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迷探偵柳生幸次郎

迷探偵柳生幸次郎

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  長編小説「迷探偵。柳生幸次郎」 献残屋藤吉郎


1)迷探偵・柳生幸次郎登場

警視庁特捜部の鬼刑事と言われた「柳生幸次郎」が桜田門一家から破門されたのであった。
数々の事件を解決してきた敏腕刑事であったが、、組織の中での生き方ができなかったのである、、常にはみ出して、一人捜査をしていたのであった。。そのために、上級幹部の指示通りに動くことはなかった。
ある談合、贈収賄事件で大物政治家を追いかけて,権力者からの横槍が入り、、政治的な圧力が入ったにも関わらずに、猪突猛進してしまい、、検挙してしまったのである、、、報道関係でも大騒ぎになったが、柳生幸次郎は一向に気にしたいなかったのだ、、、そして、北海道警察署に転勤を命じらてたのであった。
階級も警部から警部補に格下げになったことをきっかけで、警視庁を退職して、、野に下り「探偵事務所」を開いたのであった。
柳生幸次郎は大学時代の同級生で蒲生重里という実業家の二代目が東京都渋谷区宮増坂にマンションを所有していたのでそのマンションの一部屋を借りたのであった。。
2DKの間取りなので住まい兼事務所で私立探偵事務所を始めた。
柳生幸次郎には強い情報網の友人がいた、その名前は警視庁記者クラブの井伊三郎という男で,呑みなかまであった。
私立探偵事務所の広告はインターネッとをつかった柳生幸次郎は仕事は当分ないだろうと、、広告を何度も出して待った、、
警視庁記者クラブの井伊三郎たちが屯している雀荘で時間を潰していた。
ぶらぶら麻雀をしながら時を過ごしていた時に携帯電話が鳴ったので、、柳生幸次郎が出た。
「助けて、、、」と叫びながら、、何度も「助けてください、、」と電話口で女の悲鳴ともいえる声がした、、、。
柳生幸次郎がよくよく話を聞いてら、、亭主に殺されるといって叫んでいたのであった。
電話口の女に住所を聞き出し、、尋ねることにした。
世田谷区成城の住宅街に住む、、「城之内洋子宅」を訪問したのであった。


2)柳生幸次郎、謎めいた不思議な事件に突き当たる、

柳生幸次郎は尋ねてみてビックリした。
玄関口に出て来た城之内洋子は、、、「助けてください、、私、命を狙われているんです、、、私を殺したい人間たちは
夫の弟夫婦や妹たちなのです、、お願いします、、」と言いながら、柳生幸次郎をなかに招いた。
「分かりました、、お話を聞かせてください、、、落ち着いて、順を追ってお願いします。」と、、話をしながら挨拶をしたのであった。
「改めまして、、私がお電話を頂いた、柳生幸次郎と申します、、それではゆっくり話してください、、」
柳生幸次郎は話を進めた。
やっと落ち着いた城之内洋子は事の仔細を話し始めた。
「実は、夫の城之内安太郎が病気で、医者から宣告をうけており、、残り時間が半年と言われています、、」と、、
そして、、夫が残した遺産が数十億と言われているということを話した、、自分たちには子供が居ないので、遺産分けを要求してきたのであった。
そんな環境の中で噂がたち、、誰ということは無いが、、「私が死ねばいいのに、、」という話まで出てきたのであった。
その話を聞いた城之内洋子はおそろしくなったのである、、もともと、付き合いの少ない弟夫婦や妹たちだったので、急に遺産相続の話で現れたので嫌な予感がしたのであった。
ほとんど、尋ねてくることも無く、、泊まるなどということは無かった。
夫の見舞いと称して訪ねて来たことが不思議だったのである、、明らかない「遺産相続狙い」だった。
そして、「私が恐ろしく成り、、助けてー」と電話口で叫んだのは、、、
夫の命はあと半年は大丈夫と言われていた、、しかし、彼らが泊まった夜に、、「昨夜、、突然に、、」
亡くなったのである、、、それを見て、怖く成り、突然に叫んであなたに電話をしたのであったというのであった。d子に
どこに助けを求める訳でもなく、、携帯を開き、あなたの広告が目に入り、、叫んでしまったという。
偶然の「助け声」だったのである。
「分かりました、、、それでは呼ばれたついでと言っては変ですが、、ガードと真相究明について、引き受けますよ、、」
ということになり、柳生幸次郎が請け負ったのであった。


3)城之内安太郎が死んだ、、、

柳生幸次郎が警護と調査を請け負った夜に、城之内安太郎が死んだのだった。
城之内洋子から挨拶をということで、、、夫の安太郎の部屋に案内された迷探偵柳生は驚いた。
一目見た時に「おかしい、、安太郎の様子が変だと、、」と、、気が付いてベットに近付いた。。。
警視庁特捜部のやり手刑事だったので、、特に「殺し」のプロといわれた鬼警部はすぐに分かった、、死んでいると。
そのことを城之内洋子に伝えた、、、「えーーそんな馬鹿な、、今朝、おはようの挨拶をしたばかりなのに、、
変だわ、、、」と、、首を傾げた。
今朝は誰も来ていない筈なのに、、と、、「どうしてなの、、、」
「こんなことがあると、、もしかしたら、、私しかいないのに疑われるわ、、殺したのは私なの、、」
洋子は迷探偵柳生に助けを求めた。
「迷探偵さん、、殺したのは私でないことを証明して頂戴い、、お願いよ、、参ったな、、」と、半べそをかいていた。
「兎に角、警察へ連絡しましょう、、話はそれから、、、警察に事情を話して調査をして貰わないと、と、、柳生幸次郎は管轄の成城警察へ連絡をした。
やがて、、成城警察の担当刑事が二人来たのだった。成城警察刑事課の原田警部補と嶋田刑事部長が部屋に入ってきた。「あれ、、柳生警部ではないですか、、、どうしたですか、、、」
「おう、、しばらくだね、、今は探偵事務所をやっている、、その関係で、城之内洋子さんの警備をしているんだよ、、、偶然、この現場に居合わせたので、、俺が連じょ絡した、、宜しく頼むな、、」
と、、現場事情を説明した。
そして、、、自殺なのか他殺なのか調べて欲しいことを伝えた。

