光寺大洋警部補は、捜査を担当していて、最終的責任者の逮捕までたどり着いていたのであった。
第一土木建設株式会社の不正入札を追い詰め、証拠固めをしている最中であった。
それを突然に、捜査中止の命令が出され、特捜班は解散させられた。
その捜査の中心的位置で、指揮を執っていたので、大光寺大洋警部補は上層部に食いついていった。
その結果、責任を押し付けられ、出世コースから遠く外されて、地方警察に転勤命令が出たのであった。しかし、大光寺大洋は意に従わず、退職したのであった。
そして、探偵事務所を開いた。当初は仕事もなかったので、自分が手掛けた談合、贈収賄事件を調べてみた。性格上、納得いくまでやり遂げることを旨としていたのであった。
そして、捜査中止が出た事件であったが、その後に面白い展開を見せた。
2.事件開帳
大光寺大洋は仕事がまだ依頼されていなかったので、自分が最後に担当した贈収賄事件を調べてみた。あと一歩で、大物政治家党幹事長の水野忠助の逮捕までこぎつけながら、捜査中止になった経緯を突き詰めてみた。
何処で、誰が、誰の命令で中止になったか、ひとつひとつ、当時の捜査資料を追ってみた。勿論、正式な捜査資料はなかったが、自分の捜査手帳と自分の知ってる限りの記憶をたどってみた。
捜査は警視庁特別捜査班の責任者までは、資料がすべて上がつていた。そして、特別捜査班では担当刑事が、もう少しのところまで、証拠をそろえていた。
大光寺大洋、当時警部補たちが贈収賄側の第一土木建設株式会社の担当経理課長を追及して承認を得るまでに至ったが、警視庁特別班に向かう途中で事故に遭い、入院してしまった。
その後、経理担当課長の堤三郎は口を閉じてしまった。二度と証言は取れなかった。
その事件があってから、警視庁刑事部長の鈴木一郎から担当捜査班に捜査中止の命令が出されたのであった。
大光寺大洋は担当上司を通して、警視庁上層部に申し建てをしたが無駄だった。そして、退職にしたのであった。
退職した後も、大光寺大洋はしつこく、仲間や関係各所を調べて歩いた。そんなある日、彼は暴漢に襲われた。
自宅アパートでの睡眠中のことで、暴漢二人に殴る,蹴るを繰り返して襲われて、大けがをしたのであった。
ろっ骨に罅が入り、片足を折られてたのであった。救急車で運ばれて、2か月入院した。
その後は方法手段を考えて行動しようと思った。
しかし、事件を経験してから彼は燃えた。必ず、彼らの悪事を暴いて、世の中にさらしてやると。。。。。
半ば、社会悪に足して復讐をしてやると血が燃えたのであった。
3.燃える大光寺大洋
入院生活を終えた大光寺大洋は2か月振りに実家に戻った。
実家は京都府の丹波で、山々に囲まれ、丹波栗の産地で田舎風情の漂う村であった。
久しぶりに会う家族とともに、のんびりと体を癒した。一日中、田舎道を散歩したり、ゆっくりお風呂に入ったり、日当たりがいいんで日光欲をしていた。
三度の食事付きで、たっぷり両親の愛情に触れて、このまま田舎暮らしをしようとか思ったが、、、、
身体の調子もよくなり、精神的にも元気を取り戻した大洋は
東京に戻って、やり残したことを仕上げようと考えだした。
大洋の性格では我慢が、辛抱ができなかつたのであった。
自分なりの独自の捜査をしている途中で、暴漢に襲われ、捜査を諦めることは出来なかった。
復讐ではないが、やられぱっなしでは気が済まなかった上に、暴力で屈服させれば、身を引くと、黙ると思われることに我慢ができなかった。
そして、体調も良くなり、気分もよくなったので、東京へ戻った。
大洋は世の中の反勢力、社会悪を、悪行と思わずに活動している連中と戦うには、自分の住まいを砦化して、寝ていて襲われても助かる方法を考えた。今回の狙撃を考えてのことであった。
これからも、反勢力や権力者と戦っていくには防御態勢も作っておかないと、、、、
東京に戻った大洋は、まず、砦化するにふさわしい住まい探しをいた。
