湯めぐり事件帳

献残屋藤吉郎

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執行人

特務執行人物語

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1(悪道)痛快娯楽小説「執行人」 献残屋藤吉郎



痛快太郎の死刑執行人のものがたりである。

普段は警視庁記録係に勤務する警部補で、、、一見人を殺すような人間には見えないのであった、、、、しかし、刑事事件の記録簿の中で、あまりにもひどい殺人や強盗や汚職や贈収賄事件があった場合は再調査をして、処罰する権限を与えられ特別任務の死刑執行人であった。

部下は一人だけ配属になっていた。

徳川由美子という警視庁生活安全課にいた警部補であった。警視庁きっての事件記録知識人であった。痛快太郎の特別任務は告げていなかった。

痛快太郎の直属の上司は刑事部長であった。


2(痛快太郎動く)

痛快太郎は警視庁事件記録室で、たった一人の部下である徳川由美子警部補と二人で、未解決の事件記録簿を調べていた。。。。。

今回の配属で警視庁殺人課きっての敏腕刑事であった、痛快太郎警部は一番日の当たらない事件記録室に移動になった。一人の部下をつけられて、、、

殺人課での捜査の失敗の責任を取ってことだった。

40歳になったばかりの捜査バカだった。。。犯罪を憎み、がむしゃらに事件にぶつかっていき、検挙率も警視庁きっての刑事であった。

しかし、捜査に関しては独自の考えで突っ走り、上司とも衝突をしていた。

従って、警視庁関係の上司からは好かれてはいなかった。

未可決事件簿を調べているうちに、解決していない事件の多いことにはびっくりした。

日本の警察は凄いといわれているが、、、、この未解決事件簿を見てると、、、たいしたこないな、、と思った。

そして、ひどいものだとも思った。

未解決事件簿を見て、、今日一日だけども、いいいい加減だなとも思った。

痛快太郎はじっくりと未解決事件を捜査しなおそうと、、、、

そして、気になる事件帳をみつた。

部下の徳川警部にその事件に関する資料を用意するように指示をした。



3(痛快太郎、いよいよ未可決事件で動く)
痛快太郎が目にした未可決事件とは、、、、
談合、贈収賄事件の「東京広告株式会社」という、大手広告会社事件が未解決資料に
含まれていることであった。
痛快太郎から見たら、彼が記憶しているだけでも大事件であり、不思議に思ったので、
未解決資料を丹念に読み返した。
「結論」は不起訴となっていた、、、、
痛快太郎は解せなかった。。。あの贈収賄事件が不起訴だったのか。。。
密かに調べた。。。。。
彼から見たら、どうしても事件簿控えをからは不起訴にはならないはずであると、、、
この事件は、、何らかの警察関係か、政治的意図か横車が入り、捻じ曲げられたなと、彼の
直観からすると、そういう結論になった。
痛快太郎からすると、、、彼の正義感が許さなかったのである。
この談合、贈収賄事件を徹底して調べることにしたのである
たった一人の部下である徳川由美子警部補に、細部に渡る資料を用意をするように指示をした
ただし,密かにと、、、、
結果が出るまで、痛快太郎はそれらの関係で捜査をしていた。

4(痛快太郎怒った燃える)
東京広告株式会社の贈収賄事件の事件長をじっくり見なおしたら、、、見直せば見直すほど疑問を感じた。
なぜ、不起訴になったか。。。彼には理解できなかった。
部下の徳川由美子警部補にも細部に渡って、資料を用意してもらい、自分の納得いくし捜査をすることにした。
痛快太郎の推測では何等かの横車がはいった、ゆがんだ事件の匂いがした。
そして、彼は贈収賄事件のあった、東京広告株式会社について、捜査を始めた。
贈収賄事件の窓口になった、東京広告株式会社の担当者にあたることにして、当時の担当者である経理部長である
大杉三郎を訪ねた。「
大杉三郎経理部長は現在同社の常務取締役に就任していたので会うことができた。
当時の該当事件は彼の部下である、山本経理課長が担当していたので、詳細については説明してもらえなかった。
そのうえ、彼は責任を取ったのか自殺をしてたので、さらに、詳細については分からなかった。
痛快太郎は担当の自殺の話をきき、そして、その上司が出世をしていたので、彼の事件に関する臭覚が何かを悟った。
痛快太郎は東京広告株式会社で聞き込みをしたが、、、同社の人間は何も答えてくれなかった。
すべての社員が口裏を合わせたように。。。「わかりません、、、」とか「知りません」の答えが返ってきた。
会社全体で戒厳令が敷かれているようだった。
痛快太郎は当時の広告下請け会社を探し出して、訪ねた。
山下企画株式会社が当時、」東京広告会社の印刷関係を受けもっていたが、現在は取引がないというが、山下社長が時間をってくれて、同社を訪ねた。
山下社長の話だと、、、、贈収賄事件んを覚えていて、その後の取引が中止になったとのことであった。
何ども、訪ねて、、、「取引の理由を聞いたが教えてくれなかった、、、ただ、会社の都合での一点張りだった」
とのことであり、、、同社としても困ったと言っていた。
痛快太郎のここまでの捜査では何もつかめなかった。