4)城之内安太郎の謎の死、、、

成城警察が来て、、担当の原田警部補が安太郎の死が不自然だったので「鑑識課」を呼んだ。
そして、やって来た原田警部補が「なんとも妙な死に方なので、解剖をします、、」と、、言って救急車を手配した。
安太郎の妻は不安と心配で、、迷探偵柳生に尋ねた、、「柳生さん、、私、心配だわ、、大丈夫ですか。。」と、、、迷探偵柳生に近寄ってきた。
「ねえ、、病気が悪化してなくなったんじゃ、、ないの、、可笑しいよ、、解剖だなんて、、」
怪訝な顔をして、半べそをかきながら、、やっと声を出して、、、
「まるで、、私が殺したみたいだわ、、誰も主人の傍には来てないので、柳生さん、、助けて。。」
と、、哀願してきた。
「取り合えず、、解剖の結果を待ちましょう、、警察の事情聴衆が有るので、知っていること、聞かれたことを正直に話してくだい、、、私も発見者の一人ですから、、一緒にいますので安心してください、、、柳生は、、知り合いであった原田警部補に頼んだのだった。
城之内洋子は心配と緊張から、震えていたようだった。
城之内の家には妻の洋子と、、住み込みの家政家事全般のおる手伝いの
阿部夫妻が居ただけでと、、説明をした。
そして、迷探偵柳生が来た時には、、確かに、妻洋子に紹介された時は
城之内安太郎は笑顔を見せて、軽く会釈をしていたのであった。
そこまでの説明に嘘はなかった。
そして、、成城警察署の原田警部補と嶋田刑事部長は鑑識に調べさせた、、何か物的遺留品がないかどうかと、、、
また、、住み込みの阿部老夫婦にも事情聴衆をして、、「解剖の結果を見てから、、捜査方針を決めてから連絡しますと、、引き揚げていった。
「柳生さん、、心配です、、、これからもよろしくおねがいします、、」と、、頼まれた迷探偵柳生は難しい事件ではあるが引き受けた。

5)殺人事件として

城之内家の人々が集まった。。安太郎が亡くなったという知らせは洋子が城之内家の顧問弁護士の大久保慎太郎事務所に依頼したので事務的なことはやってくれた。
城之内家の人々んは「遺産相続の件」が一番大事であったので、、、
大久保慎太郎弁護士の通知で集まった、、安太郎の長女夫婦「大谷正美と夫の一郎」、、次女夫婦の「大沢安見と夫の光一」、、、三女の「安子、、独身で商売をしている」。。長男の安治路が居るが今日の集まりにはまにあわなかった、、アメリカ在住であるので、、2,3日遅れてくることになった。
そして、、安太郎の女「内縁の妻」登記されている、、、
相続権利者が顧問弁護士の大久保慎太郎から説明があった。
「現在、成城警察署で解剖検査が行われているので、、その結果が出てから城之内安太郎の「遺書」によって、話し合いをしょう、」と、、言うことになった。
「ところで、待つ時間はどのくらいかな、、、」と、、三女の安子が聞いた。
「警察のやることで、、殺人の疑いがあるので、いつまでとは言えないが、、連絡があり次第に通知を出しますので、、、」と、、説明があった。

調査と警護の依頼を受けた迷探偵柳生は今回の事件のことを考えた、
城之内安太が亡くなった、その朝には迷探偵柳生も城之内家にいて、妻洋子とも一緒だった、、、そして、、安太郎にも会い、挨拶をしているのだった。
その後、、お昼の薬の時間に妻洋子が異変を感じて、、迷探偵柳生が、、「安太郎の死」を確認したのである、、生きていることを見ている迷探偵柳生は、、「何が起きたのだろう、、わずかな4時間の間に、、」
と、、考えた。
今までの刑事時代の経験では想定外であり、、不思議に思った、、、しかし、現実には起きたのであった。
安太郎が亡くなったという事実が。。。。
その間の城之内家の環境の変化と言えば、、住み込みの阿部老夫婦が午前6時に起きたと県い事実だけであった。しかし、、阿部老夫婦の話では、安太郎の死を聞くまでは一度も、二人の住む離れ家屋からは近王た。