そして、大洋の希望条件に合う古いビルを見つけた。以前は鉄工所の工場であったが、2階が事務所兼住まいだった
今は後継者がいなく閉鎖しており、その所有者と会うことができた。
出来れば買い取って欲しいということだったが、資金的に足りずに借りることにした。しかし、所有者の行為により分割で譲ってくれることになった。
そして、大洋は改造に取り掛かった。
初めから砦化するつもりで、堅固に作り、逃げ道も用意して、自分の思うような外見は工場、中身は戦闘可能な要塞に作り上げた。仕上がった自分の住まい、我城に満足した。
4.戦闘開始、、、、大光寺大洋
大光寺大洋は体も元に戻り、社会悪に挑戦するための砦、わが城も用意ができたので、いよいよ行動開始をした。
手始めにすることは、警視庁時代に手掛けていた談合贈収賄事件だった。警察時代は上層部から捜査中止が出たが、今度は何の規制ももなく、自分の思う通りの捜査ができた。
大洋は覚悟していた、必ず、捜査妨害、邪魔が入ると、、、
其のためにも個人生活を知られない方がいいと思い、行動は出来るだけ秘密裏に捜査した。
それでも関係者の捜査になれば、自然に先方、敵方に伝わるはずだった。
今回の贈収賄事件の片割れ、増収側の第一建設土木の係長、堤三郎は自殺してしまったが、その係長周辺から執拗に調査を始めた。
談合贈収賄事件の中心人物であり、影の黒幕でもある、水野忠助を表舞台に引きずり出し、法的制裁をしなければ、大洋は納得しなかった。
世間一般のありきたりの法的判決で済まされてはたまらない。会社を巻き込み、関係者を死に追いこみ、社会的な不正をしておきながら、平然と日常を生活していることに我慢ができなかったのであった。
会社に損害を与え、人の命をうばっても、今もって社会的な権力を保ち、次の経済的悪商をやろうといている、悪ともいうべき人物を放置していては、法治国家の恥である。
だから、中途半端な悪行に対する裁きでは揺れされないのであった。
そのために、大物政治家で世の中の大悪でもある、水野忠助の不正、前からの不正をすべて暴かなくてはならなかった。
そのための証拠固めには、大洋はあらゆるコネを使い、危険をともなつた調査もした。
そして、水野忠助のあらゆる人間関係を調べた、追跡をした。
大光寺大洋は警視庁時代の仲間で、今は警視庁資料室の室長大野雅代からも必要に応じて参考資料を入手していた。大野は警視庁時代から、大光寺大洋には行為を寄せ致し、仕事に真摯に当たっていた大洋を尊敬もしていた。
また、大東新聞の警視庁詰めの社会部記者、高田茂ともいまだに交友があり、時には情報を得ていた。そして、高田茂に迷惑が掛からない程度の連絡をしていた。
そして、警視庁時代の街の情報ごろとも、付き合いを保ち、情報収集をしていた。
大光寺大洋なりに情報を集め、時には尾行、張り込み踏査もしていた。
いろいろな人々から、場所から情報を得ていたので、時には相手仲間に迷惑をかけていた。また、危険負担をしていたようだ。
しかし、何かあつても大洋に愚痴をこぼすような奴は意なかつた。逆に、社会悪に立ち向かっている大洋に協力をしていた。
表立っての力貸しはできなかつたが、陰ひなたで応援してくれていた。
そんなこともあつて、徐々に水野忠助の行状が分かってきて、その中の情報行動には不審な点が大かった。
最近特に金の流れに不審な点が見つかり、その足跡を追跡した。
5.金の流れ、、、女道楽の道が。。。
大光寺大洋はいろいろ情報を集めて、水野忠助に迫っていった。なかでも女好きな水野忠助には隙があるように見えて、なかなかボロを出さなかった。誰が見ても、銀座にあるクラブ「赤バラ」のオーナーは間違いなく水野忠助なのであるが
金の流れ、資金的な不正が見つからなかった。
巧妙に仕組まれているようだった。水野忠助の経理担当の大槻公認会計士がすべてを動かしている。」
そして、すべてが会社経営という名目で代表取締役が違い、それぞれに営業活動をしていた。その資金の流れに不正はなく、まったく隙が無かったのである。