5(大企業のずるさ、、、、悪さ)
痛快太郎はどちらかというと群れることを嫌い、、、一匹オオカミ的なところがあった。
自分の住んでいるところを人には教えず、秘密主義的だった。
住んでるマンションも最上階を好み、今も14階の最上階のワンルームに住んでいた。
彼は警察の仕事をするときから、独身を貫いていた、、、家族持つことにより、縛りが出来てしまうことを
恐れていた。思い通りに捜査ができると信じていた。
支度もすっきと、、、簡単を旨としていたので、、、、ズボンはジーンズ青色で、、、上は革ジャンんかブレザーとしていた。
靴はいつも気に入ったブーツを使用していた。
髪は決まったスポーツ刈りと。。。。。
そして、ブレザーやジャンパの下は、、、黒の丸首タートルであった。
捜査に出るときには常に、、、公共乗り物を使用し、、、乗用車は乗らない主義であった。
彼は特別任務の警察官なので、、、拳銃は常に所持していた。
毎日、朝7時には警視庁道場で稽古をしていた、、、、柔道と剣道の稽古で鍛錬していた。
彼は体も大きく、身長180cmの長身であり、体格もよく頑丈そうであった。
食事は決まった定食屋で夜は決まった食事をした、、、、、昼は外食が多く、、、
朝は警視庁食堂で済ませていた。
彼は捜査には体力がいるので、、、食事はよく食べていた。。。
そうしないと、、、社会の巨大悪には立ち向かえないので。。。。

6(痛快太郎、贈収賄事件に疑問を持つ)
痛快太郎は今回の「東京広告株式会社」の汚職贈収賄事件について、本格的に
再捜査を始めた。
そんなある日、、警視庁刑事部長から声をかけられた。
刑事部長室へ行ってみたら、、、
「痛快君、なんか、東京広告株式会社のことを調べているようだが、、、
ほどほどにな、、、」
「何かあったら、私に報告をしてくれたまえ、、、わかったかな、、、、よろしくな」
と、くぎを刺されたような気がした。
「はい、、、、分かりました」と答えて、、、刑事部長室を出た。、、、、
痛快太郎は、返事はしたものの、、、「なに、言ってやがんだい、、、今に、化けの皮をはがしてやるからな」
そう思いながら、、、再捜査に打ち込んでいった。
警察内部の腐った膿を出してやるからな、、、
彼は密かに、横車の多い、、、捻じ曲げた捜査に腹を立てていたのであった。
今回の東京広告株式会社の汚職がらみの贈収賄事件は、余りにも金額が多すぎるのであった。
東京広告株式会社と下請け会社山下企画株式会社の2社での巧みな贈収賄で、15億円、、、
どう見ても、捜査資料からは読み取れるのであった。

7(大物政治家が絡み、、、警察官僚も抱き込み、、、やくざも絡んでいると、、)

痛快太郎警部が事件を追っていくうちに、、、関係した人間像が浮かんできた。
まず、事件を捻じ曲げ、不起訴になるように仕向けた警察官僚がいたことがわかってきた。
検察内部に協力者がいなければ、もみ消せないことであり。。。その当時の担当者のトップが
だれでだったのかを調べた。。。。横車を入れたのは当時の警視庁刑事局長の大浦紘一であった。
警視庁内部に捜査を捻じ曲げた幹部グループが存在していた、、、ふざけた話である。
悪事を悪行を取り締まる側に、、、事件を不起訴にするような上層部幹部がいたことであった。
いくら悪事を暴いて、検挙しようとしてる、正統派の刑事がいても、体制が出来ていても、、、
その捜査結果を捻じ曲げてしまう管理者がいたのでは、世の中の悪事を一層することはできない。
この事実を知った、痛快太郎は腹の底から煮えくり返った。
痛快太郎も過去においても不起訴になった事件があったことや、捻じ曲げられて事件があることは
うすうすは感じていた。
しかし、事件に優劣はつけられないが、これほどの大事件をもみ消すには相当な政治力や警察権力
に対して、力が無いとできないはずである、、、、
その力関係の人間たちの一部、、、警察内部の不正の力を知った。
そして、その力に圧力をかける政治力も分かってきた。
官房長官ににらみの利く大物政治家が浮上してきた、、、、民政党の幹事長である」
大野弥平である、、、、それらのメンバーが手を組んで悪事をしてるのだから、、たまったもんで
はない、、、、さらに、反社会勢力のやくざが絡んでの人世芝居であって、、、、とても演出されて
悪行には叶わない。
その事実を掴んだ痛快太郎の挑戦が始まった。
どんなに圧力が掛かろうと、、、、彼は動じなかった。。。。。
彼の特別上司である警視総監田中一郎の承諾を得て、、、、執行をとる準備を始めた。
社会の巨悪に対しての挑戦であった、、、、横車が入ることは覚悟をしていた。
彼の仕事には援護射撃も何もなく、、、成功したとしても、誰にも褒められることなく、、、
彼の身には何の保証もなかった。。。。。





































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