6)成城警察署から原田警部補と嶋田巡査部長がやってきた。

「解剖の結果が出ましたので、その報告にうかがいました、」と、、原田警部補から報告がされた。
城之内家の顧問弁護士の大久保慎太郎と、、城之内洋子の警護をしている柳生幸次郎が立ち合いのもとで行われた。
「解剖の結果は薬物による毒殺です、、、これからは殺人事件として捜査にので、、ご協力をお願いします、、、」と、、と言われて、今日から殺人事件として捜査本部を立ち上げて、捜査を開始したことも告げたのだった。
大久保弁護士は尋ねた、「そうですか、、、毒殺ですか、、それでは殺人事件では、、事件が解決するまでは
遺産相続は保留にした方がいいですね」と、、、
「そうか、、殺しか、、厄介だな、、なあ、、原田さん」と、、迷探偵柳生は問掛ける口調で話した。
原田警部補は特に大久保弁護士に云った。
「今回は殺された城之内保太郎には莫大な遺産が残っているので、、まずは遺産相続に絡んだ疑いも考えられる。。そして、経営している会社の人事継承なども絡んでいるので、、捜査に時間がかかりそうなので、、」
と、、説明がされた。。
迷探偵柳生も今までの経験で、、「遺産相続」「会社人事継承と株式保有問題」で、、かなり、人間模様に支障が生じて来るはずであると思われた。
人間の欲望、、金や会社的な地位に絡んだ争いが一番醜い、、「人の争い」であり、、「肉親のいがみあい」であった。
見てはいけない「人の欲望絵図」をこれから覗いていかないと思うと「ぞっと、、」したのであった。


7)迷探偵柳生幸次郎、、、城之内家の家族を調べる。

城之内安太郎の子供たちの家族構成を、、迷探偵柳生幸次郎は知ったうえで、、経営している会社内容や役員構成を調べた。殺人事件なので成城警察署が全てを捜査するのであろうが、、一応はもと元警視庁の捜査一課の鬼警部であったので、、自分なりに調べて、、城之内安太郎の人間関係を調べて、、迷探偵柳生は驚いた。
娘たちもその夫の経営する会社や事業所は資金困難に陥っていた。。
アメリカへ行っている長男の事は情報が入ってこないのでわかなかったが、、「遺産」が欲しい状態であった。
この状態では、、全ての家族が疑われても可笑しくなかったので、、
成城警察としては疑い、、関係している人間のアリバイを徹底して調べる筈である、、、
迷探偵柳生幸次郎であっても、、捜査の鉄則から成城警察署の原田警部補たちと同じ捜査をするだろう、、と、思いながら状況を眺めていた。
迷探偵柳生幸次郎は、、城之内安太郎の妻洋子を最初から見ているので、、凡その想像はついていた。。。
しかし、、あくまで、、それは迷探偵柳生の想像なので、、確たる証拠もなく、、犯人を決めつけることも出来なかった。
その後の成城警察署の原田警部補と嶋田刑事の二人は捜査が行き詰っていた。成城警察署では他の刑事も駆り出されて、疑わしい関係者のアリバイを当たっていたが、、全て、アリバイが成立して,、犯人逮捕に繋がらずに困っていた。
原田警部補たちは城之内家に訪ねて来て、、柳生幸次郎が居た時に
「先輩、参ったよ、、柳生鬼警部補、手伝ってくださいな、、警備をして居るので、、何かわかったら、、教えてよ、、、」
と、、ほとほと、、壁にぶち当たって、困っていた。
「いや、、、俺も分からん、、犯人はどうやって、安太郎を毒殺したのか全く分からん、、密室の殺人だな、、」
と、、嘯いた。
迷探偵柳生が知りたかったのは、、長男の安治路のことであった。
帰国が楽しみであったのではある。


8)家族会議

城之内安太郎の遺産を巡っての家族の集まりがあった。
今回は長女大谷正美からの申し入れで、、顧問弁護士大久保慎太郎が招集したにであった。
長女の申し入れは、、安太郎の死に関する成城警察署の中間報告を知りたいということで、、その説明を安太郎の子供たちと夫に知らせることであった。
長男の安治路もアメリカから帰国していたので、遺産相続の話と一緒にすることにしたのであった。
今回も迷探偵柳生は安太郎の妻、洋子の経っての願いで、、大久保弁護士が許可しての立ち合いであった。
全員が城之内家にある「会議室(普段は会社関係の会議に使われている)」で行われた。
20人から30人は参加できる豪華な会議用のテーブルが置かれていた、、、
住み込みの雑務係りの阿部執事が妻春江と共に入ってきて、、お茶を配膳してから、、大久保弁護士の話がはじまった。
時間は午後1時であった。
「顧問弁護士の大久保です、、、本日はご苦労様です、、
故人安太郎の事件結果について、まだ、報告が出ていません、、只、途中報告としては毒物による殺人というだけで、、今、しばらく待ってくださいとの」、、報告でした。
「皆さまも取り調べを受けたと思いますが,、未だに警察としては犯人が分からずにいるとのことで、、困ってるとの話です。そし故人安太郎の遺産相続は事件が解決するまで延期して欲しいと要望がありました」
と、、、、
その報告を受けた家族は仕方がないかというような顔をして、頷いていました。
特に長男の安治路は付け足したのでした、、、
「慌てても仕方がないでしょうが、、、親父の遺産が亡くなるわけじゃないのだから、、警察の結果を待ちましょうや、、、多分警察では家族の中に犯人が居ると考えてるかもしれない、、
嫌だな、、、遺産相続という奴は、、」と、、言いながらにやにやと薄笑いを浮かべて、、みんなを見回していた。
しかし、、、正直者で信用されていた長女の夫、一郎は困っていた、、不動産会社を始めとするグループの経理責任者を担当していて、、常に安太郎会長の指示に従い、、
資金の手当てをしていたのであった、、、
安太郎会長が亡くなる寸前まで行われていた資金繰りが出来なくなってしまったのである、、、非常の困っていた。
亡くなる前日まで安太郎会長に会っていたので、、今回も一番疑われて、、警察の取り調べのきつかったのであった。
もともと「小心者」だったので、、今回の警察の取り調べではげっそり痩せてしまった。
家族までもが、、親族が疑いの目で眺めているような気がしていたのであった。

