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第三章 ダンビエール公爵邸
4 約束と秘密の贈り物
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濃厚な茉莉花の白い花が香る煉瓦造りの小さな門をくぐると、その奥は薔薇園になっていた。
赤、深紅、薄紅色、黄色、白といった様々な色の薔薇がそこには咲いていた。
周囲は整然と刈り込まれた柘植の木が生け垣になっている。
ふたり以外に人の気配はなく、木々の枝葉が揺れる音や鳥の鳴き声だけが響いていた。
屋敷の外の通りの喧騒もここまでは聞こえてこない。
なにものにも邪魔されず、薔薇だけがこの世界に咲いている花のように、美しく咲き誇っている庭園だ。
「まぁ……きれい……」
一重の薔薇、八重咲きなど、種類も多い。
丁寧に手入れされていることがわかる薔薇園だった。
蜂がときおり羽音を立てて飛んでいるが、数は少ない。
午後の涼しい風がゆるやかに吹き、ベルティーユの肌や髪を撫でた。
陽射しも優しく、帽子をかぶって散歩するにはちょうど良い気候だ。
「君が一番きれいだよ」
「あら、お上手ね」
「本当だよ。どんな薔薇よりも、君は美しい」
「あなたでもお世辞を言うことなんてあるのね」
照れ隠しでベルティーユが言うと、オリヴィエールはすぐそばで咲いていた白い薔薇を摘んだ。
刺は庭師たちが取り除いているのか、見当たらない。
「君はもっときれいになる。いずれ、僕はこの王国で一番美しい薔薇を手折った男になるわけだ」
オリヴィエールは手元の白薔薇に口づけながら微笑んだ。
そして、ベルティーユがなにか言おうと口を開き掛けたところに、その白薔薇を唇に押しつけた。
「……っ」
薔薇の芳しい香りよりも、オリヴィエールと間接的に口づけたことを意識してしまい、ベルティーユは一瞬で顔に血がのぼるのを感じた。
「そういえば、今日はシルヴェストルの用事に付き合ってきただけ?」
「え? ちょっと下調べというか、内偵……いえ、シルヴェストルにくっついてきただけよ!」
「ふうん」
ベルティーユの唇が触れた薔薇に改めて口づけたオリヴィエールは、薔薇を上着の胸ポケットに挿した。
「じ、実は、オリヴィエールに贈り物をするのに、なにが良いかしらと思って考えてみたのだけど、わたしったらあなたの好きな物とか色とか趣味とかまったく知らないことに気付いて、それで聞き込みをしようと思って……」
顔が火照るのは西日のせい、と自分に言い聞かせながら、ベルティーユは仕方なく本当のことを話した。
「それは――嬉しいな」
ゆっくりと噛み締めるようにオリヴィエールは呟く。
「君がくれるなら本当になんでもいいのだけど、もし希望を聞いてもらえるなら」
「欲しい物があるの? ぜひ聞きたいわ」
「君の口づけが欲しいな」
「――――――結婚するまで待って!」
ベルティーユの鼓動は急に早くなり、声も上擦った。
急に言われても、すぐにできるものではない。
「うん。わかった。じゃあ、予約ということで」
物わかりのいい顔をして、オリヴィエールはベルティーユの肩を掴んだ。
「約束だよ」
優しい手つきで前髪に触れられたかと思うと、温かい唇が額に当たった。
「――――――――――っ!」
「うん。でも、やっぱり結婚するまで待つのはちょっと厳しいかな」
するりとベルティーユを腕の中に閉じ込めると、オリヴィエールはベルティーユの頬を指の背で撫でる。そのまま指を滑らせると、指先で顎をすくう。
そのまま、オリヴィエールの顔がふいに近づいてきたかと思うと、唇を塞がれた。
「んっ」
相手の唇の熱を感じたと思った瞬間、呼吸が止まった。
そのまま息ができなくなり、窒息死するかと思った。
「息をして大丈夫だよ」
唇が離れると、オリヴィエールはベルティーユの反応を興味深そうに見つめながら告げた。
「オリヴィエール!」
真っ赤になってベルティーユが抗議すると、ようやく相手は腕を解いた。
心臓の鼓動が跳ね上がり、足が震え、立っているのがやっとだった。
「正式に婚約したら、君からして欲しいな」
「えぇ!?」
口をぱくぱくさせて言葉を失っているベルティーユに、オリヴィエールは微笑んだ。
(オリヴィエールって、こんな人だった!?)