しかし、間違いなく金は流れて、動いている。巧みな経理処理をしていた。
そして、その処理を担当しているものが、水野忠助に関わる金庫番が一人いた。他人との付き合いがない。
そのために水野忠助の金の流用の情報が得られなかった。
また、担当している外山計理士は独身で、仕事以外に、数字以外に興味がなく、数字のトリックに付かれていた。
大槻公認会計士も適任者を担当させていた。
そんな訳で経理の不正というか、遊び金の流れはつかめなかつた。
調査によれば、その都度、現金祓いをしていたようだった。
従って、個人の財布の中身を調べていくより仕方がなかった。
始末の悪い、遊び上手な、賢い男だった。
水野忠助については別の金の流用を、金の集めかた、使い方を見つけなくてはならなかった。
大光寺大洋は必ず見つけてやる、水野忠助の泣き所をと、、、
あらゆる情報を集めた。仕事に絡んだ談合、贈収賄リベート。利権に絡んだあらゆる謝礼金、コンサルタント料金、パーティーに絡んだ上納金など、あらゆる政治家特典を調べ上げていった。
その調査過程で水野忠助サイドから横やりが入ったり、嫌がらせが横行した。しかし、めげなかった。
水野忠助を失脚させるにはよほどの失態を見つけ、証拠固めをしないと、、、、
そんななかで、大洋は古い事件だけど見つけた。
水野忠助の失態を、、、若い時のことなので、覆い隠せなかったのであった。
水野忠助の地元選挙区でのことであった。
6.地元選挙区での失態
水野忠助の選挙区は栃木県佐野市であった。その地元で選挙運動運動中に若かりし頃
間違いを起こした。
選挙民と酒宴の時に、地元と安心したのか、車の運転をしてしまったのであった。
自宅の近くの田舎道で、自転車に乗った女性と衝突をして、気が付いたら車の前で倒れていた。
水野忠助は慌てた。そしてしまった.。。とも、思った。
そこへ町内で親戚筋の酒井和男が通りかかり、兎に角、怪我をしているようだから、病院へつれていこうということで。。。
病院へ連れていき手当てをしてもらった。足の骨が折れたみたいなので、入院をさせた。
水野忠助は選挙中でもあり、本当に困ってしまった。
親戚筋の酒井和男に頼むことにした。頭を下げ、それ相応の謝礼金を渡すことで身代わりをしてもらうことにした。
誰も見ている人は無く、本人も気を失っていたので。。。もみ消しを頼んだ。
若い時から人に責任を押し付け、自分はなんでも金で後始末をしていたようだ。
その時の事故もすべて金で処理し、自分は身を守っていたのであった。」
その後、親戚筋の酒井和男は金に困って、何度か無心していた。
しかし、事故から20年がたち、水野忠助も大物政治家と言われるようになったら、事故のことや世話になったことなどすっかり忘れてしまっていた。
そして、酒井和男がうるさくなり、煩わしくなってきた。そこで、裏世界の人間との関わりもあることから、その人間たちを使って処理をした。
処理というと、酒井和男もその後、事故を起こして経済的にも困り、さらには体にも支障をきたし、入院したままであった。口がきけなくなってしまったのであった。
水野忠助の非情な仕打ちに誰も文句を言えなかったのであった。
水野忠助は自分が都合が悪くなると、冷徹にも抹殺してしまうのであった。
その事実を掴んだ大光寺大洋は証拠固めをした。それ以外にも日常茶飯事の出来事で
横暴な言動を集めた。
7.水野忠助の横暴、自分の都合で
大光寺大洋は水野忠助を刑事事件で告発するための事件資料をまとめた。
20年は経過したけど、地元での選挙期間中に交通事故を起こして、身代わり事故届けを出して処理したこと。この件では刑事事件を隠蔽して、虚偽の申告をしたこと。そして、さらにその隠蔽事故を隠すために、身代わりに立てた「地元選挙民の酒井和男」を襲い、不治の体にしてしまい、その事故をうやむやにした疑い。
この一連の隠蔽工作は法治国家の立法を冒涜したことに他ならない。