9)家族会議は続いた

長女の夫「大谷一郎」は困っていた、、会社の資金が現在、凍結されているので、、非常に困っているの
そこで大久保弁護士に依頼したのであった、、「何か法的な処置で、制限があってもいいのですが、、支払い関係だけでもできないか、、考えてくれませんか、、」と、、
大久保弁護士は「分かりました、、成城警察と話あってみます、、出来ないことは無いと思いますので、、、」
その答えを聞いた大谷一郎は安心した。
三女の安子が、、、「先生、、、何とか早く、遺産相続が進むようにしてくださいよ、、、お願いします、、」
金融業会社の常務取締役をしている次女の夫「大沢光一」が、、、「大谷常務、、、借り入れの住一銀行への返済期日が来ますので、、宜しくお願いしますよ、、、期日に遅れるとまずいですから、、」
と、、それぞれが自分の都合ばかりを云い始めた。
それを聞いていて、迷探偵柳生は呆れた、、、
腹の中で叫んだ、、、「馬鹿野郎、、ほざいておろ」と、、、
城之内安太郎に死なれた、、妻、洋子への気遣いは微塵も見られなかった。
救われたのは長男の安治路が言った言葉だった。
「お兄さんたちも、、ねえさんたちも。。少しは考えてくださいよ、、
親父が死んで時間もたっていなし、、犯人も見つかっていない、、、そんな時に。。少しは洋子さんのことも気づかって欲しいな、、、」で
と、、優しい長男の言葉だった。
夫婦とは不思議なものだ。。長女の正美も、次女の安見も、、援護射撃をした。、」
「安治路はアメリカなどに行っていて、、気楽なもんだわ、、」と、、皮肉めいた言葉を吐いていた。
そんな矢先に、、訃報が飛び込んできた。
安太郎と洋子の子供、長男が大阪事業所で亡くなったと云う。。。
「なんで、、、どうしてだ、、、こんな時に、、、」
その場にいた家族は驚いた、、、原因は大阪事務所に「爆弾」が投げ込まれたというのであった。事件が起きたのである。
城之内家の大事件であった、妻洋子はその知らせを聞いた時にその場に倒れた。
大阪事業所は「金融業」が主な業務で、、城之内グループの稼ぎ頭であった、、そのために、安太郎は自分の片腕とも、、懐刀と云われたいる、「榊原豪太郎」を長男の「安一郎」につけて、大阪事業所で金融の修行をさせたいたのであった。
将来の城之内グループの事業展開を考えてのことだった。
その二人が亡くなったという、、、何という不幸か、、
迷探偵柳生を洋子は別室に呼んで頼んだのだった。
「こんな時で、すまないけど、、柳生さん、、あなた大阪まで行って頂戴、、、」と、、依頼された、、、妻、洋子がいうのには「今は誰も信用できない。。あなたなら安心して頼めるの、、お願いね、、」と、、迷探偵柳生は大阪にむかった。


10)爆破事件

城之内グループの中で「金融業部門」で、、大きく資金が動いていたのは大阪事業所であった。
会社の構えは大きくはなかったが、、城之内グループの中の「闇」の事業運営方法があった。
城之内安太郎は大阪市住吉の生まれで、、大阪時代はあまり知られていなかった。
大阪では極道だったとか、、やくざ一家を持っていたとか、、いろいろな噂が出ていたが、、城之内グループでも、安太郎の過去を知っているものは、、現在では阪事業所の最高顧問をしている「榊原豪太郎」だけとなった。
城之内安太郎は大阪で金貸しをして「財」を築き、、今の会社組織をつくりあげたのであった。
大阪時代にはあくどい金貸しをしていたようであった。
特に、、金を動かすようになってからは「裏社会」への資金手当てが多く成り、、ほとんどが「闇金融」だった。
銀行へ預ける金は少なく、、大部分が「金庫預金」であった。
いわゆるすべてが「脱税」だ、、、そんな訳で目立つような会社運営はできなかったのである。
城之内グループでも秘密部隊を編成して、、「榊原豪太郎」の監理の元に、、やくざ企業への融資が主体であった。
しかし、、安太郎が表舞台に出なくなってから、、やくざ金融に陰りが出てきたのであった。
そして、城之内安太郎の長男「安一郎」が一人相撲を始め、、番頭役の榊原豪太郎の意見や窘めを効かなくなり、、今までの「やくざ企業」とは別の利益や条件のいい取引先に変えていったのであった。
そんな不満や苦情が、、番頭役の榊原豪太郎に文句が入ってきたので、、彼は心配していた。
そんな矢先の「爆破事件」であった。
ヤクザ絡みの事件なので大阪府警の捜査が入った。

迷探偵柳生が城之内グループの大阪事業所に着いた時には、、大阪府警が来ていた。。
取り込んでいたので、、大阪府警の担当刑事の矢野警部が部下を連れて、、現場検証をしていた。すると、、、「すいません、、関係者以外は出てください、、」と、、、
云われた迷探偵柳生は挨拶をして、、名刺を差し出して了解を求めた。
「亡くなった城之内安一郎の身内から依頼を受けてきましたので、、宜しくお願いします」と、、、担当をしていたら、、、
「あれ、、柳生さんじゃアないですか、、田島ですよ、、」と、、声を掛けたきた警察官が居た。
迷探偵柳生を「鬼警部」と知っていた、、もと警視庁捜査一課にいた田島勉警部補が近づて来た、、、「どうしたんですか、、柳生さん、、」
「おお、、、懐かしいな、、田島警部補、、」と、、言葉を返したら。。
「柳生さん、、私も今は警部ですよ。。先輩の良き指導の賜物ですよ。。ありがとうございました、、」
「丁度よかった、、今回の爆破で亡くなった安一郎の母親からの依頼で調査にきたんだよ、、」と、、事件内容について聞くことが出来た。
話を聞いた、迷探偵柳生は唸った。
今回の爆破事件の捜査で、、城之内グループの「暗黒部分」が表沙汰になり、、場合によっては会社そのもが偉いことになるような、、、
早い話が「遺産相続」ではなくなるような事件であった。


