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第九章 宮廷の陰謀と公爵夫人の計謀
3 反宰相派の会合 -ダンビエール公爵-
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読書を再開したシルヴェストルの横顔を眺めつつ、オリヴィエールは小さくため息をはいた。
新婚旅行から戻って以来、常に不安と不快感が彼につきまとっている。
妻の前では機嫌良く振る舞っているが、彼女の視界に入らないところでは苛立っていることが増えた。
「ダンビエール公爵、あなたはどのように思われますか?」
オリヴィエールが黙り込んでいる様子に気づいたボシェ伯爵が声を掛ける。
クレマンティ伯爵との会話が終わった様子なので、話しかけても問題ないと考えたのだろう。
「――なにが?」
まったく話を聞いていなかったことを隠しもせず、オリヴィエールは尋ねた。
「ヴィルベック公爵ですよ。彼は、王太后様の従兄弟であることを利用して、以前からなにかと陛下に進言という建前で政治に口出しをしています。最近は特に、陛下の結婚に関してロザージュ王国の王女を娶ったのは失敗だったとか、寝首をかかれる前に王女を遠ざけるべきだとか、目に余る言動が目立っています。宰相の政策を非難しているようでいて、実は自分の娘を王妃に据えられないかと狙っているような噂もあるんですよ」
「宰相に潰されるのも時間の問題だろうな」
冷ややかにオリヴィエールは自分の見解を述べた。
彼にしてみれば、宰相の最大の功績はロザージュ王国の王女をアントワーヌ五世妃として迎えたことだ。国王夫妻の夫婦仲がうまくいけば、彼としても安心できる。
そのためにも、国王夫妻に横やりを入れるような人物はさっさと宰相の手で鉄槌を下して欲しいと考えているほどだ。
「ウィルベック公爵は王太后様と同じでロザージュ王国嫌いを隠そうともしていませんからね」
ボシェ伯爵の隣に座っていた青年貴族が苦々しげに発言する。
「ダンビエール公爵の奥様がお妃候補の筆頭だった頃から、ウィルベック公爵は自分の娘を王妃にしたくて王太后様になんども掛け合っていたそうです。ただ、王太后様も自分の一族から続けて王妃を輩出することについては政治的に問題があると認識していたので首を横に振り続けていたのですが、陛下とロザージュ王国王女の婚約が決まった途端にお妃候補の筆頭だったカルサティ侯爵令嬢が結婚をしてしまわれたでしょう。王太后様としては、なんとかして陛下と王女の婚約を破棄させようとしていたのに有力なお妃候補が結婚してしまったのでかなり悔しがったそうです」
「ふうん」
王太后がカルサティ侯爵令嬢とダンビエール公爵の婚約を知って卒倒したという話は、オリヴィエールの耳にも入っていた。
祖父の喪がなければ、オリヴィエールは婚約期間など無視してさっさと結婚していたところだ。
「いまでも王太后様はあなたの奥様に未練がある素振りですし、あなたの奥様を陛下の愛妾にして、陛下とロザージュ王国王女との仲を壊そうと計画しているという話もあります。王女と婚約破棄または離婚となった後は、ウィルベック公爵の娘が王妃になるという算段のようです」
取らぬ狸の皮算用、とオリヴィエールは思ったが、口には出さなかった。
ただ、軽く眉を顰め、殺気立って見せた。
「こ、これは自分の憶測で話しているのではなく、ウィルベック公爵が王太后様とそのような話をしているところを実際に聞いた者から告げられたのです」
剣呑な目つきのオリヴィエールにおびえたのか、青年貴族が慌てて付け加えた。
(そういえば、彼の姉だか従姉妹だかが王太后のそばで女官をしていると話していたことがあったな)
王宮という場所は、常に人の目があり耳がある。
誰にも見つからずに密談できる場所などない。厠でさえ、人は耳を澄ませている。
「陛下には忠信を尽くしているが、妻を愛妾として差し出せと命じられれば断る」