すなわち刑事事件の隠蔽という、法律を無視した行為は、日本の政治に携わるものとして、犯してはならない行為である。速やかに政治家を辞任すところであり、法律を守るべきものがとるべき行動ではない。
その点においても行政をつかさどるものとしての資質を疑い、責任を取るべきである。
以上の点から、政治家として、国会議員として、査問会で尋問をするべきである。
其の他、国民に対しての暴言挙動、選挙民に対し当選してしまえば、お大臣という、国民に対する格差感覚が露骨であり、人間失格であると考えて、大光寺大洋は常識ある報道に訴えたのであった。
この大洋のデモンストレーション的な行動は、一般国民に支えられ、地元選挙民の間でも問題になつた。
そして、良識ある国民によって、水野忠助は失脚していった。
いつもの水野忠助の、大光寺大洋に対する特異な嫌がらせ、報復は無かった。
大衆、世の中の国民の声、民意は通つたのであった。
8.大光寺大洋の正義
大光寺大洋の今回の社会悪に対する戦いは、世の中の弱者に勇気づけたものがあった。
今の世の中、長いものには巻かれろの風習が多いような、、、自分に覆いかぶされような災難でなければ、見て見ぬふりのような、、、、
しかし、大光寺大洋のように、何の力もないものが、一人で権力者、金権者に立ち向い「正義」を振りかざし、勝利したことが世間の弱気者に、芯の勇気を見せたようだ。
大光寺大洋の噂はひろまり、不平不安を持っている人々から、地域から相談が寄せられた。
しかし、水野忠助たち、他の権力者、金権者たちは面白くなかった。金を持ち、グループを組織を組んで、世の中を動かしていると思っている人間たち、世の中は自分たちのもののような顔をしている連中が動いた。
冗談言うなよ、、、今回のような事件はあっても、今までは潰してきたと豪語している連中が黙ってはいなかった。
この世は成功者たちが作った道を誰しもが歩き、一般人は力あるものの言いなりに、、、そう信じている連中が反旗を翻したのであった。
そんなことから、世間から英雄視された大光寺大洋に対しての風当たりは強くなった。
彼に味方してくれる人種は世の中の弱気者、、、力を持たない人間だ、、、大にして情報が限りがあり、今までのようには情報が入りづらくなった。
そして、時には邪魔が入り、嫌がらせも、、、また、大光寺大洋を罠に嵌めるような情報もはいってきた。
大洋は考えた、、、、もっともっと、世の中の汚れた渦の中にも入り込んでいかないと、上には上をいかないとと、、、、
人間、ずるく、賢くなり、罠にもかかったふりをしていかないとダメなんだと思うようになった。
警視庁仲間の、現在資料室室長をしている、大野雅代と会った時に言われた。
「大洋、、、あなたは正直すぎるから、、、もっともっと、ずる賢くなりなよ、、」と。。。
そして、
「人を信用することはいいことだけど、、、信用することもほどほどにと」
そうかもしれないと、反省する大洋だった。
また、大東新聞の大学同級生の高田茂からも、、、
「余計なことを話すな、、、情報を得るためだろうが、もう少し、用心しろ。。」
と注意された。
「お前の情報は洩れる、、、だから、注意しろよ、、敵方に逆手に取られ、利用されているからな。。。」
大洋はいつもながらに二人は感謝していた。
大洋は思った。自惚れるな、、、人は口じゃ上手いこと言って、そのじつは、腹を探られていると。。。
だから、もっともっと慎重にならないといけない。
まだまだ、世の中の社会悪と戦うには青二才だと思った。
9.道は遠い、、前途苦難、
大光寺大洋は今回の水野忠助との戦いで、考えさせられたことが多かった。人とはもって生まれた器量というものがり、その人の特技というか才能というか、生きてる人生で表現できる人間と出来ない人間がいること。
環境がそろっており、舞台も整ったに人間が必ず、人生と言いう荒波を神風漫歩に渡り切れることのないことを。。。。
今回の水野忠助のように、裸一貫で身を起こし、地域での土木事業で財を成して、徐々に権力を得た人間もいる。