11)大阪事業所の脱税疑惑

大阪事業所の爆破事件は脱税疑惑に発展した。城之内安一郎の死亡、、、そして、全てを把握している番頭の榊原豪太郎の怪我で闇の会社経営の実態が分からなくなっていた。
更に事務所爆破により。。経理管理の帳簿が破壊されてしまい、、、金融状況、、貸出先の状況が消失して閉まっていた。
捜査にはいった大阪府警も、残った社員3人から聞き出すより仕方がなかった
事業所が爆破された時には3人の社員は外出をしており、、事務所には城之内安太郎と番頭の榊原豪太郎しかいなかったのであった。
大阪府警の捜査では僅かに残った書類から、、貸出先は個人名が多く、、その住所に基づいて調査したが、全てがでたらめであった。
すなわち、捜査のしようがなかった、、、そして、外出していた3人の社員は全て、、走り使いで、詳細については分かっていなかった。
捜査すればするほど「闇の世界」であった。
三人の社員は指示通りに「現金を運び」指定先のホテルのロビーなどで、指定された受取人に渡していただけであった。
そして、、受取人から会社に電話をして確認をするだけのことだった。
三人の社員は運ぶ現金がいくらだとかもしらされていなかった。
捜査の結果では「段ボールまたは袋の包」で届けるだけであったという。
従がって、取引金額や取引先も不明であり、、、巧妙な金融取引が行われていた。
大阪府警の話では重症で入院した番頭の「榊原豪太郎」から聞き出す以外に実態の解明は出来ないことがわかった。
その話を聞いた迷探偵柳生も唸った、、「凄い、、安太郎という人間は、、」と、思った、、全てを自分の死と共に「闇」に持って行ってしまったのである。
もしかして、、安太郎は自分の死を覚悟した時に、すでに考えていたのではないのか、、この「爆破」を、、、迷探偵柳生は「ぞっと、、」するほど背筋が寒くなった。
迷探偵柳生幸次郎は大阪府警の話を聞いて、、番頭榊原豪太郎が入院した大阪府立総合病院へ行き、、事情話して、境原豪太郎の様態を聞いた、、、
担当医師の説明によると助かるのは「五分五分」とのことであった。
仮に命を取り留めても彼は何も話さないと確信した。。
それらの確認をしてから迷探偵柳生は東京へもどった。


12)大阪事業所の消滅

迷探偵柳生幸次郎は帰りの新幹線の中で、、今回の一連の出来事を思い出していた、、考えてみれば考えるほど、、城之内安太郎という人間が恐ろしく成った。。自分あ感心したのであった。彼が想像しているような段取りをしていた事への驚嘆であった。
多分、、これからも起こるであろう出来事全てが、、城之内安太郎の計算上での事実である筈だ。。
迷探偵柳生は安太郎の考えを追っていくことにした。
なんか、安太郎の「闇の世界」が見ええ来たようだった。大阪府警が、、成城警察が今までの考え方で捜査を進めたのでは永久に犯人逮捕は出来ないはずだ。
警視庁捜査一課時代に「鬼警部」と言われて、、人並み外れた捜査力を持っていた迷探偵柳生だからこそ、、奇想天外の考え方ができたのであった。
今回の「城之内安太郎殺人事件」も「大阪事業所爆破事件」も安太郎の緻密な計画の一つであると、迷探偵柳生は考えた、、そして、自分なりに結論を導き出したのである。
そんなことを考えているうちに新幹線は東京駅に着いた。
その足で城之内家に向かった。
ついた時に、今日は城之内洋子だけがいたのであった。
家族会議も思うように進まずに、次回は明日開くことになっていた。
迷探偵柳生は大阪事業所の報告を済ませ、、帰ろうとしていたら、、城之内洋子が話しかけてきた。
「柳生さん、、お疲れさまでした、、息子の安一郎の遺体は昨日送られて来ました。そして、夫の遺体も成城警察から送られてきましたので、、、葬儀を行いたいと思います、、
警察の許可も下りましたので、、明日の家族会議で取り決めをしたいと思いますので、、宜しくお願いします、、」と、、告げられた。