「え、えぇ、そうですよね。ただ、王太后様はウィルベック公爵に対して、ダンビエール公爵夫人は喜んで愛妾になってくれるだろうと話したとか――」
おい、とボシェ伯爵が青年貴族の口を塞ぐと同時に、オリヴィエールの隣でぱたんと本を閉じる音が響いた。
視線だけで相手の心臓を射抜きそうな目つきを青年貴族に向けたオリヴィエールは、仕方なく親友の顔を一瞥する。
「その話は私から宰相に報告しておくよ。閣下だって苦労してまとめたロザージュ王国との和平をウィルベック公爵の野心のせいで壊されたくはないだろうしね。ウィルベック公爵は王太后様の親族だから没落とまではいかないだろうけれど、さっさと隠居して領地で幽閉同然の生活をする羽目になるよう、完膚なきまでに叩きのめしてくれるよう伝えておくよ」
「そ、そうですね! よろしくお願いします!」
反宰相派の会合のはずだが、なぜか集まった面々は最終的にシルヴェストルが宰相に報告して自分たちと反目する貴族が粛正されることを期待している。
一応は反宰相派を名乗っているが、まともに宰相と渡り合う度胸は持たない顔ぶればかりだ。なにか問題があって宰相に目を付けられた際は、シルヴェストルに取りなしてもらおうという意図も見え見えで、とても政治活動をしているとはいえない。
今日のような会合も、情報交換会をするだけで、具体的に宰相の政策を批判したり自分たちでなにか新しい政策を提案するわけでもない。
所詮は貴族社会というぬるま湯の中でなれ合っているだけなのだ。
(……くだらない)
この面々の中で一番まともに政治活動をしているのが、結局はシルヴェストルになるというのも、オリヴィエールからすれば馬鹿馬鹿しく思えた。
シルヴェストルはこの会合に参加した面々が宰相の政治の障害にならないよう、彼らをなだめる役目も担っている。
そんなことにも気づけないでいるボシェ伯爵たちの態度を繰り返し見ているだけの自分にも、いい加減嫌気がさしてきていた。
「そういうことだから、君もウィルベック公爵を暗殺しようなんて考えないこと。ウィルベック公爵は宰相に任せるんだよ。いいね?」
帰宅したら即刻ウィルベック公爵に刺客を向けそうなオリヴィエールの頬を指でつつきながら、シルヴェストルが念を押す。
「………………わかった」
渋々オリヴィエールは頷いた。
*
オリヴィエールが邸宅に戻ると、ベルティーユはまだ出かけたままだった。
執事に尋ねると、ラクロワ伯爵邸に行ったという。
これまでは彼女がラクロワ伯爵夫人を訪ねることについて特に気にしていなかったオリヴィエールだが、今日の会合での話を聞いた後では、不安を感じずにはいられない。
ベルティーユは親友だといラクロワ伯爵夫人にどこまで話をしているのか。
まさか王の愛妾になりたいという話をしているのではないだろうか。
もしラクロワ伯爵夫人からラクロワ伯爵にベルティーユの計画が伝われば、伯爵はすぐに王太后へ報告するだろう。
そして、王太后は喜び勇んでベルティーユを王宮に迎えるに違いない。
(……冗談じゃない)
苛立ちを抑えられず、オリヴィエールは玄関の扉の前で腕組みをして妻の帰りを待つことにした。
使用人たちは外出から戻ったばかりの主人が玄関で立っていてもなにも言わない。
従僕のひとりが、玄関横の居間の暖炉に火を入れたのでそこで奥様のお帰りを待ってはどうでしょうか、と声をかけてきたが、無視した。
ようやく妻が戻ってきたのは、ラクロワ伯爵邸まで迎えに行こうかと馬車の準備を命じかけた日没寸前のことだった。
「まぁ、オリヴィエール! どうなさったの?」
馬車から下りてきたベルティーユは、夫が玄関で待ち構えていたことに驚いた様子だったが、屋敷の中に入る前に抱き上げられたことでさらにぎょっとしたようだ。
侍女のミネットが目くじらを立てながらついてこようとしたが、すぐに追い払った。
ベルティーユの部屋まで抱きかかえて運ぶと、そのまま寝室へと向かう。
いつ女主人が帰宅しても良いように、部屋の暖炉では薪が煌々と燃えている。
「オリ……」
妻を寝台の上に下ろすと、荒々しく唇を重ねる。