だから一概に悪者扱いにすることとも出来ないような、、、
彼にもいい面があり、地域貢献をしているから、常に選挙でトップ当選もしている。
人とは見える部分と、見えない部分がある。その見える部分が人を威圧したり、権力を見せつけたりして、世の反感を買ってしまうのかもしれない。
だから、人とは見た目だけで「悪」そして「善」と決めつけることはいかがなものかと、思うようになった。
水野忠助が言ったことがある。。。
「大洋君、あなたは人を批判したり、批評したりしているが、、、自分で政治をしてみれば、携わってみれば、少しは政治がわかるものだよ」と」。。。
それほど政治とは難しいもの、一筋縄ではいかないもの、、、やってみないとわからないことが多い。
そんなことを言っていた水野忠助を思い出した。
しかし、大光寺大洋は正すものはただす、、、という考えには変わりはなかった。
そんなこと心に刻みながら、人々の相談事をうけるようになった。
そして、大洋が正義にむかつて走り出した時に、事件が起きた。
警視庁時代に扱った贈収賄事件が思いがけない方向に向かったのだった。その事実を警視庁仲間の大野雅代から連絡が入った。
「大洋、、、気をつけてよ、、、当時の捜査がきつく、追い来みが酷かったので容疑者が自殺をしたという、、、、やりすぎの捜査を疑うものが出てきた、、、そして、内定が始まったから」
大野雅代が言うには、しばらく言動を慎み、めだたないようにと。。。
大洋はわかってはいたが、内定までになるとは思っても見なかかった。そして、本格的な捜査が始まった。
これも水野忠助たち、悪の裏返し制裁行動かもしれない、社会の悪の罠の始まりだった。
10.身に降りかかる火の粉は、、、大きい
大光寺大洋に対する恨み、憎しみを水野忠助は常に抱ていた。機会があれば、思い知らせてやりたいと、大人げなくも
考えていた。
そんな折に、水野忠助絡みの贈収賄事件で、責任を追及され、第一土木建設においても、会社からも検察庁からも追い込まれた経理担当の堤三郎が生きずまり、自殺してしまった事件。誰にも相談できずに,只、避難にさらされ、責任だけをとれされてしまった堤三郎が、書き残したメモが後日出てきたのであった。
そして、堤三郎が取り調べがきつく、連日に続いてたことへの愚痴が、そのメモには記されていたのであった。
当時の警視庁の担当刑事は大光寺大洋警部補であった。
その取り調べが強引だったと、、、半ば脅しかかった取り調べだと、、、そして、大光寺大洋も若かったこともあって、検挙して手柄を立てようと、、、取り調べ室の中で、堤三郎の頭をどついたりしてと、、、
同室だった刑事、深田光一の証言まで出てきたのだった。
これらの失態を見逃さずに、付いてきたのであった。
水野忠助は政治家ではなくなったが、政界に経済界に大きな影響力を持った権力者だった。
そのことから、警察内部の兎角に黒い噂のある幹部官僚に圧力をかけて、大光寺大洋に魔の手をのばしてきたのであった。言いがかり、因縁だった。
そして、その手先の警察官僚幹部からの指示を受けた特捜部が動いたのであった。
大光寺大洋の信頼できる警視庁資料室の大野雅代からも連絡があった。
「大洋、、、本腰を入れて、あなたの取り調べ過剰による、違反事項についての追及をしていく方針だよ、、、行動は慎重に、注意してな、、、なにか、捜査事項に進展があれば、連絡するから、、体にはきをつけよ、、」
、、と、心配の電話が入つた。
大洋もまずいな、、、と、思いながら覚悟を決めた。
警視庁在籍中に不当な取り調べはしてなかったことの証明をしなければと、、、、
11.しつこい、追従
大光寺大洋に対する捜査は執拗にしてきた。しかし、すべてが状況証拠であり、本人も死亡していたので、警察としても確証がなかったので身柄を拘束は出来なかった。
あくまでも水野忠助側としては、大洋の動きを止めるための工作として、苦しまぎれの捜査であった。