13)家族会議三回目

成城警察署からも大阪府警からも城之内安太郎と、、城之内安一郎「後妻洋子との間の子供」の二人の遺体引き取りが許可に成り、、葬儀の許可も下りた。そこで二人の葬儀を一緒に行うことに成り、その打ち合わせをすることになった。
そこで会社関係のこともあり、、前回の家族での会議をひらくことになったのであった。
今回の家族会議には、、会社役員も呼ばれていた、、更に内縁関係の島津涼子も呼ばれていたのであった。
大久保弁護士から話があった。
「成城警察署と大阪府警からも許しが出たので、、、城之内安太郎の遺言書を皆様の前で開けて、読み上げます、、、それでは聞いてください、、」
読み上げた。
そして「後ほど、、各自には文書で差し上げますので、、よろしいですね」と、、、念を押して遺言書を読みあげた。
「会社と個人資産がありますので、、それぞれに分けて相続しますので、、、」と、、、
「故人が住んでいた成城の住宅は土地建物のすべてを妻洋子に、、更に、成城及び渋谷の個人名義のマンションはやはり、、妻洋子に相続します、、、
そして、会社名義の不動産は全て、、それぞれの株式保有数により、、分割して所有することとする、、、
要するに、城之内安太郎が死んだら、「会社は清算して、終わりにするということであった」
親族会社の様なものであるので、、安太郎が居なくなれば会社の運営は難しくなるだろうとする思っていたのであった。
大阪事業所は爆破事件ですべてが消滅したので、、整理がしやすかった。
東京関係の会社も不動産が多く、、借りれもさほどになかったので整理が簡単であったので、、、安太郎は無くなる前に準備をしていた。。
不動産の売却や社員整理もしていた。
その整理に当たっていたのが「長男の安治路」であった。
城之内安太郎は分かっていたのだった、、現在のスタッフでは無理だと、、、
それで自由に動ける安治路を密かに読んで、不動産関係をせいりしていたのであった。
城之内安太郎が一番嫌っていたのが「倒産」であった。
更に「闇金融」の世界でのやくざ組織との取引が難しいと困難とみて、、早めに整理をしたようだった。
それは番頭の榊原豪太郎との打ち合わせ、計画だったのではと、、、
迷探偵柳生は思っていた。
東京関係の会社についても、、城之内安太郎が仕組んだ、、綿密な計画清算のようだった。
家族会議に臨んだ安太郎の子供たちは少々、、当てが外れたのであるが、、
それでも多額の遺産が転がり込んできたのであった。
しかし、、不動産の遺産相続の代わりに「所得税」が掛かった。
安太郎の不動産整理も見事だった。
そして、、売却した「ゴルフ場やホテル更にはスキー場などの施設」の利益などはこれからであった。
それらの売却に携わったのが「長男の安治路」であった。
故人安太郎が一番信頼していたのが安治路だったのである。。。家族会議の出席した家族以外の役員にはそれぞれの役員報酬やその他の収益


14)城之内安太郎の計算

城之内安太郎は自分が経営している時には出来たことが、、自分が居なくなった時には企業その物が持続することは不可能とみて、、自分が死んだときには消滅することを計ったように見えたのであった。
そんな推理をしたのは迷探偵柳生だけだったかも知れない。。そのことは誰にも話してはいなかったのだった。
確認するには長男の安治路に聞くよりは道はなかった、、しかし、彼は話さないであろうと、、
迷探偵柳生は思った。
計画をした安太郎が居ないのだから、、「闇の中」なのだ。
安治路は大久保弁護士から「遺産相続」が、、報告された時かみいくいら順次、手際よく事務的に処理をしていったのである。
安太郎が一番信頼していたのは安治路であった、、、若いころから家を飛び出し、、裸一貫でやり遂げた安治路に白羽の矢を立てて、、早くから彼を呼び寄せて、、準備をした居たのであった。
全ての整理が終わり、、城之内安太郎が築き上げた一人城が無くなった。
それから2日後に安治路はアメリカに旅立った。
迷探偵は感心したのであった、、余りに見事な人世の後始末であることに、、、
成城警察署も大阪府警も殺人事件の犯人も、大阪事務所に爆破事件の犯人も検挙出来ないままの幕引きであった。
真実を究明できたのは「迷探偵柳生幸次郎」だけであった。


15)迷探偵柳生幸次郎は再び。。

城之内安太郎の遺産相続の問題が一段楽したことで、、長男の安治路はアメリカに帰った言った。
その後、、安太郎の三女の安子が交通事故で死亡したのであった、独身で独り身だったので、、安太郎から受け継いだ遺産が宙に浮いてしまったので
また、、欲深な姉たちが大久保弁護士に迫った、、、三女の安子の遺産を巡って欲がぶつかりあったのである。
そして、、故人安太郎の妻、洋子はその遺産相続の件については放棄したのであった、、しかし、、余りにも醜い争いなので、、仲介を頼もうと思い、、迷探偵柳生に来てもらったのであった。
故人安太郎の妻、洋子は遺産相続で争う姉たちやその夫たちが目障りであり、、うるさかったのである、、一日も早く自分の前から消えて欲しかったのであった。
そこで、、迷探偵柳生の今回の行動を見て、、頼みガイがあるとみたのであった、そして、口が堅く安心して頼めるだった。名探偵柳生を使うのには、城之内洋子にはある計算が働いていた。。しかし、、その真意は迷探偵柳生はしらなかったのである、
そして、、、迷探偵柳生と大久保弁護士の取り計らいで、、亡くなった三女安子の遺産は二人の姉に当分に分割して遺産手続きが行われた。。
アメリカに戻った安治路も今回は放棄した。
阿呆な姉二人は喜んだ、、、高い不動産取得税をはらって、、、財産を持てば、、増やせ売位ということは無かったのである、、、毎年掛かる「固定資産税」がることを知らずに。。。
城之内安太郎の会社整理は終わったが、、後始末は少々残った。
、、その後始末は株式の配分により、、それぞれに長女の夫「一郎」と次女の夫「光一」が受け持って処理にあたったのである。
その仕事を受け持った長女「正美」と次女「安見」はその整理を反対していたのだが、、、どちらかというとお人好しの二人は後始末をすることにしたのであった。