頭の芯まで沸騰してきたベルティーユは、目眩と頭痛で座り込んでしまった。
*
ダンビエール公爵邸からの帰りの馬車の中で、ベルティーユは無言だった。
シルヴェストルは借りてきた本を薄暗い車内の中で読みふけっていたので、話をする必要がなかったのが幸いだった。
馬車に揺られながら窓の外を眺めていると、近くの公園を散歩する男女が数組視界に入った。
皆、腕を組んで睦まじく歩いている。
(いずれわたしもオリヴィエールとあんな風に歩くようになるのかしら)
いまのところ、想像するだけで恥ずかしさのあまり身悶えしそうになる。
「――どうかしたのか?」
妹がやたらと険しい表情で外を睨んでいることに気付いたシルヴェストルが、本に栞を挟みながら訊ねる。
「ど、どうもしないわ」
「そうか。ならいいが」
素っ気なく答えた兄は、それでも本を開き直すわけではなく、ベルティーユを観察し続けた。
「贈り物は決まったのか?」
「え? え、えぇ! そうね! まだ考え中よ! 殿方に贈り物をするのって、とても難しいわ!」
まさか兄に、相手から口づけが欲しいとせがまれたと言えるわけがない。
甲高い声でベルティーユが誤魔化すと、シルヴェストルは訝しそうな顔をした。
「そう難しく考えることはないと思うぞ。あいつは、お前から贈られた物ならなんでも喜ぶだろうから」
「そ、そうね!」
こくこくと頷きながら、なんとかオリヴィエールとの口づけをいったん記憶の中で封印しようと努めた。
赤、深紅、薄紅色、黄色、白といった様々な色の薔薇がそこには咲いていた。
周囲は整然と刈り込まれた柘植の木が生け垣になっている。
ふたり以外に人の気配はなく、木々の枝葉が揺れる音や鳥の鳴き声だけが響いていた。
屋敷の外の通りの喧騒もここまでは聞こえてこない。
なにものにも邪魔されず、薔薇だけがこの世界に咲いている花のように、美しく咲き誇っている庭園だ。
「まぁ……きれい……」
一重の薔薇、八重咲きなど、種類も多い。
丁寧に手入れされていることがわかる薔薇園だった。
蜂がときおり羽音を立てて飛んでいるが、数は少ない。
午後の涼しい風がゆるやかに吹き、ベルティーユの肌や髪を撫でた。
陽射しも優しく、帽子をかぶって散歩するにはちょうど良い気候だ。
「君が一番きれいだよ」
「あら、お上手ね」
「本当だよ。どんな薔薇よりも、君は美しい」
「あなたでもお世辞を言うことなんてあるのね」
照れ隠しでベルティーユが言うと、オリヴィエールはすぐそばで咲いていた白い薔薇を摘んだ。
刺は庭師たちが取り除いているのか、見当たらない。
「君はもっときれいになる。いずれ、僕はこの王国で一番美しい薔薇を手折った男になるわけだ」
オリヴィエールは手元の白薔薇に口づけながら微笑んだ。
そして、ベルティーユがなにか言おうと口を開き掛けたところに、その白薔薇を唇に押しつけた。
「……っ」
薔薇の芳しい香りよりも、オリヴィエールと間接的に口づけたことを意識してしまい、ベルティーユは一瞬で顔に血がのぼるのを感じた。
「そういえば、今日はシルヴェストルの用事に付き合ってきただけ?」
「え? ちょっと下調べというか、内偵……いえ、シルヴェストルにくっついてきただけよ!」
「ふうん」
ベルティーユの唇が触れた薔薇に改めて口づけたオリヴィエールは、薔薇を上着の胸ポケットに挿した。
「じ、実は、オリヴィエールに贈り物をするのに、なにが良いかしらと思って考えてみたのだけど、わたしったらあなたの好きな物とか色とか趣味とかまったく知らないことに気付いて、それで聞き込みをしようと思って……」
顔が火照るのは西日のせい、と自分に言い聞かせながら、ベルティーユは仕方なく本当のことを話した。
「それは――嬉しいな」
ゆっくりと噛み締めるようにオリヴィエールは呟く。
「君がくれるなら本当になんでもいいのだけど、もし希望を聞いてもらえるなら」
「欲しい物があるの? ぜひ聞きたいわ」
「君の口づけが欲しいな」
「――――――結婚するまで待って!」
ベルティーユの鼓動は急に早くなり、声も上擦った。
急に言われても、すぐにできるものではない。
「うん。わかった。じゃあ、予約ということで」
物わかりのいい顔をして、オリヴィエールはベルティーユの肩を掴んだ。
「約束だよ」
優しい手つきで前髪に触れられたかと思うと、温かい唇が額に当たった。
「――――――――――っ!」
「うん。でも、やっぱり結婚するまで待つのはちょっと厳しいかな」
するりとベルティーユを腕の中に閉じ込めると、オリヴィエールはベルティーユの頬を指の背で撫でる。そのまま指を滑らせると、指先で顎をすくう。
そのまま、オリヴィエールの顔がふいに近づいてきたかと思うと、唇を塞がれた。
「んっ」
相手の唇の熱を感じたと思った瞬間、呼吸が止まった。
そのまま息ができなくなり、窒息死するかと思った。
「息をして大丈夫だよ」
唇が離れると、オリヴィエールはベルティーユの反応を興味深そうに見つめながら告げた。
「オリヴィエール!」
真っ赤になってベルティーユが抗議すると、ようやく相手は腕を解いた。
心臓の鼓動が跳ね上がり、足が震え、立っているのがやっとだった。
「正式に婚約したら、君からして欲しいな」
「えぇ!?」
口をぱくぱくさせて言葉を失っているベルティーユに、オリヴィエールは微笑んだ。
(オリヴィエールって、こんな人だった!?)
頭の芯まで沸騰してきたベルティーユは、目眩と頭痛で座り込んでしまった。
*
ダンビエール公爵邸からの帰りの馬車の中で、ベルティーユは無言だった。
シルヴェストルは借りてきた本を薄暗い車内の中で読みふけっていたので、話をする必要がなかったのが幸いだった。
馬車に揺られながら窓の外を眺めていると、近くの公園を散歩する男女が数組視界に入った。
皆、腕を組んで睦まじく歩いている。
(いずれわたしもオリヴィエールとあんな風に歩くようになるのかしら)
いまのところ、想像するだけで恥ずかしさのあまり身悶えしそうになる。
「――どうかしたのか?」
妹がやたらと険しい表情で外を睨んでいることに気付いたシルヴェストルが、本に栞を挟みながら訊ねる。
「ど、どうもしないわ」
「そうか。ならいいが」
素っ気なく答えた兄は、それでも本を開き直すわけではなく、ベルティーユを観察し続けた。
「贈り物は決まったのか?」
「え? え、えぇ! そうね! まだ考え中よ! 殿方に贈り物をするのって、とても難しいわ!」
まさか兄に、相手から口づけが欲しいとせがまれたと言えるわけがない。
甲高い声でベルティーユが誤魔化すと、シルヴェストルは訝しそうな顔をした。
「そう難しく考えることはないと思うぞ。あいつは、お前から贈られた物ならなんでも喜ぶだろうから」
「そ、そうね!」
こくこくと頷きながら、なんとかオリヴィエールとの口づけをいったん記憶の中で封印しようと努めた。
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