しかし、何が起きるかわかない、、、捜査過程で,瓢箪から駒ということもある。また、以前の捜査過程でのミスが有るかもしれない。
そして、贈収賄事件の時の第一土木建設の堤三郎の死にも不自然さが残っており、再度捜査の見直しが決められたのであった。
警察としても、第一土木建設の談合贈収賄事件も、鍵を握る堤三郎の死により、また、警察内部の権力の行使により、事実を捻じ曲げ、証拠不十分として処理されてしまったのであった。
当時の水野忠助の権力は凄かったのであった。政界での圧力、が。。。金権によるものだが。。。
時の権力者というものは、誰も逆らえなかったような、、、
逆らえば、官僚職務者は左遷という恐ろしい仕打ちが待っていたのであった。
日本の裁判では90%が有罪で、無罪はあり得ななかった。
民事裁判においては、無罪に近い「執行猶予」が付き、その身は、堂々、悠々と日常生活ができるのであった。
裁判で「無罪」の判決を出した場合は、よほどのことがない限り、担当裁判官は翌年に左遷が待っている。
日本という法治国家は恐ろしい国だ。。。。
だから、時の権力者になることがどれだけ必要なのか。。。政治家になれば、権力者となりたいのであった。
そんな日本で、大光寺大洋は権力者にさからったのであった。
大洋も覚悟はしていたはずである。しかし、水野忠助はたかが一介の「野良犬ごとき」に、その政治家の地位を追い落とされるとは思ってもみなかった。
水野忠助にも甘い姿勢があった。自分は時の権力者、その上に大物政治家としての自負があり、うぬぼれてもいたような。。。その、甘さゆえに、自惚れが身を滅ぼしたというか、傷を負ってしまったのであった。
そのための悔しさ、怒りから、大光寺大洋を許せなかった。
そして、まだ、権力者の立場にいる限り、大洋を追い込んでいくと豪語していた。
お互いが「追う立場」で攻めあっているのであった。
12.大光寺大洋も贈収賄事件を振り返る、反撃。。
大光寺大洋も水野忠助たちの悪だくみともいううべき、罠の殺気を感じながら対抗手段を考えた。
もともと、大洋たちが担当して起訴にまで持ち込んだ贈収賄事件であった、当事者の堤三郎について調べ直した。勝訴できる筈だつた事件を捻じ曲げ、不起訴になり、堤三郎までもが自殺に追い込れた。その捜査途中での大光寺大洋の執拗な尋問に屈辱に耐えられずにということだつた。
本人の大洋はそのような捜査も尋問もしていないという自負があったので、難癖にしか思えなかった。
何処が、どのように執拗だつたか、屈辱的な取り調べをしたのかをはっきりさせるためにも、事細かく、細心の注意を払って、自分の取り調べた調書を見直した。
勿論、警察内部の調書を見ることは、今は出来ない。疑いがかかっているので。。。。
大洋が最も信頼している、警視庁資料室の大野雅代に頼んで調べた。そして、自分が当時、記録していた捜査手帳を念入りに確認した。
また、気がおける友人でもある、大東新聞の高田茂の当時の新聞資料を見てもらった。
更に、第一土木建設株式会社の当時の人物たちにも当たった。時が経っているので、気軽に当時の堤三郎について語ってくれた社員も何人かいた。
そして、参考人、証人として当時の調書に記した人物にも会うことができた。
大洋が調べた結果では、どこをどう見ても、大洋の捜査や取り調べに違法性はなかった。
水野忠助の権力で捻じ曲げたごり押しであったと、大洋は確信をした。
水野忠助の金力で抑えられた官僚警察官たちの難癖捜査に他ならなかった。そう確信した大光寺大洋は進んだ。
まだまだ、攻めて来る水野忠助の強引な罠に立ち向かうことを。。。。
これからも、社会悪、そして、捻じ曲げられた権力者たちにめげることなく、臆することなく、大洋自身の正義を振るって。。。
この先にどんな道が、巨悪な罠が、世の中の権力者によって仕掛けられてくるかもしれない、闇の道に。。。
13.横暴な権力者に立ち向う。。。
大光寺大洋に対する権力側からの圧力は止まることは無く、
続けられた。しかし、権力側も知っていた。