16)計算違いの逆襲

大阪事業所関係で、、貸し付けが主な仕事であったが、逆に融資を受けていたのであった。後妻の洋子の長男が事業拡大を狙って、やくざ金融から多額の借り入れをしていた。
「闇の金融」部分が残っていたのであった。
表に出ない、、「遺産相続」とは関係ないとこに落とし穴があったのである。。
「遺産相続」で一段楽した会社に、、大阪の「関西連合桜会」の若槻若頭がやって来た。3人の幹部やくざを連れて、威圧的な態度で訪れたのであった。
この時の後処理をしていたのは、、本社では経理担当の常務取締役の城之内一郎であったので対応した。
気の弱い「一郎」はびくびくしながら、話を聞いた。
「初めまして、、私は関西連合会桜会の若槻といいます。大阪事業所に絡んだ、、金銭借用書の件で来ました。
その件でお話できますか、、もし、出来なかったら、誰かできる人とお会いしたいのですが、、、」と言われた
城之内一郎常務取り締まり役は自分一人では不味いと思い、、
一日だけ時間を貰った
何しろ、金額が「10億円」という多額であったので、、残った身内で相談をすることにしたのであった。
参った、とんでもない話が舞い込んできたのである。。
関西連合会桜会の若槻若頭には引き取ってもらった。
城之内一郎は次女の夫の光一や、、城之内洋子に相談をしたのであった。
長男の安治路はアメリカに帰り、、話は出来なかったので、、大久保弁護士に相談して集まってもらうことのした。
故人安太郎の妻洋子は迷探偵柳生幸次郎を呼んだ。
急ぎの事なので、その夜に洋子の家にあつまったのである。。
大久保弁護士に、、一郎がコピーしてきた「金銭借用書」を見せたが、、結論は支払うより仕方がないということになった。
妻洋子は遺産相続も終わり、、「私には関係がない、、」いうのであった。
「遺産相続」で、、長女の正美と次女の安見は二人で、、株式や不動産で20億は相続していたのであった。。
大久保弁護士の話で今回の「10億」は払わないとまずいということになった。
二人とも不平不満「ぶーぶー」だったが仕方がなかった。
その話合いは迷探偵柳生が委任状を持って、、「関西連合会桜会」若槻頭と交渉することになった。
遺産相続側の正美、安見にしてみれば大きな損失であった。
正直言って、、遺産相続は終わったが、、二人の夫である「一郎」と「光一」は何が出てくるか分からないので「おどおど」していたのであった。


17)遺産相続を受け継いだ正代や安見に災難が、、、

しばらく「遺産相続」の話が出なくなったある日、、故人安太郎の長女正代夫妻が、洋子の元を訪ねて来た。そして、、借財の頼みをして来たのであった。
「今日、、突然来たのは、洋子さんに助けてもらいたいくて、、お願いに来ました。
お願いだからお金を貸して欲しいの、、、3億円、、遺産相続の分から貸し手もらえないかな。。」
と、、云われて洋子は薄笑いを浮かべて答えた。
「いいけど、、返済の充てはあるの。。。」と、、問い返した。
長女の正代と夫の一郎は頭を下げた、、「おねがいします、、頼むところがないので、、」と、、必死にしゃべった。
洋子は聞いた「どうして、、そんなに、、お金が、必要なの、、、、、
二人は訳を話し始めた。
必要な理由は、二人の一人息子が、、投資に失敗しての債権取り立てと、、クラブの女に手を出して、、
やくざが出て来て「脅しまい」と言って取り立てをされているのであった。
金を用意できなければ、息子の命の保証はないと、、東京連合会睦会に監禁だれているのだと。。
親ばかではあるが助けたいので、、なんとかならないのかといってきたのであった。
そして、洋子の問いかけに応えてと迫った。
「分かった、、貸してもいいけど返済の充てはどうするの、、、その答えは。。」
と、、聞かれた二人は「なんとか返済をしますが、、分割で出来ませんか、、、」
そんな答えに満足する洋子ではなかった。
遺産相続が終わったからの洋子はかわったのである、、、
「なんとか返すでは貸せないわ、、、担保を用意してくない、、、遺産相続で受け取ったマンションと、、いくつかの不動産を担保に入れてくれたら、、すぐに現金で用意するわ、、」
そして,長女夫妻は仕方がなかった、、、抵当権設定の担保借りれをした。
今回の債権取り立てと「女問題」で東京連合会睦会への支払いは「5億円」」となり、、長女夫妻は裸同然となった。
故人安太郎の妻には次女が受け継いだ遺産以外は妻洋子のものとなった。


18)次女「安子」」にも降りかかる災難

解決しない城之内安太郎の「殺人事件」で、未だに不信を持っている刑事が一人いたのであった、、原田警部補だった、、、
城之内安太郎の大阪事業所の爆破事件でも不自然であり、、余りにも偶然だったのである。
そして、、三女の突然の事故死と、、偶然が重なり過ぎていた。
原田警部補は仮説をたててみたのである、、
今回の「殺人事件」「爆破事件」「三女の交通事故」で、誰が一番得をしたかと、、考えた。
そして、、後から知ったが「長女夫妻の降りかかった災難で現実には5億円の損失」があったので、、、「遺産相続」で誰が一番多くの財産を手に入れたかを、、、
その結果は妻洋子と、、次女夫妻であった。
長男の安治路は財産放棄をしていたので、、原田警部補は妻洋子と、、次女安見夫妻を調べ始めた。
何か、、、捜査過程でミスはなかったか、、、
今までの捜査では浮かばなかった、、隠された事実はなかっかと、、、
それから2か月も立たないうちに、、次女の安見夫妻に不幸が訪れた。
安見夫妻が温泉旅行の途中で、交通事故に合い、、死亡したのである。。
原田警部補はこれまた、疑った。。「おかしい、、偶然過ぎる、、」と、、
しかし、何の証拠もない。
地元警察の判断で「交通事故」で処理された。
その次女安見夫妻の遺産は子供「康夫」に相続されるはずだったが、、その子供は若年痴呆症を患っていたので、、後見人となった、、洋子が管理することになった。
原田警部補は確信は持ったのであるが,,何一つ証拠はなかった。
見つからないのだ、、、、地団駄を踏んだ、、間違いなく、全ての黒幕だとおもった。し、完全犯罪だ、、何一つ証拠を残していない。
なにかあるはずだと 考えたが分からなかった。
原田警部補は大阪府警を訪ねた、、、大阪事業所の爆破事件から再調査をすることにしたのであった。


19)大阪事業と所の爆破事件の謎

当時の捜査課長であ「矢野警部」が在籍したいたのであった。
当時の話が聞くことが出来た。会社事務所は状況をからないほどに爆破していた。まるで消滅させるための爆破だったような。まるで解体したような状態で、、何一つ識別できないほど粉々であった。
矢野警部は今でも、あの爆破は意図的にやったと思って、、鑑識を連れてまで調査をし
しかし、、物的な証拠になるようなものは出てこなかった。
今でもあの爆破事件の事は不振に思い、、疑惑が捨てられなかった。
「そうですか、、一度、田島刑事と一緒に捜査をさせてくれませんか,,どうですか、、お願いできますか」
と、、頼んでみた原田警部補だっ
矢野警部は承諾してくれた、、、原田警部補は歩けるところは歩いてみようと考えていた。
その日は矢野警部には聞けるだけ聞いた。
何せ、、参ったのは取引先の住所が全て「でたらめ」だったことや、、3人いる社員が何も聞かされていない「使い走り」だったとであったのだ、
全てが秘密主義であり、、「謎の商い」をしていた。
それは大阪府警の調べで分かっていた、、、巧妙な仕組まれた「闇商売」であった、
勿論「脱税」はしていた、、、その儲けた金を「東京へ」運び、運用していたのであるから、資金用達は故人安太郎がやっていたのであった。
その大阪事業所の資金管理帳簿がなかったから、、「闇商法」なのだった。
そして、、大阪事業営仕組みを知っていた、後妻洋子の長男「安一郎」が一番知っていたのであるが、爆破事件で死亡していたので分からくなっていた。
番頭の「榊原豪太郎」は爆破事件で入院して、そんまま、、痴呆症になり、、真相を知るものが居なくなってしまったのだった。
更に一番知ってる「城之内安太郎」は殺されて亡くなっており、、、全てが「闇のなかに」消えてしまったのである。。
大阪府警でも困り、、暗礁に乗り上げていた。
そんな訳で、、今は矢野警部と田嶋刑事で、、他の事件の合間に捜査をしている
20)榊原豪太郎を訪ねる

原田警部補は爆破事件の真相は掴めずに、、全てが消滅したことを知った。
「藁を摘むような思いで」で、、大阪府警の田嶋刑事と、榊原豪太郎が入院している総合病院を訪ねた。
本人寝たたきり状態であり、、話もできなかった、、、、その日は孫娘の「朱美」が見舞いに来ていた。、、原田警部補は挨拶をして、、「大変ですね、、、榊原さんはまだ、話はできないのですか、、」聞いたら、、
「そうですか、、、大事に看病してください、、」と、、原田警部補も状態を見ては何も言えなかった。顔中の包帯姿は痛々しかった、酷い爆破だったと想像が出来るのだった。
原田警部補たちが帰る時に、孫娘の朱美から、焼け切った手帳を渡された。
「すいません、、最近、少しだけ口がきけたときに、爺ちゃんから渡されてたのでが、、忘れていました、、私が信用できると思った人に渡せと、、」と、云われていました。。
それで、話を聞いて,原田警部補に渡すと決めたのであった。
原田警部補は、その焼ききれた手帳を見て驚き共に絶句したのであった。

20)榊原豪太郎からの焼きただれた手帳

原田警部補は渡された焼き爛れた手帳を見て、驚いた。
焼けたり、破れたりはしていたが、、金の貸し借りが走り書きのメモのように記されているので、、原田警部補は小躍りした。
なんの手がかりもなかった、大阪爆破事故の証拠の一部が出てきたのであった。
大阪府警に戻った原田警部補と田嶋刑事は矢野警部に報告をして、、その焼き爛れた手帳を鑑識に回して、調べてもらう事にした。
3人は楽しみにした、、、何が出るのか、、足がかりが出来ればいいのだが、、と、、結果を待った。
大至急で頼んだので、依頼してから3時間ほどで出来上がってきた。
その再生手帳を見て、、矢部警部が笑」みを浮かべ、原田警備補にも見せて、田島刑事が喜んで歓声をあげた。
大阪事業所の裏帳簿にも似た、金銭の貸し借りが克明に記載されていたのだた。
全て、今まで分からなかった「組織やくざへの融資内容だった」
「原田さん、、これで摘発が出来るぞ、、脱税の全ても、、凄い収穫だよ、、大阪爆破事件の真相が解明でいな、、、やったな、、凄いよ、、」
矢野警部は喜んで、、まずは「関西連合桜会」の家宅捜索だ、、京都連合橘会」のがさ入れだ、、と、、これから忙しくなることの気合が感じらた。
「原田さん、今回の事は貴方のお手柄だ、、一緒に参加してください、、何か東京の殺人事件の糸口が見つかるかもしれませんよ、、」
話をしながら、、大阪府警の上層部に報告をして、、次の家宅捜索の段取りをしたのであった。
原田警部補もやくざ事務所のがさ入れで、何かが見つかればいいなと思ったのであぅた。






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