外気で冷えた妻の頬を両手で押さえながら、同じく冷たい唇を舌でこじ開ける。
玄関で彼女を押し倒さなかっただけ、まだ理性の片鱗は残っていたようだと自嘲しながら、オリヴィエールは妻の外套を剥ぎ取った。
新婚旅行から戻って以来、常に不安と不快感が彼につきまとっている。
妻の前では機嫌良く振る舞っているが、彼女の視界に入らないところでは苛立っていることが増えた。
「ダンビエール公爵、あなたはどのように思われますか?」
オリヴィエールが黙り込んでいる様子に気づいたボシェ伯爵が声を掛ける。
クレマンティ伯爵との会話が終わった様子なので、話しかけても問題ないと考えたのだろう。
「――なにが?」
まったく話を聞いていなかったことを隠しもせず、オリヴィエールは尋ねた。
「ヴィルベック公爵ですよ。彼は、王太后様の従兄弟であることを利用して、以前からなにかと陛下に進言という建前で政治に口出しをしています。最近は特に、陛下の結婚に関してロザージュ王国の王女を娶ったのは失敗だったとか、寝首をかかれる前に王女を遠ざけるべきだとか、目に余る言動が目立っています。宰相の政策を非難しているようでいて、実は自分の娘を王妃に据えられないかと狙っているような噂もあるんですよ」
「宰相に潰されるのも時間の問題だろうな」
冷ややかにオリヴィエールは自分の見解を述べた。
彼にしてみれば、宰相の最大の功績はロザージュ王国の王女をアントワーヌ五世妃として迎えたことだ。国王夫妻の夫婦仲がうまくいけば、彼としても安心できる。
そのためにも、国王夫妻に横やりを入れるような人物はさっさと宰相の手で鉄槌を下して欲しいと考えているほどだ。
「ウィルベック公爵は王太后様と同じでロザージュ王国嫌いを隠そうともしていませんからね」
ボシェ伯爵の隣に座っていた青年貴族が苦々しげに発言する。
「ダンビエール公爵の奥様がお妃候補の筆頭だった頃から、ウィルベック公爵は自分の娘を王妃にしたくて王太后様になんども掛け合っていたそうです。ただ、王太后様も自分の一族から続けて王妃を輩出することについては政治的に問題があると認識していたので首を横に振り続けていたのですが、陛下とロザージュ王国王女の婚約が決まった途端にお妃候補の筆頭だったカルサティ侯爵令嬢が結婚をしてしまわれたでしょう。王太后様としては、なんとかして陛下と王女の婚約を破棄させようとしていたのに有力なお妃候補が結婚してしまったのでかなり悔しがったそうです」
「ふうん」
王太后がカルサティ侯爵令嬢とダンビエール公爵の婚約を知って卒倒したという話は、オリヴィエールの耳にも入っていた。
祖父の喪がなければ、オリヴィエールは婚約期間など無視してさっさと結婚していたところだ。
「いまでも王太后様はあなたの奥様に未練がある素振りですし、あなたの奥様を陛下の愛妾にして、陛下とロザージュ王国王女との仲を壊そうと計画しているという話もあります。王女と婚約破棄または離婚となった後は、ウィルベック公爵の娘が王妃になるという算段のようです」
取らぬ狸の皮算用、とオリヴィエールは思ったが、口には出さなかった。
ただ、軽く眉を顰め、殺気立って見せた。
「こ、これは自分の憶測で話しているのではなく、ウィルベック公爵が王太后様とそのような話をしているところを実際に聞いた者から告げられたのです」
剣呑な目つきのオリヴィエールにおびえたのか、青年貴族が慌てて付け加えた。
(そういえば、彼の姉だか従姉妹だかが王太后のそばで女官をしていると話していたことがあったな)
王宮という場所は、常に人の目があり耳がある。
誰にも見つからずに密談できる場所などない。厠でさえ、人は耳を澄ませている。
「陛下には忠信を尽くしているが、妻を愛妾として差し出せと命じられれば断る」
「え、えぇ、そうですよね。ただ、王太后様はウィルベック公爵に対して、ダンビエール公爵夫人は喜んで愛妾になってくれるだろうと話したとか――」
おい、とボシェ伯爵が青年貴族の口を塞ぐと同時に、オリヴィエールの隣でぱたんと本を閉じる音が響いた。
視線だけで相手の心臓を射抜きそうな目つきを青年貴族に向けたオリヴィエールは、仕方なく親友の顔を一瞥する。
「その話は私から宰相に報告しておくよ。閣下だって苦労してまとめたロザージュ王国との和平をウィルベック公爵の野心のせいで壊されたくはないだろうしね。ウィルベック公爵は王太后様の親族だから没落とまではいかないだろうけれど、さっさと隠居して領地で幽閉同然の生活をする羽目になるよう、完膚なきまでに叩きのめしてくれるよう伝えておくよ」
「そ、そうですね! よろしくお願いします!」
反宰相派の会合のはずだが、なぜか集まった面々は最終的にシルヴェストルが宰相に報告して自分たちと反目する貴族が粛正されることを期待している。
一応は反宰相派を名乗っているが、まともに宰相と渡り合う度胸は持たない顔ぶればかりだ。なにか問題があって宰相に目を付けられた際は、シルヴェストルに取りなしてもらおうという意図も見え見えで、とても政治活動をしているとはいえない。
今日のような会合も、情報交換会をするだけで、具体的に宰相の政策を批判したり自分たちでなにか新しい政策を提案するわけでもない。
所詮は貴族社会というぬるま湯の中でなれ合っているだけなのだ。
(……くだらない)
この面々の中で一番まともに政治活動をしているのが、結局はシルヴェストルになるというのも、オリヴィエールからすれば馬鹿馬鹿しく思えた。
シルヴェストルはこの会合に参加した面々が宰相の政治の障害にならないよう、彼らをなだめる役目も担っている。
そんなことにも気づけないでいるボシェ伯爵たちの態度を繰り返し見ているだけの自分にも、いい加減嫌気がさしてきていた。
「そういうことだから、君もウィルベック公爵を暗殺しようなんて考えないこと。ウィルベック公爵は宰相に任せるんだよ。いいね?」
帰宅したら即刻ウィルベック公爵に刺客を向けそうなオリヴィエールの頬を指でつつきながら、シルヴェストルが念を押す。
「………………わかった」
渋々オリヴィエールは頷いた。
*
オリヴィエールが邸宅に戻ると、ベルティーユはまだ出かけたままだった。
執事に尋ねると、ラクロワ伯爵邸に行ったという。
これまでは彼女がラクロワ伯爵夫人を訪ねることについて特に気にしていなかったオリヴィエールだが、今日の会合での話を聞いた後では、不安を感じずにはいられない。
ベルティーユは親友だといラクロワ伯爵夫人にどこまで話をしているのか。
まさか王の愛妾になりたいという話をしているのではないだろうか。
もしラクロワ伯爵夫人からラクロワ伯爵にベルティーユの計画が伝われば、伯爵はすぐに王太后へ報告するだろう。
そして、王太后は喜び勇んでベルティーユを王宮に迎えるに違いない。
(……冗談じゃない)
苛立ちを抑えられず、オリヴィエールは玄関の扉の前で腕組みをして妻の帰りを待つことにした。
使用人たちは外出から戻ったばかりの主人が玄関で立っていてもなにも言わない。
従僕のひとりが、玄関横の居間の暖炉に火を入れたのでそこで奥様のお帰りを待ってはどうでしょうか、と声をかけてきたが、無視した。
ようやく妻が戻ってきたのは、ラクロワ伯爵邸まで迎えに行こうかと馬車の準備を命じかけた日没寸前のことだった。
「まぁ、オリヴィエール! どうなさったの?」
馬車から下りてきたベルティーユは、夫が玄関で待ち構えていたことに驚いた様子だったが、屋敷の中に入る前に抱き上げられたことでさらにぎょっとしたようだ。
侍女のミネットが目くじらを立てながらついてこようとしたが、すぐに追い払った。
ベルティーユの部屋まで抱きかかえて運ぶと、そのまま寝室へと向かう。
いつ女主人が帰宅しても良いように、部屋の暖炉では薪が煌々と燃えている。
「オリ……」
妻を寝台の上に下ろすと、荒々しく唇を重ねる。
外気で冷えた妻の頬を両手で押さえながら、同じく冷たい唇を舌でこじ開ける。
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