あくまでも大洋を封じ込めるため、動きを止めるためのものであり、権力の嫌がらせであった。
水野忠助は言いたいのだ、、、、「いつまでも、権力者の自分にたてつくのだと、あんたを逮捕するまでに追い込み、刑務所まではいかなくても、拘置所で拘留し、裁判まで持ち込んで自由を束縛するぞと、、、」
水野忠助ぐらいの権力者になれば、最終的は不起訴になるかもしれないが、逮捕、拘留、裁判まで約7か月から1年間は
日本の立法である法律を盾にして、警察庁管理のもとに身柄の自由を束縛できるのであった。
裁判までの保釈は認めない、、、証拠隠滅の疑いがあるとし
て、裁判終了まで拘留できるのである。
日本という法治国家は恐ろしいところである。
検察庁、警察庁とは怖い、、、力のある拘束力のある国家権力とは本当に怖い。
悪知恵のある権力者が警察、検察官僚と手を組んだ場合は本
に怖いところだ。
これらの権力官僚を管理し、公平な対応をするべき裁判官でさえも人間であり、世の中の巨悪な権力悪にはねじ伏せられている。
裁判でも恐ろしいことがある、法律の是非を判断する裁判所が、刑を求刑する検事側が、、情報手段として年に何回か裁判官と検事担当の交流会があるくらいなのだ。
裁きを求刑するものと、裁きを判断するものとの、交換会とは甚だおかしい。。。
日本の法律とは、すべてが被疑者以外のところで、うちうちに相談しているという珍事実を。。。
だから、悪いことはしてはいけないが、、、間違いで、誤認逮捕で捕まると留置所、拘置所と拘留されて、それなりの尋問を受ける。
大光寺大洋はとにかく、警察側の罠に嵌って、逮捕されと不
利になることは知っていた。
たとえ、不起訴とわかっていても、拘留されることは避けなければならなかった。
従って、情報収集はいていなけばと、至るところに情報の網を張り巡らしていた。
この世の中は、その時の権力者は怖い。。。14
14.時の権力者は怖い、、、
人の世界というか、浮世というか、この世の中、、、
法治国家という日本は恐ろしい世界だ。
国を治める政治というやつは得体の知れない魔物だ。
法律という道具で、規律を作り、人も、物事もすべてを抑え込んでいるような、、、、、
見た目には法律という鎧で身を固め、言葉という便利な道具で形作っているようだ。
そして、それらの道具を、言葉を上手く操って、この世という舞台を踊っている。一つの演劇を演じているような、、、この世という舞台で主役を演じ切る、数少ない人間が人生舞台で光を浴びるような。。。。
その人生の光を見ることができる人間が、政治で、仕事で、あらゆる世界の成功者なのだ。
しかし、成功者にもいろいろな模様を持った形がある。
そして、人から、世の中から「善人」と言われる景色を
広める人間もいる。
また、この世で社会で大物とかやり手とか、権力者と言われる風景を持った人間もいる。
それらの景色や風景を描きながら、「悪人」と言われる人間もいるような、、、、
人が生きる社会で、世の中で、「権力」を、、、、特に勘違いした己のための権力を得たものが「独裁者」と言われるようだ。
その類の人間が現れると悲劇だ、、悲劇が起きるような、、
大光寺大洋は自分に降りかかった人生の大海原で、揺れ動かされ、波に風にさらされた小舟だ。。。
大学を出て、法律を正す警察組織に正義を求めて従事したが、時の権力者に道を閉ざされてしまつた。
この世の中には人生の道半ばで、第三者の力によって捻じ曲げられる人間の多いこと。。。
人の世界ほど「矛盾」の多い、不公平なことの多いことのような。。。。
大光寺大洋は戦った、、、矛盾だらけの世の中に、人間社会に正義を盾に挑んでいった。
しかし、捻じ曲がつた権力者社会では最後まで、権力者には勝てなかった。
まるで、この世をふらつく、さ迷う「野良犬」のようだ。
そして、叫ぶ。。。野良犬の遠吠えみたいに。。